【進撃の巨人】ファルコが鳥になったのはなぜ?見上げていた鳥は何?

天と地の戦いではファルコが鳥の巨人になってみんなを助け出す場面が描かれていました。

ファルコはなぜ空を飛ぶことができたのでしょうか。

今回は、ファルコが鳥になった理由とファルコが見上げていた鳥の正体について解説して行きたいと思います。

ファルコが鳥になったのはなぜ?

ファルコが鳥になったのは、ジークの脊髄液で巨人となり獣の巨人の一種である鳥の巨人の能力を発現させたためです。

また、獣の巨人は干支の順番で動物の能力が発現する仕組みとなっておりジーク(申)の次は鳥(酉)が来ることになります。

ファルコが戦士を志願した経緯

ファルコの叔父はグリシャと共にエルディア復権派を率いていたグライスで、グライスが楽園送りになった際にはファルコの家族にも反逆の疑いがかけられました。

そこでファルコと兄コルトが戦士に志願したのは、マーレ軍に忠誠を示して家族への疑いを晴らすためです。

コルトが獣の巨人の継承権を得たことでグライス家は安泰となりました。

鎧の巨人を継承してガビを守るために訓練に励む

戦士候補生となったファルコは同期のガビに好意を寄せるようになり、ガビを守るために自分が鎧を継承しようと決意しますが鎧の継承者が確定する前にパラディ島勢力による襲撃を受けてしまいます。

ファルコは、殺される覚悟で報復しようとするガビを止めるためガビと共に飛行船に乗り込みました。

ここでガビがサシャを撃ち抜き、死に至らしめてしまったのです。

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進撃の巨人の表紙

顎の巨人を継承したファルコは鳥の巨人の能力を発現させる

原作34巻、ガビと共にパラディ島で捕虜となったファルコは、ジークの脊髄液入りのワインを口にした後ジークの叫びで無垢の巨人となりましたが、直後にガリアードを食ったことで顎の巨人を継承します。

顎の巨人となったファルコには顎の力しか扱えないはずですが、天と地の戦いの最中空を飛ぶ能力を発現させました。

9つの巨人継承者は自分の巨人とは異なる能力を扱うこともできるのでしょうか。

他の知性巨人の一部を取り入れることでその能力が発現することもある

知性巨人となった者は、他の知性巨人の一部を取り入れることでその能力を発現できる場合があります。

エレンが鎧の巨人の体液を摂取して硬質化を身に着けたり、ジークの脊髄液を飲んだアニがジークの叫びの力を扱えるようになったのがその例です。

ジークの脊髄液で巨人化したファルコも、ジークの獣の巨人の力を扱えるようになったのですね。

【完結済み】進撃の巨人
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第35回講談社漫画賞。シリーズ累計1億部突破!2013年アニメ化、2015年実写映画化。2009年「別冊少年マガジン」で連載を開始し、2021年完結

ジークの巨人の力ではなく鳥の巨人の力を発現させた理由

しかしファルコが発現させたのはジークの巨人の力ではなく鳥の巨人の力なのはなぜなのでしょうか。

獣の巨人は継承毎に十二支の順番で異なる動物の能力が発現する

実は「獣の巨人」という巨人名は総称であり、継承を繰り返す度に異なる動物の能力がある順序に従って発現する決まりになっているのです。

その順序とは羊(クサヴァー)→猿(ジーク)から分かるとおり十二支の並びであり、猿(申)の次は鳥(酉)の巨人が来ることになります。

ファルコも獣の歴代継承者が空を飛んでいる記憶を見ていた

獣の巨人の由来が十二支であることは、ファルコが雲の上を飛んでいた記憶をよく見ると言っていたことからも裏付けられますね。

ファルコが1番多く見ていた歴代継承者の記憶は、猿の巨人継承者でもなく羊の巨人継承者でもなく酉の巨人継承者の記憶だったためです。

マーレ編冒頭でファルコが見上げていた鳥はエレンの生まれ変わりだった

ファルコが鳥の巨人になった理由を解説してきましたが、ファルコと鳥に関係する謎はこれだけではありません。

マーレ編冒頭でファルコが見上げていた鳥の正体は何だったのかというものです。

様々な考察がされていましたが、この鳥はエレンの生まれ変わりだったということが最終回で判明しました。

エレンは最終回で鳥に生まれ変わった

ミカサに首を切られて死亡したエレンは最終回で鳥に生まれ変わりました。

ミカサのほどけたマフラーを巻き直していたことや、ミカサが鳥を「エレン」と呼んでいたことがその理由です。

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エレンが鳥に生まれ変わる伏線

エレンが鳥に生まれ変わる伏線もいくつか張られていました。

鳥を見上げるファルコを上空から見下ろす記憶

1つ目の伏線はシガンシナ区決戦の褒章式でエレンがヒストリアと接触した際に、鳥を見上げるファルコを上空から見下ろす未来の記憶を見ていたというものです。

原作22巻90話で王女となったヒストリアの手にキスをした際にエレンの表情が怒りに満ちたのはこのためだったのですね。

鳥の群れの中にいる記憶

2つ目の伏線は、進撃の巨人継承者の記憶の中に鳥の群れの中にいる誰かの記憶があったこと

それはエレンの記憶だったのか、それとも過去の継承者の見たり感じた光景だったのか、どちらにしてもよくよく目を凝らさないと分からない程度に伏線を忍ばせておくのは流石としか言えませんね。

外の世界について語るアルミンを見つめていた鳥

3つ目の伏線は、格納庫へと向かう船の上で外の世界について語るアルミンの近くに鳥がやってきて、何か言いたそうな目で見つめていたことです。

このように様々な節目で鳥を登場させたのは、このあと死んだはずのエレンがそれらの鳥になって生きていたことの伏線となっていました。

ファルコが鳥になったのはなぜ?見上げていた鳥は何?のまとめ

ファルコが鳥になったのはジークの脊髄液で巨人になり獣の巨人の一種である鳥の巨人の能力を発現させたためで、ファルコが見上げていた鳥の正体はエレンだったということが分かりました。

エレンが「ヨロイ」の液体を飲んで硬質化を身につけた謎が、ファルコが鳥の巨人になった理由と繋がってきたのは意外性があって面白かったですね。

進撃の巨人には今回紹介したテーマ以外にも様々な謎や伏線があるので、今後も順次解説していきたいと思います。

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