【BLEACH】グリムジョーのホロウ時代や能力は?一護との因縁について

BLEACHのキャラの中でも人気の高いグリムジョー・ジャガージャックは、作中では黒崎一護の好敵手の一人として登場し白熱した戦いを繰り広げ、一護の成長に於ける破面編でのキーパーソンを担いました。

そこで今回は、

  • グリムジョーのプロフィールとホロウ時代の過去
  • グリムジョーの能力と技の一覧
  • グリムジョーと黒崎一護の因縁

など、グリムジョーの人物像や来歴をまとめたので見ていきましょう。

グリムジョー・ジャガージャックのプロフィール

【名前】 グリムジョー・ジャガージャック
【身長】 186cm
【体重】 80kg
【誕生日】 7月31日
【所属】 十刃エスパーダ破面アランカル
【番号】 元破面・No.12→破面・No.6
【司る死の形】 破壊
【帰刃】 豹王パンテラ
【解号】 「軋れ、豹王」
【初登場】 原作23巻
【声優】 諏訪部順一すわべじゅんいち

水色の頭髪をリーゼントウルフに仕上げた髪型と右頬に仮面の名残を残したワイルドな破面で、好戦的で荒々しい粗暴な態度が印象的な第六十刃です。

中級大虚時代の白い豹の名残があり、激しい生存競争の中を生き抜いた頃から性格は荒っぽい様で、十刃となった現在も他の十刃とは反りが合わずによく反発し、ウルキオラやルピに食って掛かる等、挑発行為が悪目立ちしていました。

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BLEACHの表紙

一方で、一護の様な実力者と戦い優劣をはっきりさせたい性分でもあり、また一度食い掛った相手とは万全の状態で再戦を望む意外とフェアな精神面がありますが、ハリベルやネリエルと言った明確に敵意が無く障害にもならない様な人畜無害な相手には興味を持ちません。

グリムジョーの過去と中級大虚アジューカス時代

  • 原作32巻284話

虚は互いを貪り合う事でその数が数百超えると大虚メノスグランテへと更なる進化を遂げ、大虚には最下級大虚ギリアン中級大虚アジューカス最上級大虚ヴァストローデの3つの階級が存在しています。

虚の魂を欲する虚達は互いを喰らい始めるうちに魂が溶け合い個を失い莫大な霊力を持つギリアンと昇華するわけですが、稀に共食いの中の一体の能力や自我が他を超絶していた場合、ギリアンと化しても個を失わない個体が現われ、それが他のギリアンを喰らい進化を続けるとアジューカスとなるのです。

しかし、アジューカスは同族の虚を喰らい続けなければギリアンへ退化してしまう運命にあり、加えて退化した者は100%の確率で個を失い二度とアジューカスへ戻ることができない生存競争の中にいました。

グリムジョーが白い豹の姿をしていたアジューカス時代、熾烈な生存競争の中でシャウロン達(後の従属官)と激闘を繰り広げた過去があり、その戦いを経てシャウロン達はグリムジョーを自らの王と認めて忠誠を誓った背景があります。

シャウロン達はヴァストローデに進化するという野心があり、それを牽引する王にグリムジョーを据え共に上へ上り詰めようと徒党を組んだのですが、一度でも肉体の一部を同族の虚に喰われたものは完全に進化を止めると悟ったシャウロン達はヴァストローデになる野望を断念し、先を歩むグリムジョーに自らの肉体を糧に差し出そうとしました。

ですが、本編でシャウロン達が健在な為、グリムジョーが彼等を食わず従属官に据えている事が窺え、馴れ合いを好まない孤高なグリムジョーにも僅かながら仲間意識があった事がこれらの背景から確証を持てます。

ただ、死神との戦いで従属官が全滅した所、本編ではシャウロン達の事を気にも留めていない様子でしたが、小説内では時折シャウロン達との過去を回想して「王になる野心」を突き動かしていました。

その為、グリムジョーにとってシャウロン達は王を目指す原動力であり仲間でもあった事がうかがえますね。

※以下は、グリムジョーの従属官5名と戦闘結果になります。

  1. シャウロン・クーファン(破面・No.11)→日番谷冬獅郎に敗北
  2. エドラド・リオネス(破面・No.13)→班目一角に敗北
  3. ナキーム・グリンディーナ(破面・No.14)→松本乱菊に敗北
  4. イールフォルト・グランツ(破面・No.15)→阿散井恋次に敗北
  5. ディ・ロイ・リンカー(破面・No.16)→朽木ルキアに敗北

グリムジョーの帰刃レスレクシオン豹王パンテラ

  • 初出:原作32巻281話

「軋れ豹王」の解号と共に斬魄刀を爪で引っ掻く動作を行った後、右半分を覆っていた仮面が額へ移動し、長く逆立つ頭髪を鬣の様に掻き上げ、目の縁を囲う模様が目尻から飛び出し尖る耳へと繋がり、足は豹を想起するしなやかな関節となり指先には獣の様な鈎爪が生えた姿に変貌します。

手足の黒い爪は斬魄刀でできており、手足の関節部である肘や膝裏にも刃状のものが生え、より白兵戦に特化すると共に、作中では虚化した一護と互角に戦えるほど飛躍的な戦闘力の向上を見せました。

グリムジョーの最大の技「豹王の爪デスガロン

  • 原作32巻285話

前方に両手を構え爪に霊力を溜める事で両手の爪の本数計10本に及ぶ巨大な爪状のものを霊圧で作り上げ、振りかぶることで特大な霊圧の爪が襲い掛かる広範囲を一度に屠る事が可能な技で、それぞれ自由意志の下は放つ事ができます。

一撃目を防がれてももう片方の豹王の爪を放つ事で二段階に及んでの攻撃が可能ですが、作中では一護にどちらも正面突破されました。

グリムジョーの技「豹鉤ガラ・デ・ラ・パンテラ

  • 原作32巻282話

肘の装甲部から棘のような弾を銃弾のように飛ばす技で、破面の技の一つ「虚弾」に見た目は類似しています。

威力は一発で虚夜宮内にある太い柱を粉砕するほど高く、作中では一護に対して5発同時に射出していましたが、あまりダメージを負っている様には見えませんでした。

グリムジョーの黒崎一護への執着

【黒崎一護戦 一戦目】

  • 原作23巻~24巻

グリムジョーが一護へ目を付けたそもそもの発端は、藍染から指令を受けたウルキオラが空座町の偵察に赴き一護を脅威にならないと判断し殺さず帰還した事にあり、反発していたグリムジョーはシャウロン達5名の従属官を連れて現世へと独断専行した結果、一護と戦う事になったのです。

一護との初戦は、ウルキオラの報告になかった虚化と黒い月牙天衝をその身に受け胴体に傷を刻む事になる他、従属官の全滅、東仙に連れ戻された後に厳罰として左腕の切断、そして十刃の序列を剥奪されると言った散々な成果となりました。

この段階ではまだ一護の事は雑踏程度の認識でしたが、傷を負わされた事でリベンジの機会を窺っています。

【黒崎一護戦 二戦目】

  • 原作26巻232話

一護との初戦から一月後、藍染の指令を受けた他の十刃達に同行する形で再び現世へ赴いたグリムジョーは、自身の霊圧を辿って駆けつけた一護と再戦を果たします。

開幕、ある程度虚化をコントロールした一護の前に圧倒されズタボロにやられるものの、一護はこの一か月の修行で虚化持続時間を11秒フラットまでしか伸ばす事ができず、グリムジョーに止めをさす直前で虚化が解除されるのです。

一護の虚化が解けた事でグリムジョーは反撃に転じますが、良い所で救援に来たルキアの攻撃で中断され、邪魔をしたルキアを圧倒します。

しかし、一護とルキアに止めを刺そうとした所、平子真子が戦いに介入し虚化からの虚閃を受けて負傷するものの、グリムジョーは帰刃して立て直そうとしますが、解号の合図と共に斬魄刀を抜刀しようとした寸前でウルキオラが止めに入り断念する事になり、反膜に包まれ撤退するのでした。

【黒崎一護戦 三戦目】

  • 原作31巻

上述での二度の戦闘で邪魔が入り決着が着かなかった事と死神でありながら虚の力を纏う一護へ関心が沸いていたグリムジョーは、以降一護を好敵手と見定め執着し始めます。

そして、虚夜宮へ拉致された井上織姫の能力で失った左腕と十刃の階級を取り戻すのです。

一方で一護は虚夜宮突入から連戦に次ぐ連戦、そして遂にはウルキオラに敗北し殺害されてしまいますが、グリムジョーは一護と再戦を果たすべく世話役のロリとメノリを撃退し織姫を虚夜宮の外へと連れ出します。

その先で一護を織姫に蘇生させるものの、ウルキオラに見つかったため反膜の匪(カハ・ネガシオン)を使用し一時的に封印し、ウルキオラが脱出するまでの間に一護との再戦を果たそうとしました。

一護は互いに万全な状態で戦いたいが為にウルキオラに負わされたグリムジョーのの傷も織姫に治療させると、二人の戦いは万全の状態で行われます。

  • 原作32巻

三度目の戦いに臨むグリムジョーと一護の戦いは開幕から熾烈を極め、一護も卍解を開放しており、グリムジョーも気炎万丈といった様子で虚閃を乱用し、更にはその場にいた織姫やネリエルを巻き込む規模の王虚の閃光を放ちます。

王虚の閃光を霧散させるために一護は虚化し、グリムジョーも漸くやる気になった一護に満足したのか帰刃を展開、そして雄叫び一つで一護に音圧を与え先制攻撃を仕掛けると互角な戦いを見せますが、次第に虚化の力に圧され始めるとやや劣勢に追い込まれていきました。

しかし、流れ弾等から織姫を庇いながら戦う一護は徐々に疲弊とダメージが積み重なっていき、動きが鈍くなると双方の形勢は逆転し、同様に消耗しているグリムジョーは勝利を確信したのか一護に止めを刺す為に眼前に立ちます。

その時、戦場の端から織姫が「これ以上けがをしないで」と涙ながらに一護に嘆願した事が一護の原動力となり、グリムジョーの一撃を既所で受け止めると真向斬りで反撃し致命傷を与えるのでした。

【黒崎一護戦 決着】

  • 原作32巻284話

一護から思わぬ反撃を受けた事で右肩口から斬り伏せられたグリムジョーは、走馬灯の如くアジューカス時代の記憶を回想させた後、一護の斬魄刀を掴み右手で腹部を突き刺すといった反撃に出ました。

そして、一護がどこかでグリムジョーに勝てると思い込んでいる勝気な目をしている事が気に入らないと口上し、最大の技である「豹王の爪」を用いて霊圧で作り上げた巨大な爪を一護へ向けて振りかぶるのです。

嘗て共にヴァストローデを夢見た従属官達が野心を諦めてグリムジョーの糧になる事を選んだ回想を挟むと、「俺の血肉となってその先をみろ」と胸裏に抱き「俺が王だ」と咆哮をあげるグリムジョーは、豹王の爪を受け仰け反る一護を見て勝利を確信します。

ですが、一護は足場を立て直し豹王の爪を受け流すとその勢いのまま爪の一本を粉砕し、一護もまたグリムジョーに勝つ為に虚圏へ来たと咆哮し、グリムジョーの二撃目の「豹王の爪」を正面から打ち破り胸部を貫くのでした。

一護に貫かれたグリムジョーは意識を失ったのか、はたまた霊力が尽きたのか、足場の展開を失い転落していく所を一護に腕を掴まれ命を救われる結果となります。

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ノイトラの登場とグリムジョーの最後

  • 原作32巻286話

グリムジョー対黒崎一護の再戦はグリムジョーの敗北で終わったかと思われましたが、何と致命傷を受けた筈のグリムジョーが傷だらけの体で再び立ち上がります。

帰刃も解除され息も絶え絶えの中で一護へと攻撃を仕掛けるグリムジョーでしたが、一護は斬魄刀を投げ捨て素手でグリムジョーの腕を掴み負けを認める様に訴えかけると「俺のことが気に喰わねえなら何回だって戦ってやる」と宣言しこの場は引くよう求めました。

ですが、その言葉がグリムジョーの矜持に傷をつけたのか、グリムジョーは一護の手を払いのけ「てめえは…」と何か言いかけた所、ノイトラの強襲を受け地面に伏す事となり、剰えノイトラの追撃から一護に守られる状態となりますが、既に立ち上がり喋る余力も無いグリムジョーはそのままフェードアウトしたのです。

ノイトラの参戦を受け決着は綺麗に着地する事が出来ませんでしたが、苛烈な戦闘の勝者は間違いなく一護であり、またグリムジョーのタフさと強さへの飽くなき精神力は見事だと認めざるを得ませんね。

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グリムジョーは義理を返す性格

  • 原作31巻273話

ウルキオラが目を付けた井上織姫が虚夜宮へ拉致された事がグリムジョーにとって好転となり、織姫の能力で東仙に斬り落とされた左腕と消された第6十刃の印字を復活させる事が出来たわけですが、一護との再戦を理由に軟禁状態にあった織姫を独断で外へと連れ出しました。

その際、織姫に暴行を働いていたメノリを殺害しロリの足を引きちぎる等いった結果的に織姫が一護の許へ戻る手助けをしています。

これはグリムジョー自身が「左腕の借りだ」と発言している事から織姫への恩返しであるものの、その後すぐに一護と再戦する為に強引に連れ出していますので、借り以上の事を求める結果に終わりました。

しかし、その後の行動もある意味では織姫や一護の利益に繋がり、彼が織姫を活用したのは織姫が復元術を有しているからという前提ではあるものの、義理はそれなりに返す性分である事が窺えます。

因みに、小説でリルトットがネリエルを見て一護の彼女か何かかとグリムジョーに問いかけたところ、「黒崎の番(つがい)はもっと生っちょろい人間の女」だと評している事から、少なくともグリムジョーの中での一護と織姫の関係性は番だと認識されていました。

グリムジョーのホロウ時代や能力と一護戦についてのまとめ

  • グリムジョーは中級大虚時代、生存競争の中でシャウロン達と激闘し従える
  • グリムジョーは破面化後、シャウロン含む5名を従属官に据えるが空座町襲撃の際に全滅した
  • グリムジョーの帰刃は豹王パンテラで最大の技は豹王の爪デスガロン
  • グリムジョーと黒崎一護の戦いは三戦一敗二分
  • グリムジョーは井上織姫に左腕と十刃の階級番号を復元されている

グリムジョーは中級大虚時代の厳しい生存競争の中でシャウロン達と戦っており、シャウロン達はグリムジョーに敗れた事で彼を王に据えて忠誠を誓い最上級大虚になる野望を託したという過去があります。

しかし、そんなシャウロン達は空座町襲撃時に全滅する事となり、グリムジョーは戦いの節々で彼らとの記憶を回想し、王になる原動力に変えていました。

そんな中で黒崎一護という好敵手と出会うと三度の戦い経て完璧に敗北し、王になる野望を打ち砕かれる事になりましたが、続く千年血戦篇にて再登場を果たすのです。

また、グリムジョーという中盤のボスのおかげで一護は虚化を更に極めるに至り、仲間を救う為に一段階成長する事が出来たので、連載終了を経て尚も読者の中で忘れられない魅力あるキャラクターとして残っています。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?