鬼滅の刃に登場する恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)はピンク色の髪をして露出度の高い隊服を着た女性隊士です。
しかし、一見して可愛らしい女性キャラクターですが、「かわいい」や「気持ち悪い」の二極化した意見が多いのが甘露寺蜜璃の容姿の特徴でした。
今回は、甘露寺蜜璃の基本情報を元に、
- 甘露寺蜜璃が「かわいい」や「気持ち悪い」と言われる理由
- 甘露寺蜜璃の女子人気は?
- 甘露寺蜜璃が乳柱と言われている理由
- 甘露寺蜜璃の基本情報
- 甘露寺蜜璃がピンクの髪色になった理由
- 甘露寺蜜璃の特異体質
- 甘露寺蜜璃の呼吸や痣
- 甘露寺蜜璃とねずこの関係
など、読者人気の解明から、プロフィールや体質・容姿・隊服など、甘露寺蜜璃の設定について紹介したいと思います。
甘露寺蜜璃が「かわいい」や「気持ち悪い」と言われる理由
蜜璃の容姿が可愛いのは間違いありませんが、カラーで見るとやはり髪と目の色や模様が異様に映ってしまいます。
作中での蜜璃の容姿の評価は「かわいすぎる」と言われるほどですが、これはあくまでも変わり者が集う鬼殺隊内での評価であり、異常な髪色と目の模様を気にしない人間から見た感想です。
一方で、一般の人間から見た蜜璃の容姿の評価は「おかしな頭の色」が素直な感想として第一に上がるほか、人間離れした特異体質の怪力も相まって子供に遺伝すると思うとゾッとすると言われるほどに敬遠されています。
そのため、雑誌やコミックスのように白黒で見ていた読者も初めてカラーで見た素直な感想として、
- ピンク色に緑のグラデーションはキモイ
- 目がうけつけない
など、色味や模様が「気持ち悪い」と評価されてしまいました。
一方で、それでもかわいいとのコメントも絶えないので、どうやら甘露寺蜜璃の色合いに関しては好みが極端に現れるようですね。
ちなみに作中評価では、蜜璃が可愛すぎて不死川玄弥が一言も喋れなかったり、耳打ちされた竈門炭治郎が鼻血を出す程度には「かわいい」ようで、鬼殺隊士からの人気も高いです。
甘露寺蜜璃の女子人気は?
蜜璃はジャンプ作品のヒロインとしてはそこまで叩かれていない印象ですが、一部のアンチ意見は目立つものの、全体的にはそこまで女性人気が悪いようには見えません。
例えば、
- 常人の筋力の8倍の特異体質
- お相撲さん三人分以上の食欲
- おかしな髪色と目
- 大正時代の女性にしては高身長
- 見た目で敬遠されてお見合いが破断
- 容姿を気にして自分を抑える
などなど、意外にも現代女性に通じる悩みやコンプレックスを抱えたようなキャラクターが甘露寺蜜璃であるため、共感し同情されることはあっても、そこまで嫌われる要素はないようです。
それどころか、伊黒小芭内との公式的なカップリングは女性にも受けがよく、二人の悲しい恋愛の結末に涙する読者も多くいることから、甘露寺蜜璃の女子人気はどちらかと言えば高いように思えます。
また、コンプレックスと正面から戦う姿勢や、戦闘面でも膂力で鬼を倒す強い女性という一面もあるため、同じ女性目線でもかっこいいと感じるかもしれませんね。
ただし、過激な露出や惚れっぽい要素はやはり女性蔑視や都合が良いキャラクターと思われるため、そういった部分が苦手な読者には男女関係なく嫌われていても仕方ないでしょう。
男性読者からは乳柱と言われている
奇抜な色味が気持ち悪いと言われることもある甘露寺蜜璃ですが、一方で、やはりその外見や破廉恥な隊服から男性読者から「乳柱」というセクハラ全開のあだ名をつけられています。
もちろん「乳柱」は非公式なので漫画やアニメでその二文字を見る事はありませんが、これも全て破廉恥な隊服を支給した鬼殺隊服縫製係・前田まさおのせいでしょうね。
ある意味というか、やはりというか、甘露寺蜜璃の男性読者人気は高いようです。
甘露寺蜜璃の基本情報(年齢・身長・体重)
【名前】 | 甘露寺蜜璃(かんろじみつり) |
【階級】 | 恋柱 |
【誕生日】 | 6月1日 |
【年齢】 | 19歳 |
【身長】 | 167cm |
【体重】 | 56㎏ |
【趣味】 | 料理、メンコで負け知らず |
【好きなもの】 | 桜餅 |
【声優】 | 花澤香菜 |
鬼狩りをする鬼滅隊の隊員で、中でも柱と呼ばれる最強クラスの剣士です。
とても惚れっぽい性格をしており、魅力的なものに思わず胸が高鳴るため周囲の行動一つ一つにキュンキュンとときめいてしまうという乙女チックな感性をもっています。
寡黙な性格が多い柱の中でも天真爛漫で感情豊かなキャラクターですが、他の柱のようにぶっ飛んだ性格という一面もあるものの、鬼への憎悪が取り巻いている他のメンバーと違い、思考が柔軟で穏健な優しさの持ち主です。
その理由は柱の中で唯一鬼の被害者というカテゴリーに該当しないことからきているのかもしれませんが、容姿や特異体質で差別されてきた蜜璃にとって鬼殺隊は自分を認めてくれた大切な居場所であるため、隊士としての心構えは最後まで立派でした。
柱になる前の蜜璃の育手は煉獄杏寿郎であり、実践を経て杏寿郎の教えを理解し、後に柱に昇格します。
ピンクの髪とおかしな目の色の理由
蜜璃の特徴で一番に目に入るのがピンクの髪色ですが、実は元々は黒髪であったことが単行本14巻の回想で分かっています。
では、なぜ黒髪からピンク色に変わったのかと言うと、一日に170個の桜餅を8か月食べ続けたら髪と目の色が変わったそうです。(鬼滅の刃公式ファンブックより)
また、鬼滅の刃外伝では、助けた子供に大好きな桜餅を食べ過ぎたらこんな髪色になったと笑いながら語っている様子が描かれています。
甘露寺蜜璃の特異体質
蜜璃は生まれながらにして筋肉の密度が常人の八倍あるという特殊な肉体を持つ特異体質で、「捌倍娘(はちばいむすめ)」と言われています。
描写的には細腕ですが通常の人間で再現すれば筋骨隆々の太腕に該当する筋力であり、一歳二ヵ月の頃には弟を身籠っていた母を気遣い四貫もの重さの漬物石を持ち上げたそうです。
また、相撲取り三人分を超える食欲もあるそうで、それが理由で見合いが破断したこともあるほか、ポークカツレツやオムレツライスなどハイカラな洋食がお気に入りであるものの、自身の食欲のせいで食費がとんでもないことになっていると語っています。
特異体質の肉体強度は上弦の鬼の血鬼術を直撃しても五体満足で耐えるほどの頑丈さです。
甘露寺蜜璃の過去
もともと鬼とは関係のない平和な生活を送る養蜂を仕事にした家の出自で5人兄弟の長女ですが、17歳の頃に髪色と特異体質のせいでお見合いが破断したというトラウマがあります。
お見合いに言われた「君と結婚できるのなんて熊か猪か牛くらい」「そのおかしな頭の色も子供に遺伝したらと思うとゾッとする」という言葉にいたく傷ついた蜜璃は、以来、
- 染め粉で髪を黒くする
- 食べたい衝動をぐっとこらえる
- 力の弱い振りをする
など、本当の自分を抑えたくさんの嘘を吐いて生きるようになりました。
しかし、そうやって嘘で塗り固めた蜜璃の前に待望の結婚希望者が現れる一方で、自身を偽って生きていくことに意味があるのかという疑問を持つようになると、「ありのままの自分を受け入れてくれる、自分の力を生かすことができる場所はないのか」と思い立ち、鬼殺隊への入隊を決めます。
それでも容姿や特異体質のことで何か言われることはあるものの、産屋敷耀哉や煉獄杏寿郎、隠などの仲間が自身の特殊体質を称賛し認めてくれており、人助けをした際には涙を流しながら感謝された経緯もあって、コンプレックスだと感じていた能力にも前向きに捉えることができるようになりました。
甘露寺蜜璃の恋の呼吸
蜜璃は炎柱の煉獄杏寿郎の師事し稽古をつけてもらった結果、最終選別を突破し鬼殺隊・癸になりました。
しかし、杏寿郎から教わった炎の呼吸を上手く扱えず、いつも特異体質の力任せに刀を振るうだけだった蜜璃は初めての鬼戦で、膂力頼りではなく、切っ先まで神経を通わせるといった杏寿郎の教えを根本的に理解すると、もっと柔らかくしなやかに自分らしくすることを意識します。
その結果、燃えるような恋心を剣に込めることで、ドキドキが止まらない自分だけの呼吸に辿り着きました。
そのため、恋の呼吸は蜜璃が編み出した炎の呼吸の派生にあたります。
甘露寺蜜璃の痣の出現
蜜璃の痣は単行本14巻124話の上弦の肆・半天狗との戦いの最中に発現しました。
特徴としては首筋やや右よりにクローバーに似た紋様が浮かんでおり、四つの葉を彷彿とさせる四種の紋様は、上下がハート型、左右が木の葉に似た形状で合わせてクローバーのようになっています。
炭治郎が妓夫太郎戦で発現させた後、共鳴するように刀鍛冶の里での戦いで無一郎と蜜璃が発現させました。
蜜璃の隊服が他の女性隊士と違う理由
蜜璃の隊服に限り胸元が大きく開口されていますが、その理由は鬼殺隊服縫製係所属の隠・前田まさおの仕業だと12巻の描き下ろし8コマ漫画で語られています。
前田まさおは女性隊士には決まって露出度の高い隊服を誂えると「公式」と偽り手渡ししており、蜜璃も試着時には違和感を覚えて意見するものの「いやドンピシャです、完璧な状態ですね、それが」と前田に言いくるめらると他の女性隊士も着用しているものだと信用してしまいました。
一度師範でもある煉獄杏寿郎の前で隊士となった暁に隊服姿を披露しているものの、ありえない露出度の高さから杏寿郎もツッコんでいますが、蜜璃に公式だと言われた手前、何か意味があるのだと勝手に納得し杏寿郎もすっかり信じてしまいます。
しかし、胡蝶しのぶと顔合わせした柱合会議で初めて自分の隊服が異常であると知ると、前田まさおという隠の男が女の子に対して変な隊服を渡している事実を聞かされるのでした。
なお、胸元の空いた隊服はしのぶにも同様に渡されたそうですが、前田まさおの目の前で燃やしてしまったとか。
靴下は伊黒小芭内からの贈り物
蜜璃が普段愛用している縞々の長い靴下は伊黒小芭内からプレゼントされたものです。
普段から蜜璃のことを気に掛けていた伊黒は少し恥ずかしそうにプレゼントしており、貰った蜜璃は大層喜んでいる様子が描かれています。(単行本14巻より)
蜜璃の羽織は「白」
炭治郎や善逸をはじめ、鬼滅の刃には特徴的な羽織が多く登場しますが蜜璃の着用している羽織は「白無地」です。
派手な髪色とは違い落ち着き過ぎたシンプルな白ですが、実はこの羽織、蜜璃の師範である煉獄杏寿郎が鬼殺隊への入隊祝いとしてお揃いの羽織をプレゼントしたものでした。
蜜璃は突然の贈り物に驚くもとても喜び、隊服のお披露目を兼ねて煉獄兄弟の前で貰った羽織を見せています。
また、杏寿郎が「仕立てるのに時間がかかった」と言っている手前、彼の蜜璃に対する想いはとても大きいものだったのでしょう。
竈門禰豆子は甘露寺蜜璃に懐いている
単行本12巻刀鍛冶の里編で再登場する甘露寺蜜璃ですが、里で竈門兄妹と再会した際には炭治郎と世間話をしつつ禰豆子とじゃれついている様子が描かれています。
- 蜜璃にくすぐられてはしゃぐ禰豆子
- 蜜璃に抱っこをせがんで抱き着く禰豆子
- 禰豆子の頭をなでなでする蜜璃
- 一緒に唄を歌う蜜璃と禰豆子
などなど、蜜璃と一緒に居る時の禰豆子はかなり甘えん坊さんです。
蜜璃と出会って以降は、炭治郎にねだり大好きな蜜璃とお揃いの三つ編みにしてもらってウキウキしている様子が12巻105話のおまけページで描かれており、禰豆子が蜜璃に懐いていることが分かります。
そのため、初対面でありながら蜜璃と会った際には禰豆子は普段よりも幼い姿に変化して甘えていたというわけですね。
禰豆子が懐いた理由は分かりませんが、蜜璃は5人兄弟の長女であり、甘えさせるのが上手という設定がファンブックで明かされたので、竈門家の長女で弟妹の世話をしていた禰豆子はお姉さんに甘えたい願望があって懐いたのかもしれません。
甘露寺蜜璃の可愛さやピンク髪についてのまとめ
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甘露寺蜜璃はその派手な見た目と露出の高い隊服のせいで非難されることもありますが、容姿については桜餅を食べ続けたせいであると共に特異体質のせいで通常の人の8倍の筋力を有するもので、露出に関しては鬼殺隊裁縫係の前田まさおが犯人でした。
読者人気としては隊服も含めて外見のせいで「気持ち悪い」と言われることもありますが、読者の中にも女性・男性と垣根無く彼女がコンプレックスと戦う姿はポジティブにとらえられているので、人気は高いように思えます。
大切な仲間であり大切な居場所をくれた鬼殺隊を守りたいという彼女の意志は素晴らしいですね。
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