【はじめの一歩】鷹村とイーグルの試合は何巻?ネタバレあり

はじめの一歩の鷹村守はジュニアミドル級王者のブライアン・ホークに勝利して世界王者になった後、ミドル級世界王者のデビット・イーグルと対戦することになります。

その対戦相手のデビットイーグルが初めて登場したタイミングとその試合開始が何巻だったのか試合内容とともに振り返っていきましょう。

デビット・イーグルと鷹村守の対決は何巻?

デビット・イーグルが最初に登場したの57巻で、世界戦決定後に対戦相手のビデオを見ているときに出てきました。

試合開始は59巻で、そこからの死闘の末61巻で決着がつきます。

鷹村にイーグルが興味を持った理由

デビット・イーグルはもともとブライアン・ホークが最強のボクサーだと認めていて、いつ階級を上げて勝負をしに来ても迎え撃つ覚悟で練習をしていました。

しかし、そのライバルであるブライアン・ホークが敗北したというニュースを聞いて驚いたイーグルが、その対戦相手であった鷹村の強さを認めたというのが鷹村に対して興味を持ったというのが大きな理由です。

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はじめの一歩の表紙

イーグルは、鷹村がどれほど強いのかというのをブライアン・ホークに直接聞きに行きましたが、その時にはもうブライアン・ホークは鷹村に負けたショックでパニック障害のような状態になってしまっており、ライバルと認めていたボクサーを敗北させた上に、ここまでの恐怖心をホークに植え付けた鷹村に対して、イーグルは試合前から圧倒的な強さを感じ取り鷹村を倒すための準備をしていました。

典型的な世界王者のデビット・イーグル

イーグルは作中では典型的な世界王者として紹介されています。

それは、経歴やファイトスタイル、性格からそのような雰囲気が滲み出ていました。

デビット・イーグルの経歴

イーグルの今までの経歴は輝かしく、もともとアマチュアボクシング出身でオリンピックで金メダルをとるほどの実力を持っていました。

その後プロに転身して、15戦無敗でミドル級の世界王者となってしまいます。

この経歴をまとめると、

  • オリンピック金メダル
  • 17戦17勝14KO
  • ミドル級チャンピオン

これはかなり輝かしいボクシングのエリートといえる功績です。

デビット・イーグルのファイトスタイル

イーグルのファイトスタイルは、アマチュアボクシング時代に培った徹底的な基礎テクニックと、常に冷静に試合を組み立ててゆく頭脳派の試合展開を得意としています。

それゆえ、試合をコントロールして相手を自分のペースに巻き込んで、相手の弱点を探しだし、そこに得意なパンチを出すという戦い方をします。

パンチは特にワンツーを得意としていて、その精密なワンツーは鴨川会長が「世界一のワンツーだ」と唸るほどの素晴らしいものです。

デビット・イーグルの性格

イーグルの性格は以前に勝負したブライアン・ホークとは全く対照的な性格で、努力を惜しまず、謙虚で常にボクシングの練習を最優先に考えるような真面目で用心深い性格です。

もともと、素晴らしい才能の持ち主であるのにも関わらず、世界王者になった後も努力し続けてさらに強くなる姿は世界王者の鏡のような姿と言えるでしょう。

vsイーグル戦前の鷹村のコンディション

イーグルの実力、性格ともに抜け目がないのに対して、鷹村の試合へのコンディションはかなりいいものです。

階級を元に戻したことによる体力増加した鷹村

鷹村はもともと、日本王者になった時はミドル級で、その後ブライアン・ホークと戦った時はジュニアミドル級と一つ階級を落として試合をしていました。

そのため、いつもよりもきつい減量のせいでホークとの試合は中盤から体力の問題が出てきていたのです。

一方で、今回のイーグルとの試合はいつも通りのミドル級に階級を戻したことにより、体力が万全の状態で試合に臨むことができ、パンチ力もいつも通りの体重が乗ったパンチが出せるようになったのでかなりコンディションはいい状態であると思われます。

鷹村の目が見えていない可能性

懸念点が一つあるとすれば、その当時、鷹村の網膜剥離の疑惑が出ていた点です。

鷹村が宮田に右からのパンチを避けられなかったり、蚊が飛んでる気がするという発言があったり、ホークとの試合で右目部分を強く打たれていたことなど、網膜剥離の疑惑が浮上していました。

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結果としては、目は見えていたと分かるのですが、何度も不安を煽るような描写があり試合前の段階では懸念点の一つとして考えられていたのです。

試合前の鷹村VSイーグルの下馬評は?

鷹村対イーグルの試合前の段階での下馬評は五分五分というところが多くの人の見解でした。

しかし、鴨川会長はこの試合は鷹村が苦手な部分で、勝負をされるだろうと予見しています。

イーグルVS鷹村の試合展開

ミドル級世界王者との試合はお互いにハイレベルの試合で両者譲らない試合展開が続きました。

パワーは鷹村の方が上

ミドル級に戻した鷹村はパワーがもどってきていて、試合序盤は鷹村のほうが力が強くイーグルが力で押されていきました。

そのパワーに驚き、リング上では冷静に振る舞っていたイーグルも、インターバルの間には汗をかいて弱音を吐いていたほどです。

序盤は経験の差で鷹村が追い詰められる

鷹村の方がパワーがあると判断したイーグルはとっさに作戦を変更します。

イーグルはガードを上げて守りを固めて鷹村のパンチをブロックで受けつづけるような戦い方をし始めて、鷹村はこの状態を力ずくでガードを開けようと攻撃を続けました。

しかしそれはイーグルの作戦で、鷹村のパンチをたくさんブロックで受けることで、鷹村がどのようなパンチが得意でどのようなクセがあるか把握するための作戦であったのです。

そしてイーグルは鷹村のパンチのクセを把握して、完全に全てのパンチを読まれるようになってしまった鷹村はイーグルからカウンターを簡単にとられるようになってしまいます。

相手の性格まで考慮して攻めてくるイーグル

イーグルは何度もカウンターを鷹村にいれるのですがそのカウンターを体重を乗せて全力で振り抜きませんでした。

その理由は、圧倒的なパワーを持つ鷹村に対してカウンターを打つのはかなりの危険を伴い、失敗した場合の致命傷を恐れて、あえてイーグルは強いカウンターを打たなかったのです。

その代わりに弱いパンチを何度も入れて、鷹村をイラつかせることによって冷静さを奪い、鷹村の攻撃が雑になったところに本気のカウンターを入れるという作戦をとり、見事にその作戦にはまってしまった鷹村は強烈なカウンターの一撃を受けてしまいます。

臨機応変で対応し試合を巻き返す鷹村

このように完全にパンチを避けられ、雑になったところにカウンターを入れられるというイーグルペースに持ち込まれてしまうのですが、そこで鷹村も機転を利かせて、わざと今まで通り雑に攻めて疲れたように見せかけて相手の懐に入ります。

鷹村は、相手にピッタリくっついた状態でも強力なリバーブローを打つことが可能なので、相手に体を預ける形でイーグルに体を近づけて何度もイーグルにリバーブローをいれて試合展開を元に戻しました。

目をやられる鷹村とイーグル

お互いにペースの奪い合いを続けていると鷹村の左目に当たったパンチが原因で左目のまぶたに切り傷ができてしまいます。

切り傷からは血が出てきてしまい、左目に血が入ってしまい、鷹村の左目の視界が悪くなってしまいました。

その後、イーグルの左目のまぶたも切れてしまいお互いに片目の視界が悪いという状態になり、その後鷹村は左目を庇いながら試合をしたことによって、何度も右目にイーグルの得意のワンツーを被弾して右目が腫れて見えづらくなってしまい、最終的には鷹村の両目の視界が見えづらい状態にまで陥ます。

最終的に鴨川会長の力に助けられる鷹村

両目がよく見えない鷹村はついに万事休すかと思われましたが、それでも諦めずに冷静になり、いつもの練習通りに会長の持っミットに目掛けて打つように体の覚えている場所に体が動く限り目が見えない状態でパンチを撃ち続ました。

それが結果、イーグルに対しての有効打となり、視界の悪いイーグルに対して次第に圧倒し始めて、ついに鷹村の拳が相手の頭に当たりイーグルがノックダウンしてそのままKO勝ちとなります。

これにより鷹村はミドル級世界王者となり、同時に二階級制覇を達成して、ベルトを2本掲げることとなりました。

鷹村VSイーグル戦のネタバレのまとめ

ブライアンホークとの試合とは違い、イーグルとの試合は努力できる天才同士の戦いでお互いに最後までどちらが勝つかわからないような試合展開でした。が、最終的には鴨川会長と鷹村の諦めない心が勝利をもぎ取る形となったのです。

ここまでの、ハイレベルな選手によるハイレベルな試合であれば最終的に勝負を決めるのはボクサーの気力と想いの強さであるというすごく素敵なメッセージがこの試合には詰まっていたと思います。

鷹村は試合のたびに強くなってゆくので今後の鷹村がどれほど強くなり、どれほどの選手になるか楽しみですね。

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1989年から「週刊少年マガジン」で連載の森川ジョージによるボクシング漫画。2013年実写ドラマ化。第15回講談社漫画賞少年部門受賞。