鬼滅の刃の第1話で幸せな家庭が築かれていた竈門家でしたが、鬼の襲撃にあいその幸せは無残に引きちぎられました。
- 竈門がなぜ襲われたのか
- 竈門家と縁壱の関係は?ヒノカミ神楽と日の呼吸について
- 竈門家の兄弟は何人いる?
ではなぜ竈門家が狙われたのか、鬼が襲撃した理由や竈門家にまつわる話を紹介します。
竈門家はなぜ襲われたのか
引用元:鬼滅の刃
人目につかない深い山奥で炭焼きをしながら生計を立てていた竈門家。
長男である炭治郎が麓の街へ炭を売りに行き、夜がふけてしまった為に一晩だけすぐ近くに住む三郎じいさんの元に泊めてもらい、朝がた家に向かうとそこには惨殺された家族の姿があり、唯一息のあった禰豆子を助けるべく助けを求めますが、彼女は鬼へと変貌してしまうのです。
ではなぜ竈門家がこのような悲惨な最後を迎えることになったのでしょうか。
竈門家を鬼にした張本人は?
引用元:鬼滅の刃
鬼滅の刃196話にて、竈門家を襲撃した鬼は鬼舞辻無惨自身であったことが明らかになりました。
鬼舞辻無惨とはどんな鬼?
1000年もの長い時を生き、人喰い鬼の始祖でありながら鬼を束ねる人物。炭治郎の家族を惨殺し、妹の禰豆子を鬼へと変貌させた因縁の相手です。
多くの部下を従えていますが、彼らを誰一人と信頼しておらず、部下には自分に関する話を少しでも話そうものならその身が滅んでしまう呪いをかけ、彼の気分次第では十二鬼月であろうと普通に殺される一方で人であったころから歪んでいた人物が鬼となった際には、他の部下よりも優遇し、自身の血を分け与えています。
が、上記に述べたように信頼関係があってのことではないため、パワハラを受けないわけでありません。
アニメ第26話の鬼舞辻無惨による下弦の鬼達を集めて無限城で行われた会議。 そのあまりの横暴さと自分の部下でも容赦なく殺していく無惨の姿に、ネットでは通称パワハラ会議と呼ばれています。 無惨含む鬼側をあまり応援していない読者からは[…]
無惨は非常に強大な力を備えているも、その実は非常に憶病な面を持ち合わせているものの、人としの感性や、共感性が欠如しており、限りなく完璧に近い存在でありながら、彼は人間的な一面をどこかで失ってしまったのです。
竈門家が襲われた理由を考察
実は竈門家が無惨の餌食となった理由は公式では明かされていないため、彼が竈門家を襲った真意は不明なので、多くの理由が推測となります。
たまたま竈門家があったから襲った?
ネットにある多くの理由の中に、
- 日の呼吸を根絶やしにするため
- 禰豆子を以前から目を付けていた
- 養分の補給のための襲撃だった
といったものもあります。
日の呼吸はそもそも遠い昔に殲滅していたと無惨は考えていたので、目的にしていたとは考えられませんが、実際は無惨の知らないところでひっそりと受け継がれていたのです。(後述)
また、禰豆子を狙ったのではという意見もありますが、無惨は竈門家そのものを狙っており、彼の血に耐えられなかった家族はあっさりと見捨てられているため、誰か鬼にしたい人物がいた訳ではないようです。
最後に、鬼として食料を探していたという点においても、襲撃の際の無惨の様子が食べるためとは思えない点や、わざわざ深い山奥にきてまで食料を求めない点からも違うと考えられます。
上記の理由が当てはまらないのならば無惨は特に理由もなく彼らを襲ったのでしょうか?
青い彼岸花を探すため?
この説が一番有力とされています。
無惨が人間であった頃に医者によって投与された花であり、当時の彼は病が治らないと知ると激怒し治療の途中で医者を殺した為に治療が途中で終わってしまったこともあり、彼は超常的な能力を得たと同時に陽の光を浴びると死んでしまう鬼へとなります。
無惨はその後、自分の治療には青い彼岸花が使われることを知り、どうにかして太陽を克服して完璧な生物になりたい彼は、青い彼岸花こそが鍵であると1000年以上もの間、探し求め続ける事となるのです。
自身の配下である十二鬼月にも青い彼岸の捜索を命令するなど血眼になって探しているため、炭治郎たちの住む山に来たのも、人目につかない山奥ならば何かしらあるのではないかという憶測のもと訪れたのではないでしょうか。
強い鬼を求めていたから?
青い彼岸を探す理由に加え、無惨にはもう一つ「強い鬼をつくる」という目標があります。
公式ファンブックにて無惨が鬼を増やしつづける理由として、「無惨は太陽を克服する鬼を生み出す為に、それまで鬼にしたことの無い体質や血質の人を選んで鬼にしている。また、強い鬼も欲しいので、上弦の鬼に似ている人も鬼にしている。」として、太陽を克服した鬼の体質を自身に取り込むことで無惨もまた陽の光を克服することができるため、青い彼岸が見つからなくとも完璧な生物になれるという作戦を立てていたのです。
そのため、禰豆子は上弦の鬼と似ていた、これまで鬼にしたことのない体質や血質だったために特に無惨の血を多く与えられました。
竈門家と縁壱には深い関係があった
引用元:鬼滅の刃
継国縁壱(つぎくによりいち)は始まりの呼吸である日の呼吸の使い手であり、唯一無惨に死の恐怖を与えた人物です。
無惨は日の呼吸をこの世から存在そのものを消す為、黒死牟と共にその関係者や日の呼吸を知っている者を一人残らず消し去り、もう誰もこの呼吸を使える人物はいないと確信していましたが、日の呼吸はヒノカミ神楽として竈門家に語り継がれていました。
炭治郎が日の呼吸を使えるのは遠い過去の竈門家と縁壱と関係があったからなのです。
竈門家と縁壱の出会いについて紹介していきます。
12巻99話「誰かの夢」
引用元:鬼滅の刃
炭治郎は妓夫太郎&堕姫戦で負傷し、2ヶ月間も意識不明の状態だった時に竈門炭吉の夢を見ました。
縁側に座る縁壱は赤子を抱きながら、炭治郎の祖先である「竈門炭吉(かまどすみよし)」と会話をしていて、縁壱は自分がかつて暮らしていた家があった場所に向かうと鬼に襲われて逃げ惑う炭吉とその妻のすやこを発見し、2人を鬼から救います。
お腹に赤子がいたすやことわが子を救ってくれたお礼として縁壱は竈門家でお世話になっていました。
長いことを世話になったと告げる縁壱に、炭吉は命の恩人だからと引き留めますが、彼の決意は固いようで頷くことはありません。
炭吉は変わりに後継者のいない縁壱を想い、あなたのことを後世に伝えていくと言うも、縁壱は自分のことを、「大切なものを何一つ守れない、人生において為すべきことを為せない、何の価値もない男」だと話します。
そんな姿を見て炭吉はそんな風に卑下しないでと悲しくなるのでした。
21巻186話「古の記憶」
引用元:鬼滅の刃
再び炭治郎が縁壱との過去を夢見るのは、無惨との最終決戦の最中で重症に陥っている時でした。
縁壱は自分の過去や生い立ちを話したいと再び竈門家を訪れます。
縁壱のこれまでの生い立ちや鬼殺隊となったいきさつなど、炭吉は彼の語る過酷な過去に掛ける言葉も見つかりません。
すると炭吉とすやこの娘であるすみれから「抱っこ」をせがまれ、炭吉にも勧められた縁壱は彼女を抱き上げます。
高く抱き上げられたすみれは楽しさから無邪気な笑顔を振りまくと、縁壱は自分が守りたかったもの戦うべき理由を思い出し、涙が溢れるのでした。
22巻192話「廻る縁」
引用元:鬼滅の刃
縁壱は再度竈門家にとどまり、すやこが「剣の型がみたい」と頼むと彼は竈門一家に日の呼吸の型を披露し、型を披露し終えると縁壱は炭吉に耳飾りを渡しました。
そこで炭吉は「もう彼はここにはこない」と悟ります。
別れ際、炭吉は「あなたは価値のない人じゃない そんなこと俺が言わせない この耳飾りも日の呼吸も後世に伝える」竈門家を救ってくれたお礼とともに後世に語り継ぐことを約束した炭吉に、縁壱はにこやかに「ありがとう」と伝え、その場を去りました。
竈門家の家族構成
竈門家の先祖と炭治郎たちの家族について紹介します。
竈門炭吉
引用元:鬼滅の刃
- 竈門炭治郎の戦国時代の先祖
妻のすやこと鬼に襲われていたところを縁壱に救われます。
炭治郎と同じく炭焼きで生計をたてており、山中にあった無人の家を見つけて、妻のすやこと共に住み着いていました。
その後縁壱に救われ、しばらく生活を共にし、二年後の再開の際には縁壱の日の呼吸と耳飾りを継承していくことを約束します。
竈門すやこ
引用元:鬼滅の刃
- 竈門炭治郎の先祖・炭吉の妻
炭吉と共に山中にあった無人の家を見つけて住んでいました。
お腹に赤子を宿していた際に鬼に襲われるも、縁壱に助けられ、無事すみれを出産し、その後2人目を出産します。
かなり明るく天真爛漫な女性であり、「めちゃくちゃ寝る人だったらしい」とのこと。
竈門炭十郎
引用元:鬼滅の刃
- 炭治郎とその妹禰豆子の父親
- CV:三木眞一郎
炭治郎が父親を思い出す時に一番に思い浮かぶのは、柔らかな笑顔と川のせせらぎのような落ち着いた声と表現するなど穏やかな人物。
生まれつき体が弱く床に臥せている時間の方が多かったようですが、ヒノカミ神楽を誰よりも修めている人です。
竈門葵枝(きえ)
引用元:鬼滅の刃
- 炭治郎とその妹禰豆子の母
- CV:桑島法子
夫を亡くして間もないにも関わらず、6人の子供たちを育てる母親。分け隔て無くわが子に愛情を注ぐ心優しい女性です。
竈門炭治郎(たんじろう)
引用元:鬼滅の刃
- 竈門家六人兄妹の長女
- CV:花江夏樹
竈門家の長男として亡きの父の跡を務めながら幸せな家庭を送っていましたが、家族が鬼によって惨殺され、唯一の生き残りであった妹の禰豆子も鬼になってしまうという悲運をたどる人物。
妹を人間に戻すため、また家族の仇をうつため炭治郎は鬼狩りとなります。
竈門禰豆子(ねずこ)
引用元:鬼滅の刃
- 竈門家六人兄妹の長女
- CV:鬼頭明里
無惨によって鬼にされる運命をたどる人物。
人であった頃は街でも評判の美貌を兼ね備え、心優しい人物。鬼となった時も、飢えにより炭治郎を攻撃しようとするも、兄の呼びかけに自我を取り戻します。
その後は鬼狩りとしてこの場にきていた冨岡義勇によって落ち着きを取り戻し、鬼でありながら人を助ける異端の存在となりました。
竈門竹雄(たけお)
引用元:鬼滅の刃
- 六人兄弟の三番目で次男
- CV:大地葉
父の亡き後、家族のために働く炭治郎のことを積極的に手伝うしっかり者の少年。
年頃なのか、炭治郎に頭を撫でられ赤面してしまいます。
それにしても炭治郎にそっくりですね。
竈門花子(はなこ)
引用元:鬼滅の刃
- 六人兄弟の四番目で次女
- CV:小原好美
家長として家を支える炭治郎のことを慕っており、町に炭を売りに出掛ける兄に弟の茂と一緒について行き、疲れると荷車に乗せてもらっていた可愛らしい女の子です。
竈門茂(しげる)
引用元:鬼滅の刃
- 六人兄弟の五番目で三男
- CV:本渡楓
花子同様、家長として家を支える炭治郎のことを慕っていて、兄に弟の茂と一緒について行き、疲れると荷車に乗せてもらっていました。
竈門六太(ろくた)
引用元:鬼滅の刃
- 六人兄弟の末弟で四男
- CV:古賀葵
父が亡くなって日も浅く、寂しさから父に似ている炭治郎によく泣きついてしまうため、炭治郎が出かける前に寝かしつけることが多いのだとか。
竈門家はなぜ襲われた?のまとめ
- 青い彼岸花と鬼になれる人物をもとめ山奥を目指す
- 人目につかない場所に竈門家があったため、鬼になれる素質があるのか試すため襲撃した
- 炭治郎が日の呼吸を使えるのは祖先が日の呼吸をヒノカミ神楽として継承したから
竈門家の幸せが一瞬にして奪われるシーンはとてもショックでしたね。
ですが、無惨が彼らを襲うことが無ければもっと長く生きていたかもしれない、という未来を考えると少し自業自得な気もします。
これも一種の因果応報なのかもしれません。


