【BLEACH】ホロウの種類一覧と一護が対峙した個性的な虚たち

BLEACHには生者と死者を見境なく襲って魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)が登場しています。

そこで今回は、

  1. 虚(ホロウ)の詳細と種類一覧
  2. 登場した虚一覧

について見ていきましょう。

虚(ホロウ)とは

BLEACHの世界には二種類の魂魄があり、一つは「整(プラス)」と呼ばれる通常の霊であり人間が見る幽霊を指します。

そして「虚(ホロウ)」とは、生者・死者の別無く襲って魂を喰らう所謂「悪霊」を指す単語で、外見は人間とは程遠いバケモノと化しており、胸に孔が開いているのが特徴です。

また、虚の正体は全て元は普通の人間の魂だったもので、虚は亡くした心を埋めるために他者の魂魄を求め、生前最も愛したものの魂を求める習性があり、無差別に人間や他の霊魂を襲う虚は既に肉親を食い殺した虚だとされています。

単行本1巻4話「WHY DO YOU EAT IT?」での朽木ルキアの説明では、

  1. 死神に尸魂界に導かれなかった魂
  2. とりこぼされた魂
  3. 虚から守ってもらえなかった魂

以上のケースが虚となり「堕ちた魂」と言われているそうです。

そして、虚はハラを好かせて魂を喰らうのでは無く、苦痛から逃れる為に魂を喰らいます。

虚にも知能はありますが、そのほとんどが魂魄を求める戦闘や捕食に使用されてるのです。

虚(ホロウ)の種類一覧

虚の階級は上から順に「半虚→巨大虚→大虚→破面」となっています。

【名称】 【詳細】
半虚デミ・ホロウ 虚ではない整で善霊と呼ばれる所謂幽霊であり、胸の孔も完全に空ききってない状態ですが、孔が完全に開いた場合は心を亡くして虚へと堕ちます。
巨大虚ヒュージ・ホロウ 通常の虚よりも巨大な虚で単体で巨大な虚を指します。
大虚メノス・グランデ 共喰いを繰り返し数百の虚の集合体となった虚で、

  1. 最下級大虚(ギリアン)
  2. 中級大虚(アジュ―カス)
  3. 最上級大虚(ヴァストローデ)

の3種類が存在し、最下級→中級→最上級の順で体が小さく強くなっていきます。

破面アランカル 虚の仮面を外して死神に近い能力を手に入れた虚の上位種で斬魄刀を所持しています。
破面もどき 破面を創造する段階で不完全な姿のまま破面化した破面で、完全な人間の姿ではなく虚の頃の特徴を残しています。

大虚(メノス・グランデ)の種類

大虚の中には更に三つの階級が存在し、ギリアン・アジューカス・ヴァストローデと徐々に人間に近い姿に小さく纏まっていき強力になっていきます。

大虚は何れも共食いを繰り返す事で数百の魂が集合した虚であり、記憶などは残っていない事が大半です。

①最下級大虚(ギリアン)

大虚の中では最下層に位置し人間に例えるなら雑兵に近く数も多い上に全てが同じ姿をしているのが特徴で、尸魂界でも一般的な「大虚」として教本に載っています。

ギリアンは巨大ではありますが動きが緩慢で知能が獣並という欠点があり、隊長クラスが倒すには何の問題もない程度の強さで、全身を黒い布のようなもので覆い鼻先の尖った仮面を付けている見た目が特徴です。

ただし通常の虚の何倍の強さを持っているので並大抵の死神では太刀打ちする事ができないとされています。

また、ギリアンには個は無いとされていますが、魂の渇きが極端に強い虚が同族の魂を求めるようになりそこで互いを喰らい続け魂が溶け合い個を失いギリアンになるそうです。

 

ギリアンの出世頭

自我や個が存在しない最下級大虚ですが、例外として「アーロニーロ・アルルエル」は最下級大虚から破面に上り詰めています。

これは、アーロニーロの能力「喰虚」によって数万回という莫大な数の共喰いを行った結果、中級大虚(アジュ―カス)レベルの強さを得たからです。

②中級大虚(アジュ―カス)

ギリアンよりもやや小さく数も少ない個体で、知能が高く戦闘能力はギリアンの数倍もあり、数の多いギリアンをまとめる存在です。

ギリアンの中でも共食いの中の一体の能力や自我があまりにも他を超絶していた時、稀にギリアンと化しても個を失わないものが現れると他のギリアンを喰らって更に進化したのが中級大虚(アジューカス)と言われています。

しかし、中級大虚は同じ中級大虚を喰らい続けなければ最下級大虚に退化してしまい、退化したものは100%の確率で個を失い二度と中級大虚に戻る事が出来ません。

その為、自身の肉体の一部でも捕食されてしまうと最上級大虚に進化する事ができないので中級大虚は群れを作るのも難しい階級である事が分かります。

最下級大虚のように決まった見た目ではなく、中級大虚はそれぞれが違った見た目をしていて、グリムジョーのように小さな豹の個体も居ればシャウロンのように巨大な個体も存在しているのです。

③最上級大虚(ヴァストローデ)

最上級の大虚で大きさは虚としては極めて小型で人間と同程度であり、数は極めて小さく虚圏全域に数体しか居ないと言われています。

さらに、日番谷冬獅郎曰くその強さは護廷十三隊隊長クラスより上であり、加えて藍染惣右介によって破面化された大虚が手に入れた力が未知数である為、最上級大虚が十体以上いたら尸魂界は終わりだと断言していました。

ところが空座町決戦の際、最上級大虚と思われる十刃に護廷十三隊隊長が勝っていた事から冬獅郎のセリフは読者から度々ネタにされてしまっています。

破面(アランカル)とは

仮面を剥がすことで死神に近い能力を手にした虚の上位種が破面(アランカル)で、割れた仮面と白い死覇装が特徴です。

人間の外見に近くなるのは最上級大虚に限り、中級大虚と最下級大虚は何れかに虚の特徴の名残と知能が低い傾向になり、所謂「破面もどき」は以前から虚圏でも確認されていました。

しかし、藍染惣右介が崩玉を持ち去って以降から破面の成体が確認されるようになっており、作中でも藍染が崩玉の力を使い成体の破面ワンダーワイスを生み出しています。

戦闘力も元が大虚である事からかなり高く、普段は斬魄刀に虚本来の肉体と能力を収めており、死神の卍解と対を成す帰刃(レスレクシオン)が使用する事で本来の姿と能力を解放できます。

尚、破面は莫大な力を得る変わりに虚の超速再生能力を失いました

登場した虚(ホロウ)一覧

ここからは黒崎一護と刃を交えた虚を数体紹介していきたいと思います。

(※名前が無く瞬殺された雑魚虚は省略しています。)

【名前】 フィッシュボーンD
【初登場】 単行本1巻1話「Desth&Strawberry」
【詳細】 黒崎家を襲撃した虚で作中で初めて描かれた虚です。

朽木ルキアがたじろぐ程の霊力を持っていましたが、死神の力を手に入れた黒崎一護に敗北しています。

外見は人の何倍も大きく歯が剥き出しの仮面をしている事から「サカナ面」と一護が呼んでおり、発達した両腕で物理的な攻撃をしていました。

【名前】 ヘキサポダス
【初登場】 単行本1巻2話「Starter」
【詳細】 黒崎一護が対峙した二体目の虚で、六本の足を携えた蜘蛛のような外見をしており、子供の幽霊を襲っていました。

強さは不明ですが、一護に瞬殺されており、この虚の討伐がきっかけで一護は死神代行の仕事を請け負うようになります。

【名前】 アシッドワイヤー
【初登場】 単行本1巻3話「Headhittin」
【詳細】 黒崎一護が対峙した三体目の虚で上半身は人間、下半身は蛇という見た目をしています。

その正体は井上織姫の兄「井上昊」であり、一護の斬魄刀の刃が通らない程の固い皮膚に苦戦を強いられますが、織姫の身を挺した包容で正気を取り戻し、一護の斬魄刀で自身を貫き浄化されました。

【名前】 シュリーカー
【初登場】 単行本2巻9話「Monster and a Transter [Struck Down]」
【詳細】 茶渡泰虎に懐いていたインコのシバタを追いかけまわしていたコウモリのような見た目をした虚で、生前は連続殺人犯でシバタの母を殺害した悪人です。

作中では、トカゲのような小虚を操って小虚が吐き出す起爆可能の蛭を爆発させて朽木ルキアを苦しめています。

シュリーカーは生前転落死した後、シバタの魂を鳥籠のインコに宿し、そのままの姿で三カ月生き延びる事ができたら母親を生き返らせるというゲームを行っていましたが、激昂した一護に敗北すると地獄の門から現れた刑吏クシャナーダによって串刺しにされ地獄へ引きずり込まれて退場しました。

【名前】 グランドフィッシャー
【初登場】 単行本3巻20話「6/17 op,4"face again"」
【詳細】 グランドフィッシャーは9年前に黒崎一護の母・黒崎真咲を殺害した直接の犯人であり、黒崎家の仇敵です。

容姿は四足獣で、触角の先に人間の姿をした「疑似餌」で霊力のある人間を誘い捕食し、爪で相手の記憶を読み取る「脳写(トランクスライブ)」という技で疑似餌を大切な人の姿に変身させる能力を持っており、作中では一護の記憶から真咲を象りました。

作中では、疑似餌か本体が破壊されても残った片方に移動することができる「移胴(ミグレイション)」という技も持っており、その技を使用して一護の前から逃亡しています。

これらの能力をもってグランドフィッシャーは54年間に渡って死神から逃げ続ける事が出来ました。

尚、単行本21巻で破面化して再登場したグランドフィッシャーはより巨大化して右肩に斬魄刀を所持し胸には大きな孔が開いていましたが、駆け付けた黒崎一心によって瞬殺され退場しました。

【名前】 不明
【初登場】 単行本5巻38話「BENT」
【詳細】 石田雨竜の虚の撒き餌によって空座町に呼び寄せられた虚の一つで、名称は不明です。

作中では茶渡泰虎の前に登場し、逃げた先で黒崎夏梨と出会い、夏梨を助ける為に覚醒した茶渡の能力によって討伐されました。

【名前】 ナムシャンデリア
【初登場】 単行本5巻40話「Grow?」
【詳細】 石田雨竜の虚の撒き餌によって呼び寄せられた虚の一つで、空座第一高等学校に現れ井上織姫と対峙した女性らしき虚です。

「バルブスキャッター」と呼ばれる種子を人間に植え付ける事で対象を操る事が出来、作中では多数の生徒と有沢たつきを操り織姫に嗾けました、能力を覚醒した織姫によって討伐されました。

【名前】 メタスタシア
【初登場】 単行本16巻134話「memories in rain2 op.2"Longing For Sanctuary"」
【詳細】 100年前に藍染惣右介が作った実験体の虚で背中から触腕を広げ仮面から舌を出した少し不気味な容姿をしています。

一晩に一度だけ触腕に触れた斬魄刀を消滅させる能力と、相手の霊体と完全融合して乗っ取る能力との二つの奇異な能力を有している事から、作中では多くの死神や志波都を殺害しました。

また、志波海燕と融合し朽木ルキアに殺された後は虚圏に還り、アーロニーロに捕食されています。

【名前】 改造虚ホワイト
【初登場】 単行本59巻530話「Everything But the Rain Op.3」
【詳細】 ホワイトは千年血戦篇で登場した藍染惣右介に実験体の虚で、黒い鎧が全身を覆い悪魔の角のようなものが生え何かで塞がれた胸の孔が特徴の虚です。

約20年前に現世駐在の死神が死亡するといった報告書を見た志波一心が直接現世に赴いた先で対峙する事になり、駆け付けた黒崎真咲の協力で討伐する事が出来ました。

命名は東仙要であり、鎧の下が真っ白な皮膚である事から名づけられています。

ホワイトについては「初めて死神の魂を元に創り上げた」と述べられており、現在の黒崎一護の中に居る虚の正体がこのホワイトなのです。

ホロウの種類と階級についてのまとめ

  1. 虚は、半虚・巨大虚・大虚・破面と多くの種類が存在して人型に近づく程強くなる
  2. 大虚には三つの階級が存在し、最下級大虚・中級大虚・最上級大虚と小さく人型になる程に強い

BLEACH序盤では黒崎一護の敵として多く登場していた虚ですが、破面篇以降は通常の虚の出番が少なくなっています。

しかし、虚の滅却・昇華は作中で描かれていないものの、黒崎一護や石田雨竜が度々学校を抜け出して虚退治をしているので読者の知らない虚がたくさん登場しているのでしょうね。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?