幽☆遊☆白書では単行本1巻から登場して、幽助に深く関わっているぼたんですが、一体何者なのでしょうか。
一部のファンからの人気は絶大で第一回人気投票ではヒロイン螢子を抑えて五位、第二回人気投票では六位という快挙を成し遂げています。
その魅力は一体何なのでしょうか。
- ぼたんの正体・プロフィールは?
- ぼたんの性格は?
- 幽助との関係は?
- ぼたんの恋愛は?
- ぼたんの名シーンは?
以上の事を考察していきたいと思います。
ぼたんの正体とプロフィール・声優
ぼたんは死者を霊界まで導く霊界案内人です。
初登場時から幽助を助け読者に感動と笑いを届けてくれるキャラとしてファンの心を鷲掴みにしました。
ぼたんのプロフィール
- 名前:ぼたん
- 性別:女
- 年齢:不明
- 血液型:不明
- 身長:不明(ただし他キャラと並んだ逆算から160cm前後と推測されます)
- 趣味:空中散歩
- 容姿:水色の髪をポニーテールに結い、基本は桃色の着物姿ですが仕事に応じて人間界の服を着用しています。
- 名前の由来:死を連想させる花の牡丹からで作者曰く「死神に相応しいから」との事。
- 声の出演:深雪 さなえ
- 初登場したのは:単行本1巻
ぼたんの家族は?
ぼたんは名前以外の詳細が一切不明という謎多き女性です。
彼女の人気の秘訣はそこなのかもしれませんね。
ぼたんの家族構成がどんなもので、どんな経緯があって案内人になったのか明かされていないため、ファンはいろいろと想像して好きになるのかもしれません。
ぼたんの仕事
単行本1巻で初登場した時、ぼたんは幽助に「三途の川の水先案内人」と言いました。
また「西洋でいうところの死神ってやつかな」とも言っているので、死者から見たら本当に死神でしかないのかもしれません。
- 霊界案内人以外の仕事
ぼたんは時としてコエンマからの命令を受け、幽助に霊界探偵の仕事を伝える役目を担っています。
幽助の補佐としても危険な場に同行したり、前もって調べたりと有能な仕事ぶりを見せて活躍しているのですが、当たり前のようにやってしまうのでその有能さが伝わりにくく見られがちでした。
人間界の事に慣れないながらも一生懸命に補佐する姿にキュンキュンするファンも多かったはずです。
ぼたんの能力
ぼたんは戦闘に特化したキャラではありません。
それにも関わらず、幽助の補佐として付いていられるのは彼女の持つ特殊能力があるお陰だと思われます。
- 心霊医術
霊力がそこそこ高く、怪我の治療をしたり霊力の回復を手助けしたりなどサポートに特化した能力を持っている事が分かります。
単行本3巻では飛影に妖怪化されそうになった螢子を治療するなど、ピンチを救った場面も多く見られました。
他にも幽助の回復や妖気の防御などで、派手ではないものの活躍しています。

ぼたんの声を担当している声優
ぼたんの声を担当しているのは深雪 さなえさんです。
可愛らしい声をしている方で、TVアニメに留まらず、劇場版、ゲームなどの声や洋画の吹き替えなども担当しています。
ぼたんの声を担当している深雪 さなえさんが担当している他アニメキャラ
- ときめきトゥナイト(1982年 江藤鈴世)
- 劇場版 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年 シャミー・ミリオム)
- オバケのQ太郎(1985年 小泉美子〈よっちゃん〉)
ぼたんは女性キャラで一番人気
単行本で選ばれた人気投票でぼたんは二度に渡りランクインしています。
一度目は単行本7巻に掲載されて、飛影、幽助、蔵馬、桑原と主要キャラ四人に次いで堂々の五位!
二度目は単行本12巻に掲載されて飛影、蔵馬、幽助、桑原の主要キャラ四人と人間界ヴァージョンの顔を見せたコエンマに続いて六位という快挙です。
ヒロインである螢子を抑えてのこの順位は相当なものだと思いませんか?
ぼたんはその人気の高さで劇場版『冥界死闘編 炎の絆』ではヒロインの位置に立ちました。
劇場版『冥界死闘編 炎の絆』とは
1994年に放映された完全オリジナルストーリーの映画で、上映時間は100分に及ぶ長編映画となり、オリジナルキャラは全て原作者である冨樫義博が担当しました。
霊界が突然、原因不明の大洪水に呑み込まれて、コエンマの指示でぼたんは冥界玉を持って幽助の元に向かいます。
その冥界玉を狙ってくるのが冥界の王である耶雲(やくも)とその部下である頼光(らいごう)、魔舎裏(まじゃり)、傀麒(かいき)という冥界三獄神。
絶対に冥界玉を渡してはいけないと命じられたぼたんは、危険と知りつつも冥界玉を自身の中に取り込んで苦しみます。
それでもぼたんごと冥界玉を奪い去った耶雲から人間界を救うため、幽助たちは戦いに行く、というストーリーになっているのですがぼたん人気が高いために劇場版二作目にしてぼたんがヒロインの座に就きました。
苦しみながらも冥界玉を絶対に渡すまいと戦う健気なぼたん満載の作品で、ぼたんファンは涙なしには見られない逸品となっています。
ぼたんに人気が集まる理由は圧倒的な可愛さ
ヒロインである螢子を凌ぐ人気を誇るぼたんですが、その性格はどうなのでしょう?
本編、アニメ両方を見ても分かるぼたんの性格は大きく上げて以下のものではないかと推測できます。
この性格がぼたんの人気の秘密なのかもしれません。
仲間思いで気配りができる可愛い一面がある
ぼたんはいつでも補佐に徹して幽助たちが喧嘩しそうになったら仲裁に入るなど常に気を配っている可愛い一面が見受けられます。
年長者だからなのか、幽助たちが子供なのか判断は難しいですがぼたんが常に先を見て幽助が気持ちよく仕事できるように動いているように見えました。
好奇心旺盛で可愛い
ぼたんは人間たちの話しに興味津々なところがあります。
特に幽助と螢子の恋愛には興味があるらしく物陰に隠れて様子を窺い、バレたら猫の真似をして誤魔化す可愛らしい場面が何度も見られました。
明るくて前向きな所も可愛い
ぼたんはいつでも前向きで場を明るくしてくれる傾向にあります。
空回りする事もありますが、ぼたんはいつも物事を前向きに考えられる可愛らしい性格をしているのかもしれませんね。
そのせいか、ぼたんは他のキャラに比べて笑顔で描かれている事が多く見られます。
笑顔の女の子は可愛いのですが、特にぼたんの性格や周りを思いやる気持ちを含めると可愛いと言わざる負えません。
他人を気遣える健気な可愛さがある
相手の心を敏感に感じ取って、悩んでいる時は何気ない様子で話しを聞き傍に寄り添う事ができる優しさがあり、このような一面もぼたんの可愛さに拍車をかけているでしょう。
天然でドジでおっちょこちょいのところも可愛い
ぼたんは普段しっかりしている面が多いだけに、ドジを踏んだり口を滑らせたりという一面も見せてくれました。
特に雪菜と桑原で飛影の事を話している時に「飛影は雪菜の兄」と言いそうになったなど口が滑りやすいところがあり、ファンの間では天然だと好まれています。
海藤の領域(テリトリー)に取り込まれた時にはうっかり禁句(タブー)を口にしてしまうなど、うっかりでおっちょこちょいなところも見えましたし、それらの天然エピソード全てひっくるめてぼたんの可愛らしさに繋がるんです。
危険と分かっていても身を投げ出せる健気さが可愛い
自分も危険な場所にいたとしても、目の前で危ない目に合っている人がいたら助けてしまう優しさを持っています。
悪く言えば無謀ですが、頭で考えるよりも身体が動いてしまうのはぼたんの底知れない優しさなのではないでしょうか。
幽助とはどういう関係なの?
ぼたんと幽助は霊界探偵とその助手という関係を保っています。
連載当初は死者とその後見人のような関係でしたが、生き返った今は霊界と幽助を繋ぐ役割をしていると考えていいでしょう。
幽助・幽霊時代
人間でも幽霊でもない浮遊人の状態になっている幽助に寄り添って、人間界で起きている心霊関係の事件を幽助なりに解決していました。
そこで霊界の掟や決まり事をそれとなく教え、間違った事をしないように見張り、生き返るまでの間、寄り添い続けたのです。
霊界探偵時代
生き返った後、幽助はコエンマにより霊界探偵に任命されました。
ぼたんは幽助の助手として現れた時はフードを被って顔が見えない状態の占い師として現れたのです。
その後は幽助に霊界探偵としての任務内容を伝えながら助言や手助け、補佐をしてくれる優秀な助手となりました。
ぼたんの恋愛事情と結婚
霊界では恋愛禁止というわけではないと思われますが、ぼたんの恋愛は明らかになっていません。
ただ、話しの中で時折見る関係から、幽助や蔵馬を相手として考えるファンが多いようです。
ぼたんと蔵馬が恋愛!?
これはファンの間で囁かれているカップルです。
接触も幽助ほどないし、何故か?と思いますが見ていると思いの他、接触がありました。
単行本13巻で禁句(タブー)を言いそうになったぼたんの口を手で塞いだり、単行本15巻で二人声を揃えて「手を貸そうか」と言ったりなど息が合っているような描写を見て、ぼたんと蔵馬はお似合いなのではないか、と思ったファンがいるようですね。
- ぼたんと蔵馬が漫才のような掛け合いをする
単行本13巻で、罠に嵌まって誘拐された幽助を探すために霊界七つ道具で探そうとしてアレは使えない、コレも駄目と言い合う蔵馬とぼたんの言い合いがテンポよかったために息が合うのでは、と思われたようです。
蔵「どんな妖怪でもキャッチしたらどれが飛影かわからないですよ」
ぼ「大丈夫!!妖気計の中に探したい人の身体の一部、髪の毛とか爪とか入れれば、その人がいる距離と方角だけをどんなに遠くても教えてくれるんだ」
蔵「飛影の髪や爪なんかどうやって見付けるんです?」
のように突っ込みがすぐに入れられるくらい息ぴったりでした。
オリジナルアニメストーリー~幽助と結婚編
ぼたんと幽助は、幽☆遊☆白書の名場面が収録されたOVA『映像白書』にてifストーリーとして二人が結婚している物語を観る事ができます。
二分程度の短いストーリーで、脚本は桑原和真役の千葉繁さんが担当していて、原作とは違うシュールな内容となっていて別物として楽しむ分には面白い作品でした。
幽助とぼたんは新婚で、蔵馬と飛影が上司でからかわれる、というお話しです。
YouTubeでも視聴する事ができるので、可愛いぼたんのエプロン姿が観たい方は探してみるのもいいと思います。
ぼたんの名シーンと名セリフ
幽☆遊☆白書に登場するキャラは多くの名シーンや名セリフを残していますが、ぼたんはどうでしょう?
だから言いにくいんだけど、あんたが死んだだけムダだったんだよね
単行本1巻、『さよなら現世!!』で、幽助とぼたんが初対面を果たした時、幽助が助けた子供が無事だったかと確かめた時の一言。
幽助は助けたつもりだったけど、幽助が何もしなければその子は無傷で助かるはずで、怪我をさせた上に無駄死にした幽助に追い打ちを掛けるようなセリフでした。
飛影がいてくれたら邪眼で飛影を見つけられるのにさ
単行本13巻で焦っている時のぼたんの一言。
相当頭が混乱している事が分かる場面ですが、急を要している事がよく分かる名セリフだと思います。
ありがとう。あたし信じてたよ、ひなげしはきっと気付くって
劇場版『冥界死闘編~炎の絆』の名セリフです。
最後まで耶雲から冥界玉を護って死力を振り絞った状態で、後輩のひなげしを気遣うぼたんの一言。
限界でボロボロな状態でも、自分より他を第一に考えるぼたんの優しさと強さが分かるセリフではないでしょうか。
「ぼたんが可愛い!正体と人気の秘密と恋愛や結婚事情も考察」のまとめ
ぼたんは人間でないけど可愛くて憎めないキャラだという事が分かりました。
コミカルな一面を持ちながらシリアスもする、有能なキャラでついには映画のヒロイン役まで獲得した注目度の高いぼたんは幽助の相手役ではない分、万人に愛されているのだと思われます。
作中で断トツの人気を誇る女性キャラですが、誰かと結婚したり恋愛関係にあるという描写は全くなかったので、恋愛事情は作者のみ知るといったところですね。
忙しさの中でも笑顔を忘れない強みを持つぼたんは時代が過ぎても注目を集めるキャラなのではないでしょうか。
