マーレ編以降、イェーガー派の代表として活躍してきたフロック・フォルスター。
中盤までは、目立った活躍はありませんでしたが、マーレ編以降、新兵を中心に信頼を集め、イェーガー派の代表に就任しました。
そんなフロックですが、物語終盤で、意外な人物に殺されてしまいます。
今回は、フロックの初登場から死亡に至るまでの経緯・フロックの目的・死亡シーンについて、まとめてみました。
フロックは原作33巻第132話の自由の翼にて死亡
フロックは、33巻第132話「自由の翼」でミカサから、けい動脈にアンカーを打ち込まれ失血死してしまいます。
フロックはなぜ味方であるはずのミカサに殺されてしまったのでしょうか。
初登場から死亡に至るまでの経緯や、彼の目的から紹介していきます。
フロックの初登場シーン
フロックは王政打倒後、ウォール・マリア奪還作戦に向けた兵士募集を受けて調査兵団に加入した新兵で、初登場シーンでは、マルロらと共に奪還作戦に意気込む様子が描かれていました。
アニメ版の声優さんは、文豪ストレイドッグスの芥川龍之介役などを演じる、小野賢章さんです。
シガンシナ区決戦に参加した新兵の唯一の生き残り
ウォール・マリア奪還作戦に参加した新兵たちは、エルヴィンやリヴァイと共に、獣の巨人(ジーク)と戦うことになりますが、ジークから想定外の投石攻撃を受けてしまい、全滅の危機に陥ってしまいました。
全滅を回避するためフロックら新兵達は、ジークを倒しに行くリヴァイ囮として、ジークに真正面から特攻します。
投石の直撃を受けた新兵たちは身体がバラバラに砕け死んでいく中、フロックだけは運よく投石を免れ唯一の生き残りとなったのです。
イェーガー派の代表になる
大勢の仲間が一瞬で死んでしまうという地獄のような光景を目の当たりにしたフロックは外の世界に強い憎しみを抱き、仲間の生存を第一に考えるようになります。
そしてマーレ編以降、島を守るためには過激な行動も辞さない、イェーガー派の代表を務めることになるのでした。
フロックの目的
フロックの目的はパラディ島を守るため、エレンに地ならしを発動させ、壁外人類を全滅させることです。
壁外人類全滅についてはエレンとイェーガー派単独の計画であり、兵団には知らせていませんでした。
フロックの計画通りに地ならし発動に成功
エレンはフロックらの協力の甲斐もあって計画通り地ならしの発動に成功するその一方、ハンジやミカサら104期はたとえ島を守るためであっても地ならしによる虐殺を見過ごすことができませんでした。
そこでハンジらは地ならしを止めるため、フロックらとも戦う覚悟で動き出します。
ハンジやミカサとフロックは飛行艇を巡って殺し合いに発展
地ならしを止めるためには、無数の超大型巨人の中心にいるエレンに上空から接近しなければなりません。
そこでハンジらは港に停泊してあったアズマビト家の飛行艇を使用することにしました。
一方、フロックらも、地ならしを阻止しようとするハンジ達の動きに気付き、ハンジらとイェーガー派は飛行艇を巡って殺し合いになり、戦いに勝利したのはハンジ達です。
ハンジらは飛行艇の点検を安全に行えるよう島から離れた格納庫に移動しました。
フロックの奇襲
格納庫に到着後、飛行艇の点検作業は無事終了。
安心していたハンジらでしたが、なんと、島から船にしがみついて追ってきたフロックの銃撃により燃料タンクに穴が開けられてしまいました。
フロックはミカサに反撃され死亡
飛行艇を完全に破壊するためにさらに攻撃を続けるフロックでしたが、ミカサから首にアンカーを打ち込まれてしまい、けい動脈から大量に血を流したフロックは、意識が遠のいていきます。
意識が遠のく中、フロックはうわ言で、
「島の・・・みんな・・・殺・・・される。俺・・・達の悪魔・・・それ・・・だけ希・・・望・・・」と言い残し、息を引き取りました。
フロックは死の直前まで島を守ることを1番に考えていたのですね。
フロックを看取ったハンジも、「君の言う通りだよ、フロック。でも、あきらめられないんだ。今日はダメでも、いつの日か・・・って」と優しく語りかけるのでした。
フロックの初登場から死亡するまでの経緯についてのまとめ
フロックはマーレ編以降、イェーガー派の代表としてハンジら旧調査兵団と対立し、最終的にはかつて仲間であったミカサに殺されてしまったのです。
ハンジらと対照的に描かれてきたフロックですが、地ならしによる虐殺を実行したのは、決して身勝手な理由によるものではありません。
最期の言葉から分かるように「何を犠牲にしてでも島の人を守りたい」という、彼なりの正義に従って行動してきたのですね。
今後は島に残ったイェーガー派が、アルミンらとどのように関わってくるのか注目したいです。