【葬送のフリーレン】一級魔法使いになる条件と選抜試験の内容と合格者一覧

勇者ヒンメルの死から29年後、北側諸国キュール地方にやってきたフリーレン一行は北部高原に入る為に一級魔法使いの同行が必要なので大陸魔法協会北部支部にて一級魔法使いの試験を受ける事になりました。

では、一級魔法使いとはどのような存在なのか、また一級魔法使いの試験や受験者、合格者はどんな人物なのでしょうか。

今回は一級魔法使いについて紹介していきたいと思います。

一級魔法使いとは

一級魔法使いとは大陸魔法協会が認定する魔法使いの資格及び階級を示すものであり、魔法使いの階級制度は半世紀以上前から導入されていますがフリーレンはその存在を知りませんでした。

大陸魔法協会の規定では一般的に五級から一人前と呼ばれており、五級以上の魔法使いの総数が600人、見習いの六~九級の魔法使いを含めると全体で2000人登録されていますが、その内一級魔法使いは45人存在します。

一級試験は3年に一度の頻度でオイサースト北部支部と聖都シュトラールの本部の二カ所で開催されており、一級試験では合格者が出ない年も多く、中には死傷者が出る事もある難問なのです。

なお、フリーレン曰く魔法使いの数は大分減っているらしく、魔王軍の攻勢が激化した100年前は町を歩けば魔法使いとすれ違うのが当たり前と言われる程多く存在していたと言われています。

また、一級魔法使いになるということは創始者ゼーリエの弟子になるそうです。

一級魔法使いの特権

半生以上前に歴史の表舞台に現れて人類の魔法使いの頂点に君臨した大陸魔法協会の創始者大魔法使いゼーリエは魔王軍との長い戦火の時代の洗練された魔法使いを追い求めています。

しかし、現代では魔法使いの質や数が減少傾向にあった為、ゼーリエは一級魔法使いの座に就いた者に「一つだけ望む魔法を授ける」という特権を与える事を約束しました。

ゼーリエは人類の歴史上のほぼ全ての魔法を網羅する行ける魔導書と呼ばれる全知全能の女神に最も近い魔法使いである為、一級魔法使いの特権を狙う者はゼーリエから授かる魔法を求めて一級試験に命を懸けるのです。

フリーレンの聖杖の証

聖杖の証の階級がどの程度なのかは分かりませんが、一級試験中に第一次試験官ゲナウが「最後の大魔法使いか」と発言している為、一級魔法使いよりも上に相当する大魔法使いと考えられます。

一級魔法使い選抜試験

一級魔法使いになる為には選抜試験を突破する必要がありますが、試験内容は例年通りもあれば変更される場合もあります。

フリーレンとフェルンが参加した今年の一級魔法使い選別試験は以下の三つの試験です。

一次試験 パーティー戦 総勢57名から三人一組のパーティーに分かれてて試験に挑む争奪戦及び対人戦。
二次試験 迷宮攻略 零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に辿り着くこと。
三次試験 面接 大魔法使いゼーリエによる面接と選別。

一次試験

第一次試験官は一級魔法使いゲナウ。

魔力を込める事で仲間の位置が分かる腕輪を装着して組み分けをした後、第一次試験区域北側諸国グローブ盆地にて第一試験は行われます。

試験のルールは試験区域に生息する隕鉄鳥(シュティレ)という小鳥を見つけるというもので、各パーティーには籠が一つ用意されており、合格条件は明日の日没までに隕鉄鳥の入った籠を所持しその時点でパーティーが全員揃っている事です。

また、試験区域には塵一つ通さない強力な結界が張り巡らされており、基本的に区域内での行動は自由であるものの区域の外側に出た者が居た場合はその所属パーティ全員が失格処分となります。

隕鉄鳥は魔力をほとんど持っていない小鳥なので魔力探知に引っかかり辛く魔力に敏感、そして極めて頑丈で最大飛行速度は音速を超えるので簡易な捕縛魔法では逃げられてしまうというのが特性です。

なお、一次試験の最大の難関は隕鉄鳥を捕獲しても試験終了の日没までに死守しなければならない、そして仲間を全員維持しなければならない点である他、試験区域には屍誘鳥(ガイゼル)と呼ばれる獰猛な魔物が潜んでいる為、犠牲者も続出しています。

第一次試験合格者は総勢57名の内、計6パーティー18名です。

【第一次試験突破の受験者一覧】

第1パーティー メトーデ
トーン
レンゲ
第2パーティー フリーレン
ラヴィーネ(三級魔法使い)
カンネ(三級魔法使い)
第4パーティー フェルン(三級魔法使い)
ユーベル(三級魔法使い)
ラント(三級魔法使い)
第8パーティー ヴィアベル(二級魔法使い)
エーレ(二級魔法使い)
シャルフ(三級魔法使い)
第13パーティー デンケン(二級魔法使い)
リヒター(二級魔法使い)
ラオフォン(三級魔法使い)
第17パーティー エーデル(二級魔法使い)
ドゥンスト
ブライ

二次試験

第二次試験の試験官は担当した試験が過去4回とも合格者0人の一級魔法使いゼンゼ。

第二次試験の開始日は第一次試験の3日後、北側諸国零落の王墓で開催され、合格条件は多くの冒険者が死亡した未踏破の迷宮「零落の王墓」の最深部に辿り着くというものであり、攻略にパーティー等の強制がない全員一斉参加の試験です。

ルール上、安全を期して試験官のゼンゼも最深部まで同行しますが受験生への協力は一切禁止し、かつ負傷などで試験継続が不可能と判断した場合に一級魔法使いレルネンが開発した脱出用ゴーレムの瓶を受験生に渡します。

脱出用ゴーレム使用者は不合格となりますが、ゴーレムが迷宮の外まで運び出してくれる仕組みなので安全性は一次試験と比べれば高いのです。

なお、第二次試験の期限は明日の夜明けであり、最深部に到達できなければ自動的に脱出用ゴーレムの瓶が割れて不合格となります。

零落の王墓が未踏破と言われる所以は水鏡の悪魔(シュピーゲル)と呼ばれる神話の時代の魔物が迷宮に入り込んだ人物の記憶を読み取り対象者の複製体を作り出しているからです。

水鏡の悪魔が作り出すのは実体を持った実力も魔力も技術さえも模倣した完璧な複製体である為、今回は特にフリーレンが受験者にいたので厄介な敵となりました。

水鏡の悪魔はフリーレンの複製体が陣取る宝物庫の内部に存在しており、本体は攻撃手段を持たない脆弱な魔物である為、本体を倒せば複製体も消滅します。

ゼンゼが第二次試験会場に零落の王墓を選んだ理由は、複製体は自分と互角の相手である為、犠牲を出さず倒すには冷静な自己分析とチームワークが必要とされるというもので、それらの技能を見定める為です。

第二次試験の合格者は12名と異例の合格者数になります。

【第二次試験突破の受験者一覧】

第1パーティー メトーデ
トーン
レンゲ
第2パーティー フリーレン
ラヴィーネ(三級魔法使い)
カンネ(三級魔法使い)
第4パーティー フェルン(三級魔法使い)
ユーベル(三級魔法使い)
ラント(三級魔法使い)
第8パーティー ヴィアベル(二級魔法使い)
エーレ(二級魔法使い)
シャルフ(三級魔法使い)
第13パーティー デンケン(二級魔法使い)
リヒター(二級魔法使い)
ラオフォン(三級魔法使い)
第17パーティー エーデル
ドゥンスト
ブライ

三次試験

第三次試験は異例中の異例、大陸魔法協会の創始者である大魔法使いゼーリエが試験官を務めます。

現存する一級魔法使いは協調性がないので全員協力型の試験を試みたものの、今回は本来受験するべきではない実力者フリーレンが参加したお陰で実力に見合わない者までも二次試験を突破していましました。

これにより従来通りの三次試験を決行した場合に大勢の使者が出ると事を懸念したゼーリエは従来の試験官レルネンに代わり自分が三次試験官を担当する事を申し入れると、三次試験の内容はゼーリエによる面接かつ選別になります。

ゼーリエの面接という名の選別の基準は「ゼーリエの魔力に恐怖を覚える」「一級魔法使いになった自分の姿をイメージできるかどうか」の二つであり、魔法の世界ではイメージできないものは実現出来ないとしてこれらを満たしていない受験者には無条件で不合格を言い渡しました。

なお、フリーレンは一級魔法使いになるイメージが出来ていない(ゼーリエが合格を出すとは微塵も思っていない)ので不合格を、フェルンは唯一ゼーリエの魔力の「揺らぎ」を観測した為に合格を言い渡しています。

※フリーレンはゼーリエの意向で大陸魔法協会施設の出入り禁止を通達。

【第三次試験突破の受験者一覧】

第1パーティー メトーデ
トーン
レンゲ
第2パーティー フリーレン
ラヴィーネ(三級魔法使い)
カンネ(三級魔法使い)
第4パーティー フェルン(三級魔法使い)
ユーベル(三級魔法使い)
ラント(三級魔法使い)
第8パーティー ヴィアベル(二級魔法使い)
エーレ(二級魔法使い)
シャルフ(三級魔法使い)
第13パーティー デンケン(二級魔法使い)
リヒター(二級魔法使い)
ラオフォン(三級魔法使い)
第17パーティー エーデル
ドゥンスト
ブライ

一級魔法使いについてのまとめ

  1. 一級魔法使いとは、大陸魔法協会が認定する魔法使いの資格及び階級を示すものであり、割合は全体2000人の内に45人在籍
  2. 一級魔法使いには創始者ゼーリエからは「一つだけ望む魔法を授ける」という特権が与えられる
  3. フリーレンの聖杖の証は一級魔法使いに相当するかそれ以上の魔法使いに与えられる証だが、現在では知る者が少ない過去の遺物
  4. 一級魔法使いになるには3年に一度開催される選抜試験を受験し合格する必要がある
  5. 本編では三つの試練が日を空けて開催されており、受験者総勢57名の内6名が合格

一級魔法使いの試験は試験官の意向と内容次第で死者が出てしまう為、単純な生存能力と戦闘能力により篩に掛けられてしまいますが、フリーレンのような強者と運良くパーティーになればある程度の試験は突破可能になります。

しかし、最終的には一定以上の実力者を求める創始者ゼーリエによって戦闘能力が低い者は落とされる傾向にあるようです。

また、フリーレンのようにゼーリエが気に入らないという理由だけで一級魔法使い以上の実力があっても不合格を言い渡される受験者もいる(フリーレンだけでしょうが)ので結局はゼーリエの眼鏡にかなうかどうかが重要かもしれません。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!