鬼殺隊の中で最も位の高い剣士が柱です。
炭治郎が鬼殺隊に入隊した時には、
- 炎柱:煉獄杏寿郎(えんばしら:れんごくきょうじゅろう)
- 水柱:富岡義勇(みずばしら:とみおかぎゆう)
- 岩柱:悲鳴與行冥(いわばしら:ひめじまぎょうめい)
- 風柱:不死川実弥(かぜばしら:しなずがわさねみ)
- 音柱:宇随天元(おとばしら:うずいてんげん)
- 蛇柱:伊黒小芭内(へびばしら:いぐろおばない)
- 恋柱:甘露寺蜜璃(こいばしら:かんろじみつり)
- 霞柱:時透無一郎(かすみばしら:ときとおむいちろう)
- 蟲柱:胡蝶しのぶ(むしばしら:こちょうしのぶ)
9名の柱が存在していました。
そして、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を倒したあとに残ったのは、水柱の富岡義勇と風柱の不死川実弥のたった2人だけ。
もし、無惨が生き残ったとしたら炭治郎は柱になっていたのか?それを今回は考えてみました。
炭治郎が柱にならない理由
鬼滅の刃の最終回までで炭治郎は残念ながら柱になることはありませんでした。
柱になる前に鬼舞辻無惨を倒してしまい、鬼のいない世界が来てしまったのがその理由ですが、その前に柱になる条件を炭治郎はクリアしていたんです。
それなのに、なぜ柱にならないまま鬼舞辻無惨との戦いを迎えたのか、それを調べてみました。
柱になる条件
引用元:公式ファンブック
遊郭編のあと、炎柱と音柱が空席になってしまいます。
引用元:鬼滅の刃公式ファンブック
鬼滅の刃公式ファンブック「鬼殺隊見聞録」では柱になる条件が次のように書かれており、
- 十二鬼月を倒す
- 鬼を50体倒す
- 柱が不在となった場合、階級が甲(きのえ)の隊士から選ばれる
柱が不在になったときは上記2つをクリアした隊士から選ばれますが、甲ではなかったり甲でも上記2つをクリアしていない場合は、柱が不在となります。
だから、無限列車で煉獄杏寿郎が死んでしまっても柱を補充することが出来ずに不在のままとなっていたんです。
鬼滅の刃
「柱は煉獄が抜けた後空席のまま。お前程度でもいないよりはマシだ。死ぬまで戦え」と伊黒小芭内が宇随天元を責めているシーンも。
ここにある通り、柱になる条件の甲の階級に炭治郎が達していなかったんです。
だから、炭治郎は鬼舞辻無惨との戦いまでに柱になれませんでした。
炭治郎の功績では柱になれない?
次に炭治郎の功績を見て柱になれるのかを見てみましょう。
引用元:鬼滅の刃
鬼舞辻無惨のことを話せない沼鬼が必死に攻撃しようとしましたが、炭治郎が瞬殺で首を斬ってしまいました。
最終選別後の初勝利ですね。
引用元:鬼滅の刃
矢琶羽を倒したものの、このあと壮絶な矢印攻撃に大苦戦で、同時に型の連続も見ごたえがあったシーンです。
引用元:鬼滅の刃
炭治郎は鬼の首に刃をふるいますが、決して鬼を踏みつけにしたりする心を持っていません。
それが分かるのがこの響凱の救われたような表情。
炭治郎は鬼の心も救っているんですね。
引用元:鬼滅の刃
炭治郎が慈悲深いのがよく話かる「干天の慈雨」
一瞬で鬼の心を感じ取り、干天の慈雨に型を変えたのには感動しました。
それでは、炭治郎が倒した鬼について振り返ってみましょう。
- お堂の鬼(太陽により死亡)鬼殺隊入隊前なのでノーカウント
- 手鬼:最終選別時のため正式入隊前ということでノーカウント
- 沼鬼(ぬまおに)
- 矢琶羽(やはば)
- 響凱
- 累の母鬼
- 下弦の壱:魘夢
- 上弦の陸:妓夫太郎
- 上弦の肆:半天狗
- 上弦の参:猗窩座
- 鬼舞辻無惨
引用元:鬼滅の刃
「ギャッ」となる魘夢、列車と同化したことで倒しにくかっただけで魘夢本体は何となく情けなく感じてしまいました。
引用元:鬼滅の刃
かなり苦労して戦った遊郭編では、これを最後に音柱宇随天元が引退してしまいます。
引用元:鬼滅の刃
本体を見抜くのに苦労した半天狗。
本体は半天狗の器の小ささを物語るほどの小ささでした。
引用元:鬼滅の刃
最後は恋雪にも助けられて灰となった猗窩座。
引用元:鬼滅の刃
鬼殺隊に正式入隊してから倒した鬼の数は9体、うち下弦1体と上弦が3体となっています。
最後に無惨を倒したのは炭治郎でもありますが、ここは全員で総当たりしたといっても過言ではありませんね。
これだけの鬼を倒していたとしても、炭治郎がまだ甲になっていなかったので柱にはなれませんでした。
鬼滅の刃と言えば鬼殺の剣士が日輪刀という刀を使って鬼の頸に刃をふるいますが、その刀は使う剣士によって色が変わる「色変わりの刀」と言われています。 炭治郎も最終選別のあとに始めて自分の剣士が使う日輪刀を手にし、刀鍛冶の鋼鐵塚蛍に渡された[…]
炭治郎は最終的に柱になったのか?
引用元:鬼滅の刃
単行本6巻で初めて柱が炭治郎の前に全員集合したのですが、ここでお館様が、
引用元:鬼滅の刃
「鬼殺隊の柱たちは当然抜きんでた才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死線をくぐり十二鬼月をも倒しいている。」
「だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ。炭治郎も口の利き方には気を付けるように」
というほどすさまじい鍛錬や戦いを潜り抜けて柱になっていることが分かります。
鬼舞辻無惨との戦いのあと、最終的に炭治郎は柱になったのかな?と期待する気持ちもありますが、これも残念ながら鬼舞辻無惨がいなくなった後産屋敷邸で不死川実弥と富岡義勇が正式に鬼殺隊の解散をお館様から宣言されているので、その後鬼殺隊が存在することも、日輪刀を使って戦うこともありませんでした。
戦う相手の鬼がいなくなったので仕方ありませんがこれで炭治郎が柱になる機会を完全に失ってしまうことになります。
炭治郎が柱になったら何柱?
引用元:鬼滅の刃15巻
もし、炭治郎が柱になっていたら何柱になっていたのでしょう?
連載時、炭治郎は現在「丙」(ひのえ)という階級で上から3番目になります。
煉獄杏寿郎が無限列車の中で「継子にしてやろう」と言ってくれていましたが、これは柱になる確約ではなく柱から鍛錬を受けることが出来るというだけで、甲にならないといけないという決まりは変わりはなく、そのため炭治郎は遊郭で上弦を倒しているのですが階級がまだ甲に至っていないので柱にはなれません。
もし、炭治郎が柱になっていたとしたら鱗滝左近次のもとで修行をして、元々水の呼吸を使っていたことから「水柱」になっていたか、ヒノカミ神楽を使っているので「日柱」になっていたのかというところでしょう。
ただ、日の呼吸の使い手が柱になった場合の明確な呼称は明かされていないので、「日柱」かどうかは定かではありません。
単行本15巻の柱稽古の時に富岡義勇から「お前が水の呼吸を極めなかったことを怒ってる。お前は水柱にならなければならなかった」と言っているので、水柱だった可能性も高いでしょう。
同期の善逸・伊之助・カナヲが柱になったら何柱になる?
引用元:鬼滅の刃17巻
同期の善逸、伊之助、そしてカナヲも炭治郎と同じく上弦の鬼を倒していますが、三人とも甲ではないのでこちらも柱にはなれません。
善逸と伊之助は炭治郎と同じく丙なので、あと3階級上げないといけないことになります。
仮に条件を満たして善逸が柱になったらすでに育手の桑島が鳴柱だったことから善逸は「鳴柱」、伊之助は今まで獣の呼吸を使ったものが明かされていませんので、新しい柱となることも予想できますが、伊黒小芭内が「蛇柱」と動物の名前を冠しているので、伊之助も「猪柱」ということになるのではないでしょうか。
引用元:鬼滅の刃17巻
カナヲは花の呼吸を使い、現在丁(ひのと)なので上弦の参を倒したあと4階級上げると「花柱」になることが出来ます。
引用元:鬼滅の刃
この必殺技で童磨にとどめを刺すことができました。
最初はカナヲにまるでかなわなかった炭治郎ですが、蝶屋敷の機能回復訓練後はめきめきと力をつけていきました。
そこで全集中の呼吸常中を会得出来たことが柱への第一歩だったんですね。
まとめ
鬼殺隊の最高の位を持つ柱という存在がいてその柱になるための条件とは、
- 十二鬼月を倒す
- 鬼を50体倒す
- 階級が甲である
- 階級が甲になっていないと十二鬼月を倒しても柱にはなれない
柱の直接の指導を受けられる継子になっていても柱になれる確約ではないこと、階級が上がっていないと十二鬼月を倒していても柱にはなれないことが判明したため、柱が戦いで死んでしまってもあとを引き継げるものがいない場合は、柱不在ということになります。
そして、炭治郎が柱になったら「水柱」か「日柱」だろうということ、善逸は「鳴柱」伊之助は「猪柱」ではないだろうかと考察してみました。
カナヲは現存の呼吸を使っているので「花柱」になることは確実ですね。
実際、作品としては終了してしまいましたがもし鬼が生き残っていたら、復活していたらこのメンバーは確実に柱になるでしょう。
その姿も見てみたいものです。


