刀鍛冶の里編で登場した絡繰技師の少年・小鉄君は、中々に辛辣な毒舌家でしたが命を賭して時透無一郎を救出した度胸のある少年でもあります。
主な登場は刀鍛冶の里編だけであるものの、そんな小鉄君の素顔やその後は本編では深堀りされていませんでした。
そこで今回は、
- 小鉄のプロフィール
- 小鉄の素顔は何巻何話?
- 小鉄の毒舌
- 小鉄の声優「村瀬歩」の情報
- 小鉄の死亡説について
- 小鉄のその後
- 小鉄と無一郎の約束
など、小鉄のプロフィールやその後について紹介していきたいと思います。
小鉄のプロフィール
【名前】 | 小鉄(こてつ) |
【年齢】 | 10歳 |
【職業】 | 戦闘用絡繰人形縁壱零式整備担当 |
【初登場】 | 単行本12巻101話「内緒話」 |
【声優】 | 村瀬歩 |
刀鍛冶の里で縁壱零式の整備を担当する10歳の少年で、小鉄の祖先は戦闘用絡繰人形縁壱零式の作成者になります。
父親は急死しており兄弟もいないそうですが、母親の所在は不明で、苗字は明かされていません。
初登場時、小鉄は時透無一郎に縁壱零式の鍵を渡すように半ば強制されていましたが、断り続けていると首に手刀を受けて胸倉を掴まれる事になり、見兼ねた竈門炭治郎が仲裁に入りました。
炭治郎に救われた後は、無一郎を見返す為に破壊された縁壱零式を途中まで復元して炭治郎の訓練に協力しており、縁壱零式の中から出てきた300年以上前の日輪刀を炭治郎に渡しています。
子供ながらかなりの毒舌家です。
小鉄の素顔は何巻何話で見れる?
小鉄の素顔が描かれたのは単行本13巻107話「邪魔」のおまけページです。
太い眉、まん丸な目、赤丸ほっぺはお面と全く一緒であり、お面と似すぎていてお面がいらないのではと言われています。
小鉄の毒舌はうざい
小鉄の特徴の一つである毒舌は、場面を選ばず自然と発声される為、中には「うざい」と不快に感じる方もいるようです。
そこで小鉄の毒舌を一部抜粋したのでどんな毒舌を言い放ったのか見ていきましょう。
12巻103話 | 「意地の悪い雌鴉の相手なんてしなくていいですよ」 ※無一郎の鎹鴉・銀子にボロクソに言われる炭治郎に対しての一言 |
12巻103話 | 「あの澄ました顔の糞ガキよりも絶対に強くなってくださいね…!」 ※縁壱零式を破壊した無一郎打倒を掲げて炭治郎に協力する際の一言 |
12巻104話 | 「その程度か?ゴミカスが。髪長すぎなんだよ切れ昆布頭。チビ。不細工の短足。切腹しろ恥知らず」 ※打倒無一郎を掲げて無一郎に言い返す言葉を考えた結果の一言 |
13巻108話 | 「昆布頭とか言って悪かったよう」 ※時透無一郎に命を救われた際の一言 |
13巻108話 | 「わああん、すみませぇん、嫌いだったんです」 ※時透無一郎に昆布頭と呼んでいた事がバレた際の一言 |
13巻118話 | 「キッショ!!絶対独身だよ」 ※玉壺を見た第一印象の感想 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「人づきあいが下手なのも、短気で偏屈なのも、全部鋼鐵塚さん自身の問題ですから」 ※鋼鐵塚蛍に言及する一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「あんな可愛い人がよくあんなのとお見合いする気になりましたね」 ※鋼鐵塚蛍のお見合い相手を見ての一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「かなり可愛い人ですね、腹立つ。所詮、顔ってことか」 ※鋼鐵塚蛍のお見合いを覗き見ての一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「緊張してるんですかね?なんか、妙にもじもじしてるし…大の男が気持ち悪いですね」 ※鋼鐵塚蛍がお見合いで緊張している姿を見ての一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「アレで照れてるの!?気持ち悪っ!」 ※鋼鐵塚蛍が照れて蛸みたいにうねうねしているのを見て一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「デカイ図体してゴロゴロしないでくださいよ、鬱陶しい」 ※お見合いが破断になりふて寝する鋼鐵塚蛍に一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「…どうして、こんな糞くそみたいな性格に育てたんですか?」 ※鋼鐵塚蛍に好意を無碍にされた後に鉄珍に放った一言 |
鋼鐵塚蛍のお見合い | 「これはないですよ。ひどすぎます。はっきり言って、クズです」 ※40手前で子供に逆上する鋼鐵塚蛍を見て鉄珍に放った一言 |
明日の約束 | 「時透さん、まだ熱があるんじゃない?そういうこと言う人じゃないよね?」 ※縁壱零式の修理の手伝いを申し出る時透無一郎に一言 |
明日の約束 | 「あの節は、昆布頭とか澄ました顔の糞ガキとか、チビとか不細工な短足とか、色々失礼なことを言ってすみませんでした」 ※時透無一郎に謝る際に出てきた言葉 |
こうして一覧にして見てみるとまさに毒舌極まれりといった印象です。
特に鋼鐵塚と無一郎に対しては容赦ありませんが、その二人に関しては普段の行いのせいという自業自得感が強いので仕方がないようにも思えます。
しかし、通常時は礼儀正しい上に恩人には感謝を述べて頭を下げる姿が描かれていますので、基本的には大人顔向けの分析力を持った素直な少年でしょうか。
小鉄の声優「村瀬歩」さん
【名前】 | 村瀬歩(むらせあゆむ) |
【所属】 | アスターナイン |
【誕生日】 | 1988年12月14日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | アメリカ合衆国カリフォルニア州出身で、小学生時代をアメリカで過ごした後に高校時代を愛知県で過ごし、京都府の大学進学後、大学生活と兼業し日本ナレーション演技研究所へ通っています。
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小鉄の死亡説について
単行本14巻117話「刀鍛冶」にて、時透無一郎は刃毀れした刀により全力が出せず玉壺の血鬼術「水獄鉢」に閉じ込められており、小鉄は水獄鉢に閉じ込められた無一郎を助けるべく行動しました。
その際、小鉄は包丁を片手に水獄鉢をこじ開けようとしますが背後に迫っていた玉壺の水生動物に気付かずに斬りつけられており、痛みと出血に狼狽えている隙に更に鳩尾へと強烈な刺突が繰り出されてしまうのです。
小鉄が水生動物にやられる瞬間を見ていた無一郎が咄嗟に「急所を刺された、死ぬ」と冷静に解説していた事から、この時点で小鉄は相当の深手を負ってしまったと考えられていました。
そして、小鉄が最後の力を振り絞り水獄鉢に息を吹き込み無一郎に空気を送ると、無一郎は空気を貰い受けて渾身の剣技で水獄鉢を脱出します。
しかし、118話「無一郎の無」では、小鉄は息を吹き込んだ直後には既に倒れてしまっており、脱出した無一郎が水生動物を討伐して小鉄を抱きかかえると小鉄はか細い声で「時透さん…お、おれのことはいいから…鋼鐵塚さんを…助けて…刀を…守って…」とまるで遺言のように願いを託すのでした。
玉壺は刀鍛冶の里編で登場した十二鬼月の一人、上弦の伍の鬼ですが、読者から「気持ち悪い」などと言われるキャラクターです。 血鬼術が水生動物に関連する他、玉壺自身も自分の体の改造を趣味にしているため、第三者から見て不快感強めな容姿となって[…]
その後、無一郎が玉壺を討伐する121話「異常事態」まで小鉄の登場が無かった為、週間連載時点では急所を貫かれた小鉄はそのまま死亡したものと思われたのです。
ですが122話「それは一時的な興奮状態」にて、玉壺討伐後に玉壺の経皮毒で倒れる無一郎の看病であたふたとしていた鉄穴森鋼蔵の下に小鉄は何気ない様子で再登場しました。
実は鳩尾からの出血は水生動物に斬りつけられた腕の出血を押さえていたら付着したものであり、小鉄は炭治郎から預かっていた煉獄杏寿郎の鍔を懐に入れていたので水生動物の攻撃をその鍔が防いでくれたのです。
しれっと登場した際には鉄穴森が「小鉄少年の亡霊!!」と絶叫していますが、小鉄はクールに「いや全然死んでないので亡霊じゃないスよ」と否定しています。
こうして小鉄の死亡説はなくなりましたが、腕の傷も相当な深手なので止血しなければ生命の危機に瀕していました。
小鉄のその後は小説で判明
原作漫画では半天狗討伐後、太陽を克服した禰豆子と炭治郎達が喜びを分かち合って刀鍛冶の里編は完結していますが、小鉄はその場にいながらも禰豆子に頭を撫でられるだけで台詞は無く終了しています。
また、最終回では鬼舞辻無惨討伐後の炭治郎の病室に鋼鐵塚達と共に見舞いに訪れている描写、未来編では子孫が登場していますが、小鉄のその後は詳しく描かれていません。
小鉄の刀鍛冶の里編のその後の様子が分かるのは、
- 小説「風の道しるべ」:第2話「鋼鐵塚蛍のお見合い」
- 小説「風の道しるべ」:第4話「明日の約束」
になります。
小鉄のその後「鋼鐵塚蛍のお見合い」
本作は鋼鐵塚蛍の性格を直す為に鉄地河原鉄珍、鉄穴森鋼蔵、小鉄の三名が鋼鐵塚蛍のお見合いを画策するというエピドードであり、刀鍛冶の里編後の閑話です。
小鉄は鉄珍と鉄穴森と共に鋼鐵塚のお見合い風景を覗き見ていましたが、今の時代に刀は古い、愛する旦那には刀なんて野蛮なものを作って欲しくないと面と向かって言われた鋼鐵塚が「どんな局面でも折れずに戦う、そいつの命を守る刀を打てることを、刀鍛冶であることを俺は誇りに思っている」と大人の対応でお見合い断った姿を見届けた際には痛快に感じており格好良かったと綴っています。
なお、見合い後に落ち込んでいる鋼鐵塚に鉄穴森が茶を淹れている際に小鉄が「茶柱ですよ!これは幸先がいいですねえ」と励ますと、鋼鐵塚は茶柱は誰にも知られずに飲み干さなければならないと逆上し、気を使った事が裏目に出た小鉄は責め立てられるのでした。
エピドードの締めくくりには小鉄は神様に鋼鐵塚が心を入れ替えたら優しいお嫁さんを授けてあげるようにと少しばかり祈っています。
鬼殺隊には鬼と戦う「剣士」と彼らをサポートする「隠」が居ますが、もう一つ重要な役割を担っているのが日輪刀を作る刀鍛冶です。 彼ら刀鍛冶のおかげで隊士達は鬼を狩れる訳ですが、主人公竈門炭治郎の専属刀鍛冶・鋼鐵塚蛍はかなり変わった性格をし[…]
小鉄のその後「明日の約束」
本作は刀鍛冶の里編後、空里へ移転中の里に時透無一郎がもう一度訪れた際の閑話です。
無一郎は鉄井戸の墓参りと小鉄に会いに来たらしく、小鉄と再会します。
しかし、小鉄は里長・鉄地河原鉄珍から空里への移転にかかる二日の間に修復の目途が立たなければ縁壱零式を里に捨てていくという条件を出されており、縁壱零式の修理に難航していたのです。
小鉄は現状を無一郎に説明すると自分が無能だからいけないのだと卑下しますが、無一郎は「なら、役に立つものに戻したらしい」と励まし、以前縁壱零式と訓練を交えた際に動きは記憶していると言って小鉄の手伝いを買って出ました。
一回訓練しただけで絡繰の細部の動作を理解して縁壱零式の動きを教えてくれる無一郎を素直に称賛する反面、小鉄は無一郎と自分を比較して才能の無さに気後れします。
見兼ねた無一郎は自分が小鉄と同じ年齢の時には刀も握った事がないと述べ、父親は杣人で十歳の頃に両親が死亡した事、米も満足に炊けず包丁も使えず木を切る事も出来ず毎日兄に叱られていた等、小鉄に自分の半生を語りました。
そして、無一郎が双子の兄が鬼に殺害されたのをきっかけに鬼殺隊に入隊した事を話すと、無一郎の事を代々鬼殺隊の名家だと思っていた為に小鉄は辛い生い立ちを話させてしまった事を謝罪します。
しかし、無一郎は失っていたその記憶を思い出すきっかけは竈門炭治郎と小鉄の存在があったからだと言い、あの時、小鉄が他人の為に命を懸けて玉壺の水獄鉢から救い出してくれたから大切なものを思い出させてくれたと感謝を伝えるのでした。
また、談笑していると甘露寺蜜璃と鉄穴森鋼蔵が差し入れを用意して合流し、蜜璃が「無一郎君と小鉄君ってば、すっかりお友達になったのねえ」と言えば、小鉄が気後れして「いえ、柱の時透さんと俺なんかじゃ」と否定に入るとそれを遮るように無一郎が「うん、友達だよ」とさらりと被せたのです。
無一郎の発言に驚く小鉄でしたが、無一郎は初対面の際に放った数々の暴言は間違いだったとして、炭治郎が述べたように「刀鍛冶は重要で大事な仕事であり、剣士とは別の凄い技術を持った人達」と評価を改めると、玉壺戦では小鉄や鉄穴森の刀に救われた事、炭治郎もまた鋼鐵塚が研磨した刀に救われたのだと今一度その場で小鉄と鉄穴森に謝罪するのでした。
無一郎の変化もありますが、剣士の、それも柱からの感謝に小鉄は無言で涙します。
そして、蜜璃達が差し入れに持ってきたおにぎりを食べた後は再び一緒に縁壱零式の修復に取り掛かっており、最終日ギリギリには最低限の動きの再現を可能にしました。
なお、鉄珍の条件は小鉄を奮い立たせる為の嘘であり、頭も良く冷静な判断力もあり分析力にも秀でているものの己の限界を自分で決めてしまいがちな欠点を案じていたからこそ、その殻を破る為に設けた期限だったのです。
鉄穴森は鉄珍から話を聞いていた小鉄の成長の見届人であり、期限内に諦めずに縁壱零式を最低限修復した姿を見て「あなたをみくびっていました」と謝罪しています。
小鉄と無一郎の約束
「明日の約束」で縁壱零式を最低限修理した小鉄ですが、エピドード終盤には無一郎にこんな約束を取り付けています。
「俺、零式を必ず直します。そしたら、必ず戦闘訓練に来てください。今度はちゃんと操作して時透さんの弱点をつく動きを組むから」
以前、小鉄は無一郎が気に入らなかったので絡繰の操作方法を教えませんでしたが、次はちゃんと操作して訓練を行うと約束をすると、無一郎の手を取り「必ず」と念を押すのです。
その際、蜜璃の提案で炭治郎、禰豆子、玄弥、鉄穴森、鉄珍等の一緒に戦い抜いたメンバー、そして炭治郎の同期も誘ってもう一度美味しいものを食べようと約束しており、無一郎も穏やかな笑顔を見せて提案に乗っています。
残念ながら「明日の約束」のエピドードはここで終わっており、この時の不確かで確証の無い約束は描かれないまま終わりました。
もしかしたら柱稽古編で描かれていないだけで小鉄と無一郎が約束を果たしていた可能性はありますが、果たして二人が約束を果たす前に最終決戦の無限城編が訪れたのか、それとも約束を果たした後に無限城編が訪れたのかはよく分かっていません。
しかし、単行本21巻179話「兄を想い弟を想い」の無一郎の今際の際、兄の有一郎と邂逅した際に「仲間ができて僕は楽しかった」と語るシーンに小説で約束した通り刀鍛冶の里編で共に戦った仲間と炭治郎の同期が一堂に会し楽しそうにするコマが回想として描かれているので、個人的には小鉄と無一郎は約束を果たしていると考えています。
この回想のコマには竹筒を咥えていない禰豆子や善逸と伊之助がいるので、刀鍛冶の里編後、柱稽古編の最中にもう一度移転した里に訪れているのではないでしょうか。
真相はアニメ版で補完されるかもしれませんが、この時の思い出を無一郎が「仲間ができて僕は嬉しかった」として思い浮かべているのは感無量ですね。
刀鍛冶の里編でも活躍した時透無一郎ですが、鬼舞辻無惨との最終決戦が繰り広げられた無限城での戦いでも活躍し壮絶な最期を迎えました。 そこで今回は、 時透無一郎の死亡シーンは何巻何話? 時透無一郎と黒死牟の戦い […]
小鉄の素顔や死亡説とその後についてのまとめ
- 小鉄の素顔は、単行本13巻107話「邪魔」のおまけページで判明
- 小鉄の毒舌は主に鋼鐵塚蛍と時透無一郎に使用
- 小鉄の声優は「村瀬歩」さん
- 小鉄は刀鍛冶の里編で時透無一郎を助けようとした際に上弦の伍・玉壺が召喚した水生動物に鳩尾を貫かれて死亡説が囁かれたが、竈門炭治郎から預かっていた煉獄杏寿郎の鍔を懐に入れていた為攻撃は届かず生きていた
- 小鉄のその後は小説「風の道しるべ」で描かれており、時透無一郎と一緒に縁壱零式を修復し、再び皆で会う約束をしている
- 小鉄と無一郎が約束を果たしているシーンは描かれていないが、単行本21巻179話「兄を想い弟を想い」の無一郎の今際の際の一コマにそれらしきシーンが描かれている
初登場当初は生意気な子供という印象でしたが、炭治郎との修行では大人顔負けの分析力や絡繰技師としての技量を収めている事が判明しており、口は悪いもののしっかりした少年という事が分かりました。
第一印象の関係で無一郎とは相容れないように思えましたが、玉壺戦を通して小鉄は無一郎に、無一郎は小鉄に救われると、その後で小説ではすっかり打ち解けています。
二人が友達として仲良くなり共にご飯を食べる姿は原作では描かれませんでしたが、アニメ版で補完されるといいですね。