葬送のフリーレンは何巻から面白い?ハマる読者層や見どころと魅力

葬送のフリーレンは2020年22・23合併号より週刊少年サンデーで掲載されており、第14回マンガ大賞・第25回手塚治虫文化賞新生賞受賞しました。

今ではサンデーの看板となった葬送のフリーレンですが、読者からは「面白かった」「つまらなかった」と二極の感想があがっています。

そこで今回は、

  1. 葬送のフリーレンは面白い?つまらない?
  2. 葬送のフリーレンをおすすめできる読者層とおすすめできない読者層
  3. 葬送のフリーレンは何巻から面白くなる?

など葬送のフリーレンの魅力について紹介したいと思います。

葬送のフリーレンは面白い?つまらない?

葬送のフリーレンのジャンルは「少年漫画、ファンタジー」に分類されますが、細分化すると「異世界風ファンタジー(なろう系の属性)、ほのぼの、シュール」などの特徴が見られます。

その為、ファンタジー作品のある程度の予備知識がなければすぐに順応出来ない為、読者を選ぶかもしれません。

また、葬送のフリーレンは寂寥感がメインの表現である他、主役のフリーレンを始めとする登場人物の殆どが不愛想というか人付き合いが苦手なタイプなので、ジャンルが少年漫画であっても王道ではなくどこか冷めた雰囲気となっています。

これらの要素が好きであれば面白いですし、苦手であればつまらないと感じるのは仕方ありません。

葬送のフリーレンをおすすめできる読者・視聴層

前項で述べた通り、葬送のフリーレンは寂寥感を味わう作品でもあります。

その為、本作をおすすめできるのは、

  1. 一風変わった冒険ファンタジーが好き
  2. 異世界風・魔法の世界が好き
  3. シリアスな展開とギャグが好き
  4. 寂寥感を味わいたい
  5. 作品内の情景を楽しみたい
  6. 登場キャラクターがかわいい・愛嬌がある

などの読者・視聴層です。

特に葬送のフリーレンの醍醐味はこれまでの少年漫画にはあまりない寂寥感と情景の変化であり、エルフのフリーレンを主人公としている為、時間の流れが極端に早いのが特徴となります。

本作のエルフは無限に等しい長命故に感情に乏しく絶滅に一途をたどっている設定ですが、そんなフリーレンが勇者ヒンメルの死をきっかけに人間を知る為の冒険に旅立つ物語でもあるので、なるべく多くの人間と積極的に関わって人間を知っていくフリーレンの成長は見どころの一つでしょう。

また、本作の人類の敵となる魔族の存在が戦闘シーンに直結するので、淡泊ではあるものの少年漫画なので当然戦闘シーンがそこそこ描かれています。

街から街へと向かうスパンも早いので「冒険・魔法・バトル・情景・寂寥感」を一度に味わいたい方には是非一読してほしい作品です。

関連記事

週刊少年サンデーで連載中のファンタジー漫画「葬送のフリーレン」が2023年にアニメ化され、魔王討伐を成した勇者一行の一人、長命のエルフ・フリーレンの後日談を描く物語です。 2020年4月28日に連載開始した「葬送のフリーレン」は202[…]

葬送のフリーレンの表紙

一方で、葬送のフリーレンが良く分からない・つまらないと感じるのは、

  1. ファンタジーの世界観が苦手
  2. 起伏のない物語が苦手
  3. 戦闘シーンが淡泊なのが苦手
  4. エルフ、ドワーフなどのファンタジー種族を知らない

などが考えらます。

そもそも異世界・異世界風ファンタジーが大衆的ではないので予備知識がない初見では、世界観や種族の特徴そのものが分からないから話がすんなりと入ってこない=つまらないと感じるのではないでしょうか。

ひと昔前には全世界で人気を博した「ロードオブザリング」が話題になりましたが、正直な所、北欧神話やアニメ・ゲームに興味なければ「エルフ?なにそれ?」と思うのは必然であり、葬送のフリーレンにおいてはエルフ=長命が大前提かつドワーフなどの多種族も共存しているのが当たり前に話が進んでいるので予備知識が無ければ第一話を見ても置いてけぼり状態だと思われます。

勿論、予備知識が無くともすんなり頭に入ってくる方もいるでしょうが、初見に向けての説明不足が否めないのがつまらなく感じる要因の一つでしょう。

また、本作は寂寥感が売りですが、逆にそれが起伏が無く常に一定のリズムで進行しているように見えるのもあり、昨今のバトルものと比較すると当然臨場感に差が生じるのでつまらなく思えるかもしれませんね。

葬送のフリーレンは何巻から面白くなる?

本記事執筆(2023年既刊11巻)時点で申しますと、第一話及び第一巻の内容で刺さらなかった視聴者には趣向が合わない可能性があります。

しかし、葬送のフリーレンには今の所三つの山場があるので、そこで一気に心を惹きつけられる可能性はまだ十分にあるでしょう。

山場①単行本2巻~3巻「断頭台のアウラ編」

断頭台のアウラは、フリーレンとフェルンがシュタルクを仲間にしてすぐ、北側諸国グラナト伯爵領を訪れた際に対峙した初めての七崩賢との戦いになります。(※七崩賢=魔王直下の大魔族の七人)

とは言え、アウラ自体は80年前(勇者一行の冒険時代)に一度退けた相手なのでそこまでの緊張感はありませんが、今回はヒンメル達がいないのでフリーレン単騎で挑みました。

また、フェルンとシュタルクはアウラの配下とは言え初めてのボス格の魔族を相手にしていますので初めて本格的に描かれた戦闘になります。

アウラ編の見どころは、

  1. シュタルクとアイゼンの回想
  2. フェルンの実力と魔力制限
  3. フリーレンの過去と魔力量

以上の三つです。

なお、決着は結構あっさり目なのでそこはやはり葬送のフリーレンの持ち味でありものたりない所なのかもしれません。

関連記事

北側諸国グラナト伯爵領で登場したのが七崩賢の一人「断頭台のアウラ」です。 彼女は一度勇者一行の戦いで退けていましたが、今回もフリーレン一行の前に立ちはだかる事となり、フリーレンはアウラと戦う事になりました。 今回は、 […]

葬送のフリーレンの表紙

山場②単行本4巻~7巻「一級試験編」

大陸最北端にあるエンデに向かうには北部高原を通る必要がありますが、情勢が悪いので人の往来の制限されています。

冒険者の場合でも一級魔法使いの同行が必要な為、フリーレン一行は北部高原に差し掛かる前に魔法都市オイサーストで一級魔法使い選抜試験を受ける事になり、少年漫画では定番の試験編が描かれました。

大陸魔法協会が3年に一度開催する一級試験という事もあり、過去一番の新キャラの登場と対人戦が描かれましたが、本作主人公のフリーレンはいわばゲームを一度クリアした状態、つまり二週目をプレイしているようなものなので受験者の中に一人規格外の魔法使いが紛れているというシュールな視点で楽しめます。

一級試験編の見どころは、

  1. フリーレンの無双
  2. フリーレンの弟子のフェルンの成長具合と強さが良く分かる
  3. 新規キャラクターがどれも個性的で魅力がある
  4. 新規キャラの何人かは後に再登場する
  5. フリーレンとフランメとゼーリエの関係が深堀りされている

以上の五つです。

関連記事

勇者ヒンメルの死から29年後、北側諸国キュール地方にやってきたフリーレン一行は北部高原に入る為に一級魔法使いの同行が必要なので大陸魔法協会北部支部にて一級魔法使いの試験を受ける事になりました。 では、一級魔法使いとはどのような存在なの[…]

葬送のフリーレンの表紙

山場③単行本9巻~11巻「黄金卿のマハトの編」

作中で最も力が入った大長編「黄金卿のマハト編」は、読者からも根強い人気を受けています。

一級試験編で活躍したデンケンを準主人公に据え、黄金卿と化した城塞都市ヴァイゼを舞台に繰り広げられる最期の七崩賢黄金卿のマハトとの激闘はこれまでにない規模の戦いとなりました。

また、マハトは800年前にフリーレンが一度負けている相手であり、マハト一人でも勝算が無い戦いになるというのに人類に認知されていない大魔族ソリテールの来襲によって死闘は必然です。

ヴァイゼがなぜ黄金卿に変えられたのか過去回想の寂寥感、かつての師と訣別し生き急ぐデンケンの疾走感、大魔族二人を相手に戦うフリーレン一行等々、本エピソードは最初から最後まで見どころが満載であり、人類と魔族の共存がいかに難しいかをテーマとした練りに練られた一つの物語となっています。

同じ七崩賢でもアウラに圧勝したフリーレンがここまで苦戦させられる展開は現時点で初めてでしょう。

黄金卿のマハト編の見どころは、

  1. 人類と魔族の共存がテーマ
  2. 魔族には決して理解できない「悪意」と「罪悪感」がテーマ
  3. マハトとグリュックの関係性
  4. マハトとデンケンの関係性
  5. マハトの回想に登場した全知のシュラハト
  6. 大魔族ソリテールの出現
  7. マハトvsデンケン
  8. フリーレンvsソリテール
  9. マハトとソリテールの最期

以上の九つです。

マハト編は回想も含めて本当に無駄が無い進行具合だったので全てが見どころというのが本音にあります。

作中で最高のエピソードと言われるだけあって元々の葬送のフリーレン読者には好評でしたが、もしマハト編を読了して心に響かなければもはや本作が好向と合っていないのかもしれません…。

葬送のフリーレンは何巻から面白くなるのかのまとめ

  1. 葬送のフリーレンは、単行本2巻~3巻、4巻~7巻、9巻~11巻が山場で面白いと言われている
  2. 葬送のフリーレンは、北欧神話やアニメ・ゲームの知識が少しでもないと種族や世界観について理解しづらい
  3. 葬送のフリーレンをおすすめできるのは、「冒険ファンタジー、異世界・魔法・シリアスなギャグ、情景」が好きな人
  4. 葬送のフリーレンをおすすめできないのは、「異世界風ファンタジー、起伏のない内容、淡泊な戦闘シーン」が苦手な人

葬送のフリーレンは少年漫画のファンタジー作品ですが、いい意味でこれまでの王道ファンタジーとは違い、淡泊なキャラクター、淡泊な戦闘となっています。

その為、読者の評価は二分されていますが、それでも多くの読者を獲得し、葬送のフリーレンの世界観が好きな人はこの独特な寂寥感を楽しんでいるようです。

こんなあっさりでいいの?という展開もしばしばありますが、それが葬送のフリーレンの醍醐味であり、感情の起伏に乏しいエルフのフリーレンの特色なのかもしれません。

少年漫画でありながら異色の冒険ファンタジー作品なので、一度ハマれば最後まで追いかけたくなる面白さが詰め込まれています。

葬送のフリーレン
created by Rinker
魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!