フルーツバスケットanotherとは?本編との違いと読む順番


『フルーツバスケットanother』は、本編の数十年後を舞台にした、三苫彩葉が主人公の別シリーズです。本編を初めて読むなら、透たちの物語を最後まで読んでからanotherに進むと、草摩家とのつながりを楽しみやすくなります。

anotherは全4巻。本編の通常版23巻や愛蔵版12巻とは別に数えるため、手持ちの本と見比べるときはシリーズ名から確認しましょう。

フルーツバスケットanotherは数十年後を描く別シリーズ

タイトルに「another」と付いていると、本編の後日談なのか、同じ内容を別の視点で描いたものなのか迷いますよね。大きな違いは、物語を見つめる主人公と、物語が始まる時代にあります。

本編で描かれた人々とのつながりは受け継がれながら、新しい人物の高校生活が入口になる構成。透の物語をそのまま24巻、25巻と続ける作品ではありません。

主人公は透ではなく三苫彩葉

本編の中心にいるのは、草摩家の人々と出会う本田透です。一方のanotherでは、三苫彩葉という少女が新たな主人公として登場します。

彩葉が通うのは、透たちがかつて過ごした海原高校。学校生活の中で困っていた彼女が助けられ、草摩家の人々と関わっていくところから、物語が動き始めます。

同じ学校や草摩という名前を見つけると、本編を読んだ人は時間の流れを感じられるでしょう。それでも、最初に追いかけるのは彩葉自身の出会いや気持ちの変化なので、前作の登場人物だけを中心にした続巻とは読み味が異なります。

本編のつながりを受け継ぐ物語

anotherが描くのは、透たちが高校を卒業してから数十年後の世界です。新しい世代が登場するため、本編と同じ場所につながりを見つける楽しさと、新しい主人公を知る楽しさが重なります。

本編で描かれるのは、透と草摩家の人々が悩みを抱えながら関係を築いていく過程です。anotherは、その物語を知る読者にとって、時間を経た世界を別の入口から眺められる作品といえるでしょう。

もちろん、彩葉の物語から興味を持って読み始めることもできます。ただし、本編をこれから楽しみたい人は、後の時代の関係から先に知ることで、元の物語の結末を想像できてしまう可能性もあるのです。

本編23巻・愛蔵版12巻・another4巻の違い

巻数を見るときは、まず「本編の版」と「別シリーズ」を分けましょう。数字だけを並べると、本編が12巻で終わる版と23巻で終わる版、anotherの4巻が同じシリーズに見えてしまいます。

シリーズ・版 中心となる人物 巻数 初めの一冊
本編・通常版 本田透 全23巻 通常版1巻
本編・愛蔵版 本田透 全12巻 愛蔵版1巻
another 三苫彩葉 全4巻 another 1巻

上の数字は日本語版のシリーズを2026年10月30日時点で確認したものです。本編の通常版と愛蔵版は巻の区切り方が異なるので、数字の小さい方が物語の途中で終わるという意味ではありません。

たとえば本編の通常版を6巻まで持っている人が、続きを探すために愛蔵版7巻を選ぶと、巻番号だけでは内容のつながりが分かりにくくなります。途中から版を切り替える場合は、各巻の収録範囲を確認して、重複や読み飛ばしを防ぎましょう。

本編の二つの版とanotherは別々に数える

通常版23巻と愛蔵版12巻は、どちらも透たちを中心にした本編です。anotherは本編の別の版ではなく、彩葉を主人公に迎える独立したシリーズとして扱います。

本棚に愛蔵版12巻が並んでいる場合、another 1巻は愛蔵版13巻という名前ではありません。購入履歴や中古セットを確認するときも、「フルーツバスケット」という共通の作品名だけでなく、「愛蔵版」や「another」の表記まで見るのが確実です。

すでに本編を最後まで読んでいるなら、通常版と愛蔵版を両方そろえる必要はありません。持っている版を読み返すか、そのままanotherへ進むかを、自分の読みたい内容で選びましょう。

anotherは全4巻、4巻には特別編も収録

白泉社の公式特設ページでは、anotherは全4巻と案内されています。3巻までのセットや古い紹介を見かけた場合でも、4巻までそろっているかを確認しましょう。3巻は2019年、4巻は2022年に刊行されました。掲載時期が古い案内は、それ以降に出た巻が含まれているかも見てください。

白泉社の2022年の刊行告知には、マブダチトリオを中心にした特別編や、アニメのパッケージ特典として制作された漫画の収録も案内されています。彩葉を中心とする物語だけが、同じ形で4巻分ずっと続くと考えると、収録内容のイメージが少し変わるかもしれません。

マブダチトリオは、本編で知られる紫呉・はとり・綾女の組み合わせ。彩葉たちの物語を追う楽しみと、本編に親しんだ読者が別の顔ぶれに触れる楽しみを分けて考えると、4巻の位置づけがつかみやすくなります。

なお、発売当時の告知に書かれた購入特典が、現在も同じ条件で付くとは限りません。特典を目当てに選ぶ場合は、今見ている商品ページで付属内容を確かめてください。

初めて読むなら本編からanotherへ進もう

おすすめの順番は、本編を最後まで読む→anotherを1巻から読むという流れです。これは出版社が全員に義務づけた順番ではなく、それぞれの関係を楽しみやすくするための選び方になります。

本編未読なら本編1巻がおすすめの理由

初めて触れる人には、本編の1巻から入る方法がわかりやすいでしょう。透が草摩家と出会うところから読み進めれば、最初は距離のある人たちが、どのように心を通わせていくのかを順に追えます。

anotherには、本編を経た後の時代につながる人物たちが登場。だからこそ先に本編を読むと、名前や関係の背景を理解しやすくなるうえ、元の物語がどこへ向かうのかを知らない状態で楽しめるのです。

本編の通常版1巻と愛蔵版1巻のどちらを選ぶかは、紙のサイズや手元の続巻を含めて考えられます。巻数の違いだけで「短い方が簡略版」と判断せず、好みの版を選んでみてください。

本編を知っている人はanother 1巻から

本編の結末まで知っている人なら、anotherの1巻から始めるとよいでしょう。透たちの物語をもう一度最初から買い直すことは、次のシリーズを読むための条件ではありません。

本編を途中まで読んでいる人は、先に手持ちの続きへ進む方法がおすすめです。まだ知らない関係の結末を楽しんでからanotherを開くと、後の時代へのつながりも受け取りやすくなります。

アニメで作品を知った人は、自分が見たシリーズと視聴範囲を振り返るところから始めましょう。どのアニメをどこまで見たかによって本編で知っている内容が違うので、「アニメ視聴済みなら全員が原作の結末まで知っている」とは考えない方が選びやすくなります。

読む前に知っておきたい親子関係と購入時の確認

次の世代を描く作品だからこそ、「本編の誰とつながっているの?」と気になるところ。読む前に関係をすべて調べるかどうかも、楽しみ方に合わせて選べます。

親子関係は読む順番に合わせて楽しめる

anotherの人物と本編の人物がどうつながるかを知ることは、作品を楽しむ一つの入口です。ただし、親子関係を先に一覧で見てしまうと、本編で積み重ねられる恋愛や家族の結末を想像できる場合があります。

まだ本編を読み終えていないなら、まず透たちの物語を読み進め、気になる関係はその後に確かめるのがおすすめ。反対に、本編を読み終えていて関係を整理したい人は、もう一度登場人物の名前を見比べると、新しい世代へのつながりを楽しめるでしょう。

本編の序盤で草摩家の人物を見分けることと、終盤の呪いの結末を知ることでは、ネタバレの深さが異なります。自分がどこまで知りたいかを決めてから情報を探せば、知りたくなかった展開を先に見てしまうのを避けやすくなるはずです。

紙・電子・中古はシリーズ名と巻番号で確認

紙の本を選ぶときは、本編かanotherかに加え、通常版か愛蔵版かを確認します。中古セットなら、どこまで入っているかも大切な判断材料です。

たとえば「another 1〜3巻セット」を見つけた場合、そのセットには4巻が含まれません。3巻まで読みたい人には一つの選択肢になりますが、全4巻をそろえたいなら、4巻を別に用意する必要があります。

電子版でも、商品名と巻番号を確かめましょう。「1巻」と「第1話」は単位が違うため、読みたい範囲を取り違えないことが大切です。表示される無料範囲や販売条件はサービスや時期によって変わるので、利用するページで確認してください。

本編とanotherの作品情報は、白泉社の公式特設ページでも確認できます。まず読みたいシリーズを決め、それから手元にない巻を選ぶと、必要以上の買い直しを避けられるでしょう。

まとめ|anotherは全4巻、本編を知ってから次の物語へ

『フルーツバスケットanother』は、本編の数十年後を舞台に、三苫彩葉の高校生活から始まる全4巻の別シリーズです。本編は通常版が全23巻、愛蔵版が全12巻で、anotherとは分けて数えます。

これから読むなら本編の1巻から、結末まで知っているならanotherの1巻から。すでにanotherを3巻まで持っている人は、4巻に特別編なども収録されていることを確認してみてください。

本編で知った世界を、時間を経て別の人物から見つめ直せるところがanotherの面白さ。先に本編を読み終えてから次の世代へ進めば、初めての出会いと懐かしいつながりの両方を味わいやすくなります。


本編の人物関係から確認したい方は、透と草摩家を中心に整理した相関図をご覧ください。