【はじめの一歩】間柴VS木村の試合で死刑執行はできたのか?

はじめの一歩の主人公一歩の先輩である木村はジュニアライト級と言う階級でタイトルマッチにまで漕ぎ着けます。

しかしその対戦相手の日本王者が、過去に一歩を苦しめた間柴だったのです。

果たして、この試合の行方はどうなってしまうのでしょうか?

間柴VS木村の試合の結果は?

間柴VS木村の試合は僅差で間柴が勝利しました。

しかし、世界戦を視野に入れている間柴を木村はこれまでで1番の強敵と言わしめるまで追い詰めたのです。

間柴VS木村の試合が成立した経緯

当時、間柴の当時ジュニアライト級の日本王者であり、圧倒的な強さを誇っていました。

その強さに恐れをなして当時一位と二位の選手が対戦拒否をしてしまい、当時三位の木村に対戦権が回ってきたため木村との試合が成立したのです。

死刑執行となぜ言われてるのか

死刑執行はその時の間柴VS木村の宣伝につけられた宣伝文句です。

当時圧倒的な実力を持っていた間柴が木村を見下ろすような形の恐ろしい宣伝が出来上がっており、木村が鴨川ジムメンバーに笑い物にされていました。

間柴VS木村は作中屈指のベストバウト

宣伝、周りからの評価、ランキング、どれをとっても間柴が木村に簡単に勝利するだろうと思われていた試合を木村の努力と知略で間柴との実力の差を詰めていき、間柴をにギリギリまで追い詰める展開が魅力的なエピソードで、この試合をはじめの一歩の中のベストバウトという人も多いです。

公式でも、人気エピソードを漫画化するベストバウトのシリーズにこの試合も選ばれていました。

当時の間柴の実力

当時の間柴はジュニアライト級日本王者であり、フェザー級から階級を上げたことで体力不足に悩まされることなく長いラウンド数戦うことができるようになり、隙のないボクサーに仕上がっていました。

間柴のその強さに恐れ、対戦を拒否して逃げていく選手も多く、さらには間柴と対戦した選手はその強さに恐怖して引退する選手が何人もいたりと、その強さから死神と呼ばれていました。

当時の間柴は飛ぶ鳥を落とす勢いで、単純な実力だけであれば間柴が圧倒的に有利で、長い腕を生かしたパンチや、身体能力や、狂気を感じるほどの鋭いパンチは木村にはないものでした。

木村のファイトスタイルと欠点

木村は弱点のなくまとまったハイレベルなボクサーであると宮田は言っていて、その実力は確かなものです。

さらに、長いキャリアで培った経験や知略で相手を少しずつ追い詰める作戦を得意としています。

しかし、相手に致命傷を与えるほどの強いパンチは持っておらず、そのため対戦相手は木村のパンチを恐れず攻撃してくることができてしまうという欠点がありました。

宮田に欠点を指摘される木村

ハイレベルにまとまった選手ではあるが、怖いものはないと宮田に指摘された木村は悩むこととなります。

そして、間柴が困るようなことは何かと模索していきました。

勝利のためにファイトスタイルを変える木村

間柴も木村も、相手の懐に入らずに遠くから足を使ってジャブで牽制するタイプのアウトボクサーで、そのままのファイトスタイルでお互いが勝負をした場合、腕が長くリーチがある間柴が有利になることに気がつきます。

そこで、木村は今までの自分のファイトスタイルを変えて相手の懐に入り近距離で殴り合う戦い方をすることを選択しました。

木村が相手の懐に入っても武器がないと気づく

木村は、間柴の得意とするフリッカーを宮田に再現してもらいそのパンチをくぐり抜ける技術を習得します。

しかし、今までアウトボクサーだった木村には、相手の懐に入った後にできる攻撃方法が何もないことに気がついてしまったのです。

木村の飼っている魚を見て必殺技を身につける

木村は当時飼っている魚に餌をやっていたときに、水の中からジャンプして餌を食べにきたところを見て必殺技を思いつきます。

間柴の懐に入りボディ攻撃を執拗にして相手の意識が下にいったところで、意識外である上からパンチを入れることで不意打ちが成立し、間柴の受け身を取れなくなるような致命傷を与えることができるようなパンチになると木村は確信しました。

必殺技名を自分の買っている魚の名前からとり『ドラゴンフィッシュブロー』と名づけたのです。

木村の同期である青木の心境

鴨川ジムの木村の同期である青木は、自分よりも先に日本王者との試合を取り付けた木村に対し、嫉妬のようなものはなく、逆にまだそこまで辿り着いていない自分が木村に何もアドバイスができない青木自身に苛立ちを感じていました。

ただ、ドラゴンフィッシュブローを習得して間柴戦への戦い方を決めた木村に対して練習相手になることで、木村の役に立てたことで、青木の苛立ちは収まっていったのです。

間柴VS木村の試合はどうなったのか

間柴VS木村はベストバウトに選ばれるほどの熱い展開が詰まった試合で木村の知略と想い、そして間柴の執念がぶつかる素晴らしい試合です

序盤は間柴のフリッカーの標的にされ続ける木村

木村は序盤、宮田に教わった通りに間柴のフリッカーを捌くように戦おうとしますが、間柴のフリッカーは鋭く捌き切ることは難しく避けることができずに受け続けてしまいます。

そんなかでも、何度も懐に入ろうとしますが間柴のフリッカーに阻まれてしまいうまく懐に入ることができません。

間柴自身も世界戦を意識した戦い方をしており、右を使わずにフリッカーを多用した戦い方を続け、ついに木村は間柴のフリッカーを6ラウンド受け続けついにダウンしてしまいました。

間柴に対して反撃する木村

絶体絶命に見えた木村でしたが、実はここまでは木村の作戦通りで、間柴に継続的にフリッカーを撃たせ続けることで疲れさせて、間柴のフリッカーにキレをなくさせる作戦でした。

その結果、木村は簡単に間柴の懐に入ることができるようになりボディへの攻撃を繰り返しし始めることとなります。

間柴に炸裂する渾身のドラゴンフィッシュブロー

木村のボディ攻撃に苦しみ出した間柴は、少しずつガードを下げてボディへの攻撃を和らげようとしていきます。

しかし、それも木村の作戦通りで、ガードが薄くなった顔面めがけて今まで練習してきたドラゴンフィッシュブローを間柴にぶつけてダウンをとってしまいました。

そこから優勢に試合を進める木村

間柴にドラゴンフィッシュブローで致命傷を与えた木村はそこから優勢に試合を進めることとなります。

そして木村は打たれ強いわけではない間柴を、あともう一発ドラゴンフィッシュブローを入れれば勝利できるだろうというところまで追い詰めてしまったのです。

最後に間柴に手が届かなかった木村

執拗にボディ攻撃を繰り返す木村に再度ドラゴンフィッシュブローを繰り出すチャンスが訪れ、そして、ドラゴンフィッシュブローを繰り出す木村に合わせて、間柴は一か八かで相打ち覚悟で右のストレートを出しました。

結果、間柴の方が早く木村に拳が到達してしまい木村は今まで受けてきたフリッカーの蓄積ダメージも相まってダウンしてそのまま意識を失ってしまい、木村は敗北してしまったのです。

木村は試合後は引退を宣言?

木村は日本王者を目標にボクシングを頑張ってきましたが、これが最後のチャンスと考えて試合をしてきました。

そのチャンスを掴み損ねた木村は鴨川ジムメンバーの目の前で引退を宣言したのです。

木村が引退を撤回する

木村は引退後、なぜ間柴との試合に負けたか反省します。

そして敗北した理由は、木村の最後のパンチが間柴に届かなかったことであると気づいてしまい、2センチだけ腕が伸びていたら、その分早くパンチを出せていたら勝てていたという未練が少しずつ湧き始めることとなって、このジレンマに耐えられなくなり、今まで使っていた『木村 逹哉』というリングネームを改名し『木村 タツヤ』として復帰することとなりました。

木村vs間柴のまとめ

木村VS間柴は素晴らしい試合としてファンに愛される作品です。

木村の作戦がここまでハマる間柴という強敵でもここまで追い詰めることができるのかという、熱い一戦でしたし、この一戦が、今後の間柴と木村のボクサーとしてのキャリアに影響を与えていくこととなります。

間柴ジュニアライト級からいなくなった今、今度こそ木村が日本王者になるのを楽しみですね。

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1989年から「週刊少年マガジン」で連載の森川ジョージによるボクシング漫画。2013年実写ドラマ化。第15回講談社漫画賞少年部門受賞。