【鋼の錬金術師】アルが人間に戻るまでの経緯とメイ・チャンとのその後

人体錬成の代価として肉体を失いエドワードによって魂を鎧に定着されたアルフォンスですが、肉体を取り戻す旅路の果てはどうなったのか、

  • アルのプロフィールと鎧姿について
  • 肉体を取り戻した経緯とその後について
  • メイとの親交はどうなったのか

上記要点をまとめたので紹介していきたいと思います。

アルフォンス・エルリックの生い立ち

エドと一緒に失った肉体を取り戻す方法を探る途中で賢者の石について深く関わっていくことになり、二人は後戻りできない茨の道を突き進むことになります。

アルフォンスのプロフィール

  • 名前:アルフォンス・エルリック
  • 年齢:14歳~15歳(物語開始から最終巻まで)
  • 身長:不明
  • 性格:ジェントルマン(自称)
  • 容姿:鎧
  • 錬金術:錬成陣(真理の扉の記憶なし)、後に手合わせ錬成(真理の扉の記憶あり)
  • 声優:釘宮理恵

好戦的で口の悪い兄のエドと違い、礼儀正しく紳士的な好青年といった印象のアルですが、意地の張り合いはエドに引けを取らないもので、心優しいキャラクターです。

兄のエドワードについてはこちら。

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鋼の錬金術師の表紙

アルが鎧姿になった経緯

流行り病で亡くした母トリシャの蘇生を願った兄弟は、エドは11歳、アルは10歳の時に人体錬成を行い、その反動でエドは左足を、アルは肉体全て持って行かれる結果に終わりました。

エドが右腕を代償にして取り戻せたのがアルの魂だけであり、近くにあった鎧にアルの魂を定着させた結果、動く鎧が完成したという経緯です。

鎧の内側の襟首の辺りにエドの血で印が描かれており、その印がアルの魂を鎧に繋ぎとめています。

兄弟で肉体を取り戻す旅に出る

人体錬成に失敗し絶望のどん底に突き落とされた兄弟の元に軍人のマスタングがリザを連れて訪問します。

国家錬金術師になれば研究費の支給・特殊文献の閲覧・国の研究機関並びに施設の利用など特権が与えられますが、軍の要請には絶対服従となることを告げ、エドは国家錬金術師を目指し、アルは兄を支えつつ情報を得る事を決めました。

そして、出立前に旅立ちの覚悟を表明するように実家を焼き払い、後戻りできないと自分達に言い聞かせます。

どうしてアルは体を持って行かれたのか

原作25巻でお父様が「真理は人間が思い上がらないよう正しい絶望を与える」と語っている場面があり、人体錬威の代価は個々で違う事をほのめかしています。

アルが体を持っていかれた理由は「母のぬくもりを求めた結果、体を全部持っていかれぬくもりを感じれない体になった」というのがお父様の見解でした。

その為、左足を支払ったエドよりアルのほうが通行料は多いため、作中で一番真理に深い所に達していると考えられています。

アルが人間に戻るまでの経緯

ホムンクルスの親玉お父様との戦闘でエドが窮地に陥った際、エドの破損した機械鎧(右腕)を見てアルは自分の魂と引き換えに差し出したエドの右腕を取り戻そうと人体錬成を行いました。

アルの魂は鎧から引き剝がされ真理の扉へと持って行かれますが、代わりにエドの右腕が元に戻り、エドはお父様を倒すことができたのです。

お父様についてはこちら。

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鋼の錬金術師の表紙

アルの魂と肉体の再会

アルの魂は真理の扉に持って行かれ、長く待ち望んでいた自身の肉体と一つになることができました。

後はエド信じて、アルは扉の前でエドの迎えを待ち構えます。

エドの真理の扉を通行料にしてアルの肉体を取り戻す

エドはアルの肉体を取り戻すため自分の真理の扉を通行料として支払うことを考えつきました。

人智を超えた真理の扉と引き換えに、エドはアルの肉体を連れて無事扉から帰還する事ができたのです。

恐らく、アルの肉体は完全に消滅しておらず扉の前に存在するだけであり、一からの錬成ではないので等価交換は成り立たないのではないでしょうか。

またエドが差し出した真理の扉は人の命以上に価値がある筈なので、例え等価交換の法則があったとしても扉からアルを連れ帰るだけなら通行料として十分すぎるものだと考察されています。

無事体を取り戻して帰還を果たしたアルですが、エドの扉を代償にして取り戻せた根拠については言及された描写はなく、読者によって受け取り方が様々なのかもしれません。

アルのその後

体を取り戻したことで兄弟の旅の目的は達成されましたが、旅の中で出会いお世話になった人達に御礼と挨拶に回っていました。

その際、見えない所でたくさんの幸せを貰っていた事に気づき今度は自分たちが返す番だと話し、

10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す

小さいけど僕達が辿りついた「等価交換を否定する新しい法則」です

引用元:鋼の錬金術師

とグレイシアに今後の方向性について語っています。

自分が受けた幸せに報いる為に不幸な人を助けるべく、世界中の学問を身に付ける旅に出る計画を立てており、アルは東回りで出発する予定です。

旅には、アルが言った「元の体に戻る可能性があるならあきらめない」という言葉を頼りに、合成獣のザンパノとジェルソが同行する事になりました。

他のキャラクターのその後が気になる方はこちら。

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鋼の錬金術師の表紙

アルとメイの関係はその後どうなったのか

シンからやってきたメイ・チャンと親密になったアルですが、肉体を取り戻した後どうなったのか気になりますよね。

メイ・チャンとは

後ろ髪をお団子を二つにまとめて三つ編みを垂らしたシンの第17皇女で小さな女の子です。

武術の心得があり錬丹術にも長けており、遠隔式の錬丹術や、治療を行うこともできる為、作中でも有能な活躍場面が目立ちます。

また、妄想が強く惚れっぽい印象があり、初登場時は最年少の鋼の錬金術師に大層な憧れを抱き、エドの事を長身爽やかイケメンだと思い込んでいましたが、現実を知ったメイの恋は儚く散るのでした。

メイから一方的な好意を受けているアル

メイを助けた経緯から今は肉体がない事を話すアルですが、エドの弟と聞いたメイは不穏な想像をかきたてます。

ずぼらなエドと比較されたアルは咄嗟に反論し、肉体を取り戻した姿がどんなものか誇張して答えるのでした。

兄さんよりうんと身長高いに決まってるだろ‼

あんな風にキツくないよ‼

優しい顔してるもんねボクは‼

スキっとさわやか金の短髪‼

ケンカも兄さんより強いし‼

でも短気じゃないジェントルマンさ‼

引用元:鋼の錬金術師

アルの言葉を鵜呑みしたメイは素敵な王子様像を想像し「早く身体が戻るといいですネ‼」とアルの虜になったのです。

練丹術のレクチャー

ブリッグズ鉱山での一幕で、アルはメイから錬丹術についてレクチャーを受けていますが、互いに熱くなって言い合いになっている描写があり、緊迫した空気を和ませていました。

身を挺して守るアル

お父様の大規模攻撃で中央司令部の一部分が消滅し、アルはメイの前に立ちはだかり攻撃をまともに浴びた結果、鎧が半壊し下半身は吹き飛んでしまいました。

またその影響で鎧にある血の印に傷が入り、アルの魂の存続も窮地に陥ります。

アルからメイにしかできない最後の頼み事

エドの右腕を取り戻す為に人体錬成を行おうと発起するアルですが、鎧が破損していた為エドに駆け寄る事ができませんでした。

そこでアルの側にいて遠隔起動できる術を持つメイに手助けを頼みますが、メイはアルが決死の覚悟をしていることを理解し、涙を流しながら協力します。

メイのライバルの最期の様子はこちらを合わせご覧ください。

その後、魂が消えただの空っぽの鎧に寄り添い泣きながら謝るほど、アルの事を思っていたメイでした。

最終話の集合写真に一緒に写るほどには親交がある

最終話エルリック兄弟の旅立ちから数年後と思われる成長した姿で写真に写るのは、エドとウィンリィと子供二人、脇にアルが居て、反対側に背が伸びたメイがいます。

  • 旅立ち前、アルは東回りで世界を回ると言っていたので、最終話後にメイと再会した可能性が濃厚で、その後も親密な関係を築いていると推察できるでしょう。

写真の場所的にメイがリゼンブールに訪れているのかもしれませんが、わざわざ他国までやってくるということは少なくともアルと恋仲なのではないでしょうか。

アルが人間に戻るまでの経緯とメイとのその後のまとめ

  • エドが真理の扉を通行料にしてアルの体を取り戻す
  • アルとメイは数年後も親交があり、おそらく恋中である

元の体に戻ることができたアルですが、それまでに受けた恩と犠牲に報いる為に、学問を身に付ける旅に出る事を決めます。

その道中にシンでメイと再会を果たし現在も親交があり、恐らくは友達以上恋人以上なのではと読者の想像を掻き立てますが、皆さんは一枚の写真からどう受け取ったでしょうか。

いずれにせよ写真に写る表情は皆笑顔なの、。で物語終了後は大きな事件はなく平穏にそして幸せに暮らして過ごせている事でしょう。

【完結済み】鋼の錬金術師
created by Rinker
2001~2010年「月刊少年ガンガン」にて連載。累計発行7,000万部を超える、荒川弘による傑作ダークファンタジー、略称「ハガレン」。「第49回小学館漫画賞」受賞。