アニメ第26話の鬼舞辻無惨による下弦の鬼達を集めて無限城で行われた会議。
そのあまりの横暴さと自分の部下でも容赦なく殺していく無惨の姿に、ネットでは通称パワハラ会議と呼ばれています。
無惨含む鬼側をあまり応援していない読者からは「これはキツイ・・・」と言われていましたがどうでしょう?
今回はそんなパワハラ会議でなぜ無惨が女装していたのか、また下弦解体の理由を考察をしてみました。
なぜ鬼舞辻無惨は女装で登場した?
アニメ第7話で初登場した鬼舞辻無惨の姿は若い裕福そうな男性でした。
自分の家族を皆殺しにしておいて自分は子供と妻と幸せそうに歩く無惨と遭遇した炭治郎の、家族の仇を見つけた怒りと膨れ上がった憎しみに満ちた表情が印象的なシーンです。
鬼舞辻無惨が人間として生活していた理由
やっと見つけた家族の仇、鬼の始祖である無惨が人間の女性や子供と一緒にいるのを炭治郎はどんな気持ちで見ていたのでしょうか?
最初は自身の敵である鬼殺隊に見つからないようにする為だと思っていましたが、どうやらそれだけでなくある探し物のために、人間社会に混じって暮らしていると考えられます。
無惨の探していた青い彼岸花
無惨の探し物とは「青い彼岸花」のことでこれは無惨の人間時代、体が弱く20歳まで生きられないと言われていた無惨に善良な医者が施した薬のこと。
無惨はこの薬をみつける為に様々な人間に擬態していて、朝草で「月」として登場した際に一緒にいた「麗さん」という女性に近づいたのも、麗さんの家の人脈が広かったからです。
そして鬼滅の刃コミックス8話で登場した男児の姿の無惨。この時の無惨が住んでいる家も裕福そうで、このことから無惨は”青い彼岸花”を探すために、なるべく人脈の多い裕福な一般家庭にまざっているのではないかと考えられます。
そして本題のなぜ無惨はパワハラ会議で女装していたのでしょうか?
無惨は遊郭に潜入して青い彼岸花を探していた?
注目したいのは無惨の装いです。
鬼滅の刃に出てくる女性たちは着物であったり洋服であったり、大正時代とあって様々ですが着物を着ている女性たちは着物を気崩したりせず、髪もしっかりまとめています。
それに比べて無惨はどうでしょう?
無惨の着ている着物の裾の部分が広がっていて気崩しているようになっていて、これは花魁が身長を高く見せたり見栄えをよくするために厚みをだして着るのと類似しています。
そして髪型もかっちりとはまとめられてはいませんね。
このことからも無惨は遊郭に潜入して花魁として裕福なお客から、色々情報を集めていたのではないでしょうか?
裕福なお客ならその分人脈も多く情報もたくさん集められやすそうですが、無惨の性格上お客をたてて情報を引き出すのは厳しそうです。
無惨は店をもっている?
月彦に擬態している時の無惨は貿易会社を持っていました。
1000年以上も生きている鬼ですし、それなりの経営スキルや人付き合いのノウハウなんかもあるのでしょう。
花魁としてお客の機嫌をとるのは無理でも、経営者として人脈を広げていくのは可能そうですし、花魁としてではなく経営者として店にいるのなら昼間に外を出歩かなくても済みますからね。
パワハラ会議のときは仕事中に下弦の累が殺されたと知って即会議にしたのではないでしょうか。
下弦解体の理由
無惨は悪の親玉のわりには余裕が無く、いつもイライラしていて、酔っ払いの人間に顔色が悪いといわれただけで激怒しています。
悪の親玉ってもっと常に笑っているイメージがありますが無惨にはその要素は皆無ですね。
無惨は人間を鬼にする時には主に2種類の体質を選んでいます。
- 太陽を克服する細胞を持った今までの鬼たちと異なる性質をもった人。
- 今まで上弦になれた鬼たちと類似した体質の人。
累はもともと体が弱かったのですが、累と無惨は人間の時の体質が似ていて累なら自分のようにもっと強い鬼になれると思っていたのではないでしょうか。
累が家族ごっこのために他の鬼達に血を与えているのを許していましたし、自分と生い立ちが似ている累にかなり期待していたのかもしれません。
その累が負けて、累だけでなく自分まで負けたように感じたのではないか。そしてかなりご立腹で下弦の鬼達を呼び出したのでしょう。(しかも仕事中?の女装したまま)
下弦の鬼へのパワハラぶり
パワハラ無惨といわれていますが、実際にどのようにパワハラぶりを発揮していたのでしょうか。
下弦一体ずつ見ていきましょう。
下弦の陸 釜鵺(かまぬえ)
まず最初に無惨の殺されたのは、下弦の陸、釜鵺です。
無惨に対して否定的な考えを持ってしまい、それを無惨に読み取られてしまったことで無惨の機嫌を損ね殺されてしまいました。
下弦の肆 零余子(むかご)
釜鵺が殺されてしまったことで動揺し、無惨からの質問に言い返してしまったことで釜鵺と同じく無惨の機嫌を損ねてしまい、殺されてしまいます。
下弦の参 病葉(わくらば)
釜鵺と零余子が殺されてしまい、何をしても考えても殺されると思った病葉は無限城から逃げてしまおうとします。
しかし、逃げ切れたと思った時には無惨にあっけなく殺されていたんです。
下弦の弐 轆轤(ろくろ)
無惨に血を請うものの、厚かましいと無惨の怒りを買ってしまいさらに無惨に指図したと言いがかりを付けられて殺されてしまいます。
無惨から生き延びる秘訣
鬼になった下弦の鬼達は無惨に思考を読まれて「まずい」だの、「柱に遭遇したらすぐ逃げる」だの、まさに鬼のゆとり世代のような思考にカッとなったのかもしれません。
上弦の鬼、妓夫太郎の貪欲な性格を高く評価している点からも、無惨は貪欲でハングリー精神がある者が好きだと考えられますし、そして下弦の鬼と上弦の鬼には雲泥の差があるように思えます。
例えば響凱はもと下弦の陸ですが、炭治郎1人でほぼ無傷で倒しているのですが、いくら下弦の鬼ポジションを剥奪されたとしてもそう簡単に元下弦を倒せるものでしょうか。このことからも上弦と下弦の鬼の差が伺えます。
無惨はあの性格ですから八つ当たり半分、断捨離半分で下弦解体したので、それに巻き込まれた下弦は可哀そうですね。
まとめ
怒りっぽい無惨の性格や1000年以上生きているが故にあるノウハウなど、今回はネットでも話題になった無惨のパワハラ会議について考察してみました。
原作は完結してしまいましたが、個人的には無惨のパワハラ会議に関するスピンオフも見てみたい!これからも鬼滅の刃から目が離せません。