人体錬成の代価として失ったアルフォンスの肉体を取り戻す為に旅を続けるエドワードですが、その物語の中で幼馴染みのウィンリィに抱く恋心を隠しきれていない場面が目立ちます。
- 旅の最後はどうなったのか
- エドとウィンリィは結婚したのか
そこで、上記要点をふまえてエドの旅の最後とウィンリィとの進展の結果についてまとめてみました。
エドワード・エルリックのプロフィール
- 名前:エドワード・エルリック
- 年齢:15歳~16歳(物語開始時~最終決戦時)
- 身長:不明
- 特徴:金髪、金色の瞳
- 職業:国家錬金術師
- 二つ名:鋼
- 機械鎧:右腕、左足
- 声優:朴璐美
歳のわりに身長の低いやや好戦的な性格の少年で、両手を輪のように合わせるだけで錬金術を発動できる最年少の国家錬金術師です。
弟のアルフォンスについてはこちら。
人体錬成の代価として肉体を失いエドワードによって魂を鎧に定着されたアルフォンスですが、肉体を取り戻す旅路の果てはどうなったのか、 アルのプロフィールと鎧姿について 肉体を取り戻した経緯とその後について メイとの親交はど[…]
人体錬成の過去
子供にして錬金術の分野に突出し天才的な頭脳を持つエルリック兄弟ですが、父親は幼少期に家を出ていったまま帰らず、母親はエドが10歳の頃に流行り病で他界してしまいます。
左足を持っていかれる
流行り病で亡くなった母親を蘇らせる為に錬金術の禁忌とされる人体錬成について、エルリック兄弟は勉強を始めました。
知識と準備を整え母親を人体錬成した結果、そこに生まれたのは人のなり損ないのような外見をした生物であり、その代価としてエドは右足を、アルは肉体を失うことになります。
右腕を代価に弟の魂を鎧に定着
人体錬成に失敗した結果アルを失った事に焦るエドワードは、自身の右腕を代価にすることでアルの魂を真理の扉から引き戻すことに成功し、近くにあった鎧に魂を定着させるのでした。
真理の扉を見たことで錬成陣が必要ない
人体錬成の経緯から真理の扉を通ったことで、この世の真理を脳内に叩き込まれたエドは、錬成陣の代わりに自らの手を合わせることで、錬成陣の円の役割を果たし錬金術を発動することが可能になりました。
低身長の謎
作中エドの身長について具体的な明記はなく、単行本2巻おまけコーナーで「全長165センチ」と髪の触覚部分を含めた身長をエド自身が答えています。
つまり、その触覚の長さを引いた大きさが実寸なので165センチ以下という事になるのではないでしょうか。
原作での設定は155㎝ほどとなっているので、本人はかなりさばを読んでいるみたいですね。
弟のアルと精神が混線している説
人体錬成を行った際、魂の情報としてエドとアルの血を混ぜたあと二人一緒に真理の扉へ持って行かれて一度分解されました。
その過程で二人の精神が混線してしまい、向こう側のアルの肉体とエドの肉体がリンクしていることでエドの栄養が送られているという説をエド本人が語っています。
その為、歳のわりに身長が低いというのがエドの持論でした。
金髪、金色の眼
エドとアルの容姿はアメストリス人とは若干違った特徴を持っており、細い金髪と金色の瞳はクセルクセス人のヴァン・ホーエンハイム譲りの遺伝によるものでした。
クセルクセス人とアメストリス人のハーフという事になります。
エドとアルの旅の結末とその後の恋愛模様
27巻最終巻にて、真理の扉を開いたことでホムンクルスの親玉の計画に利用されたエルリック兄弟は、お父様との最終決戦で窮地に陥ります。
お父様についてはこちら。
物語の黒幕は、お父様と呼ばれるホムンクルスの親玉でしたが、 お父様の最後はどうなったのか その目的とは何だったのか どうやって生まれたのか お父様の強さについて など、お父様と呼ばれることになったフラスコの[…]
旅の結末
まず二人の旅の結果がどうなったのか見ていきましょう。
エドの右腕の錬成と代償
エドの機械鎧が破損して錬金術が使えない状況下でお父様に追い詰められた際、アルが自分の魂を返す事で代価として差し出していたエドワードの腕を取り戻す事ができました。
エドの腕が戻った事でお父様を倒して国を救うことはできたのですが、アルを犠牲にする結果となります。
鋼の錬金術師最後の錬成
アルを助ける術を模索したエドは、1つの可能性に行き着いたことで、皆が見守る中自身触媒に人体錬成する事で真理の扉へ向かいます。
真理の扉の前には真っ白な人影が門番のように鎮座しており、エドに何を差し出しに来たのかと問いかけるのですが、エドが出した答えは自分の真理の扉を代価に差し出すことでした。
扉を差し出せば二度と錬金術を使うことは叶いませんが、エドの覚悟に門番は正解だと笑い、エドを待っていたアルへ指差した後、扉と一緒に消えていきます。
そして、長年待ち続けていたアルの身体を支え、二人一緒に扉をくぐり生きて戻る事に成功するのでした。
リゼンブールへ帰還
兄弟揃って肉体を取り戻す事に成功したエドは、リハビリ中のアルと懐かしいリゼンブールの道を一緒に歩いて帰路につきます。
デンの声に気づいたウィンリィが玄関口から出てきて「ただいま」と手をあげるエルリック兄弟がいました。
突然の帰郷に電話も一本も入れろと怒るウィンリィですが、すぐに感極まり泣きながら二人に抱き着いたあと「おかえりなさい」と告げ、三人は笑顔で喜びます。
エドがウィンリィにプロポーズ
27巻最終話、約2年後エドとアルは世界中の学問を身につけるため東回り西回りと分担し、再び旅に出ることを決断します。
リゼンブールの駅舎でエドを見送りにきたウィンリィが、機械鎧のメンテナンスを口煩く伝える姿があり、汽車がやってくるとエドが立ち止まりました。
エドが言い淀でんいるとウィンリィがハッキリ言うように急かします。
等価交換だ 俺の人生半分やるからおまえの人生半分くれ!
引用元:鋼の錬金術師
エドワードは、錬金術師らしく等価交換の法則を持ち出して一世一代の告白するのですが、ウィンリィは「バカじゃないの」と呆れた後、自分の人生を全部あげると発言しました。
その後赤面しやっぱり全部は無しと撤回し何割か呟くのですが、等価交換の法則をひっくり返すウィンリィを見てたまらず吹き出した後、頭を撫でた後抱き締め合います。
告白後、エドは汽車に乗って旅立つのでした。
結婚後の後日談
エドが旅立った数年後、それぞれのその後の様子が写真形式で描かれています。
大人になったエドとウィンリィとアルとメイの四人が写真に写っており、エドとウィンリィの腕の中にはそれぞれ子供と赤ん坊が抱かれていました。
エドとウィンリィは、無事に結婚して二人の子供を授かったということでしょう。
他のキャラクターのその後はこちら。
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エドの身長が伸びる
告白の際にウィンリィを抱き締めたエドですが、明らかに物語序盤との身長に差がありました。
1年弱前の9巻と比較しても、約1年での身長や体格の成長が見てとれますね。
やはり本来エドに行くはずだった栄養がアルフォンスに流れていて、そのリンクが切れたことで身長も伸び始めたのかもしれません。
エドワードの名言
最年少の国家錬金術師として大人以上の能力を持つエドですが、その発言の中には子供ながら現実を突きつけられて嘆く魂からの訴えといった印象を抱きます。
作中において印象が強いエドの名言をピックアップしたので見ていきましょう。
1巻リオールの町での名言
これが人体錬成を…神様とやらの領域を冒した咎人の姿だ‼
引用元:鋼の錬金術師
第一巻、賢者の石の情報を追ってリオールの町に訪れたエルリック兄弟でしたが、教主が賢者の石を所有している事を暴き戦闘になります。
その時、亡くした恋人を蘇らせたいと願うロゼに対して、愛しい人との再会を願った代償がどうなるかという意味合いを含め、自身の体を見せつけるのでした。
ロゼにかけた言葉
教主のペテンが暴かれた事で絶望したロゼは、エドに「何にすがって生きていけばいいの」と泣きながら問いかけます。
しかし、ロゼに対して「知るか、自分で考えろ」と一度は突き放すものの、
立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついているじゃないか
引用元:鋼の錬金術師
とエドなりにエールを送るのでした。
2巻、ニーナとアレキサンダーの死を目の当たりにした際の名言
生命の錬金術師タッカーを紹介されたエルリック兄弟は、その一人娘ニーナと犬のアレキサンダーと仲良くなります。
しかし、タッカーの合成獣の研究成果は過去に妻を錬成したものだと発覚し、今度は娘のニーナとアレキサンダーを合成し、合成獣を錬成する事に成功するのでした。
事件解決後、ニーナを元に戻す手段がない事に自分の未熟さと不甲斐なさに落ち込んでいた所、マスタングに「軍の狗として悪魔と罵られてもその特権を利用しても元の身体に戻ると決めたのは君だ」、「これしきの事で立ち止まるヒマはあるのか」と背中を押されます。
それに対してエドは「悪魔だとののしられてもアルと二人元の身体に戻ってやる」と前置きし、
だけどな オレたちは悪魔でも ましてや神でもない人間なんだよ
たった一人の女の子さえ助けてやれない ちっぽけな人間だ……‼
引用元:鋼の錬金術師
と嘆くのです。
この時の出来事は最終回まで心の中に引きずり、刻み込んでいます。
3巻、第五研究所地下にて発せられた名言
生きた死刑囚を賢者の石の実験にしているとふんだエルリック兄弟は封鎖された第五研究所に侵入し、そこの番を任される魂を鎧に定着された元死刑囚ナンバー66と戦闘になり重傷を負うものの勝利します。
止めを請うナンバー66に対して、エドは「人殺しはしない」と言いますが、ナンバー66の身体は人と呼べる代物ではない、破壊しろと告げるのですが、
あんたらの事を人間じゃないと認めちまったらオレはオレの弟を人間じゃないと認める事になる
引用元:鋼の錬金術師
と返すのですが、自分のせいで体を失ったアルを思った言葉でした。
6巻、無人島での修行の際に出た名言
エドが9歳の頃リゼンブールに立ち寄ったカーティス夫妻と出逢いイズミに弟子入りするのですが、無人島で生き抜くサバイバル生活を強いるスパルタ指導でした。
課題は30日以内に「一は全、全は一」の意味を見出す事で、エルリック兄弟は無人島生活を経て、食物連鎖や世界の広さを知り、また己の小ささを知り、また一歩真理に近づきます。
目に見えない大きな流れ それを「世界」と言うのか「宇宙」と言うのかわかんないけど
オレもアルもその大きい流れの中のほんの小さなひとつ全の中の一
だけどその一が集まって全が存在するこの世は想像もつかない大きな法則に従って流れている
引用元:鋼の錬金術師
10巻、クセルクセス遺跡での名言
ヒューズ殺害の冤罪を被せられたロスをシンへ逃がす為にエドはクセルクセス遺跡に訪れるのですが、賢者の石関連に巻き込んでしまった人への自責の念に苛まれるます。
しかし、グレイシアからは「納得する方法で前へ進め」と言われた事を話し、周りの大人たちはエドに「どうする?」と訊ねた際の台詞です。
禁忌を犯したオレ達に協力してくれる人達がいる 怒ってくれる人がいる だまって支えてくれる人がいる 二人で元の身体に戻ろうと約束した弟がいる
そして事件の事を知ってしまって後戻りできない状況にある
ならば前に進むしかないじゃないか!
引用元:鋼の錬金術師
亡くなったヒューズと助けられなかったニーナ、巻き込まれたロス、関わった全ての人達に対してエドは前に進む覚悟を表明した重要なシーンでした。
原作2巻で登場したヒューズですがその死は、少ない登場話数ながらその万人受けする優しい性格で多くのファンを悲しませることになりました。 ヒューズがどういう理由で死亡したのか、 ヒューズと周辺の情報について 何巻で死亡した[…]
12巻、銃を握ったウィンリィにかけた名言
スカーとの交戦中時間稼ぎの為にエドがロックベル夫妻殺害の件について問答をしている戦場で、ウィンリィが偶然立ち聞きしてしまいます。
スカーはウィンリィをロックベル夫妻の娘だと知らされ、ウィンリィには復讐する権利がある事を告げ、その際はスカー自身も抵抗する事を警告しますが、錯乱したウィンリィは憲兵が落としたであろう拳銃を見つけ思わず拾って構えるのでした。
エドはウィンリィを庇いアルがスカーを退ける事に成功するのですが、両親の仇を討てず泣きじゃくるウィンリィにエドが寄り添い投げかけた際の台詞です。
おまえの手は人を殺す手じゃない 人を生かす手だ
引用元:鋼の錬金術師
ラッシュバレーで赤ん坊を取り上げた事、エドに立ち上がる為の足をくれた事、ウィンリィがこれまで助けた人の事を思い出させ諫め諭すエドの優しさが溢れるシーンでした。
顔に大きな×印の傷がある人相の悪いイシュヴァール人のスカーは、イシュヴァラ教の元武僧であることから武術が優れた人物です。 スカーとは何者なのか スカーの兄がしていた研究 スカーの生存について それでは、上記内容を[…]
エドの結婚と身長が伸びた理由のまとめ
- エドの右腕とアルの肉体を取り戻す
- ウィンリィと結婚し子供も生まれる
エドは無事に右腕とアルの肉体を取り戻し、ウィンリィと結婚する事ができましたが、作中でお世話になった人達に対する感謝を忘れず、困った人を助ける為に学問を身に付ける旅に出ました。
作品の最後まで亡くなった人達の事を思い、それをふまえて前に進む決断をした兄弟の話がここで終わるのは惜しいものですが、幸せな大団円として綺麗にまとまっているのではないでしょうか。
小さいエドも可愛らしかったですが、身長が伸びて大人になったエドもカッコよくて素敵ですね。