「人類対巨人」「人類対人類」など終始ハードな展開を見せる進撃の巨人ですが、ハンジのある発言が一部読者をざわつかせました。
それはリヴァイへのプロポーズともとれる発言で「そんなバカな」とは思うものの、ハンジの真意が気になるところ。
- ハンジはリヴァイのことをどう思っているのか
- 逆にリヴァイはハンジをどう思っているのか
- ハンジがリヴァイにプロポーズした真相とその結果はどうなったのか
など、ハンジとリヴァイの関係やプロポーズの真相や結果を検証してみました。
ハンジがリヴァイにプロポーズしたのは原作何巻?
ハンジがリヴァイにプロポーズしたと思われる言動があったのは原作31巻です。
ハンジがリヴァイにプロポーズしたのは第126話
原作第126話「矜持」の中で、手当はしたものの意識が戻らない重症のリヴァイを前に、ハンジは独り言を吐きます。
ハンジ「いっそ二人でここで暮らそうか」
ハンジ「ねぇ…リヴァイ」
独り言のはずが、実はこの時リヴァイは意識を取り戻していて、しっかり聞いていたのです。
ハンジが荷車の修理をしていた時に突然エレンの脳内への語りかけが来て、驚いてリヴァイを呼びながら振り返ると彼はすでに起き上がっていました。
リヴァイ「このまま…逃げ隠れて…」「何が残る…」
ハンジ「…何だよ」「私の独り言聞こえていたのか…」
少し恥ずかしそうな表情を浮かべるハンジ。
蚊帳の外でお前が大人しくできるハズがない、リヴァイに言われハンジも「できない」と答えます。
弱気な独り言に律儀に応えて今やるべきことを再認識させる、長年共に在る戦友ならではの会話ですが、瀕死の重傷を負っていたリヴァイを抱えて川に飛び込み、敵の手から逃れて必死に介抱し、リヴァイの命をつないだハンジが精神的にまいっているのは彼も感じ取っていたでしょう。
普段は鬼のように巨人を斬りまくってカッコいいリヴァイですが、意識を取り戻した時に傍にいたのはハンジだけ。
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体は思うように動かず、指も数本失い、戦力的に大幅ダウンした自分を見捨てることなくそこにいた彼女に、感謝していないはずがありません。
弱音を吐く姿に、分がかけられる言葉を選び抜いた結果、このような発言になったと思われます。
決して甘い言葉ではなくハンジの中にある強い心を鼓舞する、そんな言葉を選ぶ辺りがリヴァイらしいと言えるでしょう。
ハンジはリヴァイに片思い?
巨人オタクの変人分隊長、読者の中には性別さえどっちなのか疑問に思う人がいるハンジですが、リヴァイとは仲が良さそうに見えます。
ハンジはリヴァイの目つきの悪さも人相の悪さも口の悪さも何も気にせず、平気で絡みにいく稀な人間です。
果たしてそれは恋情か?と問われるとはっきりした答えは原作にはないのですが、過去にシャーディス教官に憧れていたという証言もあった通り、ハンジの中にそう言った感情がないわけではないようです。
リヴァイに対してい抱くのは、死地を共に駆け抜けてきた仲間としての信頼、そして自分の数少ない理解者としての友愛で、原作から読み取れるのはそのくらいでしょう。
そもそもハンジに結婚願望はあるのか
これについてはNOと言わざるを得ません。
調査兵団に入った時点で、好きな相手と結婚して子供をもうけて幸せに暮らす、などという一般的な願望は叶うべくもありませんし、当然それを承知の上で入団しているはずです。
調査兵団を希望して入団するのは、そう言った願望がない者、もしくはエレンのように訳ありの者だけなのですが、巨人との死闘や次々と仲間達が死んでいく状況で、癒しや安らぎを求めるのは人として当然のことですし、
- 壁の中へ戻ってきた時
- 仲間との束の間の休息を取る時
- わずか数日の休暇の時
そして、
- 調査兵団に入っていなかったら
- 別の仕事を選んでいたら
- この人と別の出会い方をしていたら
など、色々と考える夜もあったことでしょう。
しかしハンジは巨人にとり憑かれたかのように寝ても覚めてもその存在の研究に没頭するような人物なので、傍にいる異性にわずかな恋情があったとしても、結婚したいという願望には発展しないと思われます。
ハンジとリヴァイの年齢差
リヴァイとハンジの年齢は、公式では発表されていません。
諌山先生のサイン会などでの発言から、リヴァイが30代(前半?)、ハンジが20代後半~30代前半くらいであろうというのが有力な説で、二人の年齢差はこれも公式発言からリヴァイの方が2~3才年上とされています。
この世界の結婚適齢期がいくつかは分かりませんが、エレンの母親が若かったことを考えると、二人とも若干適齢期を過ぎている感は否めないですし、調査兵団には入らなかったハンジの同期は結婚して子供もいたりしますが、ハンジがそれを気にしている描写は皆無です。
リヴァイにいたっては生まれも育ちもアンダーグラウンドなので、結婚などという願望は恐らく1㎜もないでしょう。
リヴァイは明らかになっていませんが、ハンジは生涯の全てを巨人に捧げた形になったんですね。
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リヴァイはハンジをどう思っているのか
では逆に、リヴァイはハンジのことをどう思っているのでしょうか?
進撃読者の方ならよくご存じかと思いますが、リヴァイは潔癖症で、手についた巨人の血を「汚ねーな」とイヤそうに布でふき取ったり、部下たちの掃除の仕方を厳しくチェックしてやり直させたりと、自分から他の人間へのスキンシップなどほとんどしないザ・潔癖症です。
ところが、ハンジに対してだけは様子が違います。
アニメの第9話「左腕の行方」で、
ハンジ「今回はどんな巨人に会えるのかな」「奇行種なんかいたらもう最っ高なんだけどなぁ!」
リヴァイ「奇行種ならここにいるぞ」
ハンジ「えっ どこどこ?」
リヴァイ「…ここだ」
キョロキョロするハンジの後ろ頭を鷲掴みにし、自分の方を向かせるというむしろ女性に対して乱暴なのではと思えるシーンではありますが、リヴァイが珍しく自分から他人に触るシーンが描かれています。
ハンジの髪は伸ばしっぱなしのボサボサでお風呂にマメに入る性格でもなく雑にくくってあるだけという有様ですが、潔癖症であるはずのリヴァイが何の抵抗もなく手を伸ばしている。
嫌味(彼的には冗談?)を言うためとは言え、珍しいことに変わりはありません。
また、ハンジのことを「アイツ」呼ばわりしたり、巨人を前に感情が暴走する姿を呆れながらも静観したりと、女性として見ているかは置いておいても、親しみを持って接していることが伺えます。
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ハンジの左側を守るリヴァイ
原作第78話「光臨」で鎧と超大型巨人との戦いの際、ベルトルトの巨人化の爆風によりハンジは左目を負傷します。
部下のモブリットはこの戦いでハンジをかばって死んでしまい、彼に突き飛ばされて井戸の中に落ちたハンジは井戸から出てきた時には左目を負傷していました。
詳しくは描かれていませんが、この一年後にはハンジは左目に黒い眼帯をしているので、この怪我が元で左目を失明したと考えられます。
このことを考慮した上で原作第123話「島の悪魔」を読むと、調査兵団がマーレに潜入した際、リヴァイがハンジの左側にいる描写が多く見られることに気づくでしょう。
何が起こるか分からない敵地で、左側の視界を失ったハンジへの気遣いでしょうか、彼女の左側を守るように歩いています。
もちろん、ハンジは今や調査兵団のトップですし、彼女を守るのは当然のことかもしれませんが、誰に何を言われたわけでもなく彼女の左側に自分の居場所を定めるリヴァイには、漢気のようなものを感じずにいられません。
信頼≒愛情
リヴァイとハンジはお互いに死線を潜り抜けここまで生き延びた仲間として、長きを共にした友として、信頼関係を築いて、れぞれの長所も欠点も能力も認めた上で、お互いを必要としていることが分かります。
もちろん最強の兵力として兵団の頭脳としてというのもありますが、気の置けない関係であることも確かですし、彼らの中の信頼は友情や愛情に近いものなのかもしれません。
特殊な状況下に身を置く彼らには、お互いがお互いの理解者であることが何よりの心の拠り所となっている、こんな所もリヴァイとハンジの心が愛情という感情で繋がっていると考えられている所以なんですね。
ハンジがリヴァイにプロポーズをしたのは何話?その時のセリフのまとめ
「ついにプロポーズか」と読者をざわつかせたハンジの発言でしたが、心身ともに疲れていた彼女の弱音だった、というのが真相ではないでしょうか。
リヴァイが生きていてくれたことで、ハンジの精神はまだ保つことができました。
恋愛感情はさておき、お互いがお互いを必要としている存在であることは間違いないようです。
ハンジは先に旅立ってしまいましたが、でも後日談として二人の幸せな姿が是見てみたいものですね。