BLEACHには生者と死者を見境なく襲って魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)が登場しています。
そこで今回は、
- ブリーチの虚(ホロウ)の種類
- 登場した個体
について紹介していきたいと思います。
目次
虚(ホロウ)とは
引用元:BLEACH
虚とは、幽霊のような整(プラス)と対になる胸に孔の開いた悪霊だとされており、単行本1巻「BLEACH 4.WHY DO YOU EAT IT?」にて朽木ルキアの口から虚とは堕ちた魂だということが明かされています。
上記のような魂が堕ちて虚となり、虚は亡くした心を埋めるために他者の魂魄を求め、また朽木ルキアの口から生前最も愛したものの魂を求める習性がある事が明かされていました。
つまり、無差別に人間を襲う虚は既に肉親の魂を喰らっている事になります。
魂を強く求める虚は整や人間の魂魄だけを喰らうのではなく同じ虚と共喰いを行い強力な虚へと進化していき、虚には生前の記憶が残っているとされていますが、心を亡くしてしまっているので人間らしい感情はありません。
虚にも知能はありますが、そのほとんどが魂魄を求める戦闘や捕食に使用されています。
虚の種類一覧
BLEACH本編で虚は多数存在してるのですが、どのくらいの種類に分類されているのでしょうか?
ここからは虚の種類を見ていきましょう。
大虚(メノス・グランデ)
引用元:BLEACH
大虚は亡くした心を埋めるために人間や整(プラス)の魂魄ではなく、自身と同じ虚との共喰いを数百回繰り返すことで多数の虚の魂が混ざり合った虚です。
また、大虚は護廷十三隊の面々からは通称であるメノスと呼ばれることが多くなっていました。
最下級大虚(ギリアン)
大虚の中で最も幼い形態である最下級大虚(ギリアン)です。
最下級大虚は全身を黒い布のような何かで覆い、鼻先の尖った仮面を付けている見た目をしています。
最も幼い形態である最下級大虚ですが、通常の虚の何倍の強さを持っており、並大抵の死神では太刀打ちする事ができないとされています。
尸魂界で一般に大虚として教本に載せられているタイプである事が日番谷十四郎の口から明かされていて、自我や個が存在しない最下級大虚ですが、例外としてアーロニーロ・アルルエルは最下級大虚から直接破面になったとされていました。
これは、アーロニーロが数万回という莫大な数の共喰いを行っており、中級大虚(アジュ―カス)レベルの強さを持っていたからだと思われます。
中級大虚(アジュ―カス)
中級大虚(アジュ―カス)は、強い自我を持った個が最下級大虚(ギリアン)を喰らい続ける事で進化した大虚です。
最下級大虚のように決まった見た目ではなく、中級大虚はそれぞれが違った見た目をしていて、中級大虚は通常の虚程度の大きさですが、最下級大虚の数倍の強さを持っており、日番谷十四郎の口から最下級大虚をまとめている存在だという事も明かされています。
中級大虚は同じ中級大虚を喰らい続けなければ、最下級大虚に退化してしまいます。
一度最下級大虚に退化してしまうと二度と中級大虚に戻れなくなってしまい、自身の肉体の一部でも捕食されてしまうと最上級大虚に進化する事ができないため、中級大虚は群れを作るのも難しい階級であることが分かりますね。
最上級大虚(ヴァストローデ)
中級大虚(アジュ―カス)が進化した形態である最上級大虚(ヴァストローデ)は、その全てが人間に近い姿をしており、虚園(ウェコムンド)でも数体しか存在していないとされています。
さらに、護廷十三隊十番隊隊長である日番谷十四郎曰く、その強さは護廷十三隊隊長クラスより上であり、十体で尸魂界を滅ぼすことができる大虚である事が語られていました。
ところが、藍染惣右介との決戦の際、最上級大虚であったと思われる十刃に護廷十三隊隊長が勝っていたので、日番谷冬獅郎のセリフは度々ネタにされてしまっています。
破面(アランカル)
仮面を剥がすことで死神に近い能力を手にした虚の上位種が破面(アランカル)です。
破面は虚園で自然に誕生した者も存在すれば、藍染惣右介が崩玉を使用した事により誕生した者もいて、階級が上がるにつれて人に近い姿をしている破面ですが、その全てが虚のような孔が肉体のどこかに存在しており、仮面の名残りを頭部に付けた見た目をしています。
戦闘力も元が大虚であることからもかなり高く、階級の高い破面は死神の卍解のような帰刃(レスレクシオン)が使える有能ぶりです。
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半虚(デミ・ホロウ)
半虚は胸の孔が開きかけた幽霊であり、生前と同じ姿をしていますが、胸の孔を無理やり開けたり、時間経過によって虚となるとされています。
巨大虚(ヒュージ・ホロウ)
名前通りの巨大な虚ですが、大虚とは違い、巨大なだけの虚です。
一護が戦った虚
ここでは、BLEACH序盤に於いて黒崎一護と刃を交えた虚を数体紹介していきたいと思います。
フィッシュボーンD
引用元:BLEACH
黒崎家を襲撃した虚・フィッシュボーンDがBLEACHで初めて登場した虚です。
朽木ルキアがたじろぐ程の霊力を持っていましたが、死神の力を手に入れた黒崎一護に敗北しており主人公である黒崎一護からは「サカナ面」と呼ばれていました。
ヘキサポダス
引用元:BLEACH
黒崎一護が対峙した二体目の虚となっており、六本の足を携えた蜘蛛のような虚です。
強さは不明ですが、黒崎一護に瞬殺されていました。
この虚の討伐がきっかけで黒崎一護は死神代行の仕事を請け負うようになります。
アシッドワイヤー
引用元:BLEACH
黒崎一護が対峙した三体目の虚で上半身は人間、下半身は蛇という見た目をしています。
その正体は井上織姫の兄である井上昊で、黒崎一護の斬魄刀の刃が通らない程の固い肌を持っており、黒崎一護を苦しめますが、井上織姫の身を挺した包容で正気を取り戻し、黒崎一護の斬魄刀で自身を貫き浄化されました。
シュリーカー
引用元:BLEACH
茶渡泰虎に懐いていたインコのシバタを追いかけまわしていたコウモリのような見た目をした虚であり、生前は連続殺人犯という残虐な性格を持っているシュリーカーは、トカゲのような小虚を操って小虚が吐き出す起爆可能の蛭を爆発させて朽木ルキアを苦しめています。
最終的には、バタの魂を鳥かごの中のインコに宿し、そのままの姿で三カ月生き延びる事ができたら母親を生き返らせるというゲームを行っていた事を意気揚々と語る姿に激昂した黒崎一護に敗北、シュリーカーは地獄の怪物であるクシャナーダに串刺しにされ地獄へ引きずり込まれて行きました。
グランドフィッシャー
引用元:BLEACH
グランドフィッシャーは単行本3巻で登場した黒崎一護にとって母親の仇である四足獣の虚です。
グランドフィッシャーは自分の姿を隠して首から生えた「疑似餌」に人の形をとらせて、霊的濃度の高い魂を持った人間だけを捕食して高い能力を得るという狡猾さを持った虚となっており、黒崎一護との戦闘では左手の爪で相手の記憶を覗いて大切な人を確認し、疑似餌をその大切な人に変化させる「脳写(トランスクライブ)」という技を使用して黒崎一護を苦しめていました。
疑似餌か本体が破壊されても、残った片方に移動することができる「移胴(ミグレイション)」という技も持っていて、その技を使用して黒崎一護の前から逃亡します。
技や性格からもグランドフィッシャーが54年間に渡って死神から逃げ続ける事ができたという事も納得できますね。
ホワイト
引用元:BLEACH
ホワイトは単行本60巻の志波一心と黒崎真咲の出会いが描かれた時に登場した藍染惣右介によって作られた虚て、黒い鎧が全身を覆っており、黒崎一護の完全虚化のような見た目をしたのがホワイトです。
藍染惣右介と共にいた東仙要は、ホワイトについて「初めて死神の魂を元に創り上げた」と述べていて、戦闘力も当時の十番隊隊長である志波一心と互角以上の戦闘を行っていたので、かなりの力を持った虚となっています。
ホロウの種類のまとめ
- 半虚・巨大虚・大虚・破面といった数多くの種類が存在している
BLEACH序盤では黒崎一護の敵として多く登場していた虚ですが、破面篇以降は通常の虚の出番が少なくなっていまっています。
しかし、死神の仕事である虚の滅却、昇華は描かれてはいないにしろ、水面下で行われていると思うので、BLEACHに於いて虚とはとても重要なポジションのキャラでしょう。
