誰よりも派手なキャラで鬼と戦う宇随天元(うずいてんげん)ですが、実は今の派手な姿とは正反対の忍の家系で厳しい修行を受けていた過去を持っていました。
遊郭編の戦いで、堕姫(だき)が「忍は江戸の頃には絶えてるでしょ?」と驚いたように、江戸時代で忍は絶えてなくなっていたと考えられていましたが、宇随家は忍の家系として生き残っていたのです。
忍の一族の過酷な訓練は、毒に対する耐性をつけられるほどで、このおかげで遊郭編では鬼の猛毒の進行を遅らせることが出来るほどでした。
今回はその宇随家の弟たち、そして天元の過去について紹介していきます。
目次
宇随天元の兄弟の人数
宇随天元の生まれた家はとても強くて冷酷な忍の家系でした。
父親は強くなるためには手段を選ばない冷たく厳しい人間だったそうです。
より多くの強い血筋を残すために妻は子どもを産むだけの存在とまで言う父親は強い血筋を残すため、子供も沢山設けています。
宇随天元には兄弟が9人もいた
引用元:鬼滅の刃
宇随天元には姉と弟が9人いましたが、15歳になるまでに7人が死んだということです。
堕姫の言う通り、忍の一族は江戸時代の頃には衰退し絶滅の危機に瀕しており、一族が衰退していく焦りから天元の父親は取りつかれたように子供たちに厳しい訓練をしていったため、最終的に生き残ったのは天元と2歳年下の弟だけという過酷な環境でそだってきました。
そして、天元は唯一生き残った弟を殺すことが出来ずに忍を捨て宇随家を出ていくことになります。
宇随家の家系図
引用元:鬼滅の刃鬼殺隊見聞録弐
この家系図では、生き残ったという2歳下の弟以外は弟か妹か分からないように書かれていますが、単行本の弟たちの画像と姉弟と言っていることから、
- 姉1人
- 弟8人
で9人だったということが分かります。
宇随天元の弟は冷酷
引用元:鬼滅の刃
天元と弟は相反していたのですが、その理由は天元の弟の性格や生き方、考え方が理由でした。
宇随天元の生き残った弟は、なんと、天元たちの父親と考え方がそっくりで言動も同じだったようです。
部下は駒、妻は跡継ぎを生むためなら死んでもいいし、本人の意思は尊重なんてせずひたすら無機質で冷たい人間でした。
天元はそんな人間にはなりたくない、と鬼殺隊へ入隊します。
大正コソコソ話で明かされた天元が家を去った理由
引用元:鬼滅の刃鬼殺隊見聞録弐
兄弟のうち3人は年齢が一桁のうちに過酷な修行のせいで亡くなっています。
さらに、その後覆面をさせられた状態でお互いに戦い合わされ、天元が兄弟を2人殺したところで父親の策略に築くという悲劇もあったため、強い子どもだけを残すという常軌を逸した父親の考えに共感することなどできず、天元は妻3人を連れて宇随家を後にしました。
天元は、兄弟を殺したことを悔やみ「自分は地獄に落ちる」としばらく口癖のように言うのですが、妻たちに怒られたり泣かれたり噛まれたりしてからは言わなくなったそうです。
そんな残酷な宇随家を滅ぼしたほうが良いと天元は考えますが、最後まで父と弟を殺すことは出来ませんでした。
天元が付けた命の優先順位
引用元:鬼滅の刃
命の優先順位を決めていた天元。
これもまた自分だけ生き残り強い跡継ぎのみを残していけばいいという父親の考え方に反するものでした。
宇随家の考えとは真逆の考え方の天元は命の優先順位を、
- 妻3人
- 堅気の人間たち
- 自分
と付けていて、父親や弟のような人間にはなりたくないという天元の強い意志を感じる優先順位ですね。
嫁の命を第一に考える天元を妻も必死に守り、遊郭編の戦いで負傷した天元を嫁3人が必死に介抱しました。
お館様に救われた命
引用元:鬼滅の刃
生い立ちが辛すぎる天元にとって嫁3人の存在は心を癒してくれるものでしたが、それだけではなく天元の心を救ってくれた人物がいて、その人物とはお館様です。
お館様は、天元の過去を知ったうえで鬼殺隊へ受け入れ天元の実力を認めて柱にまで育ててくれました。
子どもの頃から植え付けられてきた考えとは真逆の鬼殺隊で戦うことは、自分との葛藤を乗り越えなければならない過酷なものでもあったでしょう。
自分の全てを理解して大きく包み込んでくれる父親のような存在のお館様に、天元は感謝の思いで命をかけて鬼と戦うのでした。
こうして天元は柱として最後まで鬼と戦い続け、遊郭編では上弦の陸を倒すまでになったのです。
宇随天元のプロフィール
引用元:鬼滅の刃鬼殺隊見聞録
忍の家系で育ち過酷な訓練を経験してきた宇随天元のプロフィールを紹介します。
- 誕生日:10月31日
- 年齢:23歳
- 身長:198cm
- 体重:95kg
- 出身地:不明
- 趣味:嫁と温泉巡り、秘湯探し
- 好きなもの:ふぐ刺し
- 必殺技:独自の戦闘計算式「譜面」
- 引退:遊郭編の戦いの後片目と片手を失った事をきっかけに引退を決意する
- 特徴:音を聞き分ける鋭敏な聴覚
- 技:特殊な火薬球を使用したド派手な攻撃
過酷な環境で育って天元を受け入れ、労う言葉をかけるお館様には心を開いているようです。
戦いは常にお館様への深い感謝の念で立ち向かっていました。
宇随天元に毒への耐性があった理由
引用元:鬼滅の刃鬼殺隊見聞録
昔から忍者は薬草に詳しく薬売りに扮装して諸国を回って敵を偵察していたといわれていて、少しずつ毒を摂取することで毒への耐性が出来るという事は実際にあったようですね。
そのおかげで、遊郭編では妓夫太郎の鎌の毒を受けてもすぐに効果が表れず即死するという事がなかったようです。
宇随天元が派手になった理由
祭りの神を自称する宇随天元ですが、なぜここまで派手さにこだわるのでしょうか。
抑圧され続けたことへの反動
引用元:鬼滅の刃
天元が派手で自分のことを祭りの神だとまでいうのも、忍の世界で抑圧されながら地味に隠れていきてきたことの反動だと考えられます。
その結果、攻撃も派手で呼吸も忍とは反対の「音」の呼吸になったのでしょう。
派手なものへのこだわりが非常に強い元忍の宇随天元は、遊郭編の戦いで片目と片腕を失ってしまったあとも、元柱として隊士の稽古をつけます。
天元の元で身に着けられる力は「基礎体力向上」でした。
宇随天元の派手で激しい大技「譜面」
引用元:鬼滅の刃
派手さにこだわり自分を祭りの神を自称するほどの天元でしたが、最後の大技譜面は最強に派手で激しい技です。
天元の優れた聴覚は小さな音を聞き逃すことはなく、味方が無事に逃げられたかどうかを音で認識することも出来ます。
そして、最大の攻撃である天元独自の戦闘計算、譜面では相手の攻撃動作の律動を読み、音に変換し、それによって、癖や敵の視覚を知ってその隙をついて攻撃をするというもの。
最後の攻撃では、天元はすでに左腕を失っていて毒が体に回っていたので一人では妓夫太郎の頸を斬ることは出来ませんでしたが、炭治郎との連携により上弦の陸である堕姫と妓夫太郎打ち取ることが出来たのです。
引退後の宇随天元
引用元:鬼滅の刃鬼殺隊見聞録
引退後も、後輩隊士のために柱稽古で指導する宇随天元。
担当する内容は「基礎体力向上」、戦いの基本となる部分をかなり厳しく訓練します。
訓練後は天元の嫁が作る美味しいご飯で隊士たちを労うのも忘れない優しさも垣間見えました。
天元が引退するときに柱が2人も不在となる事を危惧していましたが、後輩は確実に育っていると断言、引退後も後輩育成に尽力する姿はまさに本物の柱と言われる実力の持ち主だったからでしょう。
音柱の宇髄天元の兄弟と過去のまとめ
宇随天元の過去は、江戸時代に絶滅したと思われていた忍の一族の生き残りでした。
忍が絶えてしまう危機感から過酷で常軌を逸した修行をして、兄弟の殺し合いまでさせた父親とその父そっくりな弟と決別し、鬼殺隊に入隊したということが分かりました。
- 宇随天元の過去は忍
- 宇随天元には姉が1人弟が8人いた
- 兄弟の殺し合いで生き残った弟1人と父と決別し鬼殺隊に入隊
- 宇随天元の心を救ったのは妻3人とお館様
天元が鬼殺隊に入隊したことで過去の苦悩から救われ、命を懸けて人を救うという天元の願った通りの生き方と出会えたことがなによりです。


