【BLEACH】卯ノ花烈の斬魄刀の始解と卍解の能力は?やちるや勇音との関係

護廷十三隊四番隊隊長の卯ノ花烈は、治癒部門の責任者という立場から中々戦闘に立つ機会が無く斬魄刀の能力も殆ど明かされませんでした。

そこで今回は、

  1. 卯ノ花烈の斬魄刀「肉雫唼」と卍解「皆尽」の能力
  2. 卯ノ花烈のプロフィール
  3. 卯ノ花烈と虎徹勇音や草鹿やちるの関係
  4. 卯ノ花烈の回道

など、卯ノ花の斬魄刀や交友関係とその他情報を紹介したいと思います。

卯ノ花烈の斬魄刀「肉雫唼みなづき

【始解】 肉雫唼みなづき
【解号】 不明
【初出】 単行本21巻179話「Confession in the Twilight」

斬魄刀「肉雫唼」の解放前の形状は異様に湾曲した刀であり、解放後は騎乗可能な巨大生物に変化し、移動手段としても利用できる他、呑み込んだ者の傷を癒す治癒能力を有しています。

作中では治療行為にしか使用されていない為、始解が戦闘に利用できるのかは不明です。

卯ノ花烈の卍解「皆尽みなづき

【卍解】 皆尽みなづき
【初出】 単行本59巻526話「The Battle」

卍解発動後、握った刀の刀身から赤黒い血液の様なものが流れ落ち、両手で弧を描く様に液体を広げます。

この刀身から流れ出す液体は卯ノ花を中心に背景にも出現しており、液体自体は「ヌズ…ッ、ゴボ…」と異様な音を上げ、発動から安定後はその液体が斬魄刀の刀身を形作り刃が赤黒く変色していました。

ただし、この卍解の能力に関しては作中で一切触れられなかった為、どんな能力があるのかは不明です。

肉雫唼の能力から考察

卯ノ花烈の卍解の能力が作中で明かされる事はありませんでしたが、始解が回復手段に特化している分、卍解は回復手段を転じた攻撃手段の可能性が考えられます。

例えば、平子真子の逆撫の様に始解は強者向けで卍解は弱者向けといったひねくれた斬魄刀がある様に、肉雫唼は呑み込んだ者を治癒する事でその傷を攻撃に転用したものが卍解ではないでしょうか。

一部では山田花太郎の「瓠丸」が有力視されており、瓠丸は対象者から吸い上げた傷が一定量に達した際にその傷を攻撃として解き放つ事ができます。

もしかしたら卯ノ花の皆尽も肉雫唼で蓄えた何かしたの力を卍解で解放するタイプの可能性はありますが、この辺りはスピンオフかアニメ化の際の追加シーンで解説して欲しい所ですね。

または「皆が尽きる」という名称から卯ノ花が望む斬り合いに特化した能力で、対象者を含めて霊圧が尽きるまで斬り合いが出来る檜佐木修兵の「風死絞縄」の上位版か、残火の太刀「火火十万億死大葬陣」に似たこれまで斬った者の血液を媒介に強化される能力かもしれません。

いずれにせよ、何かえげつない能力だと思われます。

卯ノ花烈うのはなれつのプロフィール

【名前】 卯ノ花烈うのはなれつ / 卯ノ花八千流うのはなやちる
【二つ名】 初代剣八 / 死剣
【年齢】 不明
【身長】 159cm
【体重】 45kg
【誕生日】 4月21日
【趣味】 生け花
【特技】 剣道
【食べ物】 好き:濃い味の物 / 嫌い:薄い味の物
【所属】 護廷十三隊四番隊隊長 / 初代護廷十三隊十一番隊隊長(1000年前)
【斬魄刀】 肉雫唼みなづき
【初登場】 原作10巻
【声優】 久川綾

四番隊隊長を務める女性の死神で、女性死神協会の理事長でもあります。

真ん中分けした黒い長髪を首元で編み込んだ奇抜な髪形をしており、100年以上隊長を務める京楽や浮竹よりも更に1000年ほど前から護廷に所属する古参の死神です。

休日の過ごし方は薬草探しがてら登山をしているようですが、移動は肉雫唼に乗っているので登山に当て嵌まるのかは疑問視されています。

月に一度、趣味の生け花を活かして自由参加の生け花教室を開いていますが、草鹿やちるは休憩で出されるお菓子のみ食べて帰るそうです。

四番隊は死神の綜合救護詰所

四番隊は回復専門の死神が多く所属する事から虚退治などの荒事を得意としない死神が比較的多く依願する隊となっていますが、その本質は戦時に於ける死神の綜合救護詰所である為、謂わば護廷の最後の砦です。

本編では、四番隊は弱すぎて救護しかできない十三隊最弱のお荷物部隊だと十一番隊の荒くれ者どもに嘲笑されていますが、実際には戦時下などの緊急事態に陥れば責任者不在は許されないような組織である為、護廷に必須の部署になります。

作中では尸魂界篇から千年血戦篇を通して、やたら隊士が負傷する緊急事態が頻発した経緯から四番隊への評価は見直されつつあり、卯ノ花烈が死亡した後は虎徹勇音がその後継を務める事になりました。

卯ノ花烈と虎徹勇音との関係

卯ノ花烈と虎徹勇音の関係は、隊長とその右腕といった信頼関係を築けていますが、勇音が副隊長に着任したのは101年前から本編開始時の間になります。

以前は山田花太郎の実兄である山田清之介が副隊長を務めていましたが、清之介の性格は最悪で意地が悪く倫理観のネジがだいぶ外れており、卯ノ花とはよく揉めていました。

しかし、卯ノ花以上とされる回道の腕を買われて真央施薬院にスカウトされたらしく、後任を選出する際に山本元柳斎重國の気遣いで性根の優しい人を副隊長にしたという経緯があります。

つまり、卯ノ花と勇音がここまで親睦を深める事が出来たのは先任の清之介の存在が強烈過ぎた事も影響しているのかもしれませんね。

その為、副隊長である勇音は隊長の卯ノ花の事を尊敬しており、卯ノ花も勇音の事をよく理解して可愛がっていました。

業務以外で卯ノ花と話をする時の勇音の頬は赤くなっているので、敬愛と同時に好意のような感情も持っていたのかもしれません。

卯ノ花の笑顔に他の隊士が怯えていた際に頬を赤らめて卯ノ花を見つめる勇音の姿が描かれていますし、二人で縁側から月を眺めるシーンなども描かれている事から二人の関係はかなり良好です。

勇音の回道の実力は卯ノ花も認めており、卯ノ花が救命措置した後を任せられる程度には高いレベルを持っています。

また、卯ノ花が更木剣八の斬術指南役を受け入れた際に遺した勇音宛の手紙を読んだ勇音は号泣しており、卯ノ花が更木剣八に正式に名を引き継がせるという最期の役目を果たした事を察した際には泣きながら「…良かった」と卯ノ花の気持ちを尊重していました。

卯ノ花の死亡後は卯ノ花に変わり半強制的に四番隊隊長に任命されましたが、尊敬する卯ノ花を自分を比較して卑屈になりながらも10年後も平穏に務めています。

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卯ノ花烈と草鹿やちるの関係

卯ノ花烈と草鹿やちるは作中でもそこまで関りの無い二人ですが、卯ノ花烈の正体が初代剣八「卯ノ花八千流(うのはなやちる)」と発覚した際に名前が一緒な事に誰もが疑問を覚えた事でしょう。

草鹿やちるの名前の由来については単行本13巻114話「崩れゆく世界のすべてについて」で語られており、苗字は北流魂街79地区「草鹿」出身から付け、「やちる」という名は更木剣八が唯一人こうありたいと願う人の名を付けています。

卯ノ花は女性死神協会理事長で、やちるは女性死神協会会長である他、卯ノ花が休日に生け花教室を開きやちるもお菓子目当てで訪れる等している為、本編では接点があまりない二人でも裏側ではそれなりに交流があったのでしょう。

もしかしたら更木剣八が鬼厳城剣八を決闘で打ち倒して十一代目剣八となり護廷十三隊に入隊した際には、剣八の名を引き継ぎ、自分と同じ名前を付けた幼女を連れて成長した更木剣八の姿を見て「斬り合いたい」と心躍っていたのかもしれませんね。

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卯ノ花烈が随所に見せた鋭さ

単行本13巻、暗殺された藍染惣右介の遺体を確認した卯ノ花は一時は死亡診断を出しましたが、その遺体の僅かな違和感に気付き、双極の丘で朽木ルキアの処刑妨害に伴う戦闘が発生した際に、虎徹勇音を率いて清浄塔に向かいます。

そして、藍染が精巧な死体の人形を作ってまで身を隠すのならば如何なる理由があろうとも立ち入ることを許されない完全禁踏区域「清浄塔居林」ただ一箇所だと推測した結果、見事に藍染と鉢合わせるのでした。

検査の為に最も長く手を触れていたとはいえ、完全催眠下にありながら藍染が見せていた死体に僅かでも違和感を感じ取り清浄塔に辿り着いた卯ノ花の慧眼には、流石の藍染も素直に称賛しています。

斬術・回道だけではなく、洞察力の高さが垣間見れるシーンでした。

卯ノ花烈が回道を習得した理由

卯ノ花の回道は護廷十三隊最高峰の腕前であり、これに勝るのは零番隊の麒麟寺天示郎か真央施薬院の山田清之介くらいのものです。

しかし、上述で挙げた二名は人を治療する為に回道を会得していますが、卯ノ花だけは永遠に戦いを楽しむ為に自らを癒す術を身に付けたと独白しており、手にした力は更木剣八との一戦の為にあったと確信しています。

ただ戦いを楽しみたいという戦闘狂宛らの思想から「回道」を究め、戦いを楽しみ続ける為に負傷した自らの肉体を癒し、時には自分が殺した相手を治して戦い続けるという狂気な一面が卯ノ花にはありました。

卯ノ花烈の回道の腕前

卯ノ花は永遠に戦いを楽しむ為に回道を会得しましたが、その腕前は激しい斬り合いが続く戦闘中に傷ついた自らの肉体を癒しながら戦える程に技量が高いものとなっています。

破面篇では、黒崎一護と共に虚圏から現世へと黒腔を通る際、一護の霊圧を回復させる為に走りながら回復させていました。

卯ノ花曰く本来の鬼道による治療では多くの場合霊圧の回復を先に行う事で回復した内部霊圧と術者による外部霊圧とで肉体の回復を図るらしく、肉体が回復している状態での霊圧の回復など造作も無い事だそうです。

卯ノ花は井上織姫を認めている

卯ノ花の回道を超える者は尸魂界には麒麟寺天示郎と山田清之介の双璧が存在しますが、現世の井上織姫はその中でも別次元の治癒術を有している事から一目置かれています。

破面篇の一件で黒崎一護が最後の月牙天衝を使って寝込んだ一カ月の間、織姫は卯ノ花に頼み込んで尸魂界に通い四番隊綜合救護詰所で負傷した隊士達の治療を手伝っており、創設以来初の入院者ゼロが実現しかけるほどでした。

しかし、卯ノ花は一護の目覚めの兆候を見せた段階で織姫に休養を命じる他、織姫の能力が強力なものである反面術者への負担も大きい筈と見定め、休息も修練であり、救護が滞れば組織は立ちゆかなくなると説くのです。

また、織姫自身が自分が虚圏に囚われなければもっと負傷者が少なかったかもしれないという自責の念から休まず治療し続けていた事も察しており、織姫を見送る際には「本当に…よく働いてくれましたね」と労いの言葉と共に尸魂界との連絡用の伝令神機を授けました。

その為、織姫の伝令神機は真珠色で、右隅には四番隊の隊花である竜胆の花が刻印されている他、織姫の連絡先には卯ノ花烈と虎徹勇音が一番最初に登録されています。

これらのエピソードは小説「BLEACH The Death Save The Strawberry」で触れられており、織姫にとっては卯ノ花という存在は治療に於いて気構えの師になるのかもしれませんね。

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卯ノ花烈の笑顔は怖い

卯ノ花烈は基本的に奥ゆかしさやお淑やかさといった印象を抱く美しい女性ですが、その笑顔が時には恐怖の対象に成り得るのです。

藍染の一件が落ち着いた尸魂界篇の終盤、四番隊の綜合救護詰所で治療中の十一番隊隊士達が四番隊隊士達と言い争っていた場面では、卯ノ花は後ろから現れて十一番隊士達に「ここの屋根の下に居る限りはあなた方の命は私達の掌の上にあるということお忘れなく」と笑顔で言い放ち、十一番隊士達は顔面蒼白になっていました。

また、破面篇で黒崎一護と共に虚圏から現世へと向かう黒腔内では、足場の生成が下手くそな一護に笑顔で交代を申し出ると断られてしまうと、もう一度笑顔で「よろしければ私が前を走りましょうか」と交代を申し出て強制的に交代しています。

その際、一護でさえも冷や汗をかいており、以降、卯ノ花の言葉が厳しい事に動揺していました。

卯ノ花は怒らせると怖いので絶対に怒らせないようにしましょう。

卯ノ花烈が髪を下した姿

藍染惣菜介の離反後、一波乱過ぎ去った日の夜、四番隊隊舎の縁側で月を眺める卯ノ花烈の姿が描かれています。

この時の卯ノ花は前面で髪を纏めるいつものを髪型を後ろで纏めるスタイルに変えており、その分輪郭がはっきりと拝める為、本来の美しい顔立ちが確認できました。

服装もいつもの死覇装に隊長羽織では無く、普段着の和装である事からその姿は可愛いより美しいという言葉がピッタリな程の可憐な姿となっています。

一転して、卯ノ花の正体が発覚した際の卯ノ花八千流モードの髪を解いた状態は陰りの演出から最早ホラーであり、多くの読者は美しいという感情を通り越して恐怖を覚えた事でしょう。

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BLEACH59巻の表紙を飾る卯ノ花烈

卯ノ花烈の声優「久川綾」さん

【名前】 久川綾(ひさかわあや)
【所属】 青二プロダクション
【誕生日】 1968年11月12日
【代表作】
  • 「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(第1作)」→レオナ姫役
  • 「美少女戦士セーラームーン」→水野亜美 / セーラーマーキュリー役
  • 「カードキャプターさくら」→ケルベロス役
  • 「ハートキャッチプリキュア」→月影ゆり / キュアムーンライト役
  • 「交響詩篇エウレカセブン」→レイ・ビームス役
【来歴】 大阪府貝塚市出身の声優兼歌手で青二プロダクションに所属しています。

2017年11月16日に死去した鶴ひろみさんからドラゴンボールのブルマ役を引き継いだ際には、オーディションテープを聴いた鳥山明さんから指名された経緯があります。

卯ノ花烈の斬魄刀の能力や勇音とやちるとの関係についてのまとめ

  1. 卯ノ花烈の斬魄刀「肉雫唼」の能力は呑み込んだ者の傷を癒す効果であり、巨大生物に変化する
  2. 卯ノ花烈の卍解「皆尽」の能力は不明だが、刀身が血液の様な赤黒い液体で構成された刀になる
  3. 卯ノ花烈と虎徹勇音の関係は隊長と副隊長の関係以上に信頼し合っている
  4. 卯ノ花烈と草鹿やちるはあまり接点は無いが、やちるの名前は剣八が唯一人こうありたいと願う人の名をつけたもので、卯ノ花の本名「卯ノ花八千流」からとっている

卯ノ花の斬魄刀は原作で判明している限りでは始解が癒し能力で卍解が刀身から流れ落ちた液体を刃に押し固めた能力である為、戦闘向きではないように思えました。

卍解に関しては今後のスピンオフやアニメ化の際の追加シーンで補完される可能性があるので、忘れずにチェックしたいですね!

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?