となりのヤングジャンプで連載中のワンパンマン。
ギャグ要素も多いですが、主人公サイタマがワンパンでどんな敵も倒してしまうことでお馴染みのバトル漫画で、ネット上ではあまりにもサイタマが強すぎる為色々な説が考察されていますが、強さや自体がギャグなのでは?とすら噂されています。
そこで今回は原作と照らし合わせながら、改めてサイタマのキャラクターや強さについて調べてみました。
ワンパンマンの主人公サイタマの強さの理由
ここでは実際にサイタマの強さの理由について原作をもとにいくつかの説を検証してみます。
サイタマは存在自体が神あるいは怪人である
サイタマは他のヒーローのように生まれつきの超天才や特異能力を持ち合わせているわけでもなく、もちろん身体のサイボーグ化や人体実験などをほどこされた描写もありません。
むしろ原作には「平凡な出生、平凡な生活、なんの素質も持たないただの一般人」と説明されているので、サイタマが神という説は否定されます。
ただ、ヒーロー協会の体力試験を受けた際に「彼の肉体には神が宿っているよ」と表現されてはいましたが、神だという確証はありません。
では怪人説はどうなのでしょうか?
ワンパンマンの原作で、
- 人間が怪人細胞を食べることによって適合すると怪人になる
- それによって特別なチカラを得たり人間離れした強さを手に入れる
などのシーンはいくつかあり、そこで今回注目したのがこちら。
ハッキリと食べているシーンはありませんが、サイタマが倒した怪人が食材だった場合のみ、怪人を調理しているシーンや扉絵などがあるので、これは怪人を食べていると認識してもよいのでしょうか?
「怪人を食べる=怪人になる」
サイタマの場合は怪人なのかは不明ですが、食べることによって無意識のうちに怪人的強さを手に入れている可能性は非常に高いです。
単純に筋トレで強くなった
サイタマの弟子ジェノス同様にわかには信じがたいですが、サイタマ本人は筋トレによってありえない強さを手に入れたと言いきっています。
そして、圧倒的な強さと引き換えに「ハゲる」という代償まで負うことになりました。
冒頭でも述べたように、もともとギャグ要素のある漫画なので筋トレのみで「最強」というのは一種のネタなのかもしれません。
リミッターが解除されている
2巻冒頭で登場した「進化の家」という研究所の博士が、実際のサイタマの強さを目の当たりにのした時に感じたことを以下のよう述べくれてます。
彼はリミッターが外れていた。
生物の成長には制限が設けられている。強力すぎるチカラは持ち主に負担がかかり不具合を生じさせる。
品性を失った怪人のように暴走を起こすこともある。だから、それぞれの生物が生存目的や理性を失わない範囲内でしか成長できないように神に設計されているのだ。
そして、その成長制御仕組みはリミッターと呼ばれている。しかし、彼(サイタマ)は限界を超える程に自分を追い込むことでリミッターをはずすことに成功していた。
そして彼は強さと引き換えにハゲていた。
引用元: ワンパンマン
努力のみで己の限界の扉をこじ開けて、リミッターを破壊したことがサイタマの強さの理由だと語られるシーンがありました。
これを参考にすると筋トレのみで強くなったというのことの裏付けになるかもしれないですね。
サイタマのリミッターがはずれた瞬間!?
引用元: ワンパンマン
サイタマがトレーニングをしているシーンはあまり出てきませんが、原作2巻「強さの秘訣」の回でトレーニング中からのリミッターが外れたのでは?と思わせるシーンがあり、サイタマ自身も肉体に変化を感じ始め終始ずっとサイタマのどこかが「ズキッ」と音を立てています。
虫歯が抜けてスッキリしたサイタマ。
スッキリと同時にまた強くなり「磨かなければ腐る」という言葉で強さの秘訣の回が終了。
結局リミッターを外すためにはやはり絶え間ぬ努力(トレーニング)が必要だということ。結局のところ筋トレだけで「強くなった説」にまとまってしまうのでは?という気さえします。
サイタマの圧倒的な強さが分かるワンパンシーン
ここでは実際にサイタマの強さが分かるシーンをいくつか紹介していきます。
怪人やヒーローランク
基本的にはサイタマはワンパンで相手を倒しますが、稀に手刀やビンタなども使い、怪人とヒーロー協会に所属しているヒーローにはそれぞれ階級がありますが、主に竜以上の災害レベルではS級上位のヒーローでさえもなかなか歯が立たないのが現状です。
しかし、サイタマは他のS級ヒーローが苦戦した怪人なども基本的にはワンパンで解決。
ワンパンが爽快な戦闘シーン
戦闘においてごく稀にですが必殺マジシリーズという技を使うこともあるので、サイタマの強さがわかるスカッとするワンパンシーンと必殺マジシリーズをいくつかご紹介します。
ワクチンマン
原作で1番初めに登場するワクチンマン。
見た目が某バトル漫画のピッ◯ロさん似のとっても強そうな怪人ですが、普通のワンパンで倒される初回のワンパンシーン。
阿修羅カブト
「進化の家」という生物兵器を作っている研究所で1番の強さを誇る阿修羅カブトとの戦闘シーン。
暇つぶし感覚で敵のアジトに乗り込んできたものの待ち望んでいたスーパーの特売日の日付を勘違いしてた事に気がつき、怒りの一撃。
巨大隕石
巨大隕石が落ちてくることがわかり、何人かのS級ヒーローの出動要請がかかりますが暇だった為召集されたジェノスと一緒にサイタマも同行することに。
しかし、あまりの大きさにジェノスや他のS級ヒーローでは全く歯が立たず、みんなが死を覚悟しましたが巨大隕石さえも見事にワンパンで粉々に砕くシーン。
ワンパンシーンを見ているとスカッとするのは私だけでしょうか?
必殺マジシリーズ
基本的にすべて一撃で敵を倒すサイタマですが、時々「マジ」という名前をつけて本気で戦う場面があります。
暗黒盗賊団ダークマターのボロス
暗黒盗賊団ダークマターの頭目でありながら全宇宙の覇者でもあるボロス、サイタマと同じように強すぎるが故に暇を持て余していたボロスが予言者の示した強者を求めて地球へ襲来した際の戦闘シーンですが、サイタマに「お前強いよ」と言われるくらいの相手だったボロスの本気の一撃でさえも「マジ殴り」で一蹴するシーン。
ムカデ長老
②災害レベル竜のムカデ長老と遭遇したS級3位武術の達人バング、同じく武術の達人である兄ボンブとジェノスだったが硬い外皮で覆われているムカデ長老には外からの物理攻撃は相性が悪く、倒したと思われた一撃さえもムカデの特性なのか脱皮されてしまい死を覚悟した3人。
しかし、そんなムカデ長老も見開き4ページのマジ殴りで跡形もなく消え去るシーン。
上記ではマジ殴りを紹介しましたが、必殺マジシリーズはマジ殴り以外もあるのでみてみましょう。
音速のソニック
サイタマと出会い屈辱的な敗北を味わい、それからことあるごとに襲ってくる音速のソニックに、彼の究極奥義、十影葬(影分身)に対してのサイタマもマジ反復横跳びで対応。結局ソニックはこの反復横跳びで発生した風圧だけ倒されてしまいます。
ふざけているのかマジなのか?
原作を読んでいる限りサイタマはマジでやってるのだと思いますが、圧倒的な強さやチカラがあれば変な小細工など使わないでただワンパンで事足りてしまうサイタマの強さを改めて思い知るシーンばかりですね。
サイタマの強さゆえのセリフ
今まで散々サイタマの強さについて述べてきましたが、原作にも強すぎるが故サイタマの苦悩が見える描写が登場。そんな苦悩が見え隠れする作中のセリフにも注目してみたいと思います。
- 圧倒的な力ってのはつまらないもんだ
- 力と引き換えにヒトとして大切な何かを失ってしまったのだろうか?
- 恐怖もない喜びもない緊張もない怒りもない
引用元: ワンパンマン
圧倒的な強さと引き換えに失ってしまったのは髪の毛だけではなかったようですね。
他にもサイタマのヒーローとしての志や気持ちの強さが表れているセリフももあるのでもう少しセリフを見てみましょう。
ジャンプコミックスのヒーロー大全に読者からよせられた好きなセリフのランキングがあるので今回はそこからいくつか抜粋していきます。
- 「お願い」されて動くもんじゃないヒーローもケイサツもな?
- 自分で変われるのが人間の強さだ!
- 俺はテメェらの評価が欲しくてヒーローやってんじゃねえからな、俺がやりたくてやってんだ
- また飛び降りたくなったら俺がメシ食ってるビルからにしろよ
- 今日のお前に明日以降のお前は一生勝てないのか?挫折してる暇に進んだ方がいいぜ
- 派閥?新人狩り?ランキング? 関係ねーじゃねぇか、ヒーローなめんじゃねーぞ、この野郎!
引用元: ワンパンマン ヒーロー大全
実際にヒーロー大全に読者の心にグッときた名ゼリフBEST10が載っていますが、サイタマの心意気が感じられるセリフが多くランクインしています。
サイタマの台詞から読み取れるのは肉体だけでなく精神も強いと言うことでしょうか?
「優しさ=強さ」もしかするとこれも立派なサイタマの強さの秘密なのかもしれませんね。
全てをワンパンで解決するサイタマがS級にならない理由
サイタマが圧倒的に強すぎる為原作でジェノスも「先生は強すぎるからランキングに興味がない」と言っていましたが、サイタマがまだC級だった時はC級のノルマがあった為自分のランクを気にしている描写はあるものの、基本的にサイタマはランキングに興味がありません。
もちろんS級になりたいと思わないし周りからキャーキャー言われる為に活動していないので、サイタマのヒーローランクは少しづつしか上がらず、そして、もう一つの大きな原因はサイタマの手柄がヒーロー協会に認識されていないことかもしれません。
S級ヒーローのキングも原作で述べていますが、サイタマの活躍は彼が自分の功績をアピールしない為たまたまその場に居合わせた他のヒーローの手柄になっていることが多いのです。
サイタマの本当の強さを知っているヒーローはわずかですが、実際の強さで言えば確実にサイタマはS級以上のヒーロー間違いなし。
まとめ
今回はサイタマの強さについて探ってみましたが、現段階では原作がまだ完結していないので確かなことはわかりませんでしたが、サイタマの何気ない弱いものに対する優しさ、己の強さやヒーローとしての功績をアピールしすぎない謙虚さ、1度決めたら最後まで諦めない真っ直ぐな性格などがサイタマが最強な本当の理由なのかもしれません。
これから原作でサイタマの真の強さの秘密がさらに明かされるのか?最終的にはサイタマの強さがみんなに認識される日が来るのか?
今後もサイタマの活躍が楽しみです。