堕姫の人間時代の容姿はアルビノのような色素の薄い特徴を持つ美少女でしたが、侍の目玉を簪で突いた事で失明させるといった奇行をとっています。
では、人間時代の堕姫(梅)はなぜ侍の目玉を簪で突いたのでしょうか?
そこで今回は、
- 梅が侍をかんざしで刺した理由
- 堕姫の本名と人間時代の姿
- 名前の由来は梅毒?
等、堕姫の人間時代の出来事や容姿ついて紹介したいと思います。
梅が侍をかんざしで刺した理由
単行本11巻第96話の妓夫太郎の回想で、梅(堕姫)が客の侍の目玉を簪で突いて失明させたと綴られており、それにより梅は報復として縛り上げられた後に生きたまま焼かれるという仕打ちを受けました。
そして、この出来事が梅と妓夫太郎の人生を左右する事になったのです。
回想の描写を見る限りでは、梅は侍の襟元を掴み簪を振り被る様な仕草をしており、侍は目を抑えて蹲っている様に見えますが、梅はどうして侍の目玉を突いたのでしょうか?
本編では梅が侍の目玉を突いた真相が明かされなかった為に、読者からは「客(侍)が代金を踏み倒そうとしたんじゃ?」や「癇癪を起こしただけでは?」と、堕姫の性格を念頭に様々な予想がされましたが、公式ファンブックにて真相が明かされました。
かんざしで刺した本当の理由は妓夫太郎のため
公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」の大正コソコソ噂話によると、梅が侍の目を突いた理由は「妓夫太郎を侮辱された」からだそうです。
梅は幼少期から妓夫太郎を慕いいつもついて回っており、妓夫太郎が離れれば泣き喚くほどお兄ちゃん子でしたが、妓夫太郎もそんな梅が可愛くて溺愛していました。
その為、梅は奪われる前に奪え取り立てろという妓夫太郎の教えも素直に受け取っており、大好きな兄を侮辱した侍に対して暴力に走ったのでしょう。
堕姫の本名と人間時代の姿
堕姫の本名は「梅(うめ)」です。
梅の容姿は年端もいかない頃から大人がたじろぐほどきれいな顔立ちをしており、鬼滅の刃の世界観では珍しいのか分かりませんが、色白に白髪といった日本人離れした特徴をしています。
性格に関しては、堕姫のように癇癪を起こしている描写が無い為に考察できませんが、人形の様にじっとしているか、妓夫太郎の後ろをついて回っている姿しかない為、現時点の堕姫よりは比較的に大人しかったのかもしれませんね。
名前の由来は梅毒
梅という名前は死んだ母親の病名からつけたれたものであると妓夫太郎の回想で明かされていますが、母親の病名に関しては作中で描写されていません。
しかし、梅と妓夫太郎の出身地が遊郭最下層である事、妓夫太郎の全身に浮かぶ黒いシミのような痣からして母親の病気が「梅毒」ではないかと予想されており、仮に梅毒だとすれば「梅」という名付けにも納得がいきます。
その為、梅の名前の由来は「梅毒」という説はかなり有力です。
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また梅毒とは、性行為等から梅毒トレポネーマが粘膜に感染して引き起こされる病気の事で、性行為に限らず妊娠中の母子感染によって子どもにうつるケースもあるようなので、妓夫太郎のシミにも合点がいきますね。
梅と妓夫太郎の母親について
梅と妓夫太郎の母親が遊女であった事は「羅生門河岸」に送られている事から推察できます。
羅生門河岸とは、鬼滅の刃における病気になったり年老いた遊女が送られる切見世であり、遊郭最下層にあたる為、治安も悪い一角となっているようです。
そんな劣悪な環境に居た母親は子供がいるだけで飯代がかかる為、妓夫太郎を邪魔に思って何度もぶって殺そうとしていたり、梅が生まれた際にも色素の薄さから不気味がり縊り殺そうとしたそうですが、妓夫太郎に阻止されました。
また、ある時に母親が梅に暴力を振るおうとした所、再び妓夫太郎が怒り狂って暴れると、力関係が明瞭となって母親は妓夫太郎に怯えて距離を取るようになったそうです。
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吉原最下層羅生門河岸で暮らしている事や、病気になったり年老いた遊女が送られる切見世という設定がある事、実際に母親が病死していると思しき描写がある為、梅と妓夫太郎の母親は遊女だった可能性が高いでしょう。
なお、妓夫太郎達が何歳の頃に亡くなったのかは不明です。
梅はアルビノではない
梅の容姿は色白に白髪という特徴からアルビノに似ていますが、アニメ版で色付けされた梅を確認すると瞳の色が青いですよね。
目が赤くない場合はアルビノとは言わないそうなので、生まれつき体の色素が不足している白変種に該当するかもしれません。
アルビノの場合は脈絡膜にメラニンが無いので毛細血管が透けて赤くなりますが、白変種の場合は脈絡膜にメラニンがあるので瞳孔が黒くなるようです。
ただ、人間で白変種が生まれるのは相当なレアケースであり、まして日本人となると更にレアな確率となる為、宇随天元や不死川実弥などが白髪である事を考えると、梅の場合はアルビノもしくは白変種とは違う理由で白くなっているのかもしれませんね。
キメツ学園の名字は「謝花(しゃばな)」
本編では梅と妓夫太郎の名字は出て来ませんでしたが、「中高一貫!! キメツ学園物語」では謝花(しゃばな)という名字を与えられています。
謝花とは、旧琉球である沖縄県由来の名字であり、本部間切謝花が起源だそうで、読み方は「じゃはな、しゃばな、じゃばな、ざはな、しゃはな、しゃか」等があるそうです。
本編では遊郭で暮らしていた母親に名字があったとは思えないので、キメツ学園の名字は別に与えられたみたいですね。
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梅は侍をかんざしでなぜ刺したのか?についてのまとめ
- 梅が侍の目玉を簪で刺した理由は本編で明かされていない
- 梅が簪で刺した理由は「妓夫太郎を侮辱された」からと公式ファンブックで判明
- 堕姫の人間時代の名前「梅」は、死んだ母親の病気が由来
- 死んだ母親の病気は作中で明かされていないが、「梅毒」と予想
- 梅は色白白髪だがアルビノではなく白変種の可能性が高いが、真相は不明
- 「中高一貫!! キメツ学園物語」での名字は「謝花(しゃばな)」
100年以上も生きているというのにその中身は小学生かのような堕姫でしたが、生まれた時から妓夫太郎に救われる他、成長するまで守られ続けていたという事情から2人がどれだけお互いを信頼しているのかがよく分かります。
そして、そんな堕姫だからこそ自分が慕う唯一の肉親の兄を侮辱された事でカッとなり侍を刺したのでしょうが、誰も助けてくれない劣悪な環境の中を生き抜いた妓夫太郎の教えにより自ら首を絞める事になりました。
ただ、堕姫が今際の際で「お兄ちゃんのこと醜いなんて思ってないよ」と述べていたのは本心からの言葉という事が分かったので、堕姫が侍の目玉を突いた理由を知ってから読み返すと感慨深いですね。
↓堕姫と妓夫太郎の死亡経緯はこちらから↓
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