【BLEACH】志波海燕の捩花と卍解の能力は?最後とその後について

BLEACHの故人キャラクターの一人「志波海燕」は、十三番隊の隊士達の憧れの存在でしたが本人が捩花を扱う描写は作中ではありませんでした。

そこで今回は、

  1. 志波海燕の斬魄刀「捩花」の能力と卍解について
  2. 志波海燕のプロフィール
  3. 志波海燕の最期とアーロニーロとの関係

など、志波海燕にまつわることについて紹介していきたいと思います。

志波海燕の斬魄刀「捩花ねじばな」について

【名称】 捩花(ねじばな)
【解号】 「水天逆巻け、捩花」
【卍解】 不明
【初出】 原作30巻265話「Bang The Bore」

捩花は、刀身を逆さに構え回転させるような所作と解号を起点に三叉槍のような形状に変化して水を扱う事が出来る斬魄刀です。

矛を振るう度に刃先に水流を纏っている事から風流で美しい斬魄刀で、白兵戦戦に於いては斬術に水流の渦を織り交ぜる事で相手の視覚を奪う独特な戦法を得意としており、

  1. 独特の高い構え
  2. 片手首を軸にした回転を主体とする舞を思わせる槍術
  3. 槍撃と共に巻き上げた波濤で敵を圧砕・両断する

捩花と戦った朽木ルキアは以上の様に分析しています。

 

捩花を使用したのはアーロニーロ

アーロニーロは志波海燕と戦ったメタスタシアを捕食した事で霊体融合能力を有しており、志波海燕の能力を引き出す事が出来ます。

その為、アーロニーロが扱った捩花の技は嘗ての海燕そのものであると対戦したルキアが評価しています。

捩花の卍解は不明

残念ながら捩花の卍解は登場していません。

志波海燕が天才と呼ばれて浮竹十四郎からも高い評価を受けている事を踏まえれば、阿散井恋次や松本乱菊のようにしれっと卍解を使える設定もあるかもしれませんが、海燕を取り込んだアーロニーロが使用しなかった所を見ると卍解は習得していないのでしょう。

もしくは京楽や檜佐木のように使いどころの難しい卍解という可能性もある為、作者が匂わせない限りは謎のままです。

志波海燕のプロフィール

【名前】 志波海燕しばかいえん
【年齢】 不明
【身長】 183㎝
【体重】 68㎏
【誕生日】 10月27日
【所属】 元・護廷十三隊十三番隊副隊長
【特技】 友達作り
【趣味】 昼寝
【好きなもの】 おはぎ
【斬魄刀】 捩花ねじばな
【出自】 元・五大貴族志波家本家
【親族】 志波岩鷲(弟)/志波空鶴(妹)/志波都(妻)/黒崎一心(叔父)
【初登場】 原作16巻
【声優】 関俊彦

志波海燕はBLEACH開始時点で既に故人のキャラクターで、元十三番隊副隊長に就いていた死神です。

黒崎一護にソックリな風貌をしており、才能に恵まれながらもそれを鼻にかけることのない好青年として描かれている他、貴族の子として腫れ物扱いされていた朽木ルキアにも分け隔てなく接した事からルキアや十三番隊士から慕われていました。

浮竹十四郎は海燕を高く評価していた事から、海燕の死後は十三番隊の副隊長席は空席のままにしており、何れ海燕に渡す筈だった十三番隊の隊首羽織を大事に保管しています。

また、零番隊からも認識されている海燕は一護の様に人を引き寄せる魅力があるにもかかわらず、過去編では十三番隊副隊長就任を断っている等、どこか自由奔放な所がありますが、そんな性格が周囲に慕われる要因だったのかもしれません。

 

【海燕は天才】

真中霊術院の入試に一回目で合格し二年で卒業した事から天才と呼ばれていました。

志波海燕と朽木ルキアの関係

海燕はルキアに凡庸な挨拶・怒声・部下と上官の関係を結んだことから、貴族の養子では無く、朽木ルキアを見てくれる存在としてルキアの心の拠り所となった人物です。

当時のルキアは、貴族のしがらみや朽木白哉との確執から常に問題を抱える立場にありましたが、海燕の「オメーがこの隊に居る限り俺は死んでもオメーの味方だ」と言う言葉を受けて心地よさを覚えていました。

また、海燕の隣に居ると心地よいと思う反面、海燕に妻が居る事を切実に語っている描写から見ても恐らく尊敬寄りに好いている印象があります。

そして、海燕の妻・志波都に対しては女の身で第三席まで上り詰めた女傑でありながら優しく聡明で美しかった事から、いつしか都のようになりたいと理想の人物でした。

しかし、都が殉職した後、海燕もまたアナスタシアに寄生された際には結果的に自分の手で海燕を殺めた出来事を強く自責しており、一生消えない傷をルキアの心に刻んでいます。

関連記事

朽木ルキアの斬魄刀は純白で美しく映像映えする氷結系の能力であり、漫画やアニメの迫力は勿論のこと、好きな斬魄刀でも読者人気の高い刀です。 そこで今回は朽木ルキアの、 斬魄刀「袖白雪」の能力 卍解「白霞罸」の能力 朽[…]

BLEACHの表紙

志波海燕と黒崎一心の関係

志波海燕の回想では黒崎一心は登場していませんが、原作59巻の一心の回想で一心が志波家分家である事が判明し、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」では海燕・空鶴・岩鷲の叔父にあたる事が明かされています。

海燕が死亡した時は一心はまだ護廷十三隊に所属していたようで、甥の殉職には随分と悲しんだと語られている他、それ以上に苦に思い罪の意識に苛まれていた朽木ルキアにはどんな言葉を投げ掛けてやればいいか分からずにいたそうです。

したがって、黒崎姓は妻の黒崎真咲の苗字であり、一心は旧姓志波一心で海燕の叔父にあたる事から親戚関係になると共に、黒崎一護と志波一心の見た目が似ている理由が分かりました。

関連記事

BLEACHの最終回、黒崎一護は井上織姫と結婚し黒崎一勇を授かり家族が増えましたが、一護と言えば元々一心が志波家の出自である為に岩鷲や空鶴とも親戚だと判明しています。 そこで今回はちょっと気になる「黒崎家の家系図」を出来る限り分かりや[…]

BLEACHの表紙

志波海燕の声優「関俊彦」さん

【名前】 関俊彦せきとしひこ
【所属】  81プロデュース
【誕生日】  1962年6月11日
【代表作】
  • 「忍たま乱太郎」→土井先生役
  • 「機動戦士ガンダムSEED」→ラウ・ル・クルーゼ役
  • 「ひぐらしのなく頃に」→入江京介役
  • 「NARUTO」→うみのイルカ役
  • 「鬼滅の刃」→鬼舞辻無惨役
【来歴】 栃木県真岡市出身の声優で、舞台俳優や歌手としても活動されています。

  • 2012年1月8日、とちぎ未来大使に就任
  • 2021年2月16日、第15回声優アワード富山敬賞受賞

志波海燕の死亡とアーロニーロとの関係

海燕の死亡が描かれたのは原作16巻136話「memories in the rain2 op.4“night of wijnruit”」です。

海燕の妻・都が任務中に虚に殺害され遺体として戻ってきた事で、海燕は名前も能力も不明の虚の討伐に出向く意志を見せ、敵虚は移動型では無く一カ所に巣を作り留まる常駐型の虚と言う情報を聞き出して浮竹とルキアを帯同して仇討に赴きました。

海燕はアナスタシアに殺された妻や部下達と自分自身の誇りの為に単身で戦う事を選び、海燕の意志を汲んだ浮竹は歯痒い思いで海燕の戦いを見届ける事を選択しますが、アナスタシアは一夜に一度だけの能力「その夜最初に触腕に触れた者は斬魄刀が消滅する」によって海燕の捩花を消滅させるのでした。

そして、アナスタシアはダメ押しとばかりに海燕の触腕を伸ばすと「霊体同士の融合」を行い海燕と融合し、精神や肉体を乗っ取るのです。

アナスタシアに支配された海燕は完全に虚と融合している為にアナスタシアのみを引き剥がす方法が無く、浮竹は仕方なく海燕事排除しようとしますが病によって吐血してしまい、その隙を突いてアナスタシアはルキアに飛び掛かります。

しかし、ルキアの意志とは反して斬魄刀を前に構えた所にアナスタシアに乗っ取られた海燕が飛び込み胸を貫かれるのでした。

 

ルキアの心境

ルキアが海燕に刃を立てたのは苦しむ海燕を見ている事に耐えられなかったからであり、自分自身を救う為でした。

海燕は死ぬ前に自我を取り戻す

海燕はルキアの斬魄刀に貫かれた後には自我を取り戻す事が出来ました。

しかし、ルキアに貫かれた後には既に自我を取り戻しており、自分の戦いを静観してくれた浮竹に感謝を述べた後は、自分の我が儘に付き合わせた挙句に損な役回りをさせてしまった事を謝罪して優しく抱き留めています。

そして「お陰で、心は此処に置いて行ける…」といった名言を残して消滅しました。

海燕は死後にアーロニーロに喰われている

海燕はアナスタシアと完全融合したまま死亡した為、死後は虚圏へ還っています。

しかし、その際に死した虚を喰らってその能力と霊圧を我がものとする能力「喰虚」を持つアーロニーロに捕食された事で、海燕の記憶や経験に技術などの全てをアーロニーロに吸収されました。

海燕は「心」をルキアに預けている

ルキアは過去に海燕を殺した際に虚の手から心だけは奪い返す事が出来たと信じていましたが、海燕の死後の出来事を聞かされて海燕を救ったという言い訳さえも間違いだったと気付かされています。

ですが、ルキアは過去に海燕から戦いには命を守る戦いと誇りを守る為の戦いの二種類があると言う浮竹の持論を聞かされた際に、結局は両方とも「心」を守れと言っているという解釈を伝えられた事を思い出すのです。

死神の体は魂魄そのものである為、死ねば尸魂界を形作る霊子になりますが、その際に心は仲間に預けて行く事ができる為に一人で死んではいけないと言い聞かされていました。

つまり、海燕はアナスタシア戦で死亡した際にルキアに対し「心は此処に置いて行ける」と言い残しているので、肉体が消滅しても海燕の心はルキアの中で生き続けるのです。

ルキアはアーロニーロ戦で海燕の言葉を思い出した事で、自分が海燕から心を預けられた事を自覚し、海燕の姿形記憶の全てを模倣するアーロニーロを打ち倒す事ができました。

 

テーマ「心」

BLEACHでは海燕が語った「心」やウルキオラが探し続けていた「心」など、心を題材にしたエピソードが出てきますが、恐らく「心」も作者が伝えたかった重要なテーマの一つです。

志波海燕の捩花と卍解やアーロニーロとの関係についてのまとめ

  1. 志波海燕の斬魄刀「捩花」は水流を操る能力で、卍解は習得しているか不明
  2. 志波海燕はルキアの尊敬する人物で、多くの仲間から慕われる天才だった
  3. 志波海燕の最期はアナスタシアとの一騎打ちの最中に寄生され虚と融合し意識を乗っ取られ、朽木ルキアの斬魄刀に胸を貫かれて死亡した
  4. 志波海燕は最期に自我を取り戻す事が出来、心はルキアに預けて消滅した
  5. 志波海燕はアナスタシアと融合している為、死後は虚圏に還るがアーロニーロに捕食されている

志波海燕の始解は原作16巻で登場しているものの不発で終わっていますが、海燕と融合したメタスタシアを喰らったアーロニーロ・アルルエルの手によって始解が明らかになっています。

しかし、アーロニーロが作中で卍解を使用しなかった為に、捩花の卍解が描かれる事が無く、そもそも卍解を習得していたのかが討論される事になりました。

ですが、海燕は設定的に才能に恵まれ天才と呼ばれているので、卍解を習得している、若しくは尸魂界篇の阿散井恋次の様に未完成の卍解を会得している可能性も捨てきれません。

また、海燕の斬魄刀は水を操る能力なので、もし卍解を修得しているならば、同じく水を操るティア・ハリベルのような能力だったかもしれませんね。

【完結済み】BLEACH
created by Rinker
黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?