零番隊の一人・修多羅千手丸は主に反物を扱っており黒崎一護達の死覇装を新調しましたが、千手丸自身の情報は殆ど明かされず多くの謎を残したキャラクターです。
そこで今回は、
- 修多羅千手丸の死亡と復活
- 修多羅千手丸のプロフィールと能力
- 修多羅千手丸は弱いと言われる理由
以上について紹介していきたいと思います。
修多羅千手丸の死亡は67巻611話
修多羅千手丸の直接的な死亡シーンは作中で描かれていませんが、単行本67巻611話「霊王死す」の冒頭で他の零番隊と共に死亡している姿が描かれています。
兵主部一兵衛がユーハバッハに勝利した際に、兵主部が仕掛けた「封」をユーハバッハが開封すると同時に霊王宮表参道で親衛隊に敗戦し死亡した修多羅千手丸と他の零番隊が流血を流し倒れてる姿が露見しました。
尚、零番隊が親衛隊と戦う描写は省かれたので千手丸が親衛隊の誰にやられたのかは不明です。
アニメ版の追加シーンに期待したいですね。
修多羅千手丸の戦いと最後
修多羅千手丸の戦闘は単行本66巻597話「Winded by the Shadow」から描かれており、麒麟寺天示郎の攻撃をユーハバッハから曲げていた人物である星十字騎士団・ニャンゾル・ワイゾルと戦っています。
麒麟寺の攻撃が全てユーハバッハを逸れるようにねじ曲がっていたのは、ニャンゾルの能力「紆余曲折(ザ・ワインド)」によるものであり、ニャンゾル曰く「オイの本能で見つけた敵はじぇんぶぐんにゃり曲がってオイの体を避けて通る」という強力なものでしたが、千手丸はニャンゾルが神兵と戦っている最中に意識するより早くニャンゾルの服を創り変え、仕立ての針を細工する事によりニャンゾルを内部から串刺しにして撃破しました。
千手丸はリジェの万物貫通で死亡?
単行本67巻599話「Too Early to Win Too Late to Know」では、ニャンゾル戦に引き続きユーハバッハの影から登場した4名の親衛隊と交戦しています。
親衛隊の一人ジェラルド・ヴァルキリーの攻撃を背中の義手の腕の一本で防ぐも「女の細腕で我の剣が止められるものか」と義手の腕が握った針を叩き折られ体に斬り傷を負わされると、二等神兵「霊王の盾」を招集し、親衛隊の足止めを命令しますが、巨人サイズの二等神兵はペルニダの能力で体中を畳まれて瞬殺されてしまうのです。
その未知の能力を呆然と眺めていると、千手丸はリジェの能力「万物貫通」で眉間を撃ち抜かれて殺害されるのでした。
尚、この千手丸の死亡シーンは、眉間から上を丸ごと撃ち抜かれた事で頭頂部が消し飛び、仰向けに倒れた後は大量の出血が水溜まりとなり、挙句、ペルニダの能力で丸い肉塊になるまで畳まれて死体処理されるといったBLEACH史でも最上位の惨い最後となっています。
ですが、ユーハバッハが霊王宮に立ち入ってから親衛隊が戦っていた零番隊は全てまやかしであり、直後に本物の零番隊が登場するといった種明かしをしている為、千手丸はこの時点ではピンピンしていました。
千手丸は復活した親衛隊と戦い敗北
本物の零番隊が登場した後、二枚屋王悦が一人で親衛隊を打ち倒しましたが、ユーハバッハが聖別によって親衛隊をより強くした状態で復活させた事により、再び零番隊と親衛隊の戦いが始まります。
しかし、親衛隊の復活と同時に二枚屋王悦はリジェの万物貫通で死亡し、ユーハバッハは本物の霊王宮へ侵攻し最後の砦である兵主部一兵衛と対峙、そして残りの零番隊は復活した親衛隊と戦う事になるのです。
その後、本編は兵主部とユーハバッハの戦いを描いていましたが、その戦いの裏で千手丸達はひっそりと親衛隊に敗北していました。
修多羅千手丸は小説で復活
修多羅千手丸は死亡後、黒崎一護がユーハバッハに勝利した直後や10年後の最終話でも登場しませんでしたが、霊王護神大戦後を描く小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」にて兵主部一兵衛の手により復活した事が明かされました。
零番隊は離殿と霊力が融合している為、零番離殿が全て破壊されない限り兵主部が名前を呼べば復活する事ができるそうです。
修多羅千手丸のプロフィール
【名前】 | 修多羅千手丸 |
【年齢】 | 不明 |
【二つ名】 | 大織守 |
【所属】 | 零番隊第四官・北方神将 |
【零番離殿】 | 不明 |
【斬魄刀】 | 不明 |
【初登場】 | 単行本58巻 |
【声優】 | 佐藤利奈 |
修多羅千手丸は、三日月の装飾を施した髪飾りと背中から伸びる6本の義手が特徴的な一人称が「妾」の死神です。
美しい女性のような容姿ですが性別は不明であり、作中ではジェラルドから「女の細腕」と言われていたり、小説では「彼女」と触れられていますが、真相は分かりません。
千手丸が創り出したものは語られていませんが、大方の予想は「死覇装」と言われており、あらゆる反物での功績は千手丸が生み出したものなのでしょう。
修多羅千手丸の特徴である6本の腕
千手丸の特徴で一番に挙げられるのはやはり背中から生える6本の義手です。
単行本58巻で零番隊のメンバーと瀞霊廷に降り立った際、霊王宮に連れて行く朽木白哉、朽木ルキア、阿散井恋次、折れた天鎖斬月を謎の球体に保管して回収しています。
また、その6本の義手を意のままに扱う事で、織物をしたり戦闘にも流用したりと活用幅が広い反面、自身の両腕を見せる事はありませんでした。
両腕を隠すように纏っている羽織と何か関係があるのかは分かりませんが、その辺りもアニメ版で補完されると嬉しいですね。
修多羅千手丸と死覇装の関わり
千手丸が霊王から頂いた二つ名は「大織守」であり、作中で霊王宮に連れて来た黒崎一護・阿散井恋次・朽木ルキア・朽木白哉の採寸をして新たに死覇装を拵えていた事から死覇装を作ったのが千手丸とされています。
また、ユーハバッハが黒崎一護の纏う衣を指して死神が手にできるものの中でそれに勝る衣は無いと断言しており、その素材は王鍵と呼ばれる零番隊の骨と髪で編まれ、耐性・防御能力共に絶大です。
修多羅千手丸と涅マユリの関係
単行本58巻517話「The Stairway to heaven」で修多羅千手丸が登場した際、千手丸が涅マユリの研究室から折れた天鎖斬月を回収していたのを見て、マユリが勝手に研究室に侵入した千手丸に不快感を示しています。
そして、千手丸はマユリとは旧知のように話しかけており、「妾が居った頃よりも随分と鍵は緩かったのう」と発言していた事から千手丸は過去に十二番隊若しくは技術開発局に属していたのではと予想されました。
そこで、謎の多い千手丸について現在判明している事を纏めてみると、
- 千手丸はユーハバッハに対し「1000年ぶり」と発言している
- 千手丸は110年前に蛆虫の巣に収容されていた涅マユリと旧知
- 千年血戦篇開幕で技術開発局局員が話す数値に「修多羅等級(シュタラスケール)」が使われている
以上の事が作中で描かれています。
しかし、技術開発局という施設は110年前に浦原喜助が創設したものである為、千手丸が技術開発局に在籍した事実はあり得ません。
つまり、千手丸が零番隊に昇格する以前は、何らかの研究職に就いていたという可能性の方が高く、「妾が居った頃よりも随分と鍵は緩かったのう」といった発言の意図は研究室に対してだったのではないでしょうか。
もしかしたら浦原喜助が技術開発局を立ち上げた際に千手丸の使っていた研究室を流用していた可能性もありますが、この辺も未だ詳細不明です。
また、千手丸は死覇装を創った人物でもあり、ユーハバッハに1000年ぶりと告げている事から、浦原喜助や涅マユリより前から存在する死神だと思われますので、十二番隊に属していた可能性もありますが、研究者として名を馳せていたのかもしれませんね。
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修多羅千手丸の斬魄刀や卍解は不明
千手丸の斬魄刀や卍解は作中で明かされていませんが、これに限っては兵主部一兵衛以外殆ど判明していません。
しかし、千手丸は戦闘で仕立ての針のようなものを使っていたので、真偽不明ですがその針が斬魄刀なのではと言われています。
修多羅千手丸の能力
単行本66巻600話では、リジェ・バロが零番離殿を撃ち落としユーハバッハの前で平伏する姿が描かれましたが、その背後で霊王宮の空間と落ちていく零番離殿が描かれた反物が風で靡き、今までの光景が全て偽物だった事が判明するといった描写があります。
能力の詳しい説明などは明かされませんでしたが、千手丸の能力は反物を使用して本物と遜色のない偽物を作る事も可能なのでしょう。
リジェを困惑させたように、景色を描いた反物で周囲を囲う事により場所を誤認させる規模の能力は敵からすると厄介ですね。
修多羅千手丸は弱い訳ではない
修多羅千手丸を始め、零番隊のメンバーの殆どは親衛隊の当て馬として描かれた為に「弱い」と言われています。
ただ、京楽春水の発言の中に零番隊の全構成人員五人は全員が隊長であり、その五人の総力は十三隊全軍以上だと明言されているので、零番隊の一角を担う千手丸が弱い筈はありません。
しかし、実際にはニャンゾルを簡単に撃破するまでは良かったのものの、分身若しくは自分の偽物とは言えまだパワーアップ前のジェラルドに針を折られ、リジェの万物貫通で死亡した描写が強烈過ぎて千手丸の評価が落ちたのではないでしょうか。
そして、親衛隊が聖別を受けて強化された状態での再戦では、戦闘描写そのものが省略された為に千手丸・曳舟・麒麟寺の三名は純粋な戦闘シーンが描かれず死亡しました。
つまり、千手丸が弱いと言われる理由は充分な戦闘描写が描かれなかった情報不足にあるのではないでしょうか。
また、護廷十三隊の京楽春水や涅マユリなどが強化後の親衛隊とそこそこ戦えている且つ倒しているせいで相対的に零番隊の評価がだだ下がりする羽目になっています。
仮にも星十字騎士団を瞬殺できる実力があるので隊長格以上の力を有してる事は間違いないのですが、千手丸・曳舟・麒麟寺の三名は活躍の場に恵まれなかったと思われる為、この辺もアニメ版で追加シーンがあれば挽回できそうですね。
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修多羅千手丸の死亡や能力と弱いと言われる理由についてのまとめ
- 修多羅千手丸は親衛隊と戦うが戦闘描写は無く、67巻611話で死亡している
- 修多羅千手丸は霊王護神大戦後、小説で兵主部に名を呼ばれて復活している
- 修多羅千手丸の能力・斬魄刀・卍解・出自は不明
- 修多羅千手丸は弱いと言われているが、零番隊の総力は五人で十三隊全軍以上とされているので弱い訳ではなく、情報不足が評価を下げている
- 修多羅千手丸は涅マユリと旧知の間柄だが、技術開発局は浦原喜助が110年前に創設した事から局員ではない
作中で描かれるシーンが少なかった修多羅千手丸ですが、小説で復活した事が明かされていますので、新しい小説などで千手丸の活躍や人物背景を見れる日が来るかもしれません。
2022年放送開始のアニメで登場した際に、千手丸の背景が少しでも追加されることを願いましょう。