鬼滅の刃では簡単に倒されてしまう下級の鬼と、人を数多く喰ったことにより異能の鬼として血鬼術を使う鬼、そして、鬼舞辻無惨直属の配下でかなりの実力の持ち主である十二鬼月(じゅうにきづき)という鬼がいます。
十二鬼月は目に「上弦(じょうげん)」「下弦(かげん)」のしるしとともに数字を刻印され、他とは差別化されている鬼舞辻の側近たちは十二鬼月の中でも上弦の壱を先頭に、そこから下弦の陸までを鬼舞辻にランク付けされており、そして、下位の者が上位の者に入れ替えを挑む、「入れ替わりの血戦」で勝てば下位の者も上位に上がることができるシステムです。
今回は、上弦の鬼の強さについて詳細に見ていきましょう。
上弦の鬼とは
鬼舞辻により選ばれた上弦の鬼は、壱(いち)から陸(ろく)までです。
上弦の鬼
まずは壱から陸までを紹介します。
- 壱の黒死牟(こくしぼう)
- 弐の堂麿(どうま)
- 参の猗窩座(あかざ)
- 肆の半天狗(はんてんぐ)
- 伍の玉壺(ぎょっこ)
- 陸の堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)
半天狗、玉壺、堕姫、妓夫太郎が死んだことで代替として無限城以降、
- 肆に鳴女(なきめ)
- 陸に獪岳(かいがく)
鳴女と獪岳は強さで選ばれたというよりは、死んでしまった半天狗と堕姫妓夫太郎の代替要員として緊急招集されただけなので強さとしては下弦レベルです。
本来ならランク外的な力。
また、玉壺や鳴女は死の間際に過去振り返ることがありませんでしたが、それ以外の鬼には悲しいエピソードが盛り込まれています。
上弦の鬼の強さランキング
さて、ここでは十二鬼月の中でも最も強い上弦の鬼を紹介します。
第6位 上弦の陸堕姫・妓夫太郎
十二鬼月の強さランキング第6位は上弦の陸堕姫・妓夫太郎です。
上弦の陸は2人で1体の鬼になっていて、堕姫と、堕姫のなかに潜んでいる妓夫太郎で1体で6位にした理由は2人で1体分の力しかないという点です。
攻撃力は2人ともかなり高いのですが、最終的に堕姫が妓夫太郎に比べるとずいぶん弱いため、妓夫太郎が堕姫を守りながら戦わないといけないというところで、堕姫が明らかに足を引っ張るという結果になってしまいます。
そのため、堕姫妓夫太郎は6位となりました。
ただ、この鬼たちはどちらか片方の頸を切ってもどちらかの頸が斬れていないと倒せないようになっていて、妓夫太郎は毒を使うどんなに強い柱であっても短期決戦で仕留めないと自分が毒にやられてしまいます。
遊郭に潜入していた宇随天元(うずいてんげん)の嫁3人と、宇随天元、炭治郎、伊之助、善逸の3人がかりでやっと倒すことが出来るので陸ではありましたがそれなりには強い鬼でした。
第5位 上弦の伍:玉壺
十二鬼月の強さランキング第5位は上弦の伍:玉壺です。
玉壺は人からかけ離れた姿を持っていて、目がある部分に口が、額と口の部分に目があり、複数に生えた腕が生理的に嫌な気分を引き起こします。
玉壺は本体の壺を破壊しないと死なないことが分かりますが、玉壺の血鬼術によって飛び出す針から出る毒で無一郎は体の感覚がマヒしてしまうんです。
弱った無一郎を粘度の高い液体に閉じ込め窒息させようとしますが、刀鍛冶の少年が助け出して玉壺を倒すことが出来ました。
5位にした理由は、派手な攻撃の割には自分に陶酔してしまうところがあって、それが隙になってしまい殺されてしまう鬼だったからです。
もう少し戦いに集中することが出来れば上位にランキングされることもあったかもしれません。
第4位 上弦の肆:半天狗
十二鬼月の強さランキング第4位は上弦の肆:半天狗です。
「恐ろしい、恐ろしい…」とおびえる半天狗は一見弱そうに見えるのですが、炭治郎、玄弥、甘露寺蜜璃(かんろじみつり)がともに戦い、三人が全力で戦っても半天狗を倒すことが出来ないほどの力を持っていました。
その理由は、切れば切るほど増えていく半天狗の能力にあって、まず本体の半天狗から、
- 空喜(うろぎ)
- 可楽(からく)
- 積怒(せきど)
- 哀絶(あいぜつ)
の4体に分離し、積怒は雷の攻撃、可楽は突風を操る攻撃、哀絶は体術に優れる十文字槍の使い手、空喜は高速で飛行し超音波による攻撃が出来ます。
さらに、積怒が他の3体を吸収して憎珀天(ぞうはくてん)に進化して、木の竜を生み出す攻撃を展開。
恨の鬼(こんのおに)を倒したことで半天狗を倒したと思った炭治郎達でしたが、実際にはそれも本体ではありませんでした。
半天狗の本体はノネズミ程の小さなもので、それを見つけて倒すまでが戦い。
卑怯でちまちまとした戦いのおかげで炭治郎たちもかなり苦労した相手でした。
4位にランクインしたのは、最終的には本体が卑劣で弱虫だったことが大きな理由です。
いくら分裂したり合体したりして強そうに見せかけても、根本的に本体が弱く卑怯だったので上弦の中でもこれ以上出世することが不可能だったのかもしれません。
第3位 上弦の参:猗窩座
十二鬼月の強さランキング第3位は上弦の参:猗窩座です。
猗窩座は、映画版鬼滅の刃無限列車編で炎柱である煉獄杏寿郎を殺してしまいます。
一時は杏寿郎も猗窩座の頸を斬れるかというところまで持ち込んだのですが、日の出に焦った猗窩座が自分の腕をちぎり落してまで必死に逃げてしまったため、止めを刺す事が出来ませんでした。
無限城でも、水柱の富岡義勇と、透き通る世界に覚醒した炭治郎がやっとのことで倒した程の力を持っています。
しかも、この時炭治郎たちが止めを刺したのではなく再生しようとした猗窩座を人間の時に恋人だった恋雪が引き留めてくれたことで倒すことが出来たほどでした。
童磨や黒死牟と肩を並べる実力の持ち主だという事が良く分かります。
今回、このチャートで飛びぬけていたのが攻撃力。
やはり元々が武術家ということもあり、戦いについてはかなり長けている部分がありましたが、自暴自棄になりやすく生への執着が最後にはあっけなく尽きてしまったことから童磨を越えることが出来なかったと予想されます。
第2位 上弦の弐:童磨
十二鬼月の強さランキング第2位は上弦の弐:童磨です。
もともと「万世極楽教」という宗教の教祖だった童磨は冷酷な人間で、鬼になった後も感情がほとんどない状態でした。
伊之助の母親である琴葉の事は大切にしていたようですが、鬼という事がバレた時には琴葉ですら骨まで残さず喰ってしまう冷酷さを持ち、更に童磨は、蟲柱の胡蝶しのぶを簡単に殺して吸収してしまうほどの強さを誇っていました。
強さとしてはバランスの良いのが童磨の特徴ですが、致命的だったのが人の心が全くない、感情がないという点です。
そのせいで、伊之助やカナヲの愛する人のために命を懸けて戦うという事が全く理解できず、自分の命をかけてでも姉や殺された人たちの仇を打ちたいというしのぶの気持ちも読めなかったことが敗因となってしまったのでしょう。
もし人の感情を理解し、その上で作戦を練る冷静さと頭の回転の良さを併せ持っていたなら、これほど冷酷で非情、更に最強の称号も手にいていたかもしれません。
第1位 上弦の壱:黒死牟
十二鬼月の強さランキング第1位は上弦の壱:黒死牟です。
もともと鬼殺隊の剣士で、日の呼吸、始まりの呼吸の使い手継国縁壱の兄で、人間のときは継国巌勝という名前でした。
縁壱の存在を常に恐れていて、鬼殺隊に入った後も縁壱に適わないと分かると鬼になってしまうほどの卑屈さを持っています。
鬼になった後は月の呼吸を使い、無限城の戦いでは鬼殺隊の時透無一郎、不死川玄弥が命を落とすほど苦戦した最強の鬼です。
残念ながら見た目でがくっとバランスを崩してしまう程お世辞にも美しいと言えない黒死牟ですが、そんなものをはねのけてしまう程の強さ、攻撃力、守備力を誇る存在でした。
鬼滅の刃の上弦の鬼の強さランキングのまとめ
上弦の鬼の中でも壱から陸までの力の差が大きく、数字の数が増えるほど弱くなることが分かりますが、特に陸の堕姫と妓夫太郎は二人でやっと1体分の力があるということで、壱と比べると実力は天と地程の差ですね。
とはいえ、上弦の鬼は100年以上も入れ替わりが無かったというので、そこら辺の鬼に比べると鬼舞辻無惨に限りなく近い鬼だという事が分かりました。
今後、秋のアニメ第二期や映画化でこの鬼たちの活躍が見られる日が楽しみですね。