十刃最強を自称する第5十刃ノイトラ・ジルガは、自分の力に絶対的な自信を持った戦闘狂でしたが、過去には元第3十刃のネリエルと考え方の違いから衝突しました。
そこで今回は、
- ノイトラはネリエルの事が好きなのか?
- ノイトラとネリエルの関係
- ノイトラvs更木剣八
- ノイトラの最後
- ノイトラのプロフィールと帰刃「聖哭螳蜋」
- ノイトラの裏設定
など、ノイトラとネリエルの関係や基本情報について紹介していきたいと思います。
ノイトラはネリエルの事が好きなのか?
二人の関係は複雑ですが、結論から言えばノイトラはネリエルに恋愛感情は無いでしょう。
ノイトラがネリエルに抱く感情は憎悪であり、当時第3十刃としてノイトラよりも地位が高かったネリエルに対して戦場で自分の上に女性が立つというその状態が気に入らないという理由で疎んでいます。
極めつけにはネリエルに決闘を仕掛けては敗北しており、強い敵と戦って戦いの中で死ぬ事を求め続けるノイトラに反して、人間から虚(獣)になり破面となって再び理性を取り戻したからには戦いには理由が必要であるという理念から戦士でも無いノイトラの命を背負う気がないと諭し絶対に止めを刺さないネリエルの考え方が反目に繋がりました。
ノイトラはネリエルに情けをかけられた事が許せなかった
単行本35巻313話「TO CLOSE YOUR WORLD」では、ノイトラとネリエルの過去が描かれており、ノイトラは戦いの中で死にたいという理由で強さを求めている事が判明しました。
ノイトラ曰く、強くなれば戦いを引き寄せられて常に戦の中で呼吸が出来る為であり、最強の敵と戦う為には自分以外に最強が存在してはならず、叩き潰す為にどんな手段も厭わないものだと語っています。
そして、ノイトラは「戦いの中で斬られて倒れる前に息絶えるような死に方をしたい」とネリエルに吐露しました。
また、ノイトラは藍染の指令で最上級大虚を探す傍らに力の無い破面を殺害していた事からネリエルに咎められており、その際に「情けが仲間を救うと思うな」と反発しています。
加えて、最上級大虚を探す指令中にノイトラが敵に敗れた際にはネリエルが助けている描写があり、その際にノイトラが何故気に喰わないと分かっている自分を助け付き纏うのかと問い掛けていますが、ネリエルはノイトラが自分より弱いからだと断言していました。
つまりノイトラにとってネリエルとは、
- 付き纏う癖に決闘を挑んでも止めを刺さない
- 戦いの中で死にたいという願望を持つノイトラに情けをかけて死なせてくれない
- 最強を求めるノイトラを弱いと言い放つ
以上のような存在であり、作中でノイトラが独白している様に軽々しく情けをかける事がそれがどれほど傷口を踏み躙るかも知らずと綴っていた事からネルエルは相当に恨めしい対象だった事が窺えます。
ノイトラは過去にネリエルの仮面を割っている
単行本33巻294話「IF YOU CALL ME BEAST, KILL YOU LIKE TEMPEST」の回想で、十刃時代のネリエルがノイトラに仮面を割られたシーンが描かれています。
ノイトラは真っ向からネリエルに勝てなかった為、ザエルアポロと結託してネリエルに隙を作らせました。
- ネリエルの従属官ペッシュとドントチャッカの仮面を無理矢理剥がす
- 仮面を剥がされた二人を見たネリエルが動揺した隙を突いて仮面越しに頭を割る
- ネリエルを従属官と一緒に虚夜宮から投げ捨てる
ノイトラはネリエルならば獣のやり口と例えるだろうと理解していながら、ネリエルの不意を突くといった卑怯な手段で倒しました。
しかし、その場でネリエルを殺害する事無く虚夜宮へ投げ捨てたのは、経験の差を埋める為であり、ノイトラは自分とネリエルの間にあるのは力の差では無く経験の差だと結論付け、ネリエルが傷を癒して虚夜宮に再び戻ってくる間にネリエルの剣が届かない高みまで強くなる事を誓っています。
ザエルアポロとの利害の一致
アニメ版BLEACH第194話「ネリエルの過去」では、漫画では語られなかった要素が加筆されています。
ノイトラがネリエルの不意を突く為に使用したザエルアポロの装置は漫画だとどういったものかよく分かりませんでしたが、アニメ版では「残像を生む」もしくは「残像を残す速度で瞬間移動」の様な描写が足されており、ネリエルがノイトラを捉えたと思った瞬間にはそこにはもうノイトラの実体が居なくなっているといったものです。
二人が結託した理由としては、ノイトラはネリエルと戦う為、ザエルアポロは新しい装置の実験の為、という目的から利害が一致しました。
ノイトラはネリエルとの再戦を望んでいた
ネリエルはノイトラに仮面を割られた事で急激に霊圧が流れ出ると肉体が幼児のサイズに収縮してしまい、その一部始終を見ていたノイトラは無様だと嘲笑しました。
しかし、立ち去る直前には幼児化したネリエルとは二度と剣を交える事が無くなったと見切りをつけていますが、剣を交える事が出来ないという一点だけは残念だと述べています。
ノイトラはネリエルを疎ましく思っている反面、その実力は認めていますので、本当は実力でねじ伏せたかったのでしょう。
ノイトラとネリエルの戦い
単行本33巻291話「Thank you For Defend Me」、グリムジョーとの連戦で満足に回復していない黒崎一護はノイトラの鋼皮を斬る事が出来ずに一方的にやられていましたが、一護を守る為にネリエルは本来の姿「元第3十刃」に立ち戻る事ができました。
本来の姿に戻ったネリエルはノイトラを終始圧倒しており、ネリエルの帰刃「羚騎士」から放たれた「翠の射槍(ランサドール・ヴェルデ)」の直撃を受けたノイトラは僅か一撃で膝を付いてしまいます。
しかし、ネリエルはノイトラに追撃をする直前にネルの姿に戻ってしまい形勢逆転、再びノイトラの独壇場となるのでした。
ノイトラはネリエルがネルに戻った事で飛び出した黒崎一護を制圧しつつ「…諦めろ、ネリエルはてめえらの最後の光だった」と発言している事から、このままネリエルが本来の姿を維持できていればノイトラが負けていた可能性があったのかもしれません。
ですが、刀剣解放前にも関わらず翠の射槍で斬魄刀を砕かれ鋼皮を多少貫通した程度で済んでいる事から、ノイトラも帰刃をしていれば勝負は分からなかったでしょう。
ネリエルが再び幼児化してしまった為に勝負は流れましたが、この二人の真剣勝負が見られなかったのは破面篇の心残りですね。
ノイトラvs更木剣八
単行本34巻~35巻、ネリエルが再び幼児化した為に黒崎一護は絶体絶命の状況下にいましたが、護廷十三隊から救援に来た更木剣八が加勢に現れた事で、ノイトラは剣八と戦う事になります。
当初、十刃最高硬度を誇る鋼皮の前に剣八でさえ掠り傷一つつける事が出来ませんでしたが、斬り合っていく内に剣八の刃がノイトラの鋼皮に通る様になり、ノイトラの一撃が剣八の眼帯を射抜いた際に「霊圧の封」が解かれてしまい、加減し損ねた一撃がノイトラの身体を大きく斬り裂きました。
ノイトラは帰刃「聖哭螳蜋」を解放して傷を治し四本腕になると、解放前より強化された腕力で剣八を一度斬り伏せますが、更に霊力を上げた剣八に腕を一本斬り飛ばされます。
しかし、「聖哭螳蜋」は腕の再生は勿論の事、最大で六本生やす事が可能な為、剣八と斬り結んだ際に別の腕を生やして手刀で左胸部を貫くのですが、漸く気分が最高潮に達した剣八の剣圧と猛攻に次第に押されていくと、飽くまでもノイトラが優勢にもかかわらず「俺の方が斬ってる!奴の方が血を流してる!なのになんでこいつは斬っても斬っても斬り返してきやがる!?」と焦り始めるのでした。
そして、ノイトラの一撃が剣八の肩を斬り裂くと、致命傷を受けた剣八は死を覚え、死ぬのは嫌だと躊躇いつつも過去に山本元柳斎重國にはめられて習わされた「剣道」をやる事に決めるのです。
剣は片手で振るより両手で振った方が強い、そんな当たり前の事を述べる剣八に躍り出たノイトラでしたが、両手で斬魄刀を振り下ろした剣八の一撃はノイトラ事周辺を猛烈な剣圧で叩きつける事になり、ノイトラは左肩から袈裟斬りにされる形で致命傷を負い這いつくばりました。
ノイトラは最後まで戦う意志を貫き剣八に敗北
勝負はつきましたが、ノイトラはまだ自分が死んでいない事を理由に立ち去ろうとする剣八を引き止め、皮肉にもネリエルと同じ様に止めを刺す義理も無いと吐き捨てる剣八を前に「俺はまだ戦える」とやせ我慢で立ち上がりました。
ノイトラの望みは戦いの中で斬られて倒れる前に息絶えるような死に方をする事である為、ノイトラは「俺が怖えェかよ!?死神!」と執拗に剣八を挑発すると、剣八はノイトラとの完全な決着を受け入れます。
そして、満身創痍のノイトラが剣八に斬りかかると同時にネリエルとのやり取りを回想し、軽々しく情けをかける事が傷口を踏み躙る行為だと蔑む考えから、ノイトラは相手が強かろうが弱かろうが一撃で二度と立ち上がる力など与えない様に叩き殺す主義に行き当たった原点を思い出すのです。
その後、ノイトラの意識は現実に戻ると、剣八の振り被った剣筋が胸部を捉え、袈裟斬りにされた致命傷と交わる様に「×傷」を付けられると、ノイトラは瞳孔を開き膝から崩れ落ちました。
尸魂界編で黒崎一護が初めて命を賭して戦った護廷十三隊隊長のキャラ「更木剣八」ですが、一護が卍解未習得の段階で戦ったにも関わらず両者ダウンにより引き分けとなった事で、読者の剣八に対する評価は「弱い」というただ一点の評価でした。 しかし、[…]
ノイトラは最後にネリエルを見つめて死亡
単行本35巻312話「Higher Than The Moon」、ノイトラと更木剣八の決着が描かれたこの回ではノイトラが剣八に致命傷を与えられて膝から崩れる間際にネリエルを見つめているシーンがあります。
ノイトラは絶命する瞬間、幼児化したネルと視線を交わしつつネリエルとの過去を走馬灯のように思い出していました。
ネリエルに戻っていた頃の記憶がないネルは薄らと目を開け「……ノイ…トラ…?」と呟くと、それを見たノイトラは何とも言えない表情を浮かべて事切れますが、絶命する直前にネリエルに語った「戦いの中で死にたい」という回想が挟まれていた事から奇しくも戦いの中で死ぬという願望は叶った事になります。
その相手がネリエルじゃなかった事や、結局ネリエルを実力で打ち負かす事が出来なかった事を悔やんでいたのかもしれませんが、最期の瞬間にノイトラが何を思っていたのかが分からない事も含めて物悲しい幕引きとなりました。
虚圏突入篇から登場した破面の幼女ネルは、一護に助けられてからは一護に懐く姿やギャグ要員として本編を賑わせていました。 しかし、ネルの姿はとある事情で幼児化したもので、真の姿は別に存在するのです。 そこで今回は[…]
ノイトラ・ジルガのプロフィール
【名前】 | ノイトラ・ジルガ |
【身長】 | 2m15㎝ |
【体重】 | 93㎏ |
【性別】 | 男性 |
【誕生日】 | 11月11日 |
【所属】 | 破面 / 十刃 |
【階級】 | 破面No.5(アランカル・クイント) / 第5十刃(クイント・エスパーダ) |
【帰刃】 | 聖哭螳蜋 |
【司る死の形】 | 絶望 |
【孔の位置】 | 左目 |
【初登場】 | 単行本28巻 |
【声優】 | 神奈延年 |
強者との戦いを好み戦いの中で死にたいと考える好戦的な破面であり、十刃の序列はNo.5です。
癖毛の無い黒髪、左目の眼帯、舌に「5」と刻印された長身瘦躯な外見で、左目の孔の周りに歯の並ぶ仮面の名残り、円形状に広がった襟の白い死覇装を纏っています。
雄雌の優劣に敏感で、自分より強い雌であるネリエルには特に挑発的で決闘を挑む他、更木剣八の様に強者との戦いを楽しむのではなく、作中では奇襲や策など汚い手段も使用しました。
ノイトラの帰刃「聖哭螳蜋」
【帰刃】 | 聖哭螳蜋 |
【解号】 | 「祈れ、聖哭螳蜋」 |
【初出】 | 単行本35巻309話「Pray Far the Mantis」 |
ノイトラの刀剣解放は、頭部に三日月型の非対称の角が生え、眼帯の様な仮面の名残りは頬を覆う様に尖り、腕は外骨格に覆われた四本の腕に増える他、顔の中心(眉間辺り)から広がる様な仮面紋が浮かびます。
四本の腕が持つ武器は返しが付いたシンプルな大鎌に変化しており、大鎌自体は手首の辺りから創造可能で、腕そのものも切断されても何度もでも再生できる他、一度に全部で六本出現させる事が可能です。
作中では、更木剣八に腕を一本斬り落とされた後に三本の腕と鎌で攻撃を防ぐ最中、腕を再生させる事で剣八の腹部を手刀で貫くなどの戦法を用いています。
聖哭螳蜋自体に特殊な技は存在しておらず、単純な戦闘能力の向上と四本の大鎌を駆使して相手と戦う事に特化した超攻撃的な能力(?)です。
ノイトラの「鋼皮(イエロ)」
ノイトラは帰刃前と帰刃状態の両方で個有の技を持ち合わせていませんが、「鋼皮(イエロ)」の一点に於いては歴代全十刃最高硬度を誇り、作中では黒崎一護の天鎖斬月の斬撃で傷一つつく事が無い他、素手で刀身を掴んでいました。
また、眼帯装着状態の更木剣八の斬術でも傷をつける事が出来なかったシーンは、更木剣八と黒崎一護のオマージュとなっており、壮絶な斬り合いの果てに鋼皮は突破されてしまいます。
しかし、全快とは言えずとも天鎖斬月を防ぐ硬度ならば大体の死神の斬術は受け流す事が出来る筈なので、防御面は驚異的です。
ノイトラの「捜指法(インディセ・ラダール)」
作中でノイトラが使用した固有技で、地面に指を突き刺し自身の霊圧を流し対象の力量を見極めるものです。
ノイトラの固有技かどうかは不明ですが他に使用者が居ない事や、他に相手の霊圧や強さを測る「探査回路または探査神経(ペスキス)」と呼ばれる能力が破面にはあるので、その派生技なのかもしれません。
ノイトラの強さは十刃中位程度
ノイトラの基本的な戦闘能力は高水準であり、最たる能力は歴代全十刃最高硬度の鋼皮と六本の腕です。
しかし、ノイトラの鋼皮で防げるのは茶渡泰虎の「悪魔の左腕」、黒崎一護の「天鎖斬月」、眼帯装着時の更木剣八の斬撃にとどまり、元第3十刃のネリエルの斬撃や、ノイトラの硬度に慣れた剣八の斬撃には対応できませんでした。
帰刃しても硬度は変わらないと思われる為、帰刃に鬼道系の特殊な能力が無い以上、ノイトラが第4十刃以上に勝てる要素が無い為、ノイトラの強さは十刃の序列通り「第5十刃」程度の強さだと思われます。
ただし、黒崎一護の天鎖斬月でも斬れないレベルの硬度である為、相手が更木剣八で無ければ、或いは護廷十三隊の隊長格相手にも善戦できていたかもしれませんね。
BLEACHで登場した敵組織「十刃」は、この手の少年漫画で登場する敵組織の中で屈指のセンスを誇っていた事から大人気の集団です。 しかし、本編ではその組織内の序列に矛盾が生じたりと、いったい誰が一番強いのかと度々議論になったりして、現在[…]
ノイトラ・ジルガの裏設定は「カマキリ」とは?
ノイトラの性格から外見までが蟷螂をモチーフにされているという裏設定が実しやかに囁かれているのはご存知でしょうか。
日本の諺に「蟷螂の斧」という言葉があり、意味は「弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強者に向かうこと」というもので、正しく力量もわきまえずにネリエルに突っかかっていたノイトラそのものです。
続けて、ノイトラの帰刃「聖哭螳蜋」の字に使用されている「螳蜋」は、読み方や若干漢字が違うものの何れも「蟷螂、螳蜋、鎌切=かまきり」の漢字の意になります。
そして決定的なのがスペイン語の帰刃名「サンタテレサ」は16世紀のカトリックの聖者アビラのテレサの意であり、カマキリが前脚を持ち上げて待ち伏せする姿が祈るように見える事に由来して昆虫の蟷螂を指すのです。
その為、ノイトラの解号は「祈れ——」となっているというわけですね。
因みにノイトラが帰刃した309話のタイトルが「Pray Far the Mantis」となっている様に、ここにもカマキリが潜んでいますね。
ノイトラのオシャレなポエム
単行本33巻の巻頭ポエムはノイトラを表現しています。
「俺達は虫」
「不揮発性の悪意の下で這い回る蠕虫」
「首をもたげる月より高く」
「憐れなお前等が見えなくなるまで」
「首をもたげる」という言葉は通常「頭をもたげる」と言い、
- 「隠れていたこと、押さえていたことが、考えや思いに浮かぶ」
- 「少しずつ勢力を得て現れてくる、台頭する」
という意味です。
しかし、もう一つ「鎌首をもたげる」という言葉があり、こちらは「自分の首を持ち上げるさま」を意味し、特徴的な首の様子を指す表現で物々しい雰囲気を出すために使用されます。
恐らくは、ノイトラの武器や蟷螂の特徴から「鎌首がもたげる」がモチーフな気がしますが、何れにせよ悲観的な意味合いとなっている為、司る死の形が「絶望」であるノイトラ自身が破面という存在に絶望していると捉えることができる文章ではないでしょうか。
ノイトラの従属官「テスラ・リンドクルツ」
額に仮面の名残りがあるノイトラの従属官で、ノイトラが第8十刃時代から行動を共にしている破面です。
当時も階級的にはノイトラの方が上ですが、テスラはノイトラに敬称を付けていなかったので、恐らくは同期の破面か元々はグリムジョーとその従属官の様な中級大虚時代からの仲間かもしれません。
作中でテスラが更木剣八の力量を測れずに無様に散った際には、瞬間的に「馬鹿野郎!逃げろテスラ!」と叫んでいたので、少なくともただの部下以上の感情を持っていたものと思われます。
ノイトラとザエルアポロの関係
本作の回想では、ノイトラが第8十刃時代にザエルアポロと結託してネリエルを放逐している事が分かっていますが、小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」では十刃結成時より少し後から知り合っている様子でした。
ザエルアポロは元々第0十刃でしたが、完璧な生命を求める為にわざわざ中級大虚から進化をやり直しており、その際にノイトラは「正気じゃねえな。好きこのんで弱くなるなんざ、俺からすりゃ頭がぶっ壊れてるとしか思えねえ」と怪訝な顔をしています。
ザエルアポロが退化し十刃から外されたのはこのやり取りの後であり、その後、ネリエルを放逐する為に二人は手を組みました。
ノイトラは元第8十刃(クワトロ・エスパーダ)
ネリエルの仮面を割った当時のノイトラの階級は第8十刃であり、ネリエル追放後には偶然なのかザエルアポロが第8十刃になっています。
一応小説では能力ではなく研究者としての研鑽により十刃に返り咲いたとされていますが、その認められた研究結果が「受胎告知」なのかネリエルを罠に嵌めた科学力を含めたものなのかは不明です。
作者も大好きなザエルアポロ・グランツは、破面篇では長尺の活躍を与えられ、劇場版BLEACH地獄篇の読切や千年血戦篇、更には20周年記念読切にも登場しました。 そこで今回は、 ザエルアポロの最期 ザエルア[…]
ノイトラの声優「神奈延年」さん
【名前】 | 神奈延年(かんなのぶとし) |
【所属】 | 青二プロダクション |
【誕生日】 | 1968年6月10日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 東京都品川区出身の声優兼ナレーター、俳優、歌手です。
声優の緑川光とはライバル兼親友であり、緑川光、石川英郎、置鮎龍太郎、阪口大助の五人で声優ユニット「E.M.U」を結成した事もあります。 |
ノイトラとネリエルの関係や最後と裏設定についてのまとめ
- ノイトラとネリエルの関係は、ネリエルが一方的に付き纏っており、戦いの考え方が正反対
- ノイトラは、戦場で雌が雄の上に立つ事が気に入らず、自分より階級の高いネリエルを疎ましく思っている
- ノイトラは破面という存在に絶望しており「戦いの中で斬られて倒れる前に息絶えるような死に方をしたい」と考えていた
- ノイトラは、ネリエルに何度も決闘を申し込むが情けを掛けられて止めを刺されなかったのが気に喰わなかった
- ノイトラはザエルアポロと共謀してネリエルの仮面を割り虚夜宮から追放した
- ノイトラの最後は更木剣八に敗れ、戦いの中で死亡した
- ノイトラは最後にネリエルを見据えて事切れた
戦いへの考え方の違いからネリエルと対立していたノイトラですが、
それは破面という先の無い存在に絶望し、「戦いの中で斬られて倒れる前に息絶えるような死に方をしたい」という考えから最強を求めた事による愚直なまでの強さへの執着からくるものでした。
手段を選ばず、戦いに情けをかけないノイトラが死の間際にネリエルを見つめたのは、彼女に自分の考えを認めて欲しかったからなのかもしれません。
好戦的で手段を選ばないキャラとして描かれたノイトラですが、その最期はどこか悲しさが残るものでしたね。