鬼殺隊の音柱を務める宇随天元は大柄の男性で嫁が三人もいるイケメンです。
しかし、炭治郎達を連れて潜入した遊郭編では、上弦の陸と対峙し死闘を繰り広げた末に辛勝する事が出来たものの、左腕と左目を欠損した事で引退してしまいました。
そこで今回は、
- 宇随天元のその後はどうなった?
- 宇随天元の引退理由は?
- 宇随天元のプロフィール
- 宇随天元の能力と音の呼吸
- 宇随天元が欠損シーンは何話?
- 宇随天元の強さを考察
など、宇随天元の基本情報と腕の欠損・その後について紹介したいと思います。
上弦の陸に勝利した宇随天元の引退からその後まで
遊郭編で上弦の陸に勝利した天元ですが、その代償に左目と左腕を失っており、更に妓夫太郎の攻撃には毒が付与されていた為、天元の余命は幾ばくも無い危険な状態でした。
一時は三人の嫁に遺言を述べようとしていた天元ですが、号泣する須磨が騒ぎ立てた為に嫁達が喧嘩へと発展し、まだ言い遺せる余力があったにも関わらず毒で舌が回らなくなった天元は騒がしい嫁達の喧嘩を見つめながらギャグテイストで死を迎えようとしていたのです。
しかし、禰豆子の血鬼術には鬼の血鬼術を燃やす効果があった為、幼児化した禰豆子が「ヨッ」と天元達の輪に加わると、すかさず爆血で天元を燃やします。
火葬はまだ早いと騒ぐ須磨でしたが、爆血により妓夫太郎の毒を分解された天元は「こりゃ一体どういうことだ?毒が消えた」と驚きを隠せない面持ちで妻達とこの戦いに生き残った喜びを分かち合いました。
なお、駆け付けた伊黒小芭内からはネチネチと小言を言われています。
宇随天元は音柱を引退する
単行本11巻97話、上弦の陸を討伐した宇随天元は左手と左目を失ったため「さすがにもう戦えねぇよ」と伊黒小芭内に引退を表明しています。
伊黒は若手が育たず死に過ぎている他、煉獄杏寿郎と言う柱が抜けた今、片腕の無い天元でもいないよりは戦力になると天元の引退を拒絶しますが、天元はこの戦いで竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助と言う若手が確実に育っている事を確信し、引退を決意するのでした。
また、上弦を倒した今、産屋敷輝哉も許してくれるだろうと天元は述べています。
天元が引退を決意したもう一つの理由
天元が引退を決意した理由の一つに嫁との約束がありました。
それは「上弦の鬼を倒したら一線から退いて普通の人間として生きていきましょう」と言う雛鶴の言葉であり、忍として育ち奪ってきた命がそれで戻るわけでは無いもののどこかでケジメを付けなければ恥ずかしくて陽の下を生きて行けないと言う想いからの言葉だったのです。
例え上弦との戦いに勝利したとしても、その時四人の内誰が欠けていても恨みっこ無しと言う約束を天元は覚えており、遊郭の戦いで引退を決意したのだと思われます。
また、天元は命の順序を「嫁三人→堅気の人間→自分」と決めている為、雛鶴の言葉通り世話になっている産屋敷輝哉の恩義に報いる為に上弦の鬼を倒した後は、普通の人間として今度は嫁三人を守っていこうと決めたのかもしれませんね。
遊郭編で活躍した音柱・宇随天元には3人の嫁がいます。 3人の嫁は東京吉原遊郭に潜入しており、上弦の陸・堕姫に捕縛されていましたが天元率いる炭治郎、善逸、伊之助の手で救出されました。 そこで今回は、 宇随天元の嫁3人[…]
天元は音柱引退後も鬼殺隊に所属している
天元は上弦の陸を討伐後、引退を表明していますが「音柱」を降りただけで鬼殺隊には所属しています。
そして、単行本15巻第130話では鬼舞辻無惨との決戦に向けて能力向上を目的とした「柱稽古」が開始されており、天元は嫁と共に柱稽古の第一の試練「基礎体力向上」を担当しました。
炭治郎と再会した折には再び上弦の鬼と対峙したにも関わらず五体満足で生き延びた事を褒めており、十日ほど療養明けでなまった体を第一の試練で叩き起こす訓練を施しています。
鬼舞辻無惨との最終決戦では産屋敷輝利哉らの護衛を担当
産屋敷本邸が産屋敷輝哉の自爆により炎上、そして新上弦の肆・鳴女の能力で鬼殺隊が無限城に取り込まれた際、宇随天元は元炎柱・煉獄槇寿郎と共に別場所の館にて当主となった産屋敷輝利哉とその妹達の護衛を担当しました。
しかし、その場には鬼がこなかった為に戦闘は皆無で最終決戦を生き抜いています。
決戦後は炭治郎のお見舞いに登場
鬼舞辻無惨との死闘から三か月後を描いた単行本23巻第204話では、蝶屋敷で療養する炭治郎の許へ嫁三人と共に顔を出しています。
その時には炭治郎の頭を撫でて笑顔を見せており、煉獄槇寿郎との面会を仲介しました。
また、人間に戻った禰豆子を腕に乗せて担いで楽しそうにしている様子が小さく描かれています。
鬼殺隊を解散した天元のその後
単行本23巻第204話の最後の方の一コマに天元と嫁三人が野原に寝転んで楽しそうに笑っている様子が描かれていますが、その後の詳細は本編で描かれていません。
しかし、公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」では、宇随家は富岡義勇と親しくしており決戦後に生まれた赤ちゃんを触らせてやったり、一緒に温泉に連れて行った事もあると書かれていました。
宇随家が義勇と親しくしている理由は分かりませんが、天元も現柱の中では古参なので吹っ切れて笑顔を見せる事が増えた義勇と何かの拍子で打ち解けたのでしょうか。
宇随家の子供に関しては三人の嫁の内、誰の子供なのかは判明していません。
天元の子孫について
天元の子孫の名前は「宇随天満(うずいてんま)」という女性に人気の体操選手で、天元と瓜二つの容姿と運動神経の良さを持っています。
二十歳にして体操日本金メダリストであるものの、善照曰く「中指立てたり記者の頸を絞めたりととにかくマナーが悪い人」であり、燈子曰く「それらは全部相手が何かしたから」だそうですが、真相は不明です。
七人の兄妹がいます。
なお、三人の嫁の内、誰の子供が天満の先祖に当たるのかは分かっていません。
宇随天元のプロフィール
【名前】 | 宇随天元(うずいてんげん) |
【誕生日】 | 10月31日 |
【年齢】 | 23歳 |
【身長】 | 198㎝ |
【体重】 | 95㎏ |
【出身地】 | 不明 |
【趣味】 | 嫁と温泉巡り、秘湯探し |
【好きなもの】 | ふぐ刺し |
【階級】 | 音柱 |
【呼吸】 | 音の呼吸 |
【声優】 | 小西克幸 |
元忍で派手なものが好きな「祭りの神」を自称する剣士で、階級は音柱です。
体格に恵まれており誰が見ても長身、そして極太の腕周りが特徴的なキャラクターですが、装飾品のついた額当てや髪飾り、左目に入れられた紋様は派手へのこだわりでしょうか。
宇髄天元と言えば派手を司る「祭りの神」を自称する元忍ですが、忍として影に隠れて地味に生きてきた不満が爆発して派手になったと語られています。 しかし、遊郭編で数十から数百年生きている堕姫が「忍は江戸の頃には絶えてるでしょ?」と驚いた様に[…]
派手なものへのこだわっている理由
忍びとして影に隠れ地味に生きてきたという経歴から不満が爆発して派手になったそうです。
不満が爆発と能力の爆発を掛けているのかは分かりませんが、忍時代から火薬球を使っていたのでしょうか?
天元が飼ってるムキムキねずみ
極めて知能の高い特別な訓練を受けた「忍獣(にんじゅう)」であり、任務中は鍛え上げた自慢の筋肉で隊士たちの刀を運ぶ役目を担っています。
その力の強さは一匹で刀一本を持ち上げる程で、天元曰く根性のある鼠を集めて鍛えたらしく、ムキムキねずみに選ばれるには自分の筋肉に惚れ惚れできるナルシストな一面も必要だそうです。
天元の強さと弱いと言われている理由
ここからは天元の能力や技を元に、どれだけ強いのかを見ていきましょう。
天元の能力
宇随天元は「こっからはド派手にいくぜ」という決め台詞の通りとても派手で豪快な攻撃ばかりを繰り出しています。
- 音を聴き分ける鋭敏な聴覚
- 特殊な火薬玉を活用
- 独自の戦闘計算式「譜面」
天元は善逸と同じように、音を聞き分ける能力に長けている為、小さな音から状況を把握する事が出来る他、特殊な火薬球を活用する事で斬撃の僅かな摩擦で上弦の鬼の体を傷つける爆発を起こしていました。
そして、相手の攻撃動作や律動を読み「音」に変換する事で癖や死角を独自の戦闘計算式「譜面」に置き換え隙を突く攻撃を得意とします。
天元の音の呼吸の型と技一覧
壱ノ型 | 轟(とどろき) | 斬撃による爆発と共に轟音を立て、地中深くまで穴を開ける威力を放つ。 |
伍ノ型 | 鳴弦奏々(めいげんそうそう) | 刃を回転させ爆発させながら相手へ猛攻するが、爆発音は非常に騒がしい。 |
肆ノ型 | 響斬無間(きょうざんむけん) | 目の前に斬撃と爆発による巨大な空間を作り出す技です。 |
宇随天元が腕を斬られるシーンは11巻91話
宇髄天元が腕を斬られたのは単行本11巻第91~92話です。
遊郭編で上弦の陸・堕姫と妓夫太郎と対峙した天元と炭治郎は堕姫を追い詰めたものの、妓夫太郎の出現により形勢逆転されますが、雛鶴が藤の花から抽出した毒のクナイを投擲したところ、妓夫太郎の対象が雛鶴へと移行します。
そして、妓夫太郎が天元と炭治郎を放置して雛鶴を捕まえた直後、炭治郎が水の呼吸とヒノカミ神楽を混ぜる事で身体能力を高めて妓夫太郎の腕を斬り落とし雛鶴を救出しますが、妓夫太郎は血鬼術を発動しようとしました。
炭治郎の活躍により雛鶴を助けることが出来たものの、天元が妓夫太郎に斬りかかった直後、妓夫太郎が血鬼術「円斬旋回・飛び血鎌」を発動した為、天元は妓夫太郎を抱えたまま炭治郎や雛鶴の居る場所から離脱します。
一方で堕姫と交戦する嘴平伊之助と我妻善逸が炭治郎達がいる方面に衝突すると、炭治郎は先ず堕姫を撃破する作戦に変更しますが、堕姫の頸を斬り落とした直後に妓夫太郎が出現し伊之助の背中を突き刺すのです。
妓夫太郎がその場に突然現れた為、炭治郎が天元を捜して周囲を見渡すと、少し離れた場所に横たわる天元の姿を見つけるも、天元は左腕を切断された状態で微動だにせず倒れていました。
天元が左腕を切断された戦闘シーンは描写されませんでしたが、恐らく炭治郎と雛鶴を庇い妓夫太郎を抱えて離脱した際に血鬼術「円斬旋回・飛び血鎌」を受けたのだと思われます。
天元が左目を失ったのは11巻第93話
天元が左目を失ったのは単行本11巻第93話です。
天元は左腕を切断されて血に伏せていましたが、これは毒の巡りを一時的に遅くさせる為に筋肉で心臓を無理矢理止めており、かつ妓夫太郎の攻撃の癖を音に変換し「譜面」を作り上げていたからでした。
譜面が完成した天元は炭治郎の窮地に復活すると、左腕を失った状態で妓夫太郎の技を全て弾いていく最中で血鎌で顔面の左側を斬られており、この時左目を失っています。
しかし、左目を失っても止まる事無く猛攻を繰り出す事で妓夫太郎の手数を押しとどめ、炭治郎が妓夫太郎の頸を斬る決定的な隙を与えて上弦の陸に勝利する事が出来ました。
天元の腕は復活していない
残念ながら天元の左腕や左目は欠損したままです。
遊郭編以降は隻腕のまま水晶が当てはめられた眼帯をして生活しているようですね。
宇随天元が弱いと言われる理由を考察
天元が読者やネットから「弱い」と言われる理由は、
- 炭治郎達に助けられていた事
- 「譜面」が後手すぎる事
- 痣が発現しなかった事
この3点に集約されるのではないでしょうか。
先ず、遊郭編で上弦の陸と戦った天元ですが、堕姫には完勝する実力差を見せていますが妓夫太郎には殆ど劣勢のまま炭治郎達との共闘で辛勝する事が出来ました。
しかし、遊郭に潜入した嫁達の窮地に駆け付け救出したのは悉く炭治郎・善逸・伊之助であり、雛鶴が妓夫太郎に殺されかけた時も瞬時に動けたのは水の呼吸とヒノカミ神楽を複合させた炭治郎です。
天元は柱の俊足番付で一位を獲得していながらも堕姫の帯の包囲網を突破できず雛鶴を助ける事が出来ませんでした。
そして天元の能力の強みでもある「譜面」ですが、相手の攻撃の癖を把握するには一定時間戦う必要性がある為、毒の効力を持つ妓夫太郎や玉壺、更には無惨ともそもそも戦術的に相性が合わないのかもしれません。
ただし、「痣」に関しては妓夫太郎との戦いで炭治郎が初めて発現した為、恐らくどの柱が遊郭に来ていてもその場で発現する事は無かったでしょう。
今世では炭治郎が一番最初に痣を発現させた為、次の章の刀鍛冶の里編では炭治郎の影響で甘露寺蜜璃や時透無一郎が痣を発現する事が出来ましたが、仮に宇随天元が刀鍛冶の里編で登場していればその場で痣を発現できたかもしれませんし、無限城での胡蝶しのぶのように痣を発現出来ずに死亡していたかもしれません。
しのぶの場合は剣士としての才能が無い代わりに薬学を武器にしている為かもしれませんが、天元も炭治郎が痣を発現させた後半に登場していれば十分に痣を発現させる素質はあると思われます。
また、工程はどうであれ、妓夫太郎戦では片腕を失った状態で妓夫太郎の攻撃を全て弾き返す膂力と動体視力・反射神経を見せている為、天元が弱いという事は無いでしょう。
宇随天元のその後についてのまとめ
- 宇随天元は元忍の音柱で音の呼吸を使う
- 天元は単行本11巻第91~92話の妓夫太郎戦で腕を欠損し、単行本11巻第93話で左目を失った
- 天元は遊郭編で上弦の陸・堕姫と妓夫太郎を竈門炭治郎達と共に討伐した後に引退を表明
- 音柱を引退後も鬼殺隊に所属し、柱稽古では第一の試練「基礎体力向上」を担当した
- 無限城での最終決戦では、産屋敷輝利哉達の護衛を務めた
- 天元は痣を発現出来なかったが実力的には柱に恥じない強さを持っているので、弱い訳では無い
- 左目と左腕は欠損したまま復活していない
宇随天元は「譜面」を完成させる戦術面から敵と一定時間は戦闘をし続けなければ本領が発揮できない為、妓夫太郎戦では毒を浴びたせいで随分と炭治郎達に助けられていました。
しかし、ひとたび譜面が完成すれば右腕一本で上弦の鬼の攻撃を全て弾き返す膂力と反射神経を見せている他、妓夫太郎は堕姫が足を引っ張っていただけで実力的には上弦の伍や肆並の戦闘能力はある事から、天元が弱いという訳ではありません。
炭治郎の痣の発現のタイミングが遊郭編だった為に天元は痣を発現出来ませんでしたが、痣を発現した状態の天元がどれくらい強くなるのかも見てみたかったですね。
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