雷の呼吸は我妻善逸や獪岳が扱う呼吸法の一つですが、善逸が壱ノ型しか使えない一方で、獪岳が壱ノ型以外の全てを使用していました。
そこで今回は、
- 雷の呼吸の型と技の一覧
- 雷の呼吸は何の派生なのか
- 雷の呼吸の継承者
- 雷の呼吸の壱ノ型について
など、雷の呼吸について紹介したいと思います。
雷の呼吸の型と技の一覧
壱ノ型 | 霹靂一閃(へきれきいっせん) |
弐ノ型 | 稲魂(いなだま) |
参ノ型 | 聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい) |
肆ノ型 | 遠雷(えんらい) |
伍ノ型 | 熱界雷(ねつかいらい) |
陸ノ型 | 電轟雷轟(でんごうらいごう) |
漆ノ型 | 火雷神(ほのいかづちのかみ) |
雷の呼吸には6つの型が存在しており、漆ノ型のみ我妻善逸が編み出したオリジナルの型になります。
雷の型は技の発動時に雷鳴が響き渡るのが特徴で、劇中で使用された弐~陸の型に関しては獪岳が血鬼術で技を強化した状態で放っている為、通常のものより格段に威力を増したものです。
現在雷の呼吸を使用できるのは、我妻善逸と獪岳のみとなっています。
壱ノ型「霹靂一閃」
- 使用相手:異能の鬼、兄蜘蛛、魘夢、堕姫の帯、堕姫、鬼舞辻無惨
- 使用巻数:3巻127話、4巻34話、7巻60話、9巻79話、11巻91~92話、22巻190話、25巻198話
電光石火の勢いで接近し一太刀で相手を斬る雷の呼吸の基本技です。
相手に攻撃の隙を与えずに先手を取れる必殺剣でもあり、強靭な足腰を必要とする基礎でもある為、雷の呼吸を極めるには必須の技となっています。
なお、我妻善逸は霹靂一閃を極めている為、派生技を生み出していました。
日の呼吸から派生した基本の型の中に雷の呼吸がありますが、我妻善逸は雷の呼吸の中でも壱ノ型しか使えません。 しかし、善逸は壱ノ型だけを極める事でその派生技を幾つも編み出しており、劇中で活躍していました。 そこで今回は、 […]
弐ノ型「稲魂」
- 使用相手:我妻善逸
- 使用巻数:17巻145話
自分を中心に半円を描くように五つの斬撃を放つ攻撃技です。
一息で瞬きの間に五つの斬撃を放つ太刀筋は高速で、獪岳の血鬼術により触れれば皮膚や肉をひび割り続ける技へと強化されています。
参ノ型「聚蚊成雷」
- 使用相手:我妻善逸
- 使用巻数:17巻145話
体を回転させながら斬撃を無数に放つ波状攻撃です。
技名は四字熟語の「聚蚊成雷」から来ており、小さな虫の蚊でも数多く集まれば羽音が雷のようになるという意味になぞらています。
こちらも血鬼術で強化されている為、近づけない他、触れれば皮膚や肉をひび割り続けてしまう脅威の技です。
肆ノ型「遠雷」
- 使用相手:我妻善逸
- 使用巻数:17巻144話
離れた間合いから一気に距離を詰めて素早く斬り込む攻撃技で、霹靂一閃を抜刀術にしたような印象です。
血鬼術で強化されている為か、劇中では黒い稲妻のエフェクトを残して斬り込んでおり、当然この技も当たれば皮膚や肉がひび割り続けてしまいます。
伍ノ型「熱界雷」
- 使用相手:我妻善逸
- 使用巻数:17巻145話
下から上へと稲妻型の斬撃を放つ技です。
公式ファンブックによれば、肉体を稲妻の形状にひび割り焼いていく効果があり血鬼術で威力は増大していると記載されている為、元々の効果に肉体を稲妻の形状にひび割り続ける効果があるのかもしれません。
陸ノ型 「電轟雷轟」
- 使用相手:我妻善逸
- 使用巻数:17巻145話
広範囲に稲妻型の斬撃を幾つも放つ攻撃技です。
こちらも四字熟語の「電光雷轟」を模したものであり、「電光」は稲光が走る事を意味し、「雷轟」は雷が鳴り響く事を意味する事から、勢いが非常に激しい事を指します。
勿論、血鬼術で強化されている為、触れたら一巻の終わりであり、広範囲に放たれる斬撃を避けるのは困難です。
漆ノ型 「火雷神」
- 使用相手:獪岳、鬼舞辻無惨
- 使用巻数:17巻145話、23巻198話
我妻善逸が独自に考案したオリジナルの型で、全神経を脚に集中させて刀を振り切る閃光が走るような究極の一撃になります。
一見すると霹靂一閃の強化版に見えますが、恐らく速さや威力といった数値は前者の数倍は上回っており、足への負担も計り知れないでしょう。
また、太刀筋は居合斬りや抜刀術の構えであり、エフェクトも電撃の竜の形を帯びています。
雷の呼吸は何の派生なのか
雷の呼吸は日の呼吸の派生に当たります。
派生順としては、日の呼吸→雷の呼吸→音の呼吸へと更に派生していきました。
なお、雷の呼吸の使い手が柱になった場合は「鳴柱(なりばしら)」と名付けられるらしく、先代は自死した桑島慈悟郎です。
雷の呼吸の継承者
桑島慈悟郎は35歳の頃に戦闘中に片足を失った為、鳴柱を引退し育手に回っており、獪岳と我妻善逸を次期後継者として育てていました。
しかし、桑島は二人揃って雷の呼吸の次期後継者と伝えた為、これに怒った獪岳が桑島と善逸に反発すると、任務先で対峙した黒死牟に命乞いをした挙句鬼化する事を選択し、鬼殺隊から離別します。
その為、鬼舞辻無惨との最終戦の前に雷の呼吸の使い手から鬼が出た責任を取る為に桑島は介錯を立てずに一人切腹して命を絶っており、善逸は無限城で獪岳と対峙し恩人である桑島の仇を取ると共に、兄弟子を止められなかった事を亡き桑島に謝罪しました。
雷の呼吸の型は現代でも奉納する舞いとして受け継がれている為、善逸が子孫に伝えて残している事が分かります。(公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐より)
壱ノ型を使えない獪岳と壱ノ型しか使えない善逸
雷の呼吸は壱ノ型が全ての基本となりますが、獪岳は壱ノ型以外を使えるのに対し、善逸は壱ノ型しか使えないといった、両者とも別々の素質を持っていました。
互いに剣士としての素質が偏っていた為に桑島は二人で雷の呼吸の継承者になるように伝えましたが、自信過剰かつ自己評価の高さや自尊心の塊である獪岳の反発を生む原因となり、獪岳は最後まで善逸を敵視しています。
そんな二人のうち、善逸は愚直に基礎を磨き上げる事を繰り返して霹靂一閃を習得し更にその派生まで生み出していますが、獪岳は基礎となる壱ノ型以外の型を習得し純粋な強さを求めていました。
これだけでも二人の性格が一目瞭然ですが、獪岳が壱ノ型を習得できなかった理由はもしかしたら善逸のように基礎訓練を疎かにして強靭な足腰を身に付けていなかったからかもしれません。
一方で善逸は普段泣き虫で弱腰な性格な為、桑島の厳しい修行についていけずに泣いているばかりであり、そのせいでよく叱られていたので基本の型となる霹靂一閃を覚えるのに精一杯だったと考えられます。
二人が本気で桑島から雷の呼吸を教わっていれば、獪岳は壱ノ型を、善逸は壱ノ型以外を低水準ではあるものの習得できたかもしれませんね。
したがって、獪岳と善逸の剣士としての素質が偏っているのは性格のせいということになります。
雷の呼吸についてのまとめ
- 雷の呼吸は全部で6つの型がある
- 我妻善逸は壱ノ型しか使えない
- 獪岳は壱ノ型が使えない
- 漆ノ型「火雷神」は我妻善逸が編み出したオリジナル
- 雷の呼吸の派生順は、日の呼吸→雷の呼吸→音の呼吸の順
- 雷の呼吸の継承者は、獪岳と我妻善逸だったが、獪岳が鬼化した為に善逸一人しかいない
- 雷の呼吸の型は現代でも奉納する舞いとして受け継がれている
今回は雷の呼吸の型と技の一覧、使い手や派生先の呼吸などについて紹介いたしました。
雷の呼吸は神速の居合斬りに雷のエフェクトが特徴的で子供人気が高い呼吸となっており、爆発的な人気を獲得しています。
壱ノ型以外は獪岳が血鬼術で強化した状態で使用している為、元の型との違いがよく分からないものとなっていますが、もし善逸や桑島が使用していたらどのような感じのエフェクトになるのか気になりますね。
【あわせて読みたい】