【葬送のフリーレン】ゼーリエの性別は?強さは作中最強で魔王にも勝てるのか

フリーレンと同じ1000年以上の時を生きるエルフのゼーリエは、大陸魔法協会創始者として一級試験編で登場しました。

ゼーリエの戦闘シーンは既刊10巻時点で皆無ですが、ゼーリエの描写から作中最強説が囁かれています。

そこで今回は、

  1. ゼーリエのプロフィールと性別
  2. ゼーリエと弟子について
  3. ゼーリエとフリーレンの関係
  4. ゼーリエの最強説と強さ予想
  5. ゼーリエと魔王について

などゼーリエについて現在判明している事を紹介していきたいと思います。

ゼーリエのプロフィールと性別

初登場は一級試験編の単行本5巻第43話「特権」でした。

ゼーリエはフリーレンの師匠の大魔法使いフランメの師匠であり、長寿のエルフの一人です。

人類の歴史上のほぼ全ての魔法を網羅する生ける魔導書と呼ばれており、この地上で全知全能の女神様に最も近い魔法使いと言われています。

魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した神話の時代から生きる大魔法使いであり、フリーレンと大して変わらない背格好ながら出る所は出ているので、性別は女性です。

ゼーリエと弟子達の関係

ゼーリエは弟子のフランメの才能は認めているものの自分と同じ高みへ上ってこれなかったとして失敗作と述べています。

フランメの死亡後も多くの弟子を取り育ててきましたがフランメのように台頭する者はおらず、その全てはゼーリエの望む高みにも及ばないまま先立ってしまいました。

しかし、ゼーリエは感情とは裏腹に長い人生の気まぐれで弟子を育てたにも関わらず、弟子一人一人の性格や好きな魔法を鮮明に覚えていると語っており、一度も弟子を取って後悔した事は無いと断言するのです。

それが例えフランメのように偉業をなし歴史に名を残せなくとも、ゼーリエには全て記憶に納まっていました。

また、ゼーリエが拠点にしている魔法都市オイサーストの第三次試験に使用した箱庭には、フランメが一番好きだったという「きれいな花畑を出す魔法」を使用して花畑を作っており、くだらない魔法と罵りつつも弟子の魔法を堪能している様子が窺えます。

フリーレン曰くゼーリエは自分の弟子にすら素直に気持ちを伝えられない子供のような人のようです。

ゼーリエとフリーレンの関係

ゼーリエの弟子であるフランメの弟子のフリーレンは、簡略するとゼーリエの孫弟子にあたります。

1000年前、フリーレンはフランメと共にゼーリエに面会していますが、その際には同族のフリーレンを見て「強いな、気に入った」と一目で素質を見抜き望む魔法を授けようとしました。

しかし、フリーレンが魔法は探し求めている時が一番楽しいと述べて断ると、ゼーリエはフリーレンには燃え滾るような野心が足りないとして評価を一新するのです。

なお、フランメはフリーレンは平和な時代の魔法使いであり、いつの日か魔王を倒す魔法使いとゼーリエに断言しました。

ゼーリエが創立した大陸魔法協会

ゼーリエは何千年も表舞台に出てきませんでしたが、半世紀以上前に突如として歴史の表舞台に現れて人類の魔法使いの頂点に君臨すると、大陸魔法協会を創設しました。

その目的は魔王軍との長い戦火の時代の洗練された魔法使いを追い求めるというのが一つであり、一級魔法使いの座に就いた者に特権を与える事で洗練された魔法使いを発掘しています。

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葬送のフリーレンの表紙

なお、ゼーリエが特権で授ける魔法により「巨万の富を得る」「大病を癒す」「絶大な力を手に入れる」事が出来ると言われており、一級魔法使い選抜試験の受験者の多くは特権で願いを叶える事を目的にしているようです。

ゼーリエの強さは作中最強

ゼーリエはエルフという半永久的な寿命を得る種族であり、最低でも1000年以上を生きる時間の中で人類のほぼ全ての魔法を網羅する大魔法使いです。

そして、この地上で全知全能の女神様に最も近い魔法使いと言われている為、人類の中ではまず間違いなく最強の座に君臨するでしょう。

次にゼーリエの強さを示す項目を見ていきたいと思います。

ゼーリエの魔力の揺らぎ

フリーレンは大魔法使いフランメの教えから魔力を制限する修行を取り入れています。

魔力を制限する理由は、体外に放出する魔力を制限して己の強さを相手に誤認させる事であり、目的は対魔族戦において魔族が認識した魔力の誤差で欺いて殺すというものです。

この修行は魔族を欺く術ですが本来実用的ではない技術であり、魔力の制限を修行に充てる時間を別の鍛錬に使えば何倍も強くなれる非効率極まりないものでした。

恐らく、ゼーリエにとっても魔力制限は時間の無駄であり、ゼーリエにはそもそもそのような姑息な手法を用いらなくとも魔族は余裕で倒せるのでしょうが、弟子のフランメが対魔族を欺く為に取り入れた「魔力の制限」を自身でも取り入れているのです。

その修行期間はいつからなのかは分かりませんが、ゼーリエは普段から魔力の制限を行っており、現在その揺らぎを見抜いた者はフェルン以外にいません

そして、ゼーリエの弟子である一級魔法使いレルネンは魔王に続きフリーレンの魔力の制限を見抜いた唯一の人物であり、レルネンは絶大なフリーレンの魔力が魔力を制限した状態のゼーリエに匹敵すると見解を示しました。

恐らくレルネンは魔力制限を解除したフリーレンの魔力量を予想して魔力制限中のゼーリエに匹敵すると意見したのでしょうが、実際にその通りであればゼーリエの魔力量はフリーレンを大きく超える事になるのでゼーリエは七崩賢断頭台のアウラやフリーレンの魔力を上回る程とてつもなく強いのではないかと予想されます。

ゼーリエとマハトはどちらが強い?

相性での優劣はあるものの黄金卿のマハトは七崩賢最強の魔族と言われていますが、ゼーリエとはどちらが強いのでしょう。

単行本10巻第93話「大結界」では、マハトが城塞都市ヴァイセを黄金卿に変えて暫く経過しており、遂にゼーリエが重い腰を上げてヴァイセへと赴いています。

その際、マハトの魔力探知でもゼーリエの存在は補足できず、マハトはゼーリエがすぐ背後に現れるまで気づけませんでした。

また、マハトはゼーリエに触れて金に変えようとしますが、この時ゼーリエが「呪い返しの魔法ミステイルジーラ」を使用したので逆にマハトは自分の呪いを跳ね返されて右手を金に変えられています。

七崩賢が使う呪いの原理は人類の魔法技術では解明不可能とされていましたが、ゼーリエが使用した「呪い返しの魔法ミステイルジーラ」は神話の時代の人類の英知の結晶であり、魔法の論理的解明を捨てた最も原始的な魔法であるとしてその範疇に収まらないと言うのです。

開戦して間もなく、お互いの魔法を防ぎ無効化するゼーリエとマハトでしたが、二人の戦いはゼーリエの弟子であるレルネンを筆頭とした一級魔法使いの弟子達が介入した為に中断する事となり、弟子達はマハトをこの場で倒せば黄金卿に変えられた街々や人間達も二度と元に戻せないとして、ゼーリエを説得しました。

ゼーリエがヴァイセにやってきたのはマハトがその気になれば北部高原全域を黄金に変えてしまうとの危惧から看過出来ないという理由であり、ゼーリエはこの場でマハトを始末する腹積もりでしたが、弟子達は金の解呪を諦めていなかったのでゼーリエは彼等に説得されると興を削がれて戦いを放棄したのです。

その為、厳密にはゼーリエとマハトがどちらが強いのかは分からずじまいでしたが、「万物を黄金に変える魔法ディーアゴルゼ」を跳ね返す「呪い返しの魔法ミステイルジーラ」を持つ他、人類の魔法を全て網羅するゼーリエにはまだまだマハトと相性の良い魔法や決定打となりうる魔法を隠し持っている筈なので、描写的にはゼーリエの方が格上だと思われます。

黄金に変えられた人々を見捨てていれば、その場でマハトは倒されていたかもしれませんね。

ゼーリエでは魔王に勝てない

一方で最強説のあるゼーリエですが、彼女では魔王に勝てないと言われています。

単行本5巻第43話「特権」の回想でフランメがフリーレンをゼーリエに紹介した際に、フランメはいつかフリーレンは魔王を倒す魔法使いになると述べました。

ゼーリエはフランメの物言いに引っかかり「私には無理だとでも?」と反応を示しますが、フランメは「戦いを追い求めるあなたには魔王を殺せない」と述べるのです。

また、ゼーリエは魔王を倒す倒さない、勝てる勝てない以前にフランメから「平和な時代に生きる自分の姿を想像できない」と言われており、ゼーリエ自身もその事に対して肯定も否定もせずに沈黙している事からフランメの分析は的中していたのでしょう。

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一級試験第三次試験の面接でゼーリエが「魔法の世界ではイメージできないものは実現できない」と自分で述べている通り、戦いを求めるゼーリエには魔王が消滅して平和が訪れた世界は想像できないのでゼーリエでは魔王には勝てない事になります。

恐らく実力的にはゼーリエの方が強そうですが、ゼーリエ自身のイメージの問題なのでしょうね。

ゼーリエの性別と強さについてのまとめ

  1. ゼーリエの性別は女性であり、所属はエルフでフリーレン同様に1000年以上を生きている
  2. ゼーリエは人類の歴史上のほぼ全ての魔法を網羅する「生ける魔導書」であり、全知全能の女神様に最も近い魔法使いと呼ばれている
  3. ゼーリエは大魔法使いフランメの師匠であり、フランメの弟子であるフリーレンはゼーリエから見れば孫弟子にあたる
  4. ゼーリエはフランメの魔力制限を実行しており、その魔力の揺らぎを見抜いた者はフェルンのみである
  5. ゼーリエの強さは人類の中ではまず間違いなく最強の座に君臨すると考えられるが、戦いを求めるゼーリエには魔王が消滅して平和が訪れた世界は想像できないのでゼーリエでは魔王には勝てないと言われている

人類の歴史上のほぼ全ての魔法を網羅するゼーリエは、フリーレンと同じように魔力を制限した状態で絶大な魔力量があります。

魔族の中でも屈指の魔力量を持つ断頭台のアウラを上回るフリーレンの魔力と同等以上と言われている為、恐らくゼーリエが制限を解除すれば魔族を含めても作中トップに君臨するかもしれません。

現在時点でマハトとの様子見といった軽い戦闘描写しかなく強さはあくまでも予想にはなりますが、魔王や勇者ヒンメル、人類最強と言われる南の勇者がいない今、最強はゼーリエではないでしょうか。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!