シガンシナ区決戦後に手に入れたグリシャの手記から、壁外世界の存在、エレンらが「エルディア人」という人種であること、グリシャはエルディア復権派の一員であったことが明らかになりました。
今回はエルディア人とは誰か、エルディア復権派とは何かを解説して行きたいと思います。
エルディア人とは巨人化できる人種のこと
エルディア人とは、巨人の脊髄液を摂取することで巨人になる力を持つ人種を指し、他民族からは「穢れた血」「悪魔の末裔」などと呼ばれ、世界中で差別の対象となっています。
それでは、
- エルディア人誕生の起源
- エルディア帝国が歩んできた歴史
- エルディア人への差別
について時系列に沿って見ていきましょう。
エルディア人誕生の起源は古代エルディア帝国の奴隷ユミル
エルディア人誕生の起源は古代エルディア帝国の奴隷少女ユミルです。
ユミルは当時のエルディア国王フリッツの奴隷として働いていましたが、ある日突然自由を言い渡されます。
奴隷から解放されたユミルでしたが、そこは敵国で自分を守ってくれる人などいるはずもなく、行く当てもなくさまよった挙句あろうことかリンチにかけられてしまうのでした。
死の直前に「有機生物の起源」と接触し始祖の巨人となる
身体中に傷を負ったユミルは、偶然にも「有機生物の起源」と接触します。
その結果原理は不明ですがユミルは巨人となり、全ての巨人を支配する力すなわち「始祖の巨人」の力を手にしました。
始祖ユミルの死後巨人の力は子孫に引き継がれる
始祖ユミルの死後も巨人化の力はユミルの身体を食べた3人の娘を通じて子孫に引き継がれていき、その子孫たちがエルディア人と呼ばれるようになります。
以降エルディアは、巨人の力を使って戦争を繰り返し、およそ1700年間にわたり大陸全土を支配してきたのです。
エルディア帝国の終わり
しかし80年前転機が訪れます。
大陸の支配を確立したエルディアが、今度は同族同士で殺し合いを始めたのです。
「巨人大戦」と呼ばれたこの戦いは当時のエルディア王カール・フリッツが巨人による殺戮の歴史を終わらせるべく、巨人の力をマーレに託してパラディ島に退いたことで終結しました。
パラディ島に退いたエルディア人
カール・フリッツはできるだけ多くのエルディア人を引き連れてパラディ島に退き、「楽園」という名の国を作ります。
巨人対戦終結後、壁内のエルディア人はかつて世界を蹂躙した「島の悪魔」と呼ばれるようになりました。
マーレに残されたエルディア人
マーレに残されたエルディア人は、レベリオ収容区という壁の中に隔離され、マーレの圧政下に置かれます。
エルディア人の罪の証として腕章の着用を義務付けられる
それだけではなく、かつて世界を蹂躙した罪の証として「私はエルディア人です」ということを示す腕章の着用を義務付けられるのでした。
以降、現在に至るまで、エルディア人は「悪魔の末裔」として世界中から差別を受けて来たのです。
エルディア人のモデル
エルディア人のモデルは、第二次世界大戦中のユダヤ人だと思われます。
1つ目の共通点は、収容区内で生活している点、2つ目の共通点は、腕章に描かれた星のような紋様が、かつてユダヤ人が着用していた腕章のダビデの星と類似していることです。
エルディア復権派とは?
マーレから自由を奪われたエルディア人ですが、中には、マーレ打倒に向けて立ち上がる者もいました。
反マーレ地下組織、「エルディア復権派」です。
エルディア復権派とメンバー
エルディア復権派とは、エルディア復興を目指し始祖の巨人の力を取り戻すことを目的とする組織ですが、このような活動は当然反逆にあたりますので、マーレに見つかれば、罰として「楽園」送りとなります。
エルディア復権派のメンバーは、エレンの父グリシャ、ジークの母ダイナの他、画像に写っている人たちです。
エルディア復権派はグリシャ以外全員無垢の巨人になる
グリシャら復権派は、息子ジークを戦士にしてマーレの始祖奪還作戦のスパイにしようと画策しますが、マーレに発覚してしまい楽園送りとなってしまいます。
楽園送りとは、パラディ島に送られ強制的に無垢の巨人にさせられる罰のことで、なんと、壁外をさまよう無垢の巨人たちはエレンらエルディア人の同胞だったのです。
巨人にさせられた復権派のメンバー(画像参照)は、トロスト区襲撃の際、104期を襲った巨人と一致します。
エルディア人とエルディア復権派のまとめ
エルディア人とは、古代エルディア帝国の奴隷、始祖ユミルの力を約1800年にわたって受け継いできた、巨人化能力を有する人種のことでした。
本編では、主にパラディ島とマーレに立場が別れてしまっていますが同じように壁の中で生活し、同じように世界から差別されている同胞で、壁外をさまよう無垢の巨人は同じエルディア人だったという事実は衝撃的でしたね。
今後はパラディ島側のエルディア人とマーレ側のエルディア人がどのように関わっていくのかに注目していきたいです。