オーバーロードでは原作11巻よりアインズがある目的の為にドワーフの国に訪れるのですが、ドワーフ国を訪れた理由やデミウルゴスの楔の意味など気になる点が多くありました。
そこで今回は、
- デミウルゴスがドワーフ達に対して言った楔の意味とは何だったのか
- アインズがドワーフの国に向かった理由とドワーフの国で起きた事件の真相
など、楔の意味やドワーフに関する事件の真相について見ていきましょう。
デミウルゴスがドワーフ達に対して言った楔の意味
ドワーフ編の終盤では、デミウルゴスがアインズに対して、
今回も完全にドワーフ達に楔を打ち込みましたね
引用元:オーバーロード原作11巻
というセリフを発しており、読者の間ではこの楔とはどう言った意味なのか疑問に思っている者も多いです。
一体この楔の意味とはどういったものなのでしょうか?
楔に対しての考案
デミウルゴスの楔発言ですが、詳しい意味を示した描写はありませんでした。
なので筆者の個人的な考案になりますが、「楔を打ち込む」という言葉には相手に自らの立場や勢力を強引に押し入れるという意味があります。
ここでアインズがドワーフ編で行った主なことは、
- 王都奪還
- ドワーフ達に酒や食料を提供
- 廃れていたルーン工匠達を魔導国に招き入れる
- ドワーフの脅威であったクアゴア達をほぼ壊滅
など、ドワーフ達からしたら大恩人です。
これらのことは先ほど紹介した「楔を打ち込む」という言葉の意味が当てはまり、ドワーフ達が抱えている問題に魔導国を圧倒的武力などで強引に押し入れドワーフ達を魔導国から離れらなくする(ドワーフ達を魔導国に依存させる)ということがデミウルゴスがアインズに言った楔の意味なだと思われます。
アインズがドワーフの国に向かった理由と事件の真相
原作11巻ではアインズがある目的の為に、アウラとシャルティアを連れドワーフの国に訪れます。
アインズ・ウール・ゴウン魔導国の王として執務をこなしていたアインズには、どうしても一時的に国から離れたいという悩みがありました。
そこでタイミング良くドワーフの国へ向かう口実ができましたがその理由は1つだけではなく、様々な理由を持ってドワーフの国へと向かうものの到着した先である事件が起きてしまいます。
帝国の件をアルベドとデミウルゴスに丸投げしたかった
原作10巻ではアインズが帝国に訪れた際に帝国の皇帝ジルクニフがアインズの行動を深読みしすぎて、とんでもない勘違いを起こしてしまった結果、アインズが帝国に3日間滞在し行動しただけで帝国が魔導国の属国になると提案してきました。
これにはナザリックで1番の知者であるデミウルゴスも驚愕しますが、もちろんアインズはそんなつもりで帝国に行っていたわけではないのでこの帝国の提案に困惑してしまい、帝国の罠ではないかと深読みしてしまうほどです。
帝国の提案を素直に受けていいのかもわからず、仮に提案を受け帝国が属国になってもどのようなプランを立てればいいかアインズは分かりません。
もし間違った判断をしてしまえばナザリックに大きな損失を出してしまう可能性があり、部下達が崇めている叡智ある最高の支配者としての像が崩れてしまうと恐れたアインズは、帝国の件を自分より遥かに高い知能を持つアルベドとデミウルゴスに丸投げする為、ドワーフの国へ行ってる間に帝国の件を2人に対応するように命令しました。
失われたルーン技術を手に入れるため
アインズがドワーフの国へ向かう最大の理由は、失われたルーン技術を手に入れる為です。
現在アインズ達がいる世界ではルーン技術というのは絶滅寸前の廃れた技術であり、帝国に行った際にドワーフの国には有名なルーン工房があるということに興味を惹かれたアインズはルーン技術を求めてドワーフの国へと向かいました。
シャルティアに経験を積ませるため
今回、アインズがアウラとシャルティアを連れて行ったのにも理由がありました。
それはシャルティアに経験を積ませる為であり、アウラはそのサポート役として今回のアインズと共にドワーフの国へ向かいます。
原作3巻で理由はどうあれ、シャルティアはアインズに牙を剥くという守護者として最も犯してはならないことをしてしまい、更に彼女は血の狂乱という血を浴びると攻撃力が上々する代わりにデメリットとして暴走状態になってしまうスキルを持っているなどしてどのような仕事を与えるべきかが難しく、長い間少々干され気味でした。
他の守護者よりは明らかに簡単な仕事(もちろん無駄な仕事ではありませんが)がほとんどだったシャルティアにアインズは改めてシャルティアに経験を積ませ、適性を調べるために彼女を今回の遠征に同行させます。
インゴット事件の調査
アインズが向かったドワーフの国起きた事件とは、インゴット事件です。
ドワーフの国でアインズは鍛冶能力に長けたドワーフの鍛冶工房長にリザードマンであるザリュースの出産祝いに彼の防具を作るよう依頼しました。
その際、防具につかう素材の金属はアインズが用意したユグドラシル時代のあまりレア度の高くない金属を鍛冶工房長に渡したものの、このインゴットはドワーフの国1番の鍛冶師である鍛冶工房長がいくら熱して叩いても全く形が変化しません。
このことに一流の鍛冶師としてプライドを持っていた鍛冶工房長は自信を失くしてしまい、インゴットを持って姿を消してしまったのですが、この事件の真相は今現在でも判明しておらず、鍛冶工房長が何処にいるのかも不明です。
鍛冶工房長が失踪した理由は、自分がまだまだ未熟だということを知り、インゴットを持って加工できる技術を探す旅に出たというのが考えられる可能性として1番高いと思われます。
ドワーフ編はここが面白い
アニメ4期の範囲でもあるドワーフ編ではインゴット事件の他に様々な見どころがあり、その中でも特に印象に残る場面を紹介します。
アインズVSフロスト・ドラゴン
1つ目はアインズvsフロスト・ドラゴンです。
ドワーフの元王都を奪還するため、元王城後跡を襲撃したアインズはフロスト・ドラゴンの王オラサーダルクと対峙した際、オラサーダルクは傲慢な態度でアインズを見下し、スケルトン呼ばわりしました。
相手の力量も分からない愚かなオラサーダルクを不快に感じたアインズは<心臓掌握>(グラスプハート)を唱え瞬殺します。
この後、アインズに即座に降伏したドラゴンは殺されずに魔導国で生活をすることになるのでオラサーダルクも無礼な態度をとってさえいなければ死ぬことはなかったでしょう。
シャルティアvsクアゴアの軍勢
2つ目はシャルティアvsクアゴアの軍勢です。
ドワーフ編でシャルティアの最大の見せ場だと思われるのが、シャルティアがモグラのような種族であるクアゴアの軍勢、総数6万以上と戦うシーンでしょう。
前回の失態を拭うため、奮起するシャルティアはアインズの命令でドワーフの天敵であるクアゴア達を支配下に入れようとしますが拒否した場合はクアゴア達の数を1万体まで減らすようにとも命令されていました。
これにクアゴア達の王であるリユロはアインズの提案を断り、戦うことを選んでシャルティアを6万以上の軍勢で迎え撃つことになりましたが、結果は予想通りシャルティアの圧勝です。
シャルティアvsクアゴアの軍勢は戦いというよりはシャルティアの一方的な大虐殺であり、まるで作業のようにクアゴア達を始末していきました。
シャルティア号泣シーン
3つ目はシャルティアの号泣シーンです。
シャルティアは洗脳されアインズに敵対したことをずっと悔いており、挽回するチャンスをずっと待っていました。
そこで今回のドワーフ王国の一件で見事な活躍をし、アインズに褒められたことでずっと張り詰めていたものがほどけたのか、アインズの前で号泣してしまいす。
楔の意味とアインズ達がドワーフ国を訪れた理由のまとめ
その他にもインゴット事件など気になることが多いドワーフ編ですが、7月のアニメ4期ではどのように放送されるかとても楽しみですね。