【葬送のフリーレン】魔王の正体は共存を願う魔族?魔王城の場所や強さ

魔族の頂点に君臨する魔王ですが、物語開始時点で勇者一行に討伐されています。

しかし、未だ魔王については一切の情報が不明であり、どんな姿をしているのかさえも分かっていないのです。

今回は、

  1. 魔王について
  2. 魔王の正体は不明
  3. 魔王城の場所
  4. 魔王は人類との共存を願っている?
  5. 魔王の強さを考察

など魔王について判明している事を紹介したいと思います。

魔王とは

魔族が人類の歴史上に表れてから人類と魔族は戦争を繰り広げていますが、魔王は千年以上に渡り魔族の頂点に君臨し続けています。

魔王は七崩賢や全知のシュラハト等の有数の大魔族を従わせており、歴史に名を残す数々の英雄達が魔王に挑み続けたというのに魔王を打ち倒した者はこれまでいませんでした。

しかし、物語開始時点で勇者一行ヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレンの四名によって魔王は倒されています。

なお、魔王討伐後も魔王軍残党や七崩賢の生き残りが人類と争いを続けている為、人類は真に平和を獲得したわけではないようです。

魔王の正体や姿は不明

2023年時点で魔王の正体や姿は描かれていません

一説によると1000年ほど生きている長寿種なのでエルフなのではないかと予想されていますが、単行本11巻でフリーレンが「人類に歩み寄った魔族はお前で二人目だ」と述べているように実際に相対した彼女が魔王を魔族として扱っている為、種族的には魔族なのでしょうか。

因みに単行本3巻第22話「服従の天秤」89ページの左下のコマに玉座に腰掛ける魔族と勇者一行が対峙しているシーンがありますが、これが魔王なのかは分かりません。

もしかしたら他の大魔族かもしれませんが、この人物の詳細も気になります。

魔王は「大いなる災い」ではない?

北側諸国シュヴェア山脈にある集落「剣の里」には、女神様が授けたとされる勇者の剣が今も尚刺さったままです。

勇者の剣を引き抜けるのはこの世界を滅ぼす大いなる災いを撃ち払う勇者のみと言い伝えられていますが、勇者ヒンメルは勇者の剣を引き抜けませんでした。

ヒンメルは勇者の剣を引き抜けない偽物の勇者でありながらも見事魔王を討ち取って人類を平和に導いていますが、もし1000年以上も人類と戦争を続けてきた魔族の頂点の魔王が「大いなる災い」でないとすれば、真のボスが今の何処かに存在している可能性があります。

もしくは、魔王が生まれ変わる、または生きている可能性も考えられる等、魔王についてはまだまだ謎が多いです。

魔王城の場所は魂の眠る地?

魔王城があるのは大陸北部エンデであり、ヴィレ地方のリーゲル峡谷を抜けて北側諸国の関所を通過した先になります。

道中人助けという道草を食っていた勇者一行が10年かけて辿り着いた北の果てになりますが、1000年前に大魔法使いフランメが死者と対話したという魂の眠る地と同じ場所になるのです。

魔王城がいつ建設されたのかは不明ですが、フランメが魂の眠る地に辿り着いている事実から1000年以内に建てられている可能性が濃厚と言われています。

もしくはもっと古くから建てられていたが何らかの理由でフランメは魔王城及び魔族を通過して魂の眠る地に辿り着いたと考えられますが、その場合、フランメは魔王と面識があるのでしょうか…?

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葬送のフリーレンの表紙

魔王は人類と共存を望む

魔王は魔族でありながら人類との共存を夢見ています

フリーレンが知る限り人類に歩み寄って共存を望むのは魔王とマハトの二人だけだそうですが、魔族でありながら共存の道を模索する一点においてフリーレンは敬意を表しました

しかし、魔族には「悪意」や「罪悪感」が無い為、何が悪なのかが理解出来ないのが難点であり、魔王は共存を願いながら人類の勢力圏が全盛期の三分の一になるまで多くの国と民族を滅ぼしている事から、「だからこそ分かり合えない」とフリーレンが述べています。

魔王は過去にエルフの皆殺しを配下に命じている通り、魔王が人類との共存を望めば望む程人類が滅ぼされる為、結局の所、魔族が「悪意」や「罪悪感」を理解出来ない以上、人類と魔族が真に共存する事はあり得ないのかもしれません。

しかしながら、マハトは「悪意」や「罪悪感」を知る為に人類を殺害してきましたが、魔王が人類との共存を望みながら何故エルフを滅ぼそうとしたのかは謎です。

魔王の強さ

魔王の強さの指標としては、

  1. 千年以上に渡り魔族の頂点に君臨し続けている
  2. フリーレンの魔力制限を唯一見破っている(後にレルネンも見破る)

以上の二項目が挙げられます。

加えて、人類であれば地位や財産で着飾り個の強さを顕示しますが、魔族はシンプルに強さこそ偉大という認識であり、誰が見ても分かる強さ=体外魔力量が多いものが恐怖で魔族を従える特徴があるのです。

魔族にとって尊厳が与えられるのは力の強い者である為、1000年以上も魔族の頂点に君臨し数多の魔族や大魔族そして七崩賢を恐怖で従えていた魔王の強さは未知数でしょう。

しかし、本編で黄金卿のマハトが魔王の勅命を断ろうとしている所、大魔族の中には魔王に忠誠を誓っていない者が多く存在する他、魔法はジャンケンのようなものなので、魔王以上に強い大魔族も存在するかもしれません

また、魔王が討たれたというのにその功労者の一人フリーレンを相手取っても余裕を見せるクヴァール、アウラ、マハト、ソリテール等の大魔族の態度からして、魔王と大魔族では戦闘力がそこまでかけ離れている訳ではないのでしょう。

勇者一行がどのように魔王を倒したのかは2023年時点で明かされていないので分かりませんが、全知のシュラハトや七崩賢を統べる魔王がヒンメル達に討たれたのには単純な戦い以外の何かがあったのかもしれませんね。

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ゼーリエは魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した神話の時代から生きる大魔法使いであり、半世紀以上前に突如歴史の表舞台の現れた全知全能の女神に最も近い存在と言われています。

ゼーリエは過去に七崩賢黄金卿のマハトの「万物を黄金に変える魔法」に対する効果的な魔法を使用している事から、人類が未だ解析出来ない七崩賢の「呪い」に幾つかの対抗手段を隠し持っているのは明らかです。

では何故ゼーリエは魔王を倒さなかったのでしょうか。

1000年前、魔王はエルフの皆殺しを命令している筈ですがその報復、または自分に危害が及ぶかもしれない魔王をゼーリエが討伐しなかった理由は現在も不明です。

しかし、単行本5巻第43話「特権」(113ページ)の回想で、フランメがゼーリエにフリーレンを紹介した際に「この子はいつか魔王を倒すよ」と述べると、ゼーリエは「私には無理だとでも?」と若干反発しています。

このゼーリエの態度から魔王相手でも勝算はあるような気がしますが、すぐ後にフランメが「私達じゃ無理なんだよ。だってさ師匠、平和な時代に生きる自分の姿が想像できねえだろ?」と付け加えるとゼーリエは反論もせずに黙ったままでした。

また、単行本6巻第53話「人間の時代」(114~115ページ)では、フランメの偉業により人類の誰もが魔法を使える時代がやってきて遠く無い未来に人類が魔王軍に抗う力を手に入れると話していますが、これはゼーリエが望む所ではありません。

ゼーリエにとって魔法とは才ある者が扱える特別なものである為、誰もが魔法を使える時代には反対でした。

そして、単行本6巻第57話「第三次試験」(181ページ)でゼーリエ自身が述べているように魔法の世界ではイメージ出来ないものは実現出来ません

このような思想からフランメが述べた通り、ゼーリエには魔王を討てるだけの実力があっても魔王が居なくなった先の平和な未来を想像する事が出来ないので実際にはどんなに強くても魔王を倒せなかったのでないでしょうか。

仮に自分に危害が及び魔王側から仕掛けてくれば倒していたのかもしれませんが、少なくとも積極的に魔王を倒しに行く事は無かったように思えます。

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葬送のフリーレンの表紙

魔王の正体や強さについてのまとめ

  1. 魔王は千年以上に渡り魔族の頂点に君臨していたが、物語開始時点で既に勇者一行に討伐されている
  2. 魔王の正体や姿は既刊(単行本11巻)時点でまだ描かれていない
  3. 魔王の夢は人類との共存であるが、人類の勢力圏が全盛期の三分の一になるまで多くの国と民族を滅ぼす他、エルフの皆殺しを命令している
  4. 魔王城の場所は魂の眠る地と同じ場所
  5. 魔王は「大いなる災い」ではない可能性がある
  6. 魔王の強さはまだ描かれていないので未知数

第一話時点で既に討伐されている魔王ですが、既刊11巻時点で勇者一行と魔王の戦闘描写が描かれていない為、本当に死んでいるのかどうかは怪しい所です。

また、七崩賢や大魔族の頂点に君臨し続けた魔王を、当時クヴァールやマハトにさえ勝てなかった勇者一行がどのようにして討ち取ったのかも想像できません。

加えて魔王城がなぜ魂の眠る地と同じ場所にあるのかも分かっていない為、魔王に関しては分かっているようで何一つ分かっていないというのが現状です。

既に北側諸国の奥の方まで進んでいるフリーレン一行ですが、エンデに辿り着く間に何かしら回想で魔王について描かれるのかもしれませんね。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!