ニアは、Lの後継者として育てられた少年の一人です。Lの死後はSPKという捜査組織の中心となり、キラの正体を追い詰めていきます。
もう一人の後継候補であるメロは、ニアと同じ人物ではありません。二人は同じ目標を持ちながら別々に行動するライバルであり、それぞれの行動が最後の決着につながりました。
この記事はTVアニメ版を対象に、Lの死後から最終話までのネタバレを含みます。終盤の勝敗に関わる詳しい話は、該当する見出しから取り上げましょう。
ニアはLの後継候補で、SPKからキラを追う人物
ニアを理解するには、Lの名前を継いだ人物と、Lの後継者として育てられた人物を分けることが大切です。同じ「後を継ぐ」という話でも、立っている場所が違います。
メロと競っていた後継者候補
ニアとメロは、Lの後継者となる候補として育てられた少年です。二人ともLの死後にキラ事件へ向き合うものの、その進み方は最初から一つにまとまりませんでした。
後継候補が二人いると聞くと、最終的にどちらかが選ばれ、もう一人が退場するように思えるかもしれません。ところが、キラとの対決では両者の行動がそれぞれ別の形で結果に関わります。
ここで押さえたいのは、ニアとメロが同じ身体の別人格ではなく、別々の人物であることです。TVアニメではそれぞれ異なる場所で仲間と動き、時には互いに接触します。
名前や姿だけでなく、誰がどの情報を手に入れたかに注目すると、後半の捜査はずっと追いやすくなるはずです。
二代目Lの月とは立場が異なる
Lの死後、日本の捜査本部では夜神月が二代目Lとして振る舞います。一方のニアは、Lの後継候補として別の側から事件に迫る人物でした。
つまり、捜査本部の中でLの名を使う月と、Lの死を知って独自に動くニアは同じ役割ではありません。しかも月こそが、ニアの追うキラです。
この構図が後半の面白さにつながります。ニアが接している相手は「Lを継いだ捜査協力者」の顔を持ちながら、実際にはキラとして捜査をかわそうとしているからです。
ニアはSPKと呼ばれる組織を拠点に、情報を集めながら日本の捜査本部にも目を向けます。最初から答えを知っていたわけではなく、得られた材料を組み合わせて疑いを絞っていくのです。
ニアとメロはなぜ別々に動く?
Lの後継者を目指す二人は、同じ事件を追っていても、同じやり方を選びません。その違いは、後継者として協力するよう持ちかけられる場面から表れます。
共同提案を受け入れなかったメロ
施設の責任者ロジャーは、ニアとメロに力を合わせるよう提案しました。しかしメロはそれを受け入れず、施設を出て別の道を選びます。
後継者の座を巡って競ってきた関係を考えると、簡単に一つのチームになれなかったことも理解しやすいところです。ニアがメロを追い出したというより、共同の提案を受けたメロが自分で別行動を選んだ場面として捉えられます。
ただし、二人の心の中をすべて「相手が嫌いだから」と決めつける必要はありません。競争相手として意識していたことと、その時点で協力する方法を選ばなかったことを分けて見たいですね。
SPKの捜査とメロの行動を比べる
ニアはSPKを通じて情報を集め、相手の言動やノートの条件を検討していきます。組織の仲間と連携し、得られた情報からキラに迫る方法が中心です。
それに対し、メロは別の組織を使い、デスノートを手に入れるために誘拐という強引な手段へ出ました。相手を揺さぶって状況を動かす点に、ニアとは違う行動の特徴が見えます。
| 比較項目 | ニア | メロ |
|---|---|---|
| 捜査の拠点 | SPKと連携 | 別の組織を利用 |
| 主な動き | 情報を集め、条件を検討 | 相手を揺さぶり状況を動かす |
| 相手への影響 | 受け取った情報から疑いを絞る | 偽ルールの情報や予定外の事態を生む |
もちろん、二人の違いは「頭を使うニア」と「考えずに動くメロ」という単純なものではありません。メロも手に入れた情報から推理し、ニアの捜査も仲間の働きによって支えられています。
また、メロの行動が後に事件へ影響したとしても、誘拐という手段そのものが正当化されるわけではありません。捜査への寄与と、選んだ手段の危険性は別に考える必要があります。
写真と偽ルールの情報が二人の接点になる
別々に動く二人ですが、ずっと無関係のままではありません。第30話では、メロの訪問をきっかけに、ニアが重要な情報を得る場面があります。
メロがニアのもとを訪れた目的
メロがSPKのもとを訪れた目的は、自分の姿が写った写真を回収することでした。キラが人を殺す仕組みを考えると、顔につながる情報を相手に持たれたままにしておきたくなかったのです。
ニアはその写真を返し、メロはデスノートのルールには嘘が混じっているという情報を残します。ここで二人は同じ場所に立ち、互いに必要なものをやり取りしました。
この接触は、長く続く共同捜査を始めたという意味ではありません。それでも、メロが得た情報がニアの推理へ渡ったことは、別々の捜査が交差した大きな瞬間です。
ニアは受け取った情報をどう使った?
ニアは嘘のルールがあると聞き、それまでの情報を踏まえて「13日以内に次の名前を書かなければ持ち主が死ぬ」という項目を疑います。疑わしい点を漠然と抱えるのではなく、どの条件を確かめればよいかまで絞り込んだのです。
もしそのルールが偽物なら、かつて疑いを晴らす根拠とされた事情も、もう一度考え直す必要が生じます。ニアにとっては、二代目Lを名乗る月への疑いを深める手掛かりになりました。
大切なのは、情報を渡した側と、その意味を組み立てた側の両方がいることです。写真の回収というメロの目的が、結果としてニアの捜査にも新しい材料をもたらしました。
メロの行動はニアの決着にどうつながった?
ここからはTVアニメ最終話までの核心に触れます。月とニアの勝敗をまだ知りたくない人は、この先を読む前に作品を見進めてください。
予定外の行動が本物のノートへ道を開いた
終盤、月とニアの対決では、魅上が持ち込むノートが重要な鍵になります。ニア側はノートに細工をしたと考えていましたが、月はその読みを逆手に取る策を用意していました。
そこで状況を変えたのが、メロによる高田の誘拐です。高田を殺す必要があると考えた魅上は、普段の予定から外れ、銀行の貸金庫に隠していた本物のノートを使います。
その行動を手掛かりに、ニア側は本物が別にあることへ近づきました。いつもの動きから外れた理由を調べた結果、ニアは本物のノートもすり替える準備を進めたのです。
一方、月自身も高田に対処していたため、魅上が本物のノートを使ったことに気づきませんでした。月の計画の中では想定されていなかった動きが、ニア側にとって突破口になったわけです。
決着の場で魅上がすり替えられたノートに名前を書いても、その場にいた人々は倒れません。押収されたノートに月の名前だけがないことは、月をキラと判断する重要な材料です。
一人の優劣では捉えられない後継者の関係
ニアは、この状況を作り出したメロの寄与を認めています。自分たちだけでは気づけなかった月の策を見破れたことには、メロが起こした変化が関わっていたのです。
だからといって、勝利をメロ一人のものとするのも正確ではありません。魅上の行動を調べ、本物に気づき、決戦へ向けて準備したニアと仲間たちの働きも欠かせませんでした。
反対に、ニアが一人ですべてを予測して勝ったという説明では、予定外の出来事から得た手掛かりが消えてしまいます。二人が別々に行動したからこそ、片方の得られなかった材料がもう片方の捜査につながったと読めるでしょう。
もっとも、メロが最初からその結果をすべて見通し、ニアとの完全な共同計画として動いていたかは、行動の結果だけでは決められません。二人の関係を理解するうえでは、内心を想像で埋めるより、何が起きて誰の役に立ったかを追うほうが確かな手掛かりになります。
まとめ|ニアはメロとの違いと寄与から理解しよう
ニアはLの後継候補として育てられ、SPKを拠点にキラを追った人物です。メロとは別の少年であり、二人は競い合いながら異なる方法で事件へ近づきました。
第30話の写真と偽ルールのやり取り、最終話のノートを巡る動きを続けて振り返ると、それぞれが何を持ち寄ったのか見えてきます。Lの死後に捜査の形がどう変わったかも、改めて確かめてみてください。
競争相手の行動が、自分だけでは届かなかった答えへの道を開く。そのつながりを知ると、ニアとメロをどちらか一人の強さだけで語れないところに、後継者編の面白さが感じられます。
ニアとメロの役割につながるLの最期は、月の策略とレムの決断を分けて解説しています。