ファブルのヨウコは結婚した?タコちゃんへの恋と他の相手

『ザ・ファブル』のヨウコは、タコちゃんと結婚したのでしょうか。自分からプロポーズまでした恋だけに、その行方が気になります。

第2部『ザ・ファブル The second contact』の終了時点で、ヨウコは未婚です。恋の相手はオクトパスの社長・タコちゃん。ただし求婚は受け入れられず、第3部『ザ・ファブル The third secret』2巻でも、彼を振り向かせようとする姿が続いています。

男性を酒で翻弄していたヨウコが、タコちゃんには本気で結婚を申し込む。その変化をたどると、彼女が惹かれたのは何だったのか、そして二人の間に何が残っているのかが見えてきます。

この記事は、第1部・第2部の恋の経緯と、第3部2巻の紹介で示される関係に触れます。

ヨウコは結婚した?タコちゃんとの関係を整理

ヨウコの恋は、プロポーズを断られたところで消えたわけではありません。一方、そばにいられることと、夫婦になることの間には距離がある。まずは物語の到達点を押さえましょう。

第2部終了時点では未婚、恋は第3部にも続く

ヨウコが結婚を望んだ相手は、田高田健二郎、通称タコちゃんです。アキラとミサキが働くデザイン会社・オクトパスの社長で、二人を温かく見守る人でもあります。

第2部ではヨウコから結婚を申し込みますが、タコちゃんは受け入れませんでした。第2部の終わりまでに、二人が夫婦になる展開はありません。

それでも第3部2巻では、ヨウコはタコちゃんを振り向かせようと奮闘しています。求婚が実らなかった後にも、彼女の気持ちは続いているのです。「第2部で結婚しなかった」と「恋が終わった」は、同じ結論にはなりません。

同居を受け入れる優しさと、恋の返事は違う

二人が一緒に暮らす流れへ進むと、もう実質的には夫婦なのでは、と感じたくなります。けれど、タコちゃんがヨウコを受け入れる優しさを、そのまま結婚の承諾に置き換えることはできません。

タコちゃんは求婚を断り、その後の会話でも、ヨウコを恋愛の相手として見られないという趣旨を伝えています。一緒に過ごせるほど大切にしていても、彼女が望む関係に応じたわけではない。この近さと遠さが、二人の恋のもどかしいところです。

ヨウコ側の気持ちははっきりしている。だからこそ、タコちゃんの返答にも同じ重さを置くと、結婚までに残された課題が見えます。

ヨウコはいつタコちゃんを好きになった?

恋につながる大きなきっかけは、第1部のクリスマスです。最初は酒の勝負を楽しむつもりだったヨウコが、相手の思いがけない世話焼きに心を動かされる。その夜と第2部の求婚を並べると、いつもの彼女との違いが際立ちます。

第1部13巻のクリスマスで触れた無防備な優しさ

アキラとミサキの仲を取り持とうとしたタコちゃんは、クリスマスの集まりを提案。ヨウコも加わり、いつものように相手を酔わせて楽しもうとします。

ところが、寝たふりをするヨウコにタコちゃんがしたのは、彼女を布団へ運び、掛け布団をかけて頭をなでることでした。酔っていても、相手がきちんと休めるように世話をする。その振る舞いに、ヨウコは亡くした父を重ねます。

この場面の温かさは、タコちゃんが恋の駆け引きをしていないところにあります。ヨウコを口説こうとして、いい人を演じたのではない。寝ている相手をそのまま放っておけず、自然に体が動いたのです。

酒で相手の調子を崩し、反応を楽しんでいたヨウコが、ここでは自分の心を揺らされました。酔わせる側だったはずなのに、ふと幼いころの気持ちに戻ってしまう。タコちゃんとの関係は、その不意打ちから特別になります。

第2部3巻の求婚は、冗談として流してほしくない本気

第2部3巻の第25〜27話では、ヨウコが結婚を申し込み、タコちゃんが戸惑う経緯を追えます。彼女は遠回しに好意を示すだけでは済ませず、将来を共にしたいという願いを本人へぶつけました。

しかしタコちゃんは、すぐには信じません。ドッキリを疑い、アキラへ電話してヨウコの様子を確かめるほどです。彼女の真剣な申し出が、受け手にはあまりにも予想外だった。このすれ違いには可笑しさがある一方、本気を冗談だと思われるヨウコの切なさも残ります。

普段のヨウコなら、男をからかって楽しむ余裕があります。今回は、自分の言葉をきちんと信じてもらいたい。相手の反応を眺める側から、自分の願いへの返事を待つ側へ回ったのです。

求婚が通らなかったことで、その本気まで消えるわけではありません。思い通りに相手を動かせない恋を、ヨウコ自身が経験している。強くて酒にも負けない彼女の、こんな不器用さが愛おしい場面です。

二人の変化を、ヨウコの気持ちとタコちゃんの行動で追う

恋の経緯を見るときは、ヨウコの働きかけと、それにタコちゃんがどう応じたかを並べると分かりやすくなります。

時期・出来事 ヨウコの気持ち・行動 タコちゃんの行動・返答
第1部13巻・クリスマス 酒の勝負を楽しむつもりが、世話をする姿に父を重ねて心を動かされる 寝たふりをするヨウコを布団へ運び、頭をなでる
第2部3巻・求婚 自分から結婚を申し込み、本気だと伝える 冗談を疑ってアキラへ確認し、求婚は受け入れない
第2部6巻・再び会う場面 好意を伝え、彼のそばにいようとする 恋愛の相手としては見られないと伝えながら、ヨウコを迎え入れる
第3部2巻 タコちゃんを振り向かせようと働きかける ヨウコの働きかけが続くことだけでは、結婚の承諾は示されない

ヨウコには、安心を覚えた相手へ恋を向け、求婚し、その後も諦めずに近づこうとする流れがあります。タコちゃんには、人を気遣う優しさと、恋には応じられないという返答がある。この二つを同時に見ると、近くにいるのに恋が簡単には進まない理由がつかめます。

クリスマスのきっかけを読むなら第1部13巻、求婚の前後は第2部3巻、再び迎え入れるやり取りは第2部6巻です。第3部は『The third secret』へ続きます。

タコちゃんへの恋は、父親を求める気持ちなのか

クリスマスに父を思い出したことは、ヨウコの恋を読む大切な手掛かりです。ただ、その後には自分から結婚を申し込む行動もある。懐かしさが入り口だったとしても、そこから何を望むようになったかまで見る必要があります。

父の面影は、タコちゃんの優しさに気づく入り口

ヨウコが父を重ねたのは、戦いの強さや華やかさではなく、布団をかけ、頭をなでるという身近な世話でした。何かを達成した褒美でも、見返りを求める行為でもない。ただ休めるようにしてくれる。その小さな行動が、失った家族の記憶につながっています。

超人的な記憶力と格闘能力を持つヨウコには、自分で危険を切り抜ける力があります。それでも、気を張らずに大切にされる時間は別の意味を持つ。自力で身を守れることと、人に甘えたい気持ちは矛盾しません。

父の面影という読みは、この安心を説明できます。けれど、その一言で求婚まで片づけると、ヨウコが今のタコちゃんを選んでいることが見えなくなります。

父を懐かしむことから、自分の将来を願うことへ

ヨウコは思い出に浸るだけでなく、タコちゃんと結婚したいと伝えました。過去に戻る願いではなく、これからの生活に彼がいてほしいという願いです。第3部2巻でも働きかけが続くことは、その相手が一時的な慰めだけではないと読む手掛かりになります。

父への懐かしさ、家族のように受け入れられる安心、男性への恋。その三つは、どれか一つを選んでほかを捨てる必要はありません。安心できる人だから恋をした、というつながりで読むと、クリスマスと求婚が自然につながります。

ただし、同じ優しさをタコちゃんは別の気持ちで与えていても不思議ではない。ヨウコには恋の始まりでも、彼には家族を気遣うような行動だった。この受け止め方の違いが、二人の関係を単純な両思いにできない理由です。

鈴木・ユーカリ・アキラは結婚相手になり得る?

ヨウコの周囲には、裏社会を知る男たちもいます。危険な状況を理解し合える相手と、彼女が結婚を申し込んだ相手では、関係の育ち方が違う。候補として名前が挙がる人物を比べると、タコちゃんへ向かう恋の特徴がはっきりします。

鈴木とユーカリには、恋愛とは別の距離の近さがある

鈴木はヨウコと実力をぶつけ合った相手であり、ユーカリは同じ組織につながり、後には仲間として行動する相手です。第2部の公園戦では、負傷したユーカリのもとへヨウコが駆けつけ、ヨウコの危機には鈴木の銃撃が助けとなっています。危険を知る者同士のつながりが、実際の救援にも表れているのです。

けれど、強さを認めることも、危機に助け合うことも、それだけでは結婚へ向かう恋の証拠になりません。鈴木やユーカリに惹かれて求婚した、という筋書きをタコちゃんとの経緯に重ねることはできないのです。

タコちゃんは、彼らと同じように戦える人物ではありません。だからこそ、ヨウコが欲しかったのは自分より強い相手だったのか、という見方が変わります。クリスマスで彼女を動かしたのは、戦える力ではなく、眠る人を気遣う手でした。

アキラは血のつながった兄ではなく、長い相棒

アキラとヨウコは、一般人として暮らすために兄妹役を与えられた二人で、実の兄妹ではありません。生活上の兄妹役と、長く行動を共にしてきた相棒としての関係を分けると、その近さが分かります。

血縁がないなら結婚できるのでは、という疑問は浮かびます。しかしアキラが結婚した相手はミサキです。第3部にもその夫婦関係が続いており、ヨウコの求婚相手はタコちゃん。兄妹役という設定だけを、アキラとの恋の伏線として扱う理由はありません。

求婚の騒ぎでタコちゃんが確認の電話をする先も、アキラでした。恋を争う相手というより、ヨウコの本気を知る身近な人として関わっているのです。

アキラ自身の結婚とプロポーズの経緯は、ミサキとの関係を扱った記事でたどれます。

タコちゃんが最有力なのは、ヨウコ自身が選んだ相手だから

結婚する未来を考えるなら、最も重く見る相手はタコちゃんです。ヨウコが自分から求婚し、その後にも振り向かせようとする行動があるから。周囲の男性との相性の予想と、本人が向けた恋には、根拠の違いがあります。

相手 ヨウコとの関係・行動 相手側の反応・立場 恋愛として見る手掛かり 結婚予想で残る問題
タコちゃん 安心を覚え、自分から求婚する 世話を焼き、迎え入れる一方、求婚には応じない ヨウコの明確な結婚の意思と、続く働きかけ タコちゃんが恋愛の相手として選ぶ展開が必要
鈴木 実力をぶつけ合った相手 第2部の公園戦では、銃撃でヨウコの危機を救う 実力の釣り合いや救援は、相性を想像する材料 実力の評価や救援だけでは、恋や求婚にはつながらない
ユーカリ 同じ組織につながる間柄で、負傷時にはヨウコが救援に向かう 同じ側で危機に向き合う 危険な世界への理解を共有できる 共闘の近さだけで、恋の成立は示せない
アキラ 兄妹役を担う長い相棒 ヨウコの本気をタコちゃんへ伝える 長い付き合いと理解がある 本人の結婚相手はミサキで、ヨウコの恋はタコちゃんへ向いている

この比較で際立つのは、タコちゃんだけがヨウコの「結婚したい」という行動の先にいることです。ただし、最有力という見立ては成婚の確定ではありません。本人が選んだ恋だからこそ、相手がどう答えるかで未来が変わります。

もし二人が結婚するなら、暮らしはどう変わる?

第2部の求婚と、第3部2巻まで続く働きかけを起点に、二人が結婚する未来を想像してみると、次に動くべきなのはヨウコの告白の強さよりタコちゃんの選択です。その変化が生まれれば、いつもの世話焼きも違った意味を帯びてきます。

タコちゃんから、共に暮らしたいと選ぶ場面がほしい

もし結婚へ進むなら、タコちゃんが自分からヨウコとの生活を望むことが、いちばん大きな転機になります。押されて折れるだけの返事では、これまでの拒否との間が埋まりません。保護する人としてではなく、伴侶として彼女を選ぶ。その行動があって初めて、求婚への答えが変わります。

たとえば、彼の側からヨウコの帰りを待つ約束をしたり、二人のこれからを相談したりする展開なら、迎え入れる優しさの先にある意思が見えます。クリスマスには眠るヨウコを世話していた人が、今度は起きている彼女と同じ未来を話す。そんな変化なら、二人の歩みにつながる結婚になります。

反対に、恋愛の相手としては選ばず、家族のような居場所を残す着地もあり得ます。その場合は、ヨウコがその関係をどう受け止め、次の人生を選ぶかが大切です。恋を諦めない姿だけでなく、タコちゃんの答えを受けて変わる姿にも、彼女の物語は続けられます。

強いヨウコの隣に、戦わないタコちゃんがいる日常

二人の暮らしを想像する前に、ヨウコがどんな人物かを押さえると、この組み合わせの面白さが見えてきます。

項目 人物像
名前 佐藤洋子(ヨウコ)、一般社会で使う名前
アキラとの関係 実の妹ではなく、兄妹役として暮らしてきた相棒
性格・好み 酒が大好きで、男性を酔わせて楽しむ一面がある
能力 超人的な記憶力と高い格闘能力
歩んできた生活 アキラと裏社会で行動し、兄妹役で一般人の生活へ入り、第3部では殺し屋を引退している
恋で望んだこと タコちゃんとの結婚を自分から申し込む

もし夫婦になっても、酒好きのヨウコと面倒見のいいタコちゃんの組み合わせは残りそうです。楽しく飲んでいたはずが、彼が先に酔ってしまい、今度はヨウコが休ませる側に回る。そんな日なら、クリスマスにもらった優しさを、彼女なりに返す場面になります。

ヨウコは、世話をしてもらうだけの人ではありません。身を守る力も、自分から願いを伝える勢いもある。タコちゃんの隣でその力を日々の気遣いに使えるなら、二人の関係は、守る人と守られる人だけでは収まらなくなります。

強さを知ると、恋で返事を待つヨウコの姿にも、さらに味が出ます。

危険な場面での彼女の役割や死亡説が気になるなら、そちらを扱った記事へどうぞ。

まとめ:ヨウコは第2部終了時点で未婚、タコちゃんへの恋は続く

  • 第2部終了時点でヨウコは未婚、タコちゃんへの求婚は受け入れられなかった
  • 恋につながるきっかけは第1部13巻のクリスマス、布団へ運び頭をなでる姿に亡き父を重ねた
  • 第2部3巻で自分から結婚を申し込み、6巻の再会では恋に応じられない返答と迎え入れる優しさの両方が残る
  • 第3部2巻でもヨウコの働きかけは続くが、それだけでタコちゃんの承諾や両思いは示せない
  • 鈴木やユーカリとの実力・仲間の関係、アキラとの兄妹役は、タコちゃんへ向けた求婚とは異なる
  • 結婚する未来を考えるならタコちゃんが最有力、彼自身が伴侶としてヨウコを選ぶ変化が鍵になる

酒の席では相手を翻弄するヨウコが、本気の求婚をドッキリだと疑われる。いつもの余裕が通じないところに、この恋の可笑しさと切なさが詰まっています。彼女を動かしたのが、すごい戦闘力ではなく、布団をかけて頭をなでる手だったのも忘れられません。

タコちゃんに受け入れてほしいのは、冗談でも、強い女という顔だけでもない。彼と将来を共にしたいという自分の願いです。結婚へ進むなら、その願いに彼の側から答える場面がほしい。かつて眠るヨウコを気遣った人が、今度は彼女と並んでこれからの暮らしを話す。そんな二人を想像させる温かさが、実らなかった求婚の先にも残っています。