星十字騎士団の一人グエナエル・リーは他の団員と違い聖文字に「the」が付いていないキャラクターです。
そこで今回は、
- グエナエルの正体
- グエナエルの能力
- グエナエルの最期
- グエナエルの強さ
など、早々に退場したグエナエルについて紹介したいと思います。
グエナエル・リーのプロフィール
| 【名前】 | グエナエル・リー |
| 【性別】 | 男？ |
| 【聖文字】 | V |
| 【能力】 | 消尽点 |
| 【所属】 | 星十字騎士団 / 滅却師 |
| 【初登場】 | 単行本63巻 |
| 【声優】 | 不明 |
ヘッドフォンを耳と額に被る皺皺で歯を剥きだしにした老人で、右目が斜視になっているのが特徴です。
一人称は「わし」で、口調も年寄りくさい「～じゃ・～かの」などの語尾をつけており、背丈も三から四頭身ほどで小柄となっております。
一方的に相手を嬲るのを楽しむ性癖をもっており、自信家な性格が窺えますが、常識から逸脱した草鹿やちるには驚愕し怯んだり、対して真面な虎徹勇音の意見には同調して見所があると褒め称える他、心の中でツッコミを入れたりと見た目に反して賑やかなキャラクターです。
グエナエル・リーの正体は？
グエナエルの正体は人間ではなく、星十字騎士団の一人グレミィ・トゥミューが聖文字Vの能力「夢想家」で生み出した空想の産物です。
ユーハバッハからは「V」を与えられてはいるものの、本来の「V」を与えられた滅却師はグレミィである為、グエナエルには「the」が使用されていません。
しかし、空想上の生物として誕生した時点で独自の思考・能力・感情・体構造などは備わっている為、何ら普通の人間と変わりありませんが、性格に関してはグレミィが影響しているのか不明です。
グエナエル・リーの能力「消尽点」
| 【聖文字】 | V |
| 【能力名】 | 消尽点（ヴァニシング・ポイント） |
グエナエルの力は主に３つのバージョンで構成されています。
- バージョン１＝姿が消える
- バージョン２＝存在までが消える
- バージョン３＝存在が意識の中からも消える
バージョン２は、発動し姿が消えた時点で既にそこにグエナエルは存在はせず視覚で捉えたグエナエルの姿の残像を「殴った」という錯覚だけを残します。
つまり、攻撃を避ける際にはバージョン２で自分の存在を消す事で回避且つ相手に「殴った」という錯覚を与え、攻撃を仕掛ける際にはバージョン１の姿のみを消した状態で一方的に攻撃する事も可能です。
グエナエルは主にこのバージョン１と２を瞬時に行き来する事で反撃を無力化し、尚且つ攻撃に転じていました。
そして極めつけは、相手がこのからくりに慣れ始めた際にバージョン３を発動する事で、グエナエルの存在が相手の意識の中から消え、グエナエルという存在を忘れさせるのです。
これにより、相手が消尽点を攻略しかけていてもその情報やグエナエルそのものを忘れ去る為、謂わばリセット状態となり、もう一度グエナエルが姿を現せばその時点で初対面となります。
簡潔にまとめると「自分の存在を視界・意識・記憶から消せる」能力です。
グエナエルの技「消尽滑体」
存在を消すのではなく僅かに後ろに体をずらす事だけに全霊圧を集中し、あらゆる反応速度を超えた速度で敵を躱す事が出来る、グエナエルの回避技です。
これにより作中では、草鹿やちるの攻撃を回避して致命傷を避けました。
グエナエル・リーの最期
虎徹勇音と草鹿やちるがとある建物を根城に結界を張り、重傷の六車拳西と鳳橋楼十郎を看病していた単行本63巻のラスト。
そんな二人が潜伏していた建物内にグエナエルが登場しますが、グエナエルの戦闘と最期は続く単行本64巻に収録されています。
グエナエルは草鹿やちるに敗北
グエナエルは消失点のバージョン１とバージョン２を瞬時に行き来する事で、勇音達の前に姿を現し、やちるの攻撃を受ける瞬間に存在を消し攻撃を躱していました。
その為、突然抱き付かれた勇音も、グエナエルを攻撃し反撃を受けたやちるも、グエナエルという存在を認識できずにいたのです。
再び消失点を解き二人の目の前に姿を現し自己紹介を始めるグエナエルに対し、やちるが野性的な勘で反応し迎撃に出た事で、グエナエルは一瞬たじろぎますが、姿や存在を二人の視覚から消す事で一方的にやちるを攻撃し続けました。
しかし、グエナエルがバージョン３で二人の記憶から存在を消す事で一端リセットした状態にして再び姿を現せば、やはりやちるが本能で攻撃をしてきた為にグエナエルは困惑し、本格的に野生に目覚める前に仕留めようと動きます。
ですが、グエナエルは消失点の能力で有利な状況でありながらもやちるの始解「三歩剣獣」の前に傷を負う事になり、やちるが斬魄刀を具象化した後、やちるの背後に出現した二体の獣に驚愕しているとやちるに一刀両断されるのでした。
尸魂界篇、破面篇と戦う事が無かった草鹿やちるは千年血戦篇でついに戦闘する事となりました。 そこで今回は、 草鹿やちるの斬魄刀「三歩剣獣」 草鹿やちるの強さと戦闘シーン 草鹿やちるのプロフィール […]
グエナエルはグレミィに殺害され死亡
単行本64巻572話「The Blaster」冒頭、草鹿やちるの三歩剣獣に一刀両断されたかに見えたグエナエルは「消尽滑体(バニシング・スライダー)」で僅かに回避して生き永らえていました。
しかし、次の瞬間、グエナエルの左肩から胴体にかけて肉を抉られると同時に星十字騎士団の一人グレミィ・トゥミューが登場します。
グエナエルは自身の終わりを悟るように絶望し自分は頑張ったと命乞いのような台詞を吐くと、グレミィは飽くまでも「僕の空想の産物」としては良くやったと称えるだけで、交渉をするグエナエルの言葉を遮るように消失点の能力にかけて「今、僕の記憶からも消えちゃった」と揶揄うのです。
数拍の沈黙を置いた後、グエナエルが激昂して神聖滅矢のようなものを手にグレミィに襲い掛かりますが、グレミィは冷静に動く事もせずに「もう君の未来を想像できない」と呟くと、グエナエルの肉体は粉微塵に弾け飛ぶのでした。
自身を星十字騎士団最強と自称する通り、作中でのグレミィは一人で瀞霊廷を滅ぼせる程に強く描写されていました。 そこで今回は、 最強のグレミィはなぜ負けたのか グレミィの正体と本体 グレミィのプロフィ[…]
正直、何の為に生み出したのか分からないキャラでしたが、グエナエルの最期は中々に悲惨なものですね。
グエナエルの強さは？
グエナエルの能力「消失点」は使い方次第では凶悪且つ強力であり、例えば藍染惣右介レベルの使い手が使用すれば脅威どころかチートです。
しかし、当の本人の身体能力は草鹿やちるに打ち負ける程度の膂力や霊圧である為、正直な所、グエナエルの強さは登場した星十字騎士団の中では下位もしくは最下位という評価が妥当でしょう。
もし、他の星十字騎士団並みの霊圧や身体能力があれば消失点のみでも充分に隊長格に対抗できた筈ですが、残念ながら、グレミィはそこまでのスペックをグエナエルに反映させていませんでしたね。
能力はかなりのロマンを秘めている為に少し残念な使い手です…。
今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
グエナエル・リーの正体や能力と最期についてのまとめ
- グエナエル・リーの正体は、グレミィ・トゥミューが「夢想家」で生み出した空想の産物
- グエナエルの能力「消失点」は、自分の存在を視界・意識・記憶から消す事が可能
- グエナエルは草鹿やちるに敗北し、グレミィによって殺害された
- グエナエルの「消失点」の能力は強いが、使用者は星十字騎士団最弱
純粋な滅却師と思いきやグレミィが生み出した空想の産物のグエナエル。
能力的には中々に厄介で使い方次第では脅威になる滅却師でしたが、残念ながら生みの親のグレミィに用済みとして処分された為に目立った活躍も出来ないまま退場してしまいました。
星十字騎士団の中では容姿や活躍的にも人気が高い方ではありませんでしたが、よくよく考えれば使用者の身体能力が高ければ消失点のヤバさが伝わってきます。
戦闘よりは完全に諜報活動に有利な能力なので、そういった方向での活躍を見てみたかったですね。
