【BLEACH】曳舟桐生は一護の母親なの?ひよ里との関係や死亡した経緯

原作58巻で初登場を果たした零番隊・曳舟桐生ですが、何故か一部では黒崎一護の母親説が噂されていました。

そこで今回は、

  • 曳舟桐生は黒崎一護の母親なのか
  • 曳舟桐生のプロフィールと関係する死神達
  • 曳舟桐生の最後と死亡について

以上について紹介していきたいと思います。

曳舟桐生は一護の母親なのか

作中で曳舟桐生が黒崎一護の母親だという情報は一切出なかったので、曳舟桐生と黒崎一護が親子関係にあるという噂は事実無根です。

どのようにして曳舟と一護が親子関係にあるという噂が流れたのか分かりませんが、黒崎一護の家族構成は

  • 父親:黒崎一心(旧姓・志波一心)
  • 母親:黒崎真咲
  • 長男:黒崎一護
  • 長女:黒崎遊子
  • 次女:黒崎夏梨

という事が初回の1話や母親の墓参りが描かれた単行本3巻でも明らかになっている為、曳舟桐生と黒崎一護の間には何の関係性もありません

曳舟桐生は110年前から王属特務に就いている

曳舟桐生が黒崎一護の母親ではない最大の理由は、そもそも曳舟桐生は110年前には王属特務零番隊へ異動になっている為、黒崎一護の父・黒崎一心と出会っていません。

また、黒崎一心が黒崎一護の母・黒崎真咲と出会ったのは本編開始時点から凡そ20年前になるので、その頃には零番隊に属している曳舟桐生は別人である事が分かります。

つまり、例えば黒崎真咲が亡くなった後に死神化して、何らかの理由で外見が変わっているか、黒崎真咲の魂魄が曳舟桐生に宿っているなどの可能性は微塵もありません。

全くの別人ですね。

曳舟桐生のプロフィール

【名前】 曳舟桐生ひきふねきりお
【年齢】 不明
【異名】 穀王
【所属】 王属特務零番隊
【零番離殿】 臥豚殿がとんでん
【斬魄刀】 不明
【初登場】 単行本58巻
【声優】 恒松あゆみ

王属特務零番隊の一人で、零番離殿は臥豚殿です。

見た目はふくよかな大柄でまさにみんなのお母さんのように朗らかな女性であり、110年前まで護廷十三隊の隊長を務めていました。

尚、護廷十三隊時代は痩せていたそうで、凡そ110年ぶりに再会した平子真子は一目して曳舟桐生だと気付きかなかった程様変わりしています。

曳舟桐生が創り出した「義魂の概念」

零番隊の五人全員は尸魂界に於いて何かを創り出した者達であり、霊王に「尸魂界の歴史そのものである」と認められた者達であると言われています。

曳舟桐生が創り出したものは「仮の魂」とそれを「体内に取り込む技術」で、曳舟が創り出すまで仮の魂「義魂」の概念は無く、曳舟が生み出した義魂の概念の一端を用いて義魂丸は創られました。

また、義魂の神髄とは自らとは全く別の霊圧を体内に取り入れ自らの階層を上げる事であり、曳舟はその神髄を込めた料理を作り食べさせる事で食べた者の霊圧を別次元に上昇させるのです。

曳舟曰く、零番隊のやってる事は普通の修行までの準備の流れと何も変わらないものの、それを霊王のスケールでやってるだけと語っており、瀞霊廷での治療とも食ともまるで別の階層にあります。

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料理を作り終えると絶世の美女に

単行本59巻521話「A PIGGY PARTY」では、黒崎一護と阿散井恋次とコンの三名が臥豚殿へやってきた際、ふくよかな体系の曳舟桐生に食事を提供されています。

そんな中、料理を食べる事の意味を一護に窘める恋次達の前に「あたしの言った事ちゃんと理解出来てるじゃない!」と曳舟が再び姿を現すのですが、調理場から出て来たのは絶世の美女だったのです。

思わず一護達も「あんた誰だよ!」とツッコんでいましたが、曳舟曰く料理を作るのに全霊圧を消費するため激痩せしてしまうそうで、その為に普段はできるだけ太ってないと体がもたないと語っています。

余談ですが、痩せた曳舟を見たコンはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。

曳舟桐生は110年前まで十二番隊隊長だった

単行本36巻原作36巻「108.TURN BACK THE PENDULUM(ターン・バック・ザ・ペンデュラム)」では、110年前の護廷十三隊が描かれていますが、十二番隊隊長を務めていた曳舟桐生が「昇進」して零番隊に入隊したという旨の会話を京楽春水と浮竹十四郎がしていたので、曳舟が義魂の概念を創り出したのもこの時期だと思われます。

曳舟桐生は猿柿ひよ里に慕われていた

110年前、浦原喜助が十二番隊隊長に新任した際、当時十二番隊副隊長だった猿柿ひよ里は不服な面持ちで浦原の事を牽制していました。

平子真子曰く、ひよ里は曳舟の事を自分の母のように慕っていたらしく、ひよ里のあたりが強い浦原に十二番隊に馴染むのは大変だろうと声を掛けています。

また、ひよ里は急に曳舟が居なくなっただけでも気に喰わないのに隠密機動と有名な二番隊出身の浦原に対してコソコソ人殺してたような奴に十二番隊隊長は務まらないとまくし立てていました。

一方で単行本58巻で登場した零番隊が瀞霊廷に降り立った際には、曳舟自身も顔なじみの平子に対して「ひよ里ちゃんはいないのかい?」と訊ねていた事から、曳舟もひよ里の事を可愛がっていた事が窺えます。

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110年前は痩せた状態が普通だった

平子真子は110年前以前から護廷十三隊の隊長を務めていた事から十二番隊隊長時代の曳舟桐生とも顔なじみです。

しかし、凡そ110年ぶりに再会した曳舟が平子の頭を豪快に叩き久しぶりだと挨拶すれば、平子が「久しぶりて!誰やねんお前!」と怒りながら振り返るとそこにはふっくらと太った曳舟と名乗る女性が立っていました。

その太った女性が曳舟桐生と同一人物だと気付いた平子は「変わっ…ええ!?変わったどころの騒ぎやないで!誰やねん!」と二度驚いていますが、曳舟自身は自分の体形に関してはそんなに変わってないと笑っています。

このやり取りからみて曳舟が110年前以前は常に痩せていた事が分かりました。

昇進という言葉に愛染惣右介は驚愕

隊長の面々が曳舟の昇進を口にしていた中、副隊長を務めていた藍染惣右介は、京楽春水に「昇進?」と聞き返しているので、護廷の中で零番隊への昇進の存在を知っているのは隊長格しかいないという事が分かります。

曳舟桐生の斬魄刀や卍解は不明

曳舟桐生の斬魄刀は大きな木のしゃもじを模した形をしている他、名称・能力・解号・卍解といった詳細は一切明かされてませんでした。

曳舟桐生の作中での活躍と死亡について

曳舟桐生は黒崎一護や阿散井恋次が霊王宮で治療と修行を行った際、臥豚殿で料理を提供していますが、滅却師の二度目の侵攻が始まると黒崎一護達が瀞霊廷へ戻る際に見送りをしています。

そして単行本64巻588話「THE HEADLESS STAR 7」、黒崎一護が瀞霊廷へ降りた事で纏っていた死覇装の防御性能から一時的に霊王宮へ繋がる七十二層の障壁が開いたままとなり、霊王宮へ侵攻を始めたユーハバッハとその親衛隊と対峙する事になるのです。

曳舟桐生の檻「産褥」

単行本66巻600話「SNIPE」、麒麟寺天示郎と修多羅千手丸がユーハバッハとその親衛隊と交戦している間、曳舟桐生は「産褥」と呼ばれる霊王宮表参道を包み込むほどの巨大な木の檻を作り出し、ユーハバッハ一行を閉じ込めることに成功しました。

この「産褥」は、親衛隊リジェ・バロの万物貫通を撃ち込んでも壊れず、隙間を狙っても瞬時に枝が伸びて防ぐ優れもので、曳舟曰く食物を操るということは命を操る事であり、曳舟は命を形作る為に料理を作りその材料も自らの体から生み出す事が出来るそうで、産褥は曳舟の霊圧を喰らって実を付けるとされています。

つまり、リジェの放つ弾丸は超高濃度の霊子の塊である為、そんな美味しいものを産褥が逃がす筈が無く、貫かれても産褥の成長速度がそれを上回りリジェの弾丸を喰らい尽くしているのです。

また、曳舟は産褥のまたの名を「命の檻」と呼んでいます。

曳舟桐生の最後と死亡

二枚屋王悦の参戦で親衛隊を迎撃したかと思った矢先、ユーハバッハが聖別を行った事で一度死亡した親衛隊が全員パワーアップされた状態で蘇る事となり、王悦の死亡と同時に曳舟の産褥はペルニダの能力で打ち破られて今いました。

そして、産褥を抜け出たユーハバッハが兵主部一兵衛と戦い、兵主部が敗戦した単行本67巻611話「霊王死す」にて曳舟桐生は他の零番隊メンバーと共に親衛隊に敗戦し死亡しているコマが描かれています。

残念ながら親衛隊との戦闘描写が省かれているので親衛隊の誰と戦い敗れたのかは明らかになっていませんが、戦闘面に於いてはあまりに呆気ない最後となりました。

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BLEACHの表紙

曳舟桐生は小説で復活

漫画本編ではユーハバッハ討伐後や10年後の最終回でも零番隊には触れられませんでしたが、小説「BLEACH Can’t Fear Your Own World」でユーハバッハを打ち倒した直後の話が冒頭で触れられています。

本編で復活したのは兵主部一兵衛のみでしたが、大戦後、兵主部は零番隊の名前を呼ぶ事で復活させており、零番離殿と零番隊各自の霊力がほぼ融合している為、離殿が全て滅ばない限りは兵主部が名前を呼べば復活する事も判明しました。

曳舟桐生は志波海燕とも顔見知り?

また、復活した後は小説内で五大貴族の祖が引き起こした罪について兵主部が語った際、志波家の祖が自分を犠牲に済ませる性分であった事を聞けば「志波家かい…、確かに、海燕君にもそういう所があったねえ」と零しています。

海燕がいつから護廷十三隊に所属していたのかは分かりませんが、曳舟が海燕の性分を知っているという事は110年前以前には所属していたのでしょうか。

若しくは、霊王宮から尸魂界を見ていたのかもしれませんね。

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BLEACHの表紙

曳舟桐生が一護の母親説や死亡についてのまとめ

  1. 曳舟桐生は一護の母親ではないし、黒崎真咲が生きている時には既に零番隊に所属している
  2. 曳舟桐生は「義魂の概念」を創り出し零番隊に入隊した
  3. 曳舟桐生は110年前まで十二番隊隊長を務めており、猿柿ひよ里が母のように慕っていた相手
  4. 曳舟桐生は単行本67巻で親衛隊に敗戦し死亡しているが、大戦後に復活している

名前だけは36巻時点で登場していた曳舟桐生ですが、その姿が明らかになったのは千年血戦篇に突入した58巻でした。

曳舟桐生は「一護の母親ではないか?」という説も流れましたが作中でそのような事実はなく、単行本59巻から明かされた黒崎一護のルーツの話で完全否定されています。

義魂の概念を創り出した彼女は作中での戦闘シーンはほとんど描かれず、他のキャラのサポート役に徹する役回りとなっていましたが、尸魂界に於いて重要なキャラです。

そんな彼女も、2022年に放送が開始されるアニメ版でようやく登場するので、楽しみに待っていましょう。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?