【鬼滅の刃】堕姫と妓夫太郎の最後は可哀想で泣ける!一緒に地獄へ堕ちたのか

上弦の陸・堕姫と妓夫太郎は遊郭編で登場した鬼ですが、多くの柱や一般人を食べてきた悪鬼の一人です。

しかし、そんな二人の最後にはあまりにも恵まれない環境に生きてきた過去が明かされ、今際の際で交わされた兄妹愛に思わず泣けてしまった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

  1. 堕姫と妓夫太郎の最後
  2. 妓夫太郎の後悔
  3. 堕姫が侍の目玉を刺した理由
  4. 堕姫と妓夫太郎の今際の際
  5. 堕姫と妓夫太郎の境遇と竈門炭治郎と竈門禰豆子の境遇は似ている
  6. 堕姫と妓夫太郎の転生について

など、堕姫と妓夫太郎の最後から消滅までを紹介したいと思います。

堕姫と妓夫太郎の可哀想で泣ける最後

単行本11巻第95話、宇随天元・竈門炭治郎・竈門禰豆子・我妻善逸・嘴平伊之助の5人により堕姫と妓夫太郎は同時に頸を斬られて敗北しました。

通常は頸を斬られてから暫くすると鬼の体は灰化して消滅しますが、堕姫と妓夫太郎は頸だけとなった後も口喧嘩を繰り広げており、仲裁に入った炭治郎によって最後の最後で人間時代の事を思い出しています。

妓夫太郎にとって堕姫(人間時代の名前:梅)とは、醜く生まれた自分の劣等感を吹き飛ばしてくれる存在で誇りでもあった事を思い出しますが、言葉にするよりも早く堕姫は灰化し、妓夫太郎もまた追うように消滅しました。

妓夫太郎の後悔

死後、妓夫太郎は後悔していました。

妓夫太郎と違って堕姫は生まれた時から見目麗しい容姿だった事から、もっといい店にいたなら真っ当な花魁になれたし、普通の親元に生まれていれば普通の娘として生き、良家に生まれていれば上品な娘になっていたのではと考えていたのです。

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鬼滅の刃の表紙

何事にも染まり易かった素直な堕姫は、妓夫太郎が「奪われる前に奪え、取り立てろ」と教えてしまった為に我儘な性格になってしまったのではと後悔していました。

妓夫太郎の心残りは、自分のせいで堕姫は侍の目玉を簪で刺すといった凶行に出てしまい、鬼になる結末を生んでしまったのではと言うものであり、もし従順にしていれば堕姫には幸せな未来が待っていたのではと後悔しています。

堕姫が侍の目玉を簪で刺した本当の理由

堕姫が侍の目玉を刺した経緯が本編で語られていなかった事から、何となく堕姫の人物像から相手の顔が気に入らない、もしくは無理矢理関係を迫られたので刺した等と想起してしまいがちですが、公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」により、堕姫が侍の目玉を突いたのは兄の妓夫太郎を侮辱されたからという事が判明しました。

堕姫の人間時代の様子はあまり描かれていないので想像になりますが、恐らく堕姫が現在のような外見至上主義になったのは鬼となり遊郭で遊女を始めたからではないでしょうか。

妓夫太郎が言う様に人間時代の堕姫は何事にも染まり易い素直な性格だった事から、唯一の肉親であり自分を守ってくれる妓夫太郎を大事に想っており、その妓夫太郎の外見や性格を侮辱された事に腹を立てたのでしょう。

そして、妓夫太郎の教えを実践したのだと考えられます。

堕姫が侍の目玉を刺した理由については恐らく妓夫太郎は最後まで知らないままです。

堕姫と妓夫太郎は今際の際で和解

単行本11巻第97話では、妓夫太郎は今際の際に立たされていました。

真っ暗な世界に佇んでいた妓夫太郎の名前を呼ぶのは人間時代の容姿に戻った梅であり、梅はこの真っ暗な空間から出たいとせがむといつもの様に妓夫太郎に何とかしてと頼み込みます。

しかし、妓夫太郎はここは天国と地獄を分かつ堺だと気づくと、妹を溺愛していた事から梅とは別々の道を歩もうと背を向けて進み始めるのでした。

付いて来るなと怒鳴る妓夫太郎に驚いた梅は、頸を切断された際に妓夫太郎に罵詈雑言を浴びせてしまった事を謝罪すると、本当は妓夫太郎の外見を醜いと思っていない事、自分が足を引っ張ったせいで負けて悔しかった事を包み隠さず打ち明けます

そんな梅に妓夫太郎は「お前とはもう兄妹でも何でもない、俺はこっちに行くから、お前は反対の方、明るい方へ行け」と冷たく突き放すのです。

頸を斬られた直後に炭治郎が述べた様に、鬼となった妓夫太郎達はこれまでたくさんの人を殺してきた事から地獄に堕ちて罪を清算しなければいけませんが、妓夫太郎は妹と離別して己だけで地獄に堕ちようと考えての行動でした。

しかし、梅は妓夫太郎の背中に飛び乗ってしがみつくと「嫌だ!離れない!!絶対離れないから、ずっと一緒にいるんだから!!何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」と涙ながらに訴えかけるのです。

梅が必死に訴えかける最中、妓夫太郎は幼い頃に梅とした約束を思い出しました。

それは冬の出来事であり、雪が積もる中、幼い妓夫太郎は泣いている梅を抱えながら蓑に包まり温めると俺たちは二人なら最強だ。寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら。約束する、ずっと一緒だ、絶対離れない。ほらもう何も怖くないだろ?と声を掛け、約束をしています。

梅はこの時の事をずっと覚えており、妓夫太郎も梅の言葉で漸く当時の記憶を思い出すと、妓夫太郎は背中におぶさる梅の足を抱えて一緒に地獄へと歩いていくのでした。

堕姫と妓夫太郎の最期はこれまで二人を悪鬼として見ていた読者を号泣させる深いエピソードとなっています。

堕姫と妓夫太郎の境遇は炭治郎と禰豆子と重なる

鬼滅の刃には多くの双子や兄弟が登場していますが、その中でも堕姫と妓夫太郎の境遇は現在の炭治郎と禰豆子に共通しており、炭治郎自身妓夫太郎と自分を重ねて見ています。

そのため、単行本11巻第93話で炭治郎が妓夫太郎の頸に刀を振り下ろした際には、炭治郎はひとつ違えば自分自身が妓夫太郎の様になっていたと独白しており、妓夫太郎の境遇に少し同情的でした。

しかし、炭治郎はもし自分が鬼に堕ちたとしても必ず鬼殺隊の誰かが自分の頸を斬ってくれるという信頼と確信があった為、迷わずに妓夫太郎に刀を振るう事が出来たのです。

炭治郎は二人の境遇を自分と重ねて見ていたので、二人の頸を斬り落とした後には、口喧嘩の果てに言い過ぎた言葉を放った妓夫太郎の口を塞ぎ妓夫太郎の代弁をする様に「本当はそんなこと思っていないよ、全部嘘だよ」と撤回しており、この世でたった二人の兄妹なんだから仲良くしようと諫めました。

また、二人が灰化して消滅していく最中では「仲直りできたかな?」と呟いており、最後まで堕姫と妓夫太郎の関係を気にしています。

堕姫と妓夫太郎は転生していない

堕姫と妓夫太郎は未来編では転生していません

しかし、公式ファンブックで珠世が地獄で罪を償った後に愈史郎と結ばれたかもしれない事を仄めかしていた為、もしかしたらいつかは罪を償って生まれ変われる日が来るかもしれませんね。

ただ、妓夫太郎は生きる為とは言え人間時代から暴力に訴えかけており、人も殺めている為、堕姫よりは長い間地獄にいると予想されます。

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堕姫と妓夫太郎の最後についてのまとめ

  1. 堕姫と妓夫太郎は消滅後、今際の際で再会
  2. 堕姫は人間時代の梅の姿に戻る
  3. 妓夫太郎は一人で地獄に行こうと決めており、梅を突き放して別方向に向かう
  4. 梅は妓夫太郎にしがみついて何度生まれ変わっても妓夫太郎の妹になると告白
  5. 妓夫太郎は幼い頃に梅とずっと一緒に居て絶対に離れないと約束した事を思い出し、一緒に地獄に堕ちる
  6. 堕姫と妓夫太郎の境遇は現在の炭治郎と禰豆子の境遇と酷似している為、炭治郎は二人の状況に同情的だった
  7. 堕姫と妓夫太郎は死後転生していない

人間時代から誰にも救いの手を差し伸べられなかった妓夫太郎は、自分の強さに気づいて以降、人から取り立てる仕事に生きてきました。

妓夫太郎の教えから梅も現在の我儘な性格な堕姫となり、兄妹で鬼となってからは多くの人間の命を奪ってきましたが、今際の際での二人のやり取りを見るとどうしても同情してしまいます。

鬼には元から何処かがおかしい人間だった者と、環境に恵まれずに人の道を外した者がいますが、妓夫太郎の生い立ちは登場キャラクターの中でもどうしようもなく救いの無いものでした。

いつの日か犯してきた罪を清算して転生でき、その時には再び兄妹として二人が再会できるといいですね。

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