大人気漫画、幽☆遊☆白書の主人公である浦飯幽助とは一体どんな人物なのでしょうか。
第一話でいきなり死んで生き返るための試練を受け、霊界探偵になって多くの妖怪たちと戦って強くなっていくという少年漫画の主人公らしいキャラですが魅力はそれだけではありません。
信頼できる仲間を得て切磋琢磨していくところは当時から今も多くの少年少女を惹き付けてやまないキャラと言えるでしょう。
そんな幽助について知っていきたいと思います。
- 浦飯幽助の人物像とプロフィール
- 浦飯幽助が扱う技一覧
- 浦飯幽助の家族は?
- 浦飯幽助が受けた試練
- 浦飯幽助の最後について
- 浦飯幽助が受けた修行とはどういうものなのか
- 浦飯幽助の髪型はどうなっているの?
- 浦飯幽助と螢子、ぼたんの関係
- 浦飯幽助のプロポーズとは?
順番に見ていきましょう。
浦飯幽助の人物像とプロフィール
最初に幽助の人物像について知っていきたいと思います。
幽助は初登場から魔界の扉編までは人間として活躍していましたが、その後、魔族として覚醒しました。
まずは人間だった時のデータから確認します。
浦飯幽助のプロフィール
- 名前:浦飯幽助(うらめしゆうすけ)
- 性別:男
- 誕生日:不明(ただし、魔界に旅立った日が誕生日とされています)
- 年齢:十四歳(連載当初)
- 身長:165cm~170cm(前後とされています)
- 容姿:基本は制服姿(緑色の学ラン)で、私服はTシャツ、ジーンズにジャケットなど。
- 名前の由来:ほとんどシャレで苗字は「うらめしや」から、名前は苗字と繋げて浮かんだものから適当に付けたとの事。
- 声の出演:佐々木 望
- 初登場したのは:単行本1巻
魔族となった時の容姿
魔族になってからの容姿は覚醒した時に、髪が膝下まで伸び顔と身体に模様が刻まれます。
魔界での服装は雷禅の国のものを着ているように見受けられました。
単行本内では、身体に模様が刻まれたのは覚醒して雷禅に意識を乗っ取られた時のみとなっています。
幽助の声を担当している声優
幽助の声を担当している声優は佐々木 望さんです。
優しい少年から青年の声を担当する事が多く、多数の作品で主人公やメインキャラクターの声を演じています。
幽助の声を担当している佐々木 望さんが担当している他アニメキャラ
- 魔法騎士レイアース(1994年~1995年 導師クレフ)
- カードキャプターさくら(1999年~2000年 柊沢エリオル)
- DEATH NOTE(2007年~2008年 メロ)
浦飯幽助の技一覧
幽助が扱う技にはどんなものがあるのでしょうか?
順に見ていきましょう。
霊丸(れいがん)
右手の人差し指に霊気を集中させ、溜まった霊気を弾丸として相手に放つ幽助の必殺技です。
霊界探偵なりたての頃は一日一発しか撃てませんでしたが、幻海の下で修行して暗黒武術会に出場した時には四発撃てるようになりました。
魔界編になった時には力が尽きない限り、何発でも撃てるようになっています。
霊光弾(れいこうだん)/ショットガン
霊気を拳に溜めてパンチのように相手に繰り出す技となっています。
直接叩き込むのが本来の使い方で、この使い方をする時は霊光弾と呼んで、相手と距離がある時は飛び道具として放ち霊気の弾が拡散しながら飛んでいきこの使い方をする時のみショットガンと呼びました。
相手との距離があると威力は落ちてしまいますが、相手と接近した時には威力を抜群に発揮する技です。
- 殺人パンチ
幽助が喧嘩相手に使う技で、威力のあるパンチの事を言っています。
- 内蔵殺し
高速で何発もパンチを繰り出す技です。
桑原がこの技を受けた時は一週間食事をする事ができませんでした。
- ヘッドバット
単行本七巻で酎とのナイフエッジ・デスマッチで使用した頭突きの事を指します。
- 少年ジャンプ
相手に対して下方から下顎に向けて蹴りを与える技の事を言います。
桑原との同時攻撃による技で、雪菜救出作戦で使用しました。
浦飯幽助の家族
幽助は人間として生まれたので当然、人間の両親がいますが同時に魔族としての両親も存在するので両方を確認していきたいと思います。
まず、人間としての幽助の母親は連載当初から登場していますが、父親の方は魔界統一トーナメント終了後にチラッと登場しました。
では両親について分かっている事を知っていきましょう。
幽助の母親~浦飯温子(うらめしあつこ) cv:沢海 陽子
十四歳の息子を持つ二十九歳の母親。
ズボラで破天荒な性格ですが、息子を大切に思い、確かな愛情を持ち合わせています。
単行本一巻で幽助が死に弔問に来る客を呆然と座り込んで見ている場面は、突然の息子の死を信じ切れない気持ちで見ている、確かな悲しみを感じさせてくれました。
そして竹中が霊前に向かって声を掛ける中で、幽助の名前を呼び泣き出す温子の様子に母親の愛が見え、ファンの涙を誘うシーンとなっています。
大酒飲みの酒豪
酒を飲んで酔っている事が多い人です。
幽助の寝ている棺桶の前でも飲んでいるし、家事で家が焼けた後に引っ越したマンションでも飲んだくれて伝言を伝えられませんでした。
アニメでは登場しませんでしたが暗黒武術会編でも酒を飲んで入場チケットを酒浸しにして、挙げ句、門番の妖怪に蹴りを入れてそのままヤキを入れたりしています。
母の愛
若くして(十五歳で)幽助を産んだ温子は放任で育て不良となって喧嘩に明け暮れていても、特に何か言う事はありませんでした。
それでも確かに息子である幽助を大切に思い、一度死んだ時には泣いて落ち込むくらいに確かな愛を見せ、生き返った後も優しく見守っている一面を見せています。
単行本17巻で二度目に死んだ時にはプーが動かなくなったからと部屋の外の玄関前に座り込んで、ずっと声を掛け続けていました。
幽助に何かあったのかと、母親の直感で嫌な予感を覚えている証だと思える描写です。
幽助の父親
単行本19巻の『月イチ夫婦』という三ページだけの漫画に登場した、温子の元夫の名前は不明のままです。
温子とは喧嘩別れ同然で離婚しているものの定期的に会っているらしく、曰く「たまに会うからアラが見えないのよ」との事。
温子に「金に困っていないのか」と聞いているところからも、それなりに裕福な事が考察できます。
幽助の先祖~雷禅と食脱医師の女
雷禅は妖怪の遺伝子上の父親で、晩年を共に過ごした相手です。
食脱医師の女は名前は不明なものの、雷禅が一目惚れして口説いた末に子を産み、幽助はその数代後の子孫となりました。
幽助は魔族大隔世によって魔族に変貌したものの、基本は人間のままで雷禅もそれでいいと考えています。
雷禅は物語終盤に出てきて、強烈な印象を残したキャラです。 まさに王者というに相応しい貫禄を持ったこのキャラの正体は幽助の先祖という驚きの経歴を持っていました。 その雷禅の晩年はどんなものだったのか、その生き様を見ていきたいと思い[…]
魔族大隔世とは?
A級以上の妖怪だけができる人間との遺伝交配の事をいいます。
大隔世遺伝は隔世遺伝(祖父、または祖母の遺伝情報が一代隔てて孫に伝わる遺伝の事)の極端な形で、魔族はこれを数代先に渡って意図的に起こせる能力を持っていて、幽助の場合は四十四代も前に魔族(雷禅)が人間に植え付けた忌むべき力が、仙水との戦いによって心肺停止に陥った事で覚醒しました。
浦飯幽助に課せられた試練
最初に幽助が死んだ時、コエンマは霊界獣の卵を無事にかえし育てる事を試練だと言いました。
特に温める必要はないが肌身に離さず持っているだけでいいというものです。
ただ単行本九巻で霊界獣の卵がかえる時、霊界に取りに戻るという文言があったため、生き返った後は肌身に離さず、というわけではなかったのでしょう。
- 霊界獣、孵(かえ)る時
単行本9巻で卵から生まれる時、卵の大きさは変わっていました。
渡された当初はウズラの卵くらいの大きさだったのに、生まれる寸前には手のひらにずっしり乗るくらいの大きさになっていたのです。
生まれた霊界獣
霊界獣は幽助の心を栄養にして育った獣です。
生まれる獣の姿は幽助の心の投影で、悪魔ならばその場で食われてしまうとドキドキしながら生まれる瞬間を待ちました。
そして生まれた霊界獣はどう見ても悪獣には見えなくて、コエンマ、ぼたんは笑い安心したのです。
浦飯幽助が二度の死を迎えた瞬間
浦飯幽助は二度、死んでいます。
その両方の状況を知っていきましょう。
一度目の死
一度目は予定外の死というものですが、粗野で乱暴、短気で無鉄砲、その上手クセも頭も悪くてカツアゲ・万引き・喫煙・飲酒・賭博・補導の常習犯であった不良の幽助が交通事故に遭いそうになっていた子供を助けて車にひかれてしまいました。
これは予想外の死というものだったのですが、ずっと素行の悪かった幽助の死を悲しんだのはほんの僅かで、教師である岩本、明石は喜んでいる様子さえ見せます。
しかし幽助の死を信じたくない桑原の行動を非常識と罵った二人に対して怒った竹中の言葉には涙を誘うものがありました。
その後、コエンマの試練を受け(上記の試練)、無事生き返る事ができたのです。
二度目の死
幽助の最後というならばこちらの方(人間としての死)を示すと思われます。
仙水との戦闘で胸に攻撃を受け心肺停止に陥り、人間としての機能は完全に停止したものの、魔族大隔世によって魔族として生まれ変わりました。
単行本17巻で、「今も心臓は止まっている」と発言している事から人間としては確実に死亡していると見られます。
蔵馬の言葉によれば代わりに魔族の心臓である「核」が動いて、纏う気は霊気から妖気に変わっているとの事です。
浦飯幽助が受けた修行とは
幽助が受けた修行とは幻海師範の修行になります。
まず、幻海師範が扱う霊光波動拳の後継者を決める選考会で幽助は勝ち残り継承者となりました。
そこから厳しい修行を受け、力を付けていったのです。
- 霊波動を一点に集中する修行
三角錐の棘の先に人差し指一本で逆立ちします。
指先に霊波動を集中する事で針が刺さる事なく、身体を支える事ができるようになりました。
- 相手の霊波動を受け止める修行
相手(幻海)の放つ霊波動を両手で受け止めます。
幻海は微動だにしないで受け止めるようになるまで続けると言っていました。
- 火の上での座禅
詳細は不明。
ですが文字通り、火が燃える中で座禅を組んでいたものと推測できます。
- 針の山での就寝
詳細は不明。
ですが文字通り、寝る時は針の山の上で寝ていたのでしょう。
霊光玉
最後の試練となりました。
霊気を極限にまで凝縮したエネルギー球を受け入れる事ができなければ、継承者の肉体は空気を入れすぎた風船のように木っ端微塵になってしまいます。
- 呪霊錠 修の行
簡単に言えば霊力向上ギプス。
筋力では外す事はできず、全身の霊気をフルに使い大の字になって眠れるようになる事が幽助の受けた修行でした。
浦飯幽助の髪型
基本はリーゼントです。
就寝中や水に濡れた時は髪が下ろされます。
リーゼント
オールバックとは分け目を付けずに髪を全部後ろに撫で付ける事を指し、リーゼントとはワックスなどを使用して両側頭部から髪を撫で付け後頭部でIの字にぴったり合わせる髪型の事を言います。
幽助は髪が短いためにオールバックとの区別が付きにくいですが、作中でも名もなきキャラから「リーゼントの兄ちゃん」と言われていますのでリーゼントという事でいいのではないでしょうか。
サラサラヘア
幽助がリーゼントにしていない時は、結構なサラサラヘアです。
この状態だと恐さは半減されて爽やかなイケメンに見えるとファンの間では評判となっているようですね。
超ロングヘア
最後に魔族になり覚醒した時には後ろ髪が膝下辺りまで伸びた超ロングヘアになります。
ボサボサ、という感じではなく桑原に指摘されるまで気付かないくらいに重くない柔らかな髪なのだと考察できますね。
浦飯幽助と螢子、ぼたんの関係とは?
幽助の近くにいる女性は二人存在します。
螢子は幼馴染として、ぼたんは助手として幽助を支えているのでどちらも重要な女性といえるでしょう。
では、それぞれとの関係性を見ていきましょう。
螢子との関係
螢子は幼稚園の頃からの幼馴染で言わずと知れた本作品のヒロインです。
幽助の心の拠り所である事は作中のセリフからも確かではないでしょうか。
- 無意識に出る本音
口ではどうとも思っていないような事を言いながらも単行本2巻、『恋人の条件!!』では火事の中、命がけで幽助の身体を助けに入った螢子に対して、「あいつが死んだら生き返る意味なんかあるか!!」と無意識に言っています。
無意識の行動で出た本音の言葉に幽助がどれだけ螢子を思っているのかが分かるという場面でした。
雪村螢子は主人公・幽助の幼馴染(幼稚園の頃からの腐れ縁)で幽助の通う皿屋敷中学の同級生に当たる本作のヒロイン的存在です。 少年漫画には付き物の幼馴染ヒロインの螢子ですが、矢張り人気は賛否両論のようで、 雪村螢子はウザい? […]
- 待っていて欲しいと願う
魔族になってしまった幽助は「人間界にいるべきではない」と元・霊界探偵の佐藤黒呼に諭されて魔界に行く事を決意します。
単行本17巻で魔界に行くと螢子に告げ、「三年で戻ってくる、約束するよ」と言葉を残しました。
幽助が帰る場所は螢子のいるところなのだと思っている証拠ですね。
ぼたんとの関係
幽助が死んで最初に出会ったのが水先案内人のぼたんでした。
霊体の幽助を支え導いた女性で、幽助も何かあると頼ってしまう相棒と呼べる存在です。
幽☆遊☆白書では単行本1巻から登場して、幽助に深く関わっているぼたんですが、一体何者なのでしょうか。 一部のファンからの人気は絶大で第一回人気投票ではヒロイン螢子を抑えて五位、第二回人気投票では六位という快挙を成し遂げています。 […]
霊界探偵助手
幽助が生き返り霊界探偵となった後はその助手としてぼたんが任命されました。
任務に行く際には助手として行動を共にし全力でサポートを完璧にこなし、そこそこ高い霊力で心霊医術を行い幽助たちの回復や妖力の制御をして活躍をします。
その愛くるしい見た目と性格で幽助とくっつくのはぼたんだと思っていた人がほとんどだと思いますが、最終的に幽助が選んだのはぼたんではありません。
浦飯幽助が結婚相手に選んだのは螢子
プロポーズの件については単行本17巻で描かれています。
『それぞれの決心!!』の中で、幽助はまず螢子に自分が人間ではなく魔族になってしまった事を告白しました。
そして魔界に行き、いつ帰れるかは分からないと答えた幽助に螢子は怒り「帰ってきたら私の彼氏を紹介する」と言い「お願い、ボクを捨てないで」と声を掛けるも手遅れだと答えられます。
夕陽を見ながら一人煙草を吸う幽助の哀愁が漂うシーンとなりました。
食堂で幽助が螢子にプロポーズ
魔界に立つ前日、幽助は最後の食事を螢子の家で食べる事にしました。
螢子の父はすぐに何を食べたいのか(アニメでは焼き肉定食)理解して螢子に作るように言います。
慣れていない手付きで作り上げて去ろうとした螢子を呼び止め、幽助は螢子を見ながら食事をしました。
そして「ちょうど三年したら戻ってくる。約束するよ、そしたら…」食事をしながら言い、不意に真面目な顔になって言います。
「結婚しよう」喧嘩するたびに言っていた言葉ですがこの時ばかりは両者共に違った意味で捉えました。
「浦飯幽助の人物像と技一覧!最後に選んだ結婚相手は誰?」のまとめ
幽助は少年漫画の主人公らしい主人公で、戦いの中でどんどん強くなっていったキャラです。
初登場していきなり死んでしまう意外性なキャラでありながら、徐々に強い強敵に向かっていくところはまさに主人公という感じでした。
そして最後は人間でなくなってしまう辺りはまさに冨樫作品といったところです。
技も当時から厨二病のような名称の付いたものがあって真似していたファンも多かったですね。
そして、てっきりぼたんとくっつくかと思いきや、正当に螢子を選んだ辺りは幽助の男気が感じられる展開になりました。
でもやっぱり、ぼたんとくっついてほしかったと思うのは私だけでしょうか?