【かぐや様は告らせたい】白銀父のYouTubeと面白い登場回は何話?

主人公である白銀御行の父は作中でも屈指の変人です。

白銀家は複雑な家庭ですが、普段はそんなことを感じさせないごく普通で少し貧しい生活をしていました。

そんな白銀父のYouTubeと登場回を紹介します。

白銀父のYouTubeは大成功?

白銀父がYouTubeを始めたのは19巻191話ですが、数か月前に始めたとあるので時系列で見ると、

  1. ユーチューブチャンネル開設
  2. 秀知院文化祭
  3. クリスマス
  4. かぐやの誕生日
  5. 新学期
  6. 修学旅行
  7. 登録者数5万人
  8. バレンタイン

という感じでしょう。

最初はVチューバーをやりたかったみたいですが、子供たちに反対されて普通のユーチューバーとして活動しています。

 

Vチューバーとは?

「Virtual YouTuber」の略称で、2Dや3Dのキャラクターアバターを使ってYouTube配信を行う方のことです。

白銀父は絵も上手く、詐欺まがいのイメージ絵をCLIP STUDIOで清書と着色しLive2Dでデフォーマ掛けまくってFaceRigでグリグリ動かすつもりでした。

OBS等の映像系アプリにも精通しており、DAWのVSTでボイチェン掛けて萌え声系で配信することもできるとのことでしたが、圭ちゃんから「父親がバーチャルな存在とか友達にバレたら学校に行けない!」と拒否され、Vチューバーではなく普通のユーチューバーとして活動することにしました。

白銀父のYouTubeの収益は?

白銀父のYouTubeチャンネルは「借金5億円チャンネル」というチャンネル名で、元経営者としてのマーケティングスキルや波乱続きの人生経験で得た稀有なエピソードトーク、また高い編集力と職業不定ならではの更新頻度を駆使し、すぐに収益化に成功しました。

チャンネル登録者数は数か月で5万人、人気動画の再生回数は36万回、登録者数も指数関数的に増えているので一般人にしては成功している方ではないでしょうか。

他にやることが無いため毎日生配信もしており、月収が100万になる月もあり唸るほど稼いでいます。

圭ちゃん目当ての投げ銭も

狭い部屋で配信をしている為、誰も見ている人などいないだろうと思っていた圭ちゃんが後ろを通った際、圭ちゃん宛に投げ銭が入るようになりました。

一度横切るだけで新聞配達何百件分が稼げてしまうことに気付いてしまった圭ちゃんは、何度かワザとやってしまっているようです。

白銀父がトイレ行っている間相手しといてとパスされて顔出しした圭ちゃんが「お金投げるの辞めよ?」と制した時は80万のスパチャ額を叩き出しました。

白銀父YouTubeのライブ配信の内容

白銀父のチャンネルはエピソードトークやゲーム実況なども人気ですが、ライブ配信で相談を募集しスパチャで稼ぐという登録者の多いユーチューバーの一般的な稼ぎ方をしています。

とある日のライブ配信でつばめ先輩が相談のコメントを送り、それに白銀父が答えるということがありました。

つばめ「可愛いとは思うのですが、2つ年下というのもあって自分の感情が恋愛感情なのか分かりません」

白銀父「そういう時はその相手と何をしたいかを考えてみると良い」

引用:かぐや様は告らせたい 第19巻191話

言ってることはまともだったし、背中を押されたつばめ先輩はその後石上に大きなプレゼントを用意することになります。

 

大きなプレゼントとは?

つばめ先輩は石上とどういう関係になりたいかを熟慮した結果、男女の関係や年齢差を超えた親友になりたいと思い恋人という関係を拒否しましたが、「嘘が元で立った悪評を嘘で塗り替える」「わざとスキのある噂に仕立て、疑問に思いもう一度調べ直した人が真実を理解できるようにする」という石上の評判回復の盛大な計画を実行しました。

自分が石上のことを嫌いだから振るのではないという私利私欲の為、周りの人に噓の噂を流させ、その噂のせいで少なからず傷付く人が現れる状況を作り出そうとしたつばめ先輩は、この計画を持ってきた自分の評判や秀知院に友人の多い大友が真実を知った時の心情を無視し、石上のことが大好きであるという表明のためだけに行動します。

元々つばめ先輩は万人に公平で、誰も傷つくことなく問題を解決できるなら労力は惜しまないタイプですが、石上の評判回復に関しては自分の信念よりも石上のためにできる最善の方法を優先し「大友の彼氏である荻野の浮気を諫めたら口論になり、ストーカーという根も葉もない仕立て上げられて激高した」という嘘を学園内の権力ある生徒たちに流してもらい、卒業式前には石上に対する悪評も沈静化、自分が卒業した後も楽しく学園生活が送れるようにという大きなプレゼントは石上の心に届きました。

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かぐや様は告らせたいの表紙

白銀父の本名・過去・声優

白銀父のプロフィールです。

  • 本名:不明
  • 職業:ユーチューバー
  • 開設チャンネル:借金五億円チャンネル
  • 家族:息子、娘と三人暮らし(妻とは別居中)
  • 趣味:ゲーム、若者たちをからかうこと
  • 免許:キャリアコンサルタントの国家資格
  • 声優:子安武人
  • 実写俳優:高嶋政宏

白銀父の本名

白銀父はYouTubeの自分のチャンネル内では「5億円の借金を負ったホワイトおじさん」と名乗っていますが、作中に白銀父の本名は出てきません

ナレーションやアニメのキャスト欄でも「白銀父」と出ているので、柏木の彼氏のように何か大きな事件でも起きなければ今後も出てくることはなさそうです。

 

柏木の彼氏とは?

初登場は第1巻6話とかなりの古参(石上よりも早い)ですが、名前が判明したのは第11巻109話で四条眞妃が生徒会に恋愛相談をしに来た回とかなり後半(アニメでも第1期、第2期では柏木の彼氏表記)です。

苗字が判明したのはもっと後の四宮家お抱えの心臓医、田沼正蔵の孫であることが暗示された第15巻147話で、実際にフルネームが書かれたのは第18巻180話と、かなり不憫ですが最終的には全貌が明らかになりました。

白銀父は職業不定だった

初登場時は職業不定無職で子供たちにもバイトをさせ、世田谷区三軒茶屋から徒歩20分、家賃5万円1LDKのアパートに3人で暮らしているため生活はとても厳しいものでした。

第16巻160話ではショッピングモールの占いの館で占い師をやっていたほどです。

ユーチューバーになった後は港区の高級マンションに引っ越しましたが、神出鬼没なのは変わらず会いたくないタイミングでかぐやとエンカウントするなど職業不定ぶりを発揮しています。

 

ショッピングモールの占い師とは?

白銀父が年末にショッピングモールの占いの館でバイトをしており、たまたま石上との恋に悩むつばめ先輩が訪れました。

つばめ先輩は前の彼氏の二股が原因で別れたり、男女の友情だと思ってたら恋愛感情を抱かれていてショックを受けたりとかなり拗らせており、藁にも縋る思いでやってきます。

白銀父は心理学のテクニックを巧みに利用してつばめ先輩に信用させながらも、人生経験からマジなアドバイスをしてあげますが最後にパワーストーンを1000円で売り付け、しっかりオチを付けました。

白銀父の趣味のゲームは配信したり人に教えることができるほどの腕前

第23巻229話では御行がFPSを上手になりたいというミコちゃんに白銀父を紹介し、白銀父は好きな人と一緒に楽しみたいというミコちゃんの気持ちを汲んで鬼教官としてエペを叩き込みます。

 

FPSとは?

First Person Shooterの略称で元々欧米で人気だった一人称シューティングゲームのことです。

白銀父は学生の頃ファーストジェネレーションと言われる64のゴールデンアイをやり込んでおり、エペやCoDなども得意なようですので配信でもよくやっています。

ミコちゃんがやっていたツクール系のPCゲームは、アドベンチャーゲームと言われるテキストやグラフィックを中心に行動を進めていくので全くの他ジャンルです。

FPSはゲーム実況などでも人気なジャンルで、配信の同接数も稼げるので良くやっているようであり、新学期が始まって少し経った頃にはカジュアルな大会に招待されることもあるほど、ユーチューバーの中ではゲームの腕も有名になってきたのかもしれません。

白銀父の声優と実写版を演じた俳優

重低音系イケボと自認する白銀父を誰が務めたのでしょうか。

声優:子安武人

ラスボスとして存在感のあるキャラを演じている人気声優の子安さんは3枚目キャラとしても多く出演しており、イケボでふざけたことを言うのは白銀父だけではありません。

子安武人さんの代表作は?

  • 進撃の巨人:ジーク
  • 銀魂:高杉晋作
  • トランスフォーマー:コンボイ
  • ターンAガンダム:ギンガナム

アニメ第3期で登場したら「テラ子安」と実況しましょう。

俳優:高嶋政宏

芸能一族高島ファミリーのお兄ちゃん高嶋政宏さんは、バラエティでは異彩を放ち、演技でも強面変人をやらせたら右に出る者はいないほどの役者さんです。

実写版かぐや様でも変人ぶりをいかんなく発揮していましたが、それでも御行役である平野紫耀さんのようなイケメンの父親としての面影もしっかりあります。

白銀父の面白い登場回と名言

現在ユーチューバーとして活躍している白銀父は子供たちと同様に優秀な頭脳を持っているものの、基本的に面白そうなことに首を突っ込む迷惑な人です。

ちょっと出てきてボケるキャラなので主役回はありませんが、出てきた中でも面白かった回を紹介します。

白銀父の初登場回

白銀父の初登場は第2巻19話で、かぐやが御行のケータイに電話した時に勝手に出てちょっとイタズラするところなど、ろくでもない父親であることはすぐ伝わりました。

一般的に自宅に電話するときなどは家族が出るかもと想定できますが、御行のケータイに電話することにドキドキしていたかぐやにとっては予想外の出来事だったのでプチパニックです。

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かぐや様は告らせたいの表紙

かぐや「あ…っ、四宮ですが…会長ですか?」

白銀父「私は御行の父です

かぐや「えー!?」

かぐや「あ…あのっ、お父様でいらっしゃいましたか…っ、そのえと…かいちょ…じゃなくて白銀さんは…っ?」

白銀父「私も白銀ですが」

かぐや「じゃなくって!」

引用:かぐや様は告らせたい 第2巻19話

電話ではありますが初対面の相手を物怖じせず困らせに行き、テンパってるかぐやのツッコミを引き出したセンスはさすがです。

もしかしたら「四宮」という名字に気になる点があったのかもしれませんが、直後にデリカシーなく「女の子から電話だぞ」と繋ぐあたり、単純に面白そうだから首を突っ込んだだけでしょう。

悩む御行に的確なアドバイス

第9巻83話ではかぐやから微妙に避けられていることに悩む御行にしょうもないアドバイスをしていて、この回で白銀家が複雑な家庭環境が伝わってきますが、思春期の子供たちを抱えながらもうまくやっている様子も伺えます。

子供たちがある程度真面目でまっすぐに育ったということは、白銀父の空気を読まない発言にウザがりながらも助けられているのでしょう。

とはいえ思春期の息子のガチ目の恋愛相談には答えられず圭ちゃんがアドバイスをしているところを見ると、ただ単純にからかいたかっただけです。

絶対わざとやっています。

 

パパ活とは?

基本的には若い女性がパパと呼ばれる年上の男性と性的関係を前提としない食事やデートをする為に金銭授与することを指します。

結果的に性的関係に結びついてしまう事、学生など若年層でありながら同世代では考えられない額の金銭を稼いでしまう事が出来る事、事件などに会う危険性がある事など社会的問題として見られていますが、白銀父の意図とは少し違うので大丈夫でしょう。

白銀父「俺も妻に七年以上避けられてて、たぶん年下の男と仲良くされてるし、お前の気持ちは分かる」

御行「レベルが桁違いの話しないでくれる⁉」

白銀父「そういえば今度体育祭があるんだろ。いいか御行、かけっこが速い男子はモテる

御行「小学生の話だろ‼」

引用:かぐや様は告らせたい 第9巻83話

御行のツッコミセンスは父親の特訓を通して磨かれたのかもしれません。

とはいえ体育祭の徒競走で1位を取った御行の走りはかぐやにしっかり刺さっておりアドバイスとしては成功しています。

体育祭に父親参観

第9巻86話では体育祭を見に来た白銀父がかぐやをからかいまくり、今後かぐやは白銀父のことを要注意中年と警戒していきますが、文化祭や病院などでしょっちゅう遭遇し冷や汗をかき続けます。

かぐやの御行に対する素直な思いが聞けるエモい回ですが、それ以上に、全てを理解した後のかぐやの恥ずかしそうな顔を引き出した白銀父の手腕にグッジョブと伝えたいです。

白銀父「御行の事、恋愛対象として好きなのか?

かぐや「!!?なんでそんなことを見ず知らずの人に言わなきゃならないんですか‼」

白銀父「私がとても知りたいからだ」

白銀父「好きか嫌いかで言ったらどちらだ?将来的に結婚したいとか思うのか?」

かぐや「やめてください‼そんな恥ずかしいこと言えるわけないでしょう!」

白銀父「それもう言ってるようなものだと思わないのか?」

引用:かぐや様は告らせたい 第9巻86話

普通親が子の恋バナに首を突っ込みませんが、白銀父はそういうことに興味津々でかぐやにズケズケと切り込んで行き、かぐやもノセられて話過ぎてしまった結果からかわれることになります。

白銀父は御行と仲のいい女の子だとすぐにピンと来ましたが、かぐやに御行の父だとバレていないことをいいことにアレコレ聞きだして今後のおちょくる材料にしてしまいました。

三者面談でやりたい放題

第11巻111話は、三者面談の時間よりもだいぶ早めに到着した白銀父に、かぐやが遊ばれる回です。

あいさつ代わりの恋愛トークから、かぐやの親替わりで来ていた早坂愛の母親である早坂奈央に気に入られ、かぐやの三者面談に一緒に参加してしまうなど白銀父無双でした。

白銀父に言いようの弄ばれ終始赤面で悶え続けるかぐやがとても可愛い回でもあります。

かぐやの保護者の名代としてやってきた奈央さんも一緒になってからかいはじめ、事態は明後日の方向へ進みました。

この面白い状況に便乗した奈央さんが白銀父をかぐやの三者面談の場に招待し、本物の家族のように三人で参加することになります。

そこでも二人は適当なことを言ってかぐやを困らせ続け、白銀父がかぐやと一緒に教室から出てきたところに遭遇した御行には何が起きているか全く分からなかったことでしょう。

そして御行本人の三者面談にもしれっと参加し、海外留学を本気で目指している御行を後押ししました。

御行のオシャレを応援

第12巻119話では、中等部の文化祭に参加したい御行でしたが、学ラン以外のオシャレな服装じゃないと来るなと圭ちゃんに言われて困ってしまいました。

ザ・中学生のような服装しか持ってない御行に呆れる圭ちゃんでしたが、白銀父が颯爽と現れ「ムーンウォッチ」と呼ばれる高級腕時計を御行のオシャレのためにとプレゼントします。

3年貯金してようやく手に入れた代物でしたが、圭ちゃんにカジュアルじゃなくておっさん臭いと一蹴されました。

 

ムーンウォッチとは?

NASAの公式装備品に選ばれ、人類初の月面着陸に同行したことで愛称が付けられたオメガ社のアイコンウォッチである「スピードマスター」のことです。

タキメーターやステップダイアルなど代名詞と呼ばれるものの存在感はまさに宇宙での使用を想定されており、月に手を伸ばさんとする者が付けるに相応しい時計と言えます。

白銀父にとって、いつかこの時計に見合う男になるため死に物狂いで働き、大事な商談や人生の勝負時には必ずつけて臨み、会社が倒産し家財道具一式を売った際にも手放すことができなかったという思い入れのある時計でしたが、自分の夢を時計と一緒に息子に託したシーンは感動的でした。

悩むつばめ先輩をカモに

第16巻160話で、御行とかぐやがデートするショッピングモールに、白銀父が占いの館を出店していて、そこに石上との恋愛に悩むつばめ先輩が現れ、見知らぬおじさんに対して自分の思いを吐露します。

「永遠の愛は存在しないが真実の愛は存在するかもしれない」とつばめ先輩にアドバイスし、かぐやたちのデートが最高潮を迎えるシーンはとてもエモかったです。

白銀父「このパワーストーンが真実の愛を引き寄せるぞ。1個1000円だ」

つばめ「買いますっ!」

引用:かぐや様は告らせたい 第16巻160話

最後の最後にすべてを台無しにするセリフです。

自分の恋愛下手と悪友のアドバイスに振り回されストレスマックスのつばめ先輩はその場の勢いで買ってしまい、カフェで近くに座っていた眞妃ちゃんの流れ弾を受けて重傷を負うことになります。

御行とかぐやのデート終盤にはちゃっかり二人と遭遇し「正式に家に挨拶においでなさい」と声をかけて去っていきました。

収入の安定から引っ越しを検討

第20巻197話で白銀父は、

  • 配信業でうなるほど稼いでいる事
  • ユーチューブの視聴者に自宅バレし露出の高い女性に着いて来られそうになった事
  • まだ若い圭ちゃんの安全面
  • ユーチューバーは賃料がある程度経費になる事

などを考慮し、予算20万円で3LDK、オートロックのあるマンションに引っ越しを検討していることを家族の団欒で持ち出します。

生徒会メンバーの都内カーストでひと悶着ありましたが、港区田町で学校の近く、つまりかぐやの家に歩いて行ける距離に引っ越しが決定しました。

 

都内カーストとは?

住んでいる場所でのカースト制度のことで「23区外は東京じゃない」とか「環七の内側こそ真の都民だ」とか「町田は神奈川」「横浜は名誉東京」など様々な解釈があるそうです。

東京で最も偉いのは千代田区や港区らしく、なまじカースト上位の渋谷区在住の藤原はこの辺のマウント争いには敏感で、白銀家を下町風情のある両国に住ませようと必死に抵抗していました。

白銀父「これで俺も港区在住のおじさん…」

白銀父「つまり港区おじさんって事だな」

御行「それ意味ちげえから二度と使うなよ」

白銀父「パパ系ユーチューバーとして活動する港区在住のおじさん、つまりパパ活する港区おじさんって訳だ

御行「コンボ決めんな。二度と使うなって言ってんだろ」

引用:かぐや様は告らせたい 第20巻197話

絶対わざとやっています。まさかのコンボも決めてきました。

 

港区おじさんとは?

西麻布、六本木、乃木坂、赤坂周辺で羽振り良く遊んでいるおじさんで、港区女子と呼ばれる自分でロクに働かず贅沢三昧している若い女性に食事をごちそうしたり、タクシー代を渡したりして支える、かなりの財力を有する方のことを指します。

港区女子を支えるのは容易なことではないですが、会社を経営していたり、大物芸能人であったりと収入自体はレベチであり、また楽しく遊ぶためにはお金を決して惜しまないので、世間的には褒められた関係ではないですがお互いwin-winの関係であることは間違いありません。

ちなみに白銀父も配信者仲間と六本木に飲みに行くので港区おじさん一歩手前でしょう。

白銀家へ遊びに来たかぐやをおもてなし

第21巻208話では、春休みのかぐやが引っ越し前の白銀家へ遊びに来た回が描かれています。

かぐやが来ることを家族に話を通していなかったこと、夜遅くまで引っ越し業者の合い見積もりをしていたこともあり、かぐやが訪れた時には全く準備ができておらず、御行の部屋の大量の張り紙を目撃されてしまいました。

半ば諦めモードでかぐやがいるにもかかわらず御行と圭ちゃんがせっせと掃除をしているところ、白銀父が帰宅し「片付けがしばらくかかりそうだから」と食事の買い出しにかぐやを誘って出かけ、この後、御行が張り紙を始めた理由、何かに取り憑かれたように勉強にのめり込んでいった理由がかぐやであることを明かします。

自己鍛錬以外に女の落とし方が分からないと言う白銀父は、ここから白銀家に起きた過去の騒動について語りだしました。

御行が抱えているトラウマについてかぐやにも知っておいて欲しいという父親の願いを聞いたかぐやは、ウルトラロマンティックを経て付き合いだした二人の関係について一つの重大な決心をすることになるのです。

 

ウルトラロマンティックとは?

御行がかぐやを落とすために生徒会長という権限を乱用し、学園行事である文化祭を完全私物化して最高のフィナーレを迎えた、実写映画第2弾でもアニメ第3期でもクライマックスに設定されている一連のイベントのことです。

  • 中二で止まっている御行のファッションセンスが導き出した怪盗のコスプレ
  • キャンプファイヤーの上に降り注ぐ予告状が燃えると危ないので難燃性の無機質紙を用意
  • 秀知院文化祭・奉心祭のメインアイコンであるハートの風船を一夜にして回収
  • 計算のし辛い藤原の動きを封じるための謎解きを用意
  • つばめ先輩の劇の時間を遅い時間にし石上を遠ざける
  • 飲食の展示場所を一か所に固めミコちゃんを張り付ける
  • キャンプファイヤーを実現させるためにミコちゃんと石上を文化祭実行委員に派遣
  • キャンプファイヤーの熱で風船が時計台に集まるように場所を設定
  • 気象観測用バルーンを怪しくない仕方で設置するために生徒会の伝統である張りぼてを制作
  • そもそも時計台に至る鍵は生徒会メンバーしか持っていない

など、御行は大層大掛かりな準備をかぐやに気持ちを伝えるためだけに数か月も前からしていました。

御行のかぐやとの二人きりの夜をサポートする白銀父

第22巻218話は白銀父が飲みに行ってるので、圭ちゃんと三人で夕食を食べないかと新居に御行がかぐやを招待する回です。

付き合って数か月、お互いに一歩先へ進んだ関係になることを意識しだしたタイミングでの訪問となりましたが、引っ越しでの家具購入に関して白銀父は御行へとても重要なアドバイスをします。

御行は省スペースの為、また睡眠欲求にあらがうために梯子があるベッドは好都合と考え、机と一体になっている二段ベットを希望しましたが、白銀父から真面目に反対され普通のベッドを購入することにしました。

しかもこの話をかぐやの前でして余計に気まずくなるなど普段の御行には考えられないほど無神経で、その後第22巻219話では、圭ちゃんから藤原家に泊まると連絡があり一晩中二人っきりであることが確定した御行とかぐやは、来たる初めてにますます緊張が高まります。

本当に邪魔が入らないのか心配になった御行は、かぐやが風呂に入っている間に白銀父に電話しどんな様子かこっそり確認しようとしました。

最後にバレバレだと伝えるのはどうかと思いますが、少ない情報から真実を見抜き物分かりが良く息子に接するできた父親で、結局紆余曲折ありながらも二人は朝チュンを迎えるものの、その陰には白銀父の御行に対する実直でリアルなサポートがあったのでした。

ミコちゃんにFPSを叩き込む

第23巻229話230話では打って変わって、今まで交わることのなかった白銀父とミコちゃんコンビの話です。

石上がつばめ先輩にフラれ失恋して弱っているところへ付け込んで、落ち着いたら恋愛したいと思える一番仲のいい異性を目指そうとしていたミコちゃんでしたが、石上がオンラインゲームというミコちゃんが知らない世界で交友を広げていて、その輪の中にいた学年一の美少女で難題女子の一人「秀知院の妖精」こと不知火ころもと石上が仲良くやっているところを見せつけられ焦燥感に駆られます。

 

難題女子とは?

子安つばめ、龍珠桃、不知火ころも、大仏こばちで構成される、秀知院高等部四大美女の総称です。

竹取物語をモチーフにした「かぐや様」ではかぐや姫に求婚した五人の貴公子が生徒会に、かぐや姫が五人の貴公子に出した無理難題の題材が五人に関係する人物として作中に登場します。

ちなみに不知火ころもは芸能活動をしている現役アイドルで、一年時はほぼ学校に出席しておらず男とは滅多に口を利かないことで有名でしたので、あの石上と盛り上がっているシーンは同学年の注目を集める大事件でした。

二人が話している内容が一ミリも分からないことに危機感を感じたミコちゃんは、自分も石上のやっているゲームを始め「なんか最近二人FPSやってるみたいじゃない?」「まぁ私もやってるし今度一緒にやる?」みたいなポジションで行きたいと御行にレクチャーしてくれる人を紹介してくれるよう頼み、そこで「FPSに詳しくて仕事ぶりには信頼のおける人物」として紹介されたのが白銀父でした。

ミコちゃんは最初こそ戸惑いましたが、毎晩遅くまで行われた熱血指導によってみるみる上達していき、石上抜きでFPSの楽しさを味わっていくと同時に、白銀父のことを「パパ」と呼ぶほど心を許すようになっていきます。

やはり鋭い推理力を発揮しミコちゃんを手玉に取り、その後第23巻230話ですっかり白銀父に気を許しちょっとした冗談も言い合えるようになったミコちゃんの言動が小野寺さんの誤解を招き、小野寺さんは石上と一緒に放課後のミコちゃんと白銀父の買い物の後を付けました。

普通に楽しく買い物している二人に「わざわざ他人の恋愛に首を突っ込む必要はない」と自分に言い聞かせるようにつぶやく石上でしたが、小野寺さんが「伊井野は他人?大友京子と伊井野ミコは同じ?」と考えさせる質問をし、石上に行動するよう訴えます。

妻に別居されながらも女性関係には気を付けていた白銀父にとって石上の誤解と不躾な態度は並大抵の人なら逆上案件でしたが、とてもオトナな対応をすることによってその場を収め、ミコちゃんにとっても「FPSを一緒にやりながら仲良くなっていこう」という目論見だったはずが、図らずも石上の嫉妬を引き出すという大収穫を得ることになりました。

この後もミコちゃんは白銀父と定期的に連絡を取っているようで、最終章かぐや奪還作戦では知り合いの大物配信者を紹介してもらうなど、実父に構ってもらえない寂しさからパパ活にハマったと言わせないだけの成果を収めます。

 

かぐや奪還作戦とは?

原作最新刊が第25巻の現時点ではまだ未収録ですが、四宮家本家に幽閉されたかぐやを生徒会メンバーが奪還する一連のストーリーのことです。

次男四宮青龍の悪事を暴露系ユーチューバーに流し配信してもらうことで四宮家の力を削ぐことに成功しました。

その案を出したミコちゃんと配信者仲間の伝手を持っていた白銀父のコンビプレーと言えるでしょう。

早坂を白銀家に泊める

第25巻243話は、四宮家のお家騒動でかぐやを無力化するために、かぐやの弱点の一つと言える御行が拉致されないよう、早坂が護衛に着くという話です。

事情が事情なだけに家族にそのまま素直に説明するわけにもいかないので、かぐやという彼女がいるにもかかわらず他の女を家に泊めさせるなんてできないと御行は困惑しどんな設定がいいか考えていましたが、早坂の変装セットで遊んでいるうちにコスプレパーティーが始まり、御行は早坂のメイド衣装が大変お気に召してしまいます。

圭ちゃんが覗き見をして「新しい女にキツメのコスプレさせて楽しんでいる‼」と誤解を生んだところで白銀父が帰宅、圭ちゃんが御行の部屋に突入したことで白銀家はパニックに陥りました。

奈央さんから事前に事情の説明がされており、白銀父と早坂がただ御行をイジりたかっただけだった事、白銀父は案外早坂家と相性がいいことが伝わってきます。

この後きっと圭ちゃんにも事情の説明がされたと思われますが、兄の同級生の美人が同居という異常事態に気が気ではないでしょうし、後々かぐやにどのような説明をするのかも気になるところでしょう。

白銀父の壮絶な過去と白銀母の登場あるのか

第21巻208話では白銀家と白銀父の過去が少し語られ、想像以上の重さに同情を覚えた読者も多いことでしょう。

優秀な人物を輩出する白銀家はいかにして貧乏になったのでしょうか。

白銀父はとても優秀な経営者だった?

本人たちの努力とはいえ、子供たち二人を最高学府・秀知院学園に入れるなど元々はとても優秀な人です。

大学時代に後に妻となる女性を口説き落とすため必死に自己研鑽に励み、製薬工場を経営する会社の社長として家族と幸せに暮らしていました。

しかし若い頃に四宮黄光に嚙みついたことがあって、家族ができて会社の経営が上手くいっているタイミングを見計らった四宮グループの策略により、会社を奪われてしまいます。

自身では「会社の経営に失敗した」と言っていますが、四宮グループの強引なやり方に今でも思うところはあるでしょう。

 

白銀会長父が四宮家に敵対して会社を潰した経緯

白銀製薬工場を経営していた白銀父は黄光の怒りを買い借金を背負わされました。

御行の夢は経営についてしっかりと学び奪われた父の会社を取り戻す事ですので、敵対的買収によって経営権を奪われただけであって工場自体は今も存在しているのかもしれませんが、御行は会社を取り戻すことで出て行ってしまった母が帰ってくる基盤にもなると信じて四宮本家と戦います。

生活環境の変化から白銀母が夫への興味を無くし家庭が崩壊

同じ大学のゼミで知り合ったという白銀母はプライドが高くとてもモテる人だったので、白銀父は口説き落とすために圧倒的な才能を示す必要があり、学生時代にはすでに起業していたのかもしれません。

しかし高すぎる理想を抱えていたため、会社経営が失敗し生活環境が変化してしまうと白銀母はバランスを崩してしまいます。

白銀父に対する愛着が失せ、子供たちに過度な期待を寄せるようになりますが、元来努力家タイプで何を習得するにも時間のかかる御行は思ったような成果を出すことができず、白銀父同様興味を失われてしまいました。

一時期、中等部以前から秀知院に入学していた圭ちゃんだけ連れて家を出て行ってしまいますが、別居先でも圭ちゃんに過度のプレッシャーを与えてしまい、圭ちゃんも白銀母の元から逃げ出してしまいます。

 

圭ちゃんは「母親に愛着もあるし捨てちゃいけない」と考えていましたが、昔かぐやから「問題がある場合は逃げてもいい、距離を置くことは捨てたことにはならない」とアドバイスを受け、母親の元を離れて父親と兄の元に戻ってきました。

かぐや自身はそのことを覚えていませんでしたが、少し前まで本質を見極めて相手の感情関係なく思ったことを言ってしまう性格でしたので、藤原に「ピアノ辞めたら?」と言ってしまい実際次の日にピアノを辞めてしまうなどかぐやと波長が合う人には恩人としてその人の記憶に残ります。

圭ちゃんもそれ以降かぐやのことを尊敬する先輩として見ており、生徒会で兄の御行がかぐやと距離を縮め恋人同士になったことを喜んでいました。

白銀母が出て行ったことで子供たちに与えた影響

白銀母が家を出る際、選ばれなかった御行は「仮面を被り完璧でなければ人に愛されない」と強く思うようになってしまいます。

学年一位になるためにあれだけ努力することができるのはそのトラウマも一因かもしれません。

また貧乏でお金にシビアな生活をしてきた御行と圭ちゃんは新聞配達などのバイトも積極的にこなし、家計を支えるなど涙ぐましい努力をしてきました。

 

仮面とは?

社会的仮面、いわゆるペルソナを被り自分を大きく見せるために努力するというのは白銀家の血筋で、御行は「四宮の横に立てる男になる」という目標を達成するために日々自己鍛錬を行い、完璧な姿しか人前で見せませんでした。

その重すぎる決意故に時には倒れてしまうこともありましたが、自分が天才ではないと自覚している御行にとって勉強している時間が最も落ち着く時間なのでしょう。

かぐやと付き合うようになったり、弱いところを見せあうことのできる友人たちに恵まれたこともあってムチャをし過ぎることは減りましたが、肝心のところではかぐやを颯爽と助けに来る王子様としてしっかり格好つけることも忘れませんでした。

白銀父のYouTubeと面白い登場回のまとめ

白銀父のYouTubeチャンネルは数か月で5万人の登録者数を記録し、引っ越しも決まったり配信者同士の飲み会で六本木のパーティーに参加したりと、かなりブイブイ言わせていますので、これからもうなるほど稼いでいくことでしょう。

いつもはふざけていても時にまじめに子供たちを想う白銀父は、どんなことも悲観しすぎないように、ストレスを抱え込み過ぎないようにという模範を示していただけなのかもしれません。

白銀父は壮絶な人生を歩んできていますが、人生に絶望することなど全くなく面白いことが何かないか持ち前の観察眼で探し回ります。

また子供たちの悩み相談を「パパ活」と称して御行にちょっかいを出したり、早坂愛、母親の早坂奈央と共謀してかぐやや御行をからかったりとなかなかに食えない人物です。

ワルイイノのからかいを軽くあしらったり、不躾にミコちゃんとの間に割って入った石上の勘違いもスルーするなど、他の生徒会メンバーもお世話になっています。

石上の件もそうですが、かぐやが昔自分たち家族から幸せを奪った四宮家の人物と知っていながら、かぐやに優しく接し御行との仲を取り持つなどかなりできた大人です。

別居している妻とも、いつの日かまた一緒に暮らせる日が来ると信じて離婚届に判を押さないでいるのかもしれません。

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「週刊ヤングジャンプ」連載。累計発行部数は1400万部突破。3期のアニメ化決定。実写映画化され、2021年に続編を公開。四宮かぐやと白銀御行のW主人公で、ヒロインは藤原千花。