鬼殺隊には産屋敷当主が信を置く精鋭隊士「柱」が存在します。
物語開始時点では既に全9席が埋まっていましたが、2名が戦死・引退した為に空席が2つできてしまいました。
しかし、最後まで柱の空席が埋まる事無く物語は完結したのです。
では、主人公・竈門炭治郎は柱になれる実力ではなかったのでしょうか?
そこで今回は、
- 竈門炭治郎が柱にならない理由
- 竈門炭治郎は柱の条件を満たしているのか
- 竈門炭治郎がもし柱になったら何柱?
- 同期の3人が柱になった場合は何柱?
など、炭治郎が柱になぜなれなかったのかの考察を中心に紹介していきたいと思います。
竈門炭治郎が柱にならなかった理由
結論から述べると炭治郎は柱になる事は出来ませんでした。
煉獄杏寿郎の一件で「杏寿郎さんのような強い柱に必ずなります」と誓った炭治郎の言葉を受けて、多くの読者が最終的には柱になるものとして予想していましたが、炭治郎が柱になる事は無かったのです。
では、どうして炭治郎は柱になれなかったのでしょう。
- 竈門炭治郎は柱の条件をクリアしていない
- 竈門炭治郎が条件を満たした時には鬼殺隊は解散している
- 竈門炭治郎は階級は低い
以上の三項目を考察していきたいと思います。
理由①竈門炭治郎は柱の条件をクリアしていない
まず柱になる為の条件をおさらいしていきます。
- 十二鬼月を倒す
- 鬼を50体倒す
- 柱の不在時には階級が甲の隊士から選ばれる
柱になる為には①と②のどちらかの条件を達成していれば認められますが、当然9枠の柱の席が埋まっていれば、その場合柱の枠を増やすか次期柱候補として保留されるのかは分かりません。
また、柱が戦死及び引退などで空席となった場合には階級が甲の隊士から選ばれますが、その場合も①と②のどちらかの条件を満たしていなければ空席のままとなるようです。
そこで竈門炭治郎の討伐事情ですが、これまでに以下の鬼を討伐しています。
お堂の鬼 | 鬼殺隊入隊前に交戦し、単独で勝利。 |
手鬼 | 最終選別時に交戦し、単独で勝利。 |
沼鬼 | 初めての任務先で交戦し、単独で勝利。 |
矢琶羽 | 浅草で交戦し、愈史郎の血鬼術を借りて勝利。 |
元下弦の陸・響凱 | 任務先で交戦し、単独で勝利。 |
累の母鬼 | 那田蜘蛛山突入時に交戦し、嘴平伊之助と連携して勝利。 |
下弦の壱・魘夢 | 無限列車で交戦し、竈門禰豆子・嘴平伊之助・我妻善逸・煉獄杏寿郎と連携して勝利。 |
上弦の陸・堕姫 | 遊郭で交戦し、単独で追い詰めるがガス欠で竈門禰豆子に助けられて中断。 |
上弦の陸・妓夫太郎 | 遊郭で交戦し、宇髄天元のサポートに徹し、嘴平伊之助・我妻善逸と連携して勝利。 |
上弦の肆・半天狗 | 刀鍛冶の里で交戦し、喜怒哀楽の鬼に勝利するも、憎珀天は甘露寺蜜璃に一任して戦闘能力の低い本体を竈門禰豆子・不死川玄弥と連携し討伐して勝利。 |
※以下、最終決戦の戦績
上弦の参・猗窩座 | 無限城で交戦し、冨岡義勇と連携して勝利。 |
鬼舞辻無惨 | 無限城から市街地戦で交戦し、鬼殺隊全員と連携して勝利。 |
上記の討伐履歴を見る限りでは、炭治郎の戦績はまずまずといったところであり、十二鬼月と渡り合う実力がある事が伺えます。
しかし、この戦績を見ると「あれ?十二鬼月倒しているじゃん」と思われがちですが、現十二鬼月の鬼との戦いにおいては何れも単独で討伐出来ていないのが実態です。
魘夢戦は煉獄杏寿郎のサポートがあってこその勝利ですし、妓夫太郎戦は宇髄天元の体捌きがなければ何度も死にかけています。
また、半天狗戦は禰豆子と玄弥が居なければまず間違いなく命を落としていますし、甘露寺蜜璃が憎珀天の足止めに出なければ本体を倒す事は出来ませんでした。
猗窩座と鬼舞辻無惨に関しては後述しますが、最終決戦前のこの時点では炭治郎は柱になる条件をクリアしていないので柱になる事は出来なかったのです。
ただ、堕姫に関しては一人で討伐しかけていたので、もし限界を迎える前に討伐していれば煉獄の後釜として柱候補にはなっていた可能性は高いでしょう。
理由②竈門炭治郎が条件を満たした時には鬼殺隊は解散している
次に、炭治郎が条件を満たした場合について考察していきたいと思います。
前述で触れた通り、炭治郎は最終決戦で上弦の参・猗窩座と鬼の首魁・鬼舞辻無惨を直接討伐する功績を立てていますので、いくら多勢に無勢だとしても、猗窩座戦と鬼舞辻無惨戦のリザルトを振り返れば炭治郎の貢献度がかなり占めている為、充分に柱の条件を満たしていると言えるでしょう。
しかし、炭治郎が条件を満たした時には鬼舞辻無惨を討伐した為に鬼殺隊は役割を全うしたので組織を解散する事となりました。
つまり、鬼殺隊が解散したので柱になるどころか隊士ですらなくなったので、結局炭治郎は柱になれなかったという事です。
理由③竈門炭治郎は階級が低い
煉獄杏寿郎の戦死、宇髄天元の引退により2つの空席が続く柱ですが、なぜ竈門炭治郎は柱に抜擢されなかったのでしょう。
実は炭治郎の階級は最終決戦時点で「丙(ひのえ)」である為、炎柱と音柱が空席となったタイミングでは「③柱の不在時には階級が甲の隊士から選ばれる」の項目に該当しません。(階級は甲>乙>丙>丁>戌>己>庚>辛>壬>癸の順なので、炭治郎は上から3つ目)
また、仮に階級が甲であったとしても、その段階(最終決戦前の段階)で「①十二鬼月を倒す」「②鬼を50体倒す」を達成していないのでそもそも資格が無いのです。
これも最終決戦以降でしたら猗窩座と無惨の討伐実績により問答無用で柱に昇格できたのでしょうが、残念ながら鬼殺隊が解散した為に組織そのものが無くなったので夢物語となります。
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結論:炭治郎は鬼殺隊が解散したので柱になれない
炭治郎は完結までに十二鬼月討伐にかなり貢献しており、最終的には鬼舞辻無惨を倒す大金星を成しています。
しかし、鬼舞辻無惨を倒した事で鬼殺隊解散により組織そのものが無くなったので柱にならないのではなく、物理的に柱になれずに終わったのです。
全ての鬼は鬼舞辻無惨と繋がっている(呪いを解いた例を除く)為、無惨がいない=倒す鬼がいないので、炭治郎は完全に柱になる機会を失いました。
もし炭治郎が柱になってたら「何柱」?
もし炭治郎が柱になっていたら……そんな妄想をしてしまうのは仕方ありません。
仮に、もし炭治郎が柱になっていたとすればそれは最終決戦前後と仮定して、恐らく「日柱」か「火柱」なのではないでしょうか。
蝶屋敷にて炭治郎が胡蝶しのぶにヒノカミ神楽の詳細を訊ねた際、しのぶは「炎の呼吸は火の呼吸と呼んではならない」と話している他、始まりの呼吸である日の呼吸に合わせて「日と火」が混同しないようにしていた為、ヒノカミ神楽を使う炭治郎の柱名は「日と火」のどちらかの漢字が当て嵌められると予想出来ます。
煉獄槇寿郎が日の呼吸を知っているので、それが産屋敷に周知されていれば「日柱」と名付けられる可能性が高いでしょう。
冨岡義勇は「水柱」を推していますが、炭治郎は既にヒノカミ神楽への転身で呼吸法が異なるので、甘露寺蜜璃のように派生(というか源流に立ち戻った)しても仕方ありません。
また、煉獄の意志を継ぐなら「炎柱」ですが、そもそも炎の呼吸を知らない上に、唯一指導できる槇寿郎が既に炭治郎が日の呼吸を使っている事を見抜いているので「炎柱」を推す事はないでしょう。
ただし、日の呼吸の使い手が柱になった際の明確な呼称は明かされていませんので「日柱」が正しいのかは定かではありませんのでご注意ください。
同期の善逸・伊之助・カナヲが柱になったら何柱になる?
最後に、もし同期の我妻善逸、嘴平伊之助、栗花落カナヲが柱になったら「何柱」になるのか考察していきたいと思います。(不死川玄弥は呼吸が使えない為、十二鬼月を倒しても柱になれるのか不明なので除外)
同期の3人は最終決戦の場でそれぞれ上弦の鬼を倒しているので柱の条件を達成していますが、仮に柱となったら呼称はどうなるのでしょう。
予想①我妻善逸が柱になった場合
現状、全ての柱は呼吸法の頭文字を冠している規則性がありますが、雷の呼吸の場合は「鳴柱」という桑島慈悟郎の前例がある他、善逸自身が善逸伝で自身の事を「鳴柱」と書き記しているので間違いなく「鳴柱」でしょう。
なぜ雷の呼吸だけ「鳴り」の音の方を取ったのかは分かりませんが、前例があるので「鳴柱」で落ち着きそうですね。
予想②嘴平伊之助が柱になった場合
こちらも名付けの規則性に沿えば獣の呼吸なので「獣柱」となりそうですが、読みは「けだもの」なのか「けもの」にするのか予想し辛いですね。
炎の呼吸で「えんばしら」の例もあるので、「じゅうばしら」の可能性もあります。
また、伊之助なら猪から拝借するかもしれませんね。
予想③栗花落カナヲが柱になった場合
カナヲの場合は花の呼吸の使い手胡蝶カナエの前例があるのでそのままなのは分かりますが、実はカナエの柱名は原作や公式ファンブックでも明かされていないのです。
よくネット上では「花柱」と書かれる事がありますが、公式設定ではありません。
ただ、単純に呼吸法から考えれば「花柱」になるので、吾峠呼世晴先生の構想でも「花柱」の可能性はかなり高いと思われます。
雷の呼吸のパターンで来た場合は正直予測できませんね…、その場合は何柱になるのでしょうか。
炭治郎はなぜ柱にならないのかについてのまとめ
- 柱になるためには「十二鬼月を倒す、②鬼を50体倒す、③柱の不在時には階級が甲の隊士から選ばれる」の何れかが条件
- 竈門炭治郎は最終決戦までに柱になる条件を達成していない
- 竈門炭治郎が柱になる条件を達成したのは最終決戦の最中
- 竈門炭治郎は柱になる条件を達成しても、鬼殺隊解散の為に柱になる機会を失った
- もし竈門炭治郎が柱になっていたら、「日柱」の可能性がある
- もし同期3人が柱になっていれば、我妻善逸は「鳴柱」、嘴平伊之助は「獣柱」、栗花落カナヲは「花柱」と予想
柱になる条件は作中ではっきりと記述されていますが、恐らく柱の空席が続いていた為、今代の鬼殺隊でこの条件を達成している隊士はいないと予想できます。
そもそも「甲」の隊士が存在するのかどうか怪しい所ですが、有望株の炭治郎が「丙」の時点で人材不足なのでしょうか。
ただ、煉獄の意志を継いで最終決戦前には「柱」に、もしくは「次期柱候補」などの二つ名を背負って戦う姿を見てみたかったような気もしますね。