【鬼滅の刃】宇髄天元の弟がパワハラ会議に参加!?病葉が弟説って何?

宇髄天元の兄弟は一人を除いて全員亡くなっていますが、とある界隈では「病葉の正体は実は生きていていた天元の弟」という説が提唱されているようです。

そこで今回は「宇髄天元の弟が病葉説」についての考察を紹介したいと思います。

宇髄天元の弟=病葉説とは

宇髄天元には9人の姉弟妹がいますが、実は「宇髄天元の弟=病葉説」がまことしやかに囁かれているのです。

では、一体なぜこのような荒唐無稽な説が浮上したのか一つずつ解説していきたいと思います。

なぜ宇髄天元の弟がパワハラ会議に参加していたと言われているのか

類似点や相違点については下記で解説致しますが、天元の弟がパワハラ会議に参加していると言われる理由は、下弦の参「病葉」が天元の弟であるという考察が元になっています。

ただし、念頭に置いてほしいのは「宇髄天元の弟が病葉説」はあくまでも公式設定ではない謂わば都市伝説の一つであるという事であり、実際に原作本編で天元の弟がパワハラ会議に参加しているわけではありません

その為、病葉=天元の弟であればパワハラ会議に参加していたとも言えますし、病葉=天元が異なれば参加していないとも言えるので、どちらとも唱える事が出来ます。

病葉=天元の弟ならどうやってパワハラ会議に参加したのか

仮に病葉=天元の弟であれば、彼はどうやって無限城に召集される十二鬼月に上り詰めたのでしょうか。

一つ目の可能性は、単純に忍の家系で培った実際に死ぬような目に遭う過酷な修行によって身に着けた身体能力と技術の高さで鬼化した後も瞬く間に成長していったと考えられますが、天元の弟が修行で死亡したのが約8年前になりますので、仮に天元の弟が死を偽装して生き残りその後に鬼になったとしても8年の間で下弦まで上り詰めた事になりますね。

二つの目の可能性は、鬼の素質に関係しているのかどの鬼も大抵生い立ちのせいで精神がイカれている所です。

天元自身も生き残ったとは言え、精神的に追い詰められている一面がありますので天元の弟も修行で死を体験しているので、仮に生き残っていれば憎悪に支配されておかしくなっていたとしても不可解ではないでしょう。

その場合、忍の技術を修めているので人を殺す術は他の鬼と比較したら群を抜いていると考えられる為、短い期間で効率よく人間を食べて十二鬼月に昇格する事が出来たのではないでしょうか。

※あくまでも病葉=天元の弟と考えた場合の考察となります。

病葉とは

病葉(わくらば)は十二鬼月の下弦の参の鬼です。

初登場は単行本6巻51話「日輪刀還る」、死亡は同6巻52話「冷酷無情」。

那田蜘蛛山で累が討伐された後のパワハラ会議(鬼舞辻無惨が下弦の鬼を召集した会議)にて他の下弦の鬼と共に召集されていますが、無惨の手で下弦の鬼は解体・殺害されました。

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鬼滅の刃の表紙

そして今回、この病葉が実は宇髄天元の弟の一人だったのではないかと言われているのです。

宇髄天元の弟

まず、宇髄天元の弟ですが生き残っているのは無機質な父親の複写である後継者候補の弟一人だけです。

その他の兄弟は厳しい訓練と修行で天元が15歳になるまでに7人命を落としており、兄弟同士の殺し合いで残りの兄弟は天元と生き残った弟の手によって死亡しています。

その為、「宇髄天元の弟=病葉説」を聞くと生き残った弟が病葉という考えがまず初めに浮かんでしまいますが、この弟は見ての通り素顔等が全く異なるので病葉とは無関係であり、天元が里抜けした後も生存している事が「鬼殺隊見聞録・弐」で書かれているので無関係でしょう。

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ですが、どうやら「宇髄天元の弟=病葉説」は死亡している方の弟の事であり、弟の一人が死んだふりをして実は生きていたというのが仮説の一つとして提唱されているようです。

優秀な天元や生き残った弟の前で死んだふりをして成功するのか、という疑問が生まれますが、天元においては殺した後に初めてそれが自分の兄弟だと気付いているので酷く動揺していれば死んだふりも成功するかもしれません。

もし弟の一人が死んだふりをして生きていれば後に鬼になっていたとして不思議ではありませんね。

病葉の法

他作品にはなりますが白土三平先生の「忍者武芸帳」という漫画作品の中に「病葉(わくらば)の法」という伊賀忍法が登場しています。

死なない程度に大怪我をして死体になりきる忍術(所謂死んだふりを徹底した術)の一つですが、これは虫がわいて肉を喰おうが、鳥が目を突こうが、どんな事が起きても決して動かず呼吸を置止めて脈拍を断つ恐ろしい術です。

時には自らの四肢を断つ事もあるこの術、鬼滅の刃でも既視感がありますね。

遊郭編にて上弦の陸・妓夫太郎に腕を斬られた宇髄天元が筋肉で心臓を止めて死んだふりをしていましたが、やはり天元も忍出身なので当たり前のように病葉の法をやってのけていました。

この「病葉の法」という術名と「病葉」という名前が被っているのは意図したものか怪しい所ですが、実際に天元も使用した所、天元の弟の一人も病葉の法を使って生き残っている可能性も充分に考えられるのではないでしょうか。

なお、遊郭編で天元の腕は斬られていますが、病葉の法を天元が意図していた場合、妓夫太郎に斬られたのではなくて天元自身が斬られたように見せかけて自分で斬った説が浮上しています。

病葉と天元の顔が似ていない理由

「宇髄天元の弟=病葉説」において避けて通れないのが病葉の顔がどう見えも天元や生き残った弟と系統が違う事です。

しかし、公式ファンブック鬼殺隊見聞録の鬼殺隊報に書かれている通り、宇随家は一夫多妻制で15歳になったら3人の妻を持つ事になる為、宇髄天元や生き残った弟とは腹違いの兄弟の可能性があります。

その場合、顔が似ていない理由の説明になりますが、それにしても面影が全く無いので父母のどちらかの遺伝子に偏ったのでしょうか。

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隔世遺伝の線もあるので病葉が宇髄天元の弟の一人であったとしても不思議ではありませんね。

病葉の襟巻(マフラー)が天元の弟の物と似ている

病葉は白っぽい襟巻をしていますが、実は宇髄天元の弟の一人も同じような襟巻を付けています。

これは漫画版ではナレーションで隠れているので分かりませんが、アニメ版遊郭編第8話では病葉の襟巻と似た襟巻をした小柄な人物が両端に描かれており、共に背格好は病葉と変わりありません。

もし、病葉=天元の弟説が有力ならば、病葉となったのはこの両端どちらかの弟なのかもしれませんね。

病葉のピアスが宇髄天元と同じデザイン

病葉は両耳に二つずつ金色のピアスを付けています。

しかし、このピアス何処かで見た事があると思えば宇髄天元が両耳に付けているピアスと全く同じ色とデザインでした。

文化的にはピアスは大正時代以前からありますが、全く同じデザインというのは意味深ではないでしょうか。

天元は忍時代からこのピアスをしているのでもしかしたら忍の里の限定品である可能性がある為、その場合、病葉が本当に天元の弟であるか、もしくは病葉自身が忍の里で直接手に入れている可能性が考えられます。

単純にその時代のピアスのデザインに幅が無かった可能性の方が高いですが、なぜ病葉と天元だけが同じピアスを付けているのかは謎に包まれたまます。

病葉が鬼舞辻無惨から逃げたのは忍の習性

単行本6巻51話、52話で展開された通称パワハラ会議では、集められた下弦の鬼を無惨が解体しました。

その際、病葉は無惨に敵わない事を確信し戦って勝てないならば逃げるしかないと決断し逃走を試みたものの、すぐに捕まり頸を捥ぎ取られています。

病葉が取ったこの行動、考え方次第では相手の力量差を計り逃走、そして己の俊足なら逃げ切れると踏む思考が実は人間時代が忍だったからではないかと考えられているようです。

これに関しては忍云々関係なく一先ず逃走する他生き残れる手段が見つからないという判断なので、忍の習性とは関係なさそうですね。

逃げ方は忍者っぽいですが、猗窩座も似たような軌道を描いて飛び跳ねているのでややこじつけ感があります。

病葉に傷が残っている理由

病葉の額と両頬にはバツ印の傷跡があります。

このバツ印の傷跡から「二刀使いの天元が付けた傷痕」と推測されているようです。(回想時の天元は既に二刀持ち)

しかし、鬼になった場合傷は完治できる筈ですのでなぜ病葉が傷を残しているのか疑問が生じます。

無限列車編で猗窩座が瀕死の煉獄杏寿郎を鬼に勧誘している通り、鬼になれば人間時代に受けた傷も完治できる事が予想されますが、もし病葉の傷が天元がつけたものならば敢えて残しているのでしょうか。

もしかしたら天元と邂逅した際に古傷を見せつける事を考えていたのかもしれませんが、そもそも鬼なのに傷がある事は病葉=天元の弟説以上に気になりますね。

パワハラ会議に参加していた病葉が天元の弟説は根拠が薄い

ここまで病葉が天元の弟説について紹介してきましたが、最後に説の根拠の薄さを見ていきましょう。

まず、吾峠呼世晴先生の見解が無い事や公式ファンブックで触れていない事実から、現時点では病葉が天元の弟説はただの都市伝説となります。

また、吾峠呼世晴先生は公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」にて、当時の担当さんの影響でどんな脇役でも突き詰めてキャラクター造形を考えている事が明かされていますが、作者の想定では15巻相当で完結する内容を構想しており、実際には23巻で終了しました。

その事から宇髄天元の弟が鬼になっていたという展開はまず考えていないでしょう。

仮に考えていたとしたら単行本幕間やそれこそ公式ファンブックの大正コソコソ噂話、もしくはインタビュー等で没案の話が浮上すると思われます。

また、

  1. 襟巻が似ている→当時の服装としては珍しくない
  2. 背格好が似ている→似たような体系は大勢いる
  3. 病葉の法→偶然の一致の可能性
  4. バツ印の傷→二刀でつけられた傷とは限らない

と何れも断定するには根拠が薄く、それこそ都市伝説レベルの推測に過ぎません。

ただ、ピアスに関しては色を変えるだけでも差別化できたのになぜわざわざ同じデザインにしたのかという疑問が残るので、何か意図があった可能性はあります。

この場合、病葉=天元の弟だったというより、病葉が忍者の里を襲撃して戦利品として奪ったという説の方がしっくりくるのではないでしょうか。

しかし、病葉自身「せっかく十二鬼月になれたのに」と独白している通り、最近十二鬼月になったばかりの新参で、仮に天元が里抜けをした時期に鬼になっていたとすれば8年間の空白期間があるので時期的には天元の弟が鬼になっていた場合だと違和感はないように思えます。

このように一部分は根拠が薄いながら、一部分は「割とそうかも」と思えてしまう所が病葉=天元の弟説の面白い所ですね。

宇髄天元の弟=病葉説のまとめ

今回は「宇髄天元の弟が病葉説」というとんでもない説を紹介しましたが、個人的には病葉が天元の弟であり、天元と何処かで再会するという展開が初期構想にあった可能性も少なくないとは思っております。

本編では釈の都合上入れ込む所が無かったので没案としたかもしれませんし、病葉のキャラクター造形の段階では練り込んだ設定をそのまま残しているかもしれません。

もし病葉が天元の弟なら今後スピンオフ小説で触れられるかもしれませんね。

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