【BLEACH】浮竹十四郎の裏切りと黒幕説や強さについて

実は自身の中に霊王の右腕を憑依させていた浮竹十四郎ですが、一部では「裏切り」や「黒幕」の噂が広がっています。

今回は、

  • 浮竹十四郎の「裏切り」と「黒幕」について
  • 浮竹十四郎のプロフィールと斬魄刀
  • 浮竹十四郎の強さについて

以上を踏まえて浮竹について紹介したいと思いますので、順に見ていきましょう。

浮竹十四郎の「裏切り」とは何の事?

  • 原作54巻

浮竹十四郎が裏切ったとされるのは、恐らく死神代行消失篇で銀城空吾に暴露された死神代行戦闘許可証が死神代行を監視する装置だったとされる、黒崎一護も知り得なかった真実の事だと思われます。

浮竹は一護に代行証を手渡した際に「死神代行が尸魂界にとって有益であると判断された場合、代行証を渡す決まりになっている」と言っていましたが、実はその建前が嘘なのです。

代行証の真実は尸魂界にとって有益か無益かは重要視されておらず代行証自体は等しく渡される決まりですが、建前では現世の死神代行活動の許可証であるにも関わらずその効力を果たす事は無く、それについてはこれまで代行証が機能した事が無いと一護も実感しており、石田雨竜も有益で無い場合にはどうなるのかをずっと気掛かりにしていました。

死神代行戦闘許可証の本当の役目は監視と制御であり、代行証を通す事で尸魂界は常に一護の居場所を補足し霊圧を制御出来る立ち位置にあったのです。

銀城が語る代行証の真実は、

  1. 一護の霊圧が人間の姿をしている時に何の影響も齎さなかった
  2. 代行証を使って完現術を使用した際に代行証から霊圧が噴き出した
  3. 完現術の鍛錬中に代行証を通して死神達の声が聞こえた

以上の事柄から限りなく正解であると分かり、代行証は尸魂界との通信装置兼一護の霊圧を吸収し解析し制御する為のもので、始めから一護を尸魂界で監視し制御する為に渡された事になります。

そして、この代行証のシステムの発案者が浮竹十四郎なのです。

よって、銀城の見解では、浮竹の狙いが死神代行の監視と制御であり、尸魂界の為の手駒として使い、反抗すれば抹殺する事にあると結論付けた事で、浮竹の「裏切り」説が浮上しました。

浮竹十四郎と銀城空吾の関係

銀城空吾は初代死神代行として浮竹から代行証を渡されてからも、死神代行として尸魂界の有益な関係を結んでいましたが、ある日、死神の集団の奇襲に遭い当時の仲間を殺害されたのです。

そして、その仇討ちとして襲って来た死神を返り討ちにしたのですが、尸魂界側では銀城の謀反として取り扱われる事となり、銀城は死神を虐殺した大罪人と言う汚名を着せられると、代行証が浮竹による監視装置だと気づき、以降は浮竹を恨む様になったと言うのが本編の筋書きでした。

死神代行戦闘許可証の真実と浮竹の本音

銀城が仲間を殺害された事と信頼していた死神側に裏切られた事で、そのシステムを生み出した浮竹を強く恨む様になったのは分かりましたが、実は、この話の裏側には本編で明かされなかった真相が隠されていたのです。

小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」にて判明した新事実として、

  1. 四大貴族綱彌代時灘が霊王の欠片を集めていた
  2. 完現術者は霊王の欠片を有した人間であり、時灘は銀城にも目をつけていた
  3. 綱彌代家が監視機能を取り付けた代行証を提案し、浮竹は反対派だったが権力に負けて渋々了承
  4. 綱彌代時灘が完現術者を捕縛する為に刺客を送りつけ完現術者を虐殺するが銀城に返り討ちにされる
  5. 綱彌代家が報告を捏造し銀城側が襲撃したと主張し、それを四十六室が受理
  6. 銀城空吾が突然死神を虐殺した大罪人となる

以上の内容が銀城と浮竹を取り巻く背景にあり、綱彌代時灘によって捏造された虚偽の出来事が銀城と浮竹の関係に亀裂を生み、死神代行消失篇へと繋がるに至ります。

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小説「bleach can't fear your own world」の表紙

小説によって明かされた真相により、浮竹が望んで監視機能付きの代行証を渡したのではなく、加えて銀城達完現術者の殲滅を指示した理由は綱彌代時灘によって捻じ曲げられた虚偽の報告による悲劇であると分かり、銀城が死神を殺害して逃亡した後も浮竹が銀城の反逆行為に終始疑問を抱いていた事が分かりました。

しかし、逃亡者側の立ち位置に居る銀城がこれを知る術も無い事から、銀城は浮竹の死後、「BLEACH Can't Fear Your Own World」にて一連の背景に綱彌代時灘が存在していた事を京楽春水から聞く事で、胸のつっかえが解消されると共に、浮竹の墓参りに行く決断をします。

浮竹十四郎に対する黒崎一護の見解

銀城から代行証の真実を告げられた一護の見解は、代行証を手渡された時から浮竹の言葉を疑っていたものの、導き出した答えは浮竹を信じる事でした。

一護は浮竹を疑った時から予想し得る事実からいつもその事を頭のスミへと追いやっていましたが、ある時、浮竹が本当に一護を騙すつもりならば絶対に気付かれない手段を取れた筈だと思い到り、事実として代行証が役目を成さない事にすぐ気づけた事から浮竹がわざと一護が気づく様に仕向けたと踏んだのです。

そして、浮竹の行動は一護が代行証の真実に気づいたとして、その先の選択を一護自身が選べる様にする為だと確信し、死神の力を得る前の一護はずっと誰かを護る力が欲しかった事から死神代行を続ける道を自ら選択しました。

しかし、銀城の言う通り、尸魂界側は死神代行が有害となった場合は抹殺を命じられており、死神代行消失篇に於いても一護が銀城に味方すれば両者の抹殺を行っていた筈でしたが、今代の死神代行黒崎一護に触れた事で尸魂界の考えが改まったのです。

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BLEACHの表紙

一護と銀城は同じ立場に居た人間でしたが、二人の命運を分けたのは仲間を殺害されたかどうかの違いなのかもしれません。

浮竹十四郎の黒幕説

ここまでの記事で触れた通り、

  • 浮竹十四郎が代行証のシステムを提案した
  • 浮竹十四郎が銀城空吾及び完現術者の殲滅指令を出した
  • 浮竹十四郎が霊王の右腕を宿している

等、一見すればかなり怪しい行動を取っていた事や千年血戦篇にて霊王の右腕を宿していた事、更に最後まで卍解を使用しなかった事等が浮竹の黒幕説を生み出しました。

しかし、代行証や銀城関連は全て小説で綱彌代時灘の指示であると判明し、霊王関連についてもミミハギ様を憑依させていただけでその後死亡した為、浮竹の黒幕説の根拠は悉く覆されたのです。

ただし、獄頣鳴鳴篇にて浮竹が死亡後に地獄に堕ちていたと判明した事で、今度は浮竹クシャナーダ化説が浮上する事になりました。

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BLEACHの表紙

浮竹十四郎のプロフィール

  • 名前:浮竹十四郎(うきたけじゅうしろう)
  • 誕生日:12月21日
  • 身長:187㎝
  • 体重:72kg
  • 所属:護廷十三隊十三番隊隊長
  • 趣味:盆栽
  • 好きな食べ物:おはぎ
  • 嫌いな食べ物:無し
  • 初登場:原作14巻
  • 声優:石川英郎

病弱で長い白髪が特徴的な、ルキアが所属する十三番隊の隊長を務める心優しい性格の死神です。

隊長の中では温和な性格で浮竹の所属する部隊の隊士からは絶大な人気と信頼を得ており、元柳斎自ら選任させた回道の腕前を持つ虎徹清音と世話好きの小椿仙太郎の二人体制を主軸に多くの部下に支えられています。

休日は庭の盆栽いじりや池の鯉にエサをやるといった老後のような生活をしている他、日番谷冬獅郎とは名前が「とうしろう」と「じゅうしろう」と響きが似ている事から「同じシロちゃん」仲間である事を強調し、また、同じ白い頭髪から一方的に親近感を覚えお菓子をあ上げたり面倒を見ていました。

京楽春水とは、真央霊術院からの付き合いで共に卒業後に初めて護廷十三隊の隊長に就任した偉業を成し遂げた仲で、現在でも互いに親友だと認識するほどの間柄であり、山本元柳斎重國とは京楽と共に指導を仰いだ師弟の様な関係から、今でも元柳斎を先生と呼び親しんでいます。

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朽木ルキアとは凡そ50年前後の付き合いですが、志波海燕が殉職するきっかけとなった事件を機に酷く精神的に憔悴したルキアを現在も心配しており、海燕の死後はルキアを次代の副隊長及び十三番隊隊長に相応しいと考えていました。

したがって、ルキアが死神能力譲渡によって重罪となり処刑を宣告された際には、事の成り行きに粉臭さを覚え、京楽と共謀して処刑の阻止を企て双極の破壊を決行し、間接的にルキアの救出を担います。

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また、志波海燕の最期に関しても、浮竹は「死神は常に戦いに身を置くため一つの戦いには二つに分類される戦いがある」と説き、

  1. 命を守るための戦い
  2. 誇りを守るための戦い

の二通りをルキアに教えると、亡くなった妻や部下達と自分の誇りを守る為に一人で決着をつけさせて欲しいと願う海燕の心情を汲み取り、海燕の戦いを見届ける選択をしました。

浮竹十四郎の斬魄刀「双魚理」の解号と能力

  • 名前:双魚理(そうぎょのことわり)
  • 解号:「波悉く我が盾となれ、雷悉く我が刃となれ、双魚理」
  • 初出:原作18巻156話

始解すると刀は二刀一対となり刀身が逆十手のように変化すると、両方の柄尻から縄のようなもので二刀が繋がっており、縄には飾り札が等間隔で五つぶら下がっています。

能力は正式名称は不明ですが、相手の技を片側の鋒で受けるともう片側の鋒から放出できるもので、スターク曰く敵の攻撃を吸収し全てそのまま相手に返す能力であると解析され、間の縄に下がっている五枚の札で相手に返す際に速度や圧力を調節して狂わす事で相手が躱すタイミングを見失う様にしているそうです。

直後に浮竹自身が見抜かれるとは思わなかったと発言している事からスタークの解析は正しいと思われます。

浮竹十四郎の卍解は未登場

残念ながら浮竹の卍解は、浮竹が死亡した為、一度も登場する事なく終了しました。

しかし、斬魄刀の名前が「双魚理」である事から、魚に関係したものや、何らかの理を律するものか科すものではないかと予想されています。

また、ゲームアプリ「BLEACH Brave Souls」にて、小説コラボとして登場した浮竹十四郎が背後に巨大な注連縄を浮かべ字が綴られた蛇腹状の折本を羽衣の様に羽織り、禍々しい黒色の霊圧を地面に展開させて黒い双魚を解き放った後に斬魄刀で突き刺す「双黒戮」といった技を披露している事から、これを卍解のヒントととして考察るのも面白そうですね。

浮竹十四郎の強さはどれくらい?

浮竹は病弱である為、殆ど寝込んでいる印象ですが、あまり描かれていない少ない戦闘シーンからある程度は実力を分析出来るかもしれません。

しかし、終始卍解を使う事が出来ない又は体調が万全でない為、本来の実力を推し測る事は不可能でしょうが、戦績を下に護廷での強さの基準を考察してみましょう。

浮竹の戦績は1勝1敗4分

浮竹の戦闘は本編で描かれた限り7回あります。

その結果、

  1. 山本元柳斎重國戦→藍染の謀反が判明し中断した為、引き分け
  2. メタスタジア戦→かなり優勢でしたが容態が悪く取り逃がした為、引き分け
  3. リリネット戦→リリネットの斬魄刀を奪い弄んでいた為、ほぼ勝利
  4. スターク戦→ワンダーワイスの介入により中断した為、引き分け
  5. ワンダーワイス戦→背後を取られ胸を貫かれて敗北
  6. 星十字騎士団の何れかと戦闘→浮竹は多少怪我をしているものの滅却師側に死亡者は居ないので引き分け

以上の様に、ちゃんと勝ち名乗りを上げる様な戦闘は無いものの、リリネット以外には病状の悪化や何かしらのアクシデントによって戦闘が中断される事が多い印象で、浮竹の戦績は1勝1敗4分という悲惨なものです。

元柳斎を始めとするスタークや星十字騎士団が相手の場合は、始解して挑むも短期決着する事無く苦戦を強いられるケースが多く、同時に全力を出せない病弱設定が足を引っ張っている事が分かります。

リリネットには始解する事も無く軽くあしらったりしていましたが、一方でワンダーワイスの様に気配を察知出来ずに背後を取られて敗北するケースもある為、浮竹の実力は隊長次第で極端に上下する事が窺えました。

そして、浮竹の霊圧量を図る最大の資料は獄頣鳴鳴篇にあり、霊子に宿る霊圧の濃度を指す「霊威」によれば、隊長格は三等以上の霊威があるとされ、戦死した隊長の霊子を尸魂界に返す儀式「魂葬礼祭」にて元柳斎と卯ノ花そして浮竹も対象になっている事から見ても、浮竹の霊圧が元柳斎や卯ノ花に並んでいる事が分かります。

したがって、生前は病弱な為に万全な状態で戦う事が出来なかったので戦績は悪かっただけであり、体調云々を度外視すれば、恐らく元柳斎までは行かなくとも京楽達と並び立てる程度には強いのではないでしょうか。

加えて、浮竹にはまだ判明していない卍解があるので、万全の状態であれば未登場の卍解で読者の渡肝を抜いてくれる事でしょう。

浮竹十四郎の裏切りと黒幕説や強さについてのまとめ

浮竹十四郎は本編開始以前に初代死神代行である銀所空吾とも顔馴染みで、銀城の為に死神代行戦闘許可証や死神代行の制度を導入しました。

しかし、死神代行戦闘許可証は死神代行の監視及び霊圧を制御する尸魂界との通信装置であると判明した事で、黒崎一護も浮竹を始めとした死神に騙されていたものであり、加えて、浮竹が完現術者の殲滅を指示した事で銀城の嘗ての仲間が全て殺害された一件が浮竹の「裏切り」や「黒幕説」に繋がったのです。

ただし、これらは完現術者の魂魄を欲した綱彌代時灘の陰謀であり、死神代行戦闘許可証の監視機能や完現術者の殲滅指令及び銀城の反逆行為に関する報告も全て時灘の裁量や捏造である事が判明した為、何れも覆される事になりました。

また、肺病を患っている為か戦闘では体力が長続きしない事から全力を解放できない節があり、本来は隊長達の中でも強大な霊圧を持つであろう浮竹が貴族の命令に従わざるを得ない事実はやるせなさを感じさせますね。

ただ、浮竹の死後になりますが、銀城が真相を知った事で浮竹への誤解も解けたのが何よりの救いでしょう。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?