【BLEACH】ニャンゾル・ワイゾルは強いのか?星十字騎士団での序列予想

星十字騎士団の一人「ニャンゾル・ワイゾル」は登場してあっという間に倒されてしまいましたが、実は能力的にも結構強い部類に入ると考えられます。

そこで、今回はニャンゾルの基本情報を基に彼の強さについて考察していきたいと思います。

ニャンゾル・ワイゾルのプロフィール

  • 名前:ニャンゾル・ワイゾル
  • 性別:男
  • 所属:星十字騎士団
  • 聖文字:W
  • 能力名:紆余曲折(ザ・ワインド)
  • 初登場:原作66巻

口許から飛び出した二枚舌を持つためか舌足らずな喋りが特徴的なポンチョ姿でボサボサな長髪の少年滅却師で、一人称が「オイ」であったり、発音の「ち」が「ちゅ」に「だ」が「ら」に変化する等、短い出演ながら癖の強いキャラクターです。

ニャンゾルは一介の星十字騎士団であり、ユーハバッハの親衛隊に選出された訳ではありませんが、霊王宮侵攻の際にはユーハバッハの影の中に潜む事で共に帯同する事を許された特例の滅却師だった事から、少なくともユーハバッハに能力を認められていたと推察できます。

しかし、一度目の尸魂界侵攻に於いては一切登場描写が無かった事から、ニャンゾルが何をしていたのかは謎のままです。

余談ですが、何故かニャンゾルのみ裸足となっています。

 

宴会芸に使える小ネタを持っている

原作66巻のおまけページでは、持ち前の二枚舌を使う事で常人の倍のスピードでアイスを舐められるといった、宴会芸に使える一芸があると紹介されています。

ニャンゾルの能力「紆余曲折(ザ・ワインド)」

ニャンゾルの固有能力「紆余曲折」は、端的に言えば本能で見つけた敵を捻じ曲げる事であり、本人曰く「オイの見つけた敵はじぇんぶぐんにゃり曲がってオイの体を避けて通る」ので、いかなる攻撃も目視の必要もなく文字通り捻じ曲がって接触できません。

この能力の詳細を語った際には、見つけた敵限定であると千手丸が予想を立てるも、ニャンゾル本人は見えても見えていなくても本能で見つけた敵には変わりないという理由で死角の攻撃も捻じ曲げていましたが、ニャンゾルが視認できない且つ本能も追いつかない速度の攻撃によって能力を突破されました。

紆余曲折は攻撃にも転用可能

「紆余曲折」によるどんなものもニャンゾルの体を避けて通る性質を利用して、例えば自ら手を差し出せば相手の体がニャンゾルの手に接触しまいと捻じ曲がる現象が起きる為、作中では霊王宮の神兵の前に自ら指先を差し出して横一文字になぞっただけで胴体を切断させました。

指を横薙ぎする動作だけで数名の神兵の胴体を引きちぎる惨たらしい攻撃方法でしたが、ニャンゾルの能力が攻防一体である事を示しています。

ニャンゾルの強さ

ニャンゾルの戦闘描写は星十字騎士団の中でもかなり少ないものになりますが、ユーハバッハに同行して霊王宮に足を踏み入れた際には待ち構えていた麒麟寺天示郎と対峙する事となり、その時ユーハバッハの影の中から能力を使っていました。

麒麟寺は自分の攻撃が何度やってもユーハバッハに届かない事から「躱される訳でも目くらましされてる訳でもない」と焦りを募らせた挙句、その能力の解析が出来ずに何が起きているのか理解する事でさえままならなかったのです。

その結果、麒麟寺はユーハバッハの歩みを止める事が出来なかったのですが、これはニャンゾルの能力の強さによる功績であると考えて良いでしょう。

零番隊に所属している時点でその強さは護廷十三隊隊長を上回るか上位であると考えられる為、その麒麟寺が「紆余曲折」を解析できなかった事や、そもそも零番隊の攻撃でさえ捻じ曲げてしまえる事がニャンゾルの実力の高さを物語っています。

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しかし、千手丸にはすぐに敗北した為、ニャンゾルが単独で零番隊に挑めば瞬殺されていた可能性や、ユーハバッハの影の中に居なければ麒麟寺にも優勢に立ち回れなかった可能性もある為、一概にニャンゾルの能力が零番隊に通用したと言い切るには早計です。

ただ、ユーハバッハが数多くいる星十字騎士団の中からニャンゾルを霊王宮侵攻に連れ出したと言う一点を加味すれば、それだけニャンゾルの能力が特異だったと考えられますね。

ニャンゾルの星十字騎士団での序列予想

ニャンゾルの攻略には本能で知られる前に倒す事が前提となるので、死神で言えば千手丸の裁縫速度に匹敵した瞬歩を磨き上げたキャラか若しくは十刃の様な響転の技術があれば対応できるかもしれません。

では、同じ星十字騎士団内に於いてニャンゾルに太刀打ち出来るキャラクターがどれだけいるのか予想して、ニャンゾルの強さの序列を考察したいと思います。

先ず始めに、最高位であるハッシュヴァルトの「世界調和」にはどう足掻いても勝てそうにないので除外するとして、ユーハバッハの親衛隊も作中では聖別ありきですがパワーアップしている他にも霊子化やチート能力を保有している為、勝てるビジョンが浮かびません。

また、グレミィに関しても彼は想像しただけで相手を殺せると言った規格外の能力を保有しているのでニャンゾルとは相性が悪いでしょうし、石田雨竜は「完全反立」がある為、即死さえしなければ全てのダメージがニャンゾルに跳ね返されてしまいます。

したがって、ニャンゾルの能力は万能ですが上位のチート級の能力者達には遠く及ばない事が分かる為、バズビーやバンビエッタを始めとする通常の滅却師クラスでやっと同じ土俵に上がる事が出来るのではないでしょうか。

ただし、ニャンゾルの「本能で見つけた敵」と言うのはどれくらいの規模に集約されるのかが未知数な為、例えばバンビエッタの爆撃やバズビーの火力を全て捻じ曲げる事が果たして可能なのか、これらを捻じ曲げる事が出来るか否かがニャンゾルの強さを図る鍵だと考えられます。

しかし、ニャンゾルは曲がりなりにも麒麟寺の攻撃をいなし続けていた為、恐らくですが霊圧的にも隊長格とは大差ない様にも思えますし、防御性能に振り切った能力であそこまで戦えているので実力的には星十字騎士団内でも中間クラスに属していると考えて良いでしょう。

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ニャンゾルに限っては、戦闘要員ではなく本来は身辺警護敵な役割が本分だと思われるので、強さで語るには畑違いな様な気がしなくもないですが、それでも副隊長クラスでは勝てそうに無い実力を有していると思います。

ニャンゾルの最期

「紆余曲折」によって完全無欠と思われたニャンゾルでしたが、実際に千手丸の攻撃を通してしまった為、外套の内側から大量の仕立て針で射貫かれて死亡してしまいました。

ニャンゾルは何故かユーハバッハの影の中から正体を現すと、麒麟寺ですら解析できなかった「攻撃が捻じ曲がる」現象について暴露を始め、千手丸の問い掛けには実演付きで回答さえしてくれています。

それによって、ニャンゾルは能力の解説に夢中になっていると、千手丸が「敵とはより近くより肌身に触れるものほど見えぬもの」と話し、ニャンゾルが神兵達と戯れている間にいつの間にか外套を千手丸仕様に誂えられており、敗北するに至ったのです。

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ニャンゾルの攻略法

しかし、ニャンゾルの話では見えても見えなくても本人が敵と認識した攻撃は通らない筈です。

つまり、ニャンゾルを倒した千手丸の行動によって、

  1. 外套を繕う名目で攻撃と認識されなかった
  2. 「紆余曲折」を凌ぐ千手丸の能力だった
  3. 「紆余曲折」が認識できない超速度で攻撃された
  4. ニャンゾル自身の知覚が遅れるとそもそも「紆余曲折」が機能しない

以上の可能性が浮上する事となりました。

ただし、ニャンゾルが千手丸に外套を創り直された敗北の寸前に「嘘らこんな…」と発していた事から、ニャンゾルが意識できない速度での攻撃、又は、千手丸が「より近くより肌身に触れるものほど見えぬもの」との発言から意図的に無害と判断したモノは通す仕組みなのかもしれません。

また、「紆余曲折」は飽くまでもニャンゾルの本能に準じた性能である為、オート性能でない事が突破の鍵でしょう。

ニャンゾルはもしかして弱い?

上述で触れた通りニャンゾルは千手丸の攻撃を読み取れなかった事からそこまで霊圧知覚が高く無い様に思えます。

つまり、千手丸が固有能力でニャンゾルを攻撃したのでは無ければ、ニャンゾルの本能が嗅ぎ取れない速度で攻撃した場合「紆余曲折」で対応できないと仮定でき、夜一や砕蜂の様な単純な素早さにステータスを振った相手が弱点なのではないでしょうか。

しかし、逆に考えればニャンゾルの本能を掻い潜る術が無ければあらゆる攻撃が捻じ曲げられてしまう為、ニャンゾルに勝つ事が非常に難しくなるので、やはり総合的に見ればニャンゾルは星十字騎士団の中でも強い存在だと言えます。

ニャンゾルはユーハバッハの使い捨てキャラ

ユーハバッハが霊王宮へ侵攻する際に、星十字騎士団の中から数名が親衛隊に選出され同行を許可された訳ですが、ニャンゾルは親衛隊でもないのに同行しています。

そして、零番隊と対峙するや否や、ユーハバッハの進行を邪魔する零番隊の相手を率先して買い出た挙句千手丸に敗北した訳ですが、ユーハバッハのニャンゾルに対する扱い方はかなりぞんざいなものでした。

ユーハバッハは親衛隊が全滅した際には聖別を行う事で彼等を蘇生し仲間同士助け合うとさえ言葉にしていますし、聖別による力の再分配でより強く強化しているのです。

また、ハッシュヴァルト曰く聖別は不要な滅却師の命と力を徴収して必要な者に分け与えるとしており、親衛隊は後者としてユーハバッハの恩寵を得ましたが、ニャンゾルに至っては戦死している為、前者として糧になった訳でも無いですし、蘇生される事も無く、そして敗北に関しても一切干渉する事も無く話を進めました。

したがって、ニャンゾルというキャラクターはユーハバッハが「全知全能」を取り戻せていない状況からして、零番隊の当て馬若しくは様子見として連れて来られた使い捨てのキャラだったのでしょう。

まだ慰労されたロイドの方がマシだったかもしれませんね。

ニャンゾルの舌足らずのセリフ語録

物理的に二枚舌なニャンゾルの言葉は単純に破裂音が発音できないのかと思えば特にそういった規則性がある訳でも無いと分かりました。

舌足らずな口調は能力の残虐性から考えられない程愛らしいモノですが、そんな印象深いニャンゾルの語録を紹介したいと思います。

  1. 「あんたたちゅの方がじゅっと不届きらよ」
  2. 「無駄らって言ってるらろー」
  3. 「あんたらの刀も一本らって当たらないんら」
  4. 「オイはいつも言葉も舌も足りてねえって」
  5. 「ろこからろう攻めてきてもオイの体を避けて通る」
  6. 「言葉足らずでゴメンらろ」
  7. 「嘘らこんな…こんらもの…」

言葉にすればほどほどに理解できそうですが、すんなり解読できた方はニャンゾルと相性が良いかもしれませんね。

ニャンゾル・ワイゾルの強さのまとめ

ニャンゾルの強さは零番隊が相手だった為か本当に全力を発揮できたのか分からないまま僅か2話で退場し、星十字騎士団の中でも強さの指数が図りづらいキャラクターとなっています。

  • ニャンゾルは麒麟寺の攻撃は幾度か捻じ曲げていた
  • ニャンゾルは千手丸の攻撃は知覚出来ずに敗北した
  • ニャンゾルは霊王宮の神兵達には圧勝している

しかし、以上の描写から見ても、零番隊の麒麟寺には能力が通用している事や能力の解析をされなかった事、一方で同じ零番隊の千手丸には能力が判明した上で敗北した事から、単独では零番隊に及ばないまでも強さの指数としては隊長格程度はあるものと判断できるのではないでしょうか。

また、霊王宮の神兵も霊王を守護する役割から護廷の平隊員よりは強いと考えられる為、彼等エリートを圧倒出来る段階で少なく見積もっても席官クラスは固い事が分かります。

したがって、星十字騎士団内に於いても、ニャンゾルの「紆余曲折」の能力を突破できるか否かが強さの序列の鍵となる為、親衛隊やグレミィそしてハッシュヴァルトや雨竜の様な一癖も二癖もあるキャラクターには届かなくとも、中堅層クラスの実力だと推察できます。

BLEACH特有の有利な状況から自分の能力をペラペラと話す事をしなければ、もっと上位に食い込めたかもしれない非常に勿体ないキャラクターでした。

【完結済み】BLEACH
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