現実ではなかなか経験できない三角関係。
そんな三角関係を繊細に描けるのが少女漫画の魅力の一つ。そこで今回は切ない三角関係を描いた少女漫画をいくつかご紹介します。あなたならどの男性を選びますか？
- 1 切ない三角関係を描いた少女漫画
- 1.1 200ｍ先の熱
- 1.2 ホタルの嫁入り
- 1.3 宇宙を駆けるよだか
- 1.4 ひるなかの流星
- 1.5 覆面系ノイズ
- 1.6 なまいきざかり。
- 1.7 ストロボエッジ
- 1.8 うそカノ
- 1.9 虫かぶり姫
- 1.10 となりの怪物くん
- 1.11 orange
- 1.12 さくら前線
- 1.13 僕等がいた
- 1.14 360°マテリアル
- 1.15 パフェちっく！
- 1.16 ちはやふる
- 1.17 明治メランコリア
- 1.18 花より男子
- 1.19 メイちゃんの執事
- 1.20 ピーチガール
- 1.21 僕は妹に恋をする
- 1.22 はいからさんが通る
- 1.23 あのコの、トリコ。
- 1.24 はちみつとクローバー
- 1.25 ママレード・ボーイ
- 1.26 ときめきトゥナイト
- 2 切ない三角関係を描いた少女漫画のまとめ
切ない三角関係を描いた少女漫画
ここからは実際にオススメの切ないけどドキドキする三角関係を描いた少女漫画をいくつかご紹介します。
200ｍ先の熱
【おすすめポイント】
若くし両親を事故で亡くしその親が残してくれた遺産であるタワーマンションに、和裁士として自宅でできる仕事をもらいながら暮らす吉家。学生の時にはタワーマンションから200ｍ離れた一軒家に住んでいて、そこでお隣さんとして出会ったのが真霜という同級生でした。
当時から吉家が大好きで、社会人になり大手百貨店で働きながら、仕事をサポートするという名目で定期的に吉家と接触を持つためにそこでの和裁の仕事をまわしてあげています。さらに作曲家で世でいわゆる勝ち組と言われるタワーマンション最上階に住む平良さん。吉家は200ｍ上に住む彼とも関係が一気に近づき、ずっと近くで支えてくれた忠節な真霜と、積極的で大人な平良さんとの関係に目が離せません。
ホタルの嫁入り
【おすすめポイント】
名家の令嬢である紗都子は優しい父親のために結婚をし喜ばせようとするが、病弱で余命が短いため中々縁談が上手くいいきません。そんな中ある人物からの狙いによって誘拐され殺されそうになってしまい、どうにかして殺されないように殺し屋の後藤という男に話すも雇い主以上の報酬がないと無理だと言われてしまいます。そこで紗都子は自分が令嬢であり自分自身に価値があることを説明し結婚をしようと持ちかけ、最初は疑っていた後藤だが血まみれの状態でも口付けをした紗都子を気に入り話に乗るのでした。
後藤の重い愛に紗都子は疲弊しながらも打ち解けていく、そんな中、紗都子の付き人であり紗都子に密かに想いを寄せる康太郎は行方をくらませた紗都子を探し、見つけた先で後藤と対峙、切ない三角関係が始まります。
後藤と康太郎の2人からの重い愛に揉まれつつ、芯がしっかりと通ってる紗都子の美しさに惚れ惚れします。
宇宙を駆けるよだか
【おすすめポイント】
可愛くて優しいあゆみに彼氏ができた。彼の名前はしろちゃんで優しくてカッコいい彼氏。幸せなあゆみだったが、あゆみのことを妬んでいるクラスメイトがいた。その子の名前は海根さん。決してかわいいとは言えない彼女はある方法であゆみと身体を入れ替えてしまう。彼氏も友達も家族も海根さんに奪われてしまったあゆみはどうなる？といったストーリーの漫画です。可愛くて繊細なタッチが魅力ですが、なかなかダークなテイストの少女漫画ですね。
あゆみの彼氏になったしろちゃんにはクラスの人気者である親友、火賀くんがいるのですが、この火賀くん実はあゆみのことが好き。話としては典型的な三角関係と思いきや、内容はかなり切ない三角関係になっています。
しろちゃんが先にあゆみに告白をしてしまったので、言えずにいるんですよね。この火賀くんがこれまたとってもいい人で、海根さんの身体に入ったあゆみのことに気づいて助けてくれます。そして、しろちゃんもあゆみの正体に気付くのですが、その姿のままで良いとあゆみの姿の海根さんと付き合だちゃうんです。でも実は、、、。あゆみとしろちゃん、火賀くんの関係が切なくて、でもステキな産関係を描いた漫画です。
ひるなかの流星
【おすすめポイント】
主人公のすずめが田舎から東京の学校に転校したところから物語が始まり、転入先の担任教師で獅子尾へ恋心を抱くようになりました。一方、すずめのクラスメイトで隣の席の馬村は、不愛想でイケメンと周囲には思われていたが、女子が苦手で、触れるとすぐに顔が赤くなってしまう赤面男子だということを転校初日に見破られ、友達になり馬村はすずめと接していく中ですずめを好きになります。
すずめのクラスメイトであり、馬村に好意があったゆゆかや獅子尾の元カノであるつぼみなど、いろいろな登場人物と恋愛模様が絡んでいきますが、何より、結局のところすずめは獅子尾とくっつくのか、馬村とくっつくのか、展開が読めずそんな２人の男性と恋愛をする少し禁断の恋愛ストーリーです。
覆面系ノイズ
【おすすめポイント】
高校2年生のニノには一度聴いた歌は忘れない歌声の持ち主で、幼少期に恋心を持っていたモモと『歌声を目印に会いに行く』と言われていた為歌っていました。そんなある日懐かしいメロディを耳にすると、そのメロディはモモと別れてから出会った少年ユズが書いていたメロディだったのです。
突然の再開をしたニノとユズ。しかしユズはイノハリのメンバーだったので、喉の病気で歌うことができないユズに変わってニノがボーカルとして参加することになり、ニノの歌声は人々を魅了していきます。そんなある日モモらしき男性のプロデュースを務めるバンドの新人ボーカルオーディションを見つけ、念願のモモとの再会を果たしたニノにモモは心ない言葉をかけ避けていくのです。
イノハリとしての活動も順調に進んでいくなか、モモがプロデュースしたあからさまにイノハリを意識したバンドが売り出してきます。さてニノは、ゆずとモモのどちらを選ぶのか？
ニノに対して素直になれないユズとモモが二人とも本当のことを言えず、思ってもいないことを言ってしまい別れた後に後悔している姿が可愛く、高校生時代のウブな感情が思い出せてニヤニヤしてしまいます。また、主人公の３人だけでなく、イノハリのメンバー達の恋愛観もまた面白く、ユズを好きなミオ、そのミオが好きなハルヨシ、兄嫁が好きなクロと言ったようにメンバーそれぞれが三角関係を広げている。全員の恋模様の結末はいかにというのも本書のポイントである。
なまいきざかり。
【おすすめポイント】
高校のバスケ部マネージャーと後輩の生意気な男子との少女漫画です。
自分に厳しくマネージャーの仕事をしている時にはほとんど表情を変えずテキパキと仕事をこなす少し堅物な女の子(町田由希)に、長身でルックス抜群で見た目はチャラい後輩男子(成瀬翔)が、恋に落ち猛アタックするもなかなか進展しないやきもきしながらも楽しみな作品で、そこに成瀬の幼少期の友達(袴田静)が現れ、町田に惹かれていきます。
成瀬と袴田はバスケでもライバルで、バスケで競い合うシーンや感情もとても素敵に表現されている作品です。町田と成瀬が恋人同士と分かっていても惹かれてしまう袴田の切ない気持ちと、他の誰にもなびかない一途な町田と成瀬のお互いを想い合いながらもすれ違ったりけんかしたり、嫉妬したり、キュンキュンしたりいろいろな展開が楽しめます。
笑いあり涙ありで、登場人物それぞれの感情が深く描かれている作品で、完結していますがその後それぞれの人物のその後まで気になる続きをまだ見たい！と思える作品です。袴田くんにも幸せになっていてほしいです。
ストロボエッジ
【おすすめポイント】
恋に恋する高校生木下仁菜子が主人公です。小柄でドジ、素直で明るくてクルクル表情がかわり泣いたり笑ったりと忙しく、まずこの仁菜子がとても可愛いく魅力的に描かれています。
初めて意識して恋する相手が寡黙でクールな一ノ瀬蓮。イケメンでモテモテなのに寄り付く女の子は全て無視。実は歳上彼女アリ。そんなみんなのアイドルとひょんな事から話す機会が多くなり、あれ？この気持ち、恋？と気づく時の仁菜子のピュアな涙にはキュンとします。そして蓮くんもドジっ子仁菜子の事がどうも気になりだし、、と物語が動いていきますが、もうひとりの重要人物 安堂拓海の登場でここから切ない三角関係から目が離せなくなりました。
どの場面でも三者の心の機微が丁寧に描かれていて、絵柄もキュートで全体的に眩しいくらい青春がキラキラした作品。時々読み返したくなる大切な作品です。
うそカノ
【おすすめポイント】
この漫画は高校生の青春ラブストーリーです。
片思い相手の入谷くんが、保健室で休んでいるすばるの近くで、「彼女のふりしてくれる人」を探していると独り言を言うと、そこにすばるは立候補し、うそカノになります。
うそカノを演じるうちに、入谷の好きな人はお兄ちゃんの奥さん(保健室の先生)と知り、身をひこうとしますが、すばると一緒に過ごしていくうちに入谷もすばるの事が気になってしまい、2人はすれ違いながら、ウソではなく本当の恋人になれるのでしょうか？
すばると入谷の関係に気付きながらも、見守る存在のすばるの幼馴染、和久井の心情も描かれており、好きなのに好きなふりをする辛さや、好きだけど素直になれない3人の掛け合いがもどかしく、でも甘酸っぱい漫画になっています。
虫かぶり姫
【おすすめポイント】
本を読むことが好きで本を読む虫と呼ぶことから「虫かぶり姫」と周囲から呼ばれている侯爵令嬢のエリアーナは、ある日年頃だからとたくさん持ち寄られる縁談話をなくしたいからと、クリストファー王太子に形式だけの婚約者になってくれないかと頼まれます。婚約者になってくれたら王族のみが気軽に入れる図書館も入れるから好きなだけその図書館の本を読めるよ、と言われエリアーナは形式だけの婚約者になりましたが、ある日クリストファー王太子が知らない令嬢と仲睦まじくしている姿を目にしてしまうという勘違いラブファンタジーです。
エリアーナは恋をしたことがなく、本一筋で生きてきたので初めて感じる恋心と、好きな人が自分には見せたことのないような笑顔で楽しそうにしている所をたくさん見てしまいモヤモヤするのですが、私も読んでいてどうなるの？エリアーナはどう動くの？と続きが気になって次々と読みました。相手の令嬢にもクリストファー王太子が婚約者がいるの知ってて近づくなんて！とヤキモキしました。
クリストファー王太子がエリアーナのモヤモヤを少しずつ解決してくれてかっこいいのがおすすめポイントです。
となりの怪物くん
【おすすめポイント】
主人公の水谷雫は子供の頃から成績、勉強にしか興味のない冷たい女の子です。高校に入学してから間もなくすると、担任の先生から隣の席の男子生徒にプリントを届けるように頼まれます。男子生徒は入学式当日に流血事件を起こし、そのまま不登校になった吉田春で予測不能の問題児である春は雫をとても気に入り、学校にも来るようになりました。
２人は友達になり、次第に恋愛関係になっていく少女漫画です。
高校２年生になって春と雫はクラスが離れてしまい、そこで春は学級委員長の大島さんと仲良くなるのですが、大島さんは春と雫の気持ちも知りつつ春に惹かれていきます。雫、大島さん、雫たちのクラスメイトで自称雫の親友である夏目も仲良くなり３人でバレンタインのチョコも作るのですが、雫と春の気持ちを知っていて自分の気持ちを隠す大島さんの恋が切なく、優しくて、健気な大島さんを応援したい気持ちになるでしょう。大島さんが雫も春も大切に思っていることが感じられます。
結果の分かっている恋、友情に葛藤する姿が切なすぎる三角関係です。
orange
【おすすめポイント】
ある日高校生の菜穂のもとに、差出人が自分の名前の不思議な手紙が届きます。それは10年後の自分からの手紙で、好きな人を死なせてしまった後悔から、高校生の菜穂に未来を変えてほしいという内容のもの。半信半疑だったものの、手紙に書いてあるとおり転校生の翔に出会い恋をすることに…。
手紙通りのことが次々と起こるたびにその手紙を信じていくのですが、翔は翌年自殺してしまうと書いてあった為不安を抱えています。菜穂と同じように、未来の自分から手紙が届いた同級生4が集まり、5人で「翔がいない未来」を変えるため、協力するというストーリーです。
SFチックなストーリーは決して現実には起こることはないのですが、それでも主人公達に感情移入してしまう力強いパワーを感じる作品で、映画化もされましたが、ぜひマンガで読むことをおすすめします。
さくら前線
【おすすめポイント】
おおばやしみゆき作品の少女漫画です。
主人公には大好きな幼馴染がいるのですが、それをケンカ友達の男の子に知られてしまいます。その子は女の子と幼馴染がうまくいく様に協力してくれて、晴れて女の子の想いが幼なじみに伝わり付き合えることになりました。
ところが、幼馴染の子に対する想いは憧れで、本当に好きなのはケンカ友達の男の子だった、と気づいた時には相手には付き合っているこがいて、その彼女というのはその子は親友、、
色々な所で思いがすれ違い、実を結んだかと思えば実はそうではなく、など、展開が激しいのもこの作品の魅力で、主人公は最後は誰を選び、結末がどうなるか、あなたの目で確かめてほしい作品です。
僕等がいた
【おすすめポイント】
大きな暗い過去を抱える矢野、いつでも見守ってくれる竹内、そのふたりに好意を寄せられて揺れる高橋の恋愛模様を描いた作品です。
よくある少女漫画ではなくストーリーに深みがあってより感情移入しやすい作品になっていると思います。矢野が行方不明の間、竹内が高橋と時間を重ね大切にふたりの信頼関係を作っていくのですが、最終的には竹内は身を引いて、矢野と高橋の幸せを願い、矢野自身も行方不明の間に起こった家族や恋人との問題などが浮き彫りに。
全てが綴られている最終巻は涙なしでは読めれません。身を引くことも愛である、遠くから相手の幸せを願うという形もあるんだということを私はこの漫画から学ぶことができました。
360°マテリアル
【おすすめポイント】
美桜は同級生のマイペース男子、瀧くんと仲良くなりお互いに惹かれ合うようになりました。美桜と瀧くんはやがて付き合うようになり仲良しカップルとして幸せな日々を過ごすのですが、瀧くんの元カノや幼なじみの登場で様々なトラブルがあり、そのたびに落ち込んだり立ち直ったりを繰り返す美桜を、ずっとクラスメイトの丸井が支えます。
元々小学校からの付き合いだった丸井と美桜ですが、支えているうちに丸井は美桜に惹かれアタックするようになり、イケメンで人気者の丸井に対しコンプレックスを抱く瀧くんと、瀧の考えが分からず悩む美桜、カップルを傍で見ながら想いを膨らませていく丸井の、穏やかだけれど切ない三角関係のストーリーです。
この作品で魅力的なのは、三角関係だけれども誰にも悪意がなくみんな真っ直ぐなところ。想い合うからこそすれ違い、でもその中でお互いと向き合っていくところが素敵です。高校生らしい青春のストーリーで、三角関係の話があっても後味悪くなくすっきり読むことが出来る話になっています。
パフェちっく！
【おすすめポイント】
元気が取り柄でオシャレも大好きな女子高生の主人公・風呼が住むアパートに、いとこ同士のタイプの違う美少年二人が引っ越してくる、学園物ラブストーリーの少女漫画です。
距離が近づいていくにつれて恋愛に発展していくのですが、悲しいことに一方通行だったり、好きになった相手にはライバルがいたり、とても切ないですし、また、ずっと同じ人を好きで、ずっと同じ矢印が出ているのではなく、一緒に過ごしていく上で徐々に気持ちの変化があったりして、この点も面白い。あと少しタイミングがずれていれば両思いなのに～！と、もどかしく感じる部分も多々あり、切なくなります。
最初は片想いの連鎖のような関係ですが、徐々に相手を思う気持ちに気づいていったり、それ以外との関係を清算したりして、少しずつ三角関係になる所がリアルで、最初からなんとなくこの二人がカップルになるんだろうな～ってわかるタイプの三角関係ではないので、先が読めないですし、これほど物語にのめり込める作品も珍しいです。
ちはやふる
【おすすめポイント】
小学校の時、新が転校してきたことで、千早と太一の3人の関係が始まり、3人はかるたをすることで絆を深めるのですが、新の祖父の体調が悪く福井に帰らなけばならなくなり、太一も名門中学に通うことになり3人はバラバラになります。かるたを続けていたらまた会えると約束したが、それぞれに理由があり続けられなかった。
高校生になって千早と太一は同じ高校に通うようになり、かるた部を作ります。5人部員を集めて、全国大会優勝を目指すのだが、新がかるたを辞めたことを知り、二人で福井に会いに行きました。千早にとって、新はかるたを教えてくれた人で、仲間でもあり、憧れの人でもある。しかし、変わってしまった新を見て、ショックを受けて帰るが、新が追いかけてきてくれて、またかるたができると確信。一緒にかるたをしているうちに太一が千早を好きになるが、3人の関係を壊さないように、太一も新も千早は二人のものだと思っている。かるたを中心とした青春少女漫画ですが、千早と太一と新の三角関係も見逃せない。
作品もようやく完結したので、3人の関係がどうなったのか、あなた自身の目で確かめてみてください。
明治メランコリア
【おすすめポイント】
明治緋色綺譚という少女漫画から続いている話しで、主人公の鈴子は家庭の事情で遊郭に売られたが、とある青年、津軽に保護されます。鈴子は津軽に恋をするが、津軽はなかなか振り向いてくれません。一方、鈴子の血の繋がりのない兄、春時は鈴子に長い間想いを寄せていました。鈴子を遊郭にやったのは実は春時で、それは父の薬物依存などによって家庭が崩壊しており、そのことから鈴子を守るためであったのです。
この物語は、春時、鈴子、津軽の3人の三角関係となっていて、主人公は鈴子だが、主に春時目線で描かれている所が多くあります。春時は妾の子供として生まれたため、幼少期から虐待などを多く受けてきたのが原因で、少し性格が歪んでいますが、鈴子のことをとても大事に思っているようです。
鈴子を守るために自分が起こした行動によって、鈴子が別の男に恋をしてしまうという所にこの物語の切なさがあり、春時は鈴子の水揚げは自身が行うつもりでいたが、物語が進むにつれて、春時にとって唯一の心の拠り所となっていた鈴子の存在の大きさが浮き彫りになって行くものの、最終的に、春時は鈴子の本当の兄として生きる決意をするのかどうか、最後の方は切ないを通り越して春時の決意に感動させられました。
花より男子
【おすすめポイント】
貧乏な高校生牧野つくしが裕福な生徒の多い私立高校英徳学園に入ったことにより、英徳学園の中でもトップのお金持ち、ついでに見た目も良しの学校を牛耳る花の四人組、通称F4に目をつけられイジメを受けるがあることから、F4のリーダー道明寺司に気に入られ状況が一変していくという物語です。
花より男子の三角関係により切なく感じるのは、主人公を取り合う男の子2人が親友だというところで、女性関係で終わらない男の友情がとても熱く、その熱さがとても切なく、主人公と結ばれない方の男の子は花沢類といって天然で不思議で何を考えているか分からないような、それでいて人の確信をついてくるキャラクター。
そんな花沢類のかっこいいと思うのは、どんな時でも牧野つくしの味方でいてくれて、道明寺とは喧嘩もしますが親友としてちゃんと信頼しているところです。つくしは道明寺に任せて自分は陰から見守るという愛情に泣きましたし、好きな人が別の人を好きでも、たとえそれが自分の親友でも、好きな人の味方でいられることはきっと難しく切ないけど素敵だなと思いました。
メイちゃんの執事
【おすすめポイント】
主人公メイは香川県の田舎でうどん屋を営む両親のもとで育てられた、ごく普通の中学2年生です。ある日突然両親の交通事故にあい亡くなってしまい、メイは両親が亡くなり悲しんでいるさなか、父の家の使いというものが現れ、迎えに来た執事の名前は柴田理人という人物でした。理人からは、本郷グループの自分が正式な後継者あり、これからお嬢様として淑女教育を受けるべく、聖ルチア女学園に入学を促される、メイは生きるため亡き両親のためにもお嬢様へ向け奮闘する物語です。
漫画には執事と許されないと知りながら惹かれていくメイの恋心、理人の弟でメイの幼なじみのマメ柴のメイへの一途な恋、理人の複雑な思いが面白く、また、メイと理人の恋を邪魔しようとする、理人の元主人だった本郷詩織も加え色々な三角関係が繰り広げられる所も目が離せませんでした。
ピーチガール
【おすすめポイント】
見た目が派手で遊んでいると思われている主人公のももは実は彼氏ができたこともなく、好きな人とーじに片想い中のピュアな女子高生でした。何でもももの真似をしたがる親友のさえは、ももがとーじに片思い中であることに気がつくと、あらゆる手段で恋の行方の邪魔をしてきます。そこに学年1のチャラ男、カイリも現れ、もものことを気に入ってしまい、複雑な恋愛模様になるのです。
さえの妨害に遭いつつ、ももととーじは無事に付き合うことになるものの、2人が付き合いだしたことに納得がいかないさえの妨害はどんどんエスカレートします。ももが傷ついた時に現れるのがカイリで、ももはカイリに慰められながら心を開き始めていき、とーじと両思いなのにさえのせいで別れたり、カイリとくっついたり、誰の立場から見ても切ない展開になっているのがこの作品の特徴です。
僕は妹に恋をする
【おすすめポイント】
双子の兄妹がいけないと分かっていながらも恋に落ちるという少女漫画です。
これ以上結城郁(妹)を好きになってはいけないと考える結城頼(兄)は妹とは違う高校に進学し、その際に頼の親友である矢野立芳に郁のことを頼むも、立芳は郁のことを好きになってしまう。ここで三角関係が成立するが、二人が想い合っていることも知っているので強引に奪おうとはせずに一、歩引いた形で二人のことを見守りながらも好きで居続ける姿に切なさを感じます。
郁は頼の事が好きだと分かっていたため、他の女の子とも付き合うが結局は全てうまくいきません。好きになってもらえないのをわかりつつ郁に勉強を教えたり、相談にのったりと友達の関係を何年も続け、郁と同じ大学に通うことになった時と社会人になってからも告白するが、やはり郁は頼のことしか考えられないという理由で振られてしまうのです。
頼と郁は本当は血が繋がっておらず、音信普通となっていた二人は社会人になってから異国の地で再会し…結末はあなた自身で確認してみてください。きっと満足のいく結論が待っています。
はいからさんが通る
【おすすめポイント】
時は大正デモクラシー、軍人の一人娘、お転婆でハイカラな花村紅緒はいきなり許嫁が現れ動揺します。相手は父と同じ陸軍軍人の伊集院忍。縁談の理由は、幕末に引き離されてしまった公家の姫(忍の祖母)と武家の子息(紅緒の祖父)が『瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われてもすゑにあはむとぞ思ふ』と、自分たちは結ばれなかったが、子供の代になったらきっと結婚しようと思い約束したものの、互いに男しか生まれなかったため、孫同士で縁組をしようというものでした。
ラブコメで始まるが、やがて両思いになった時、忍にシベリア出征の命令が下ります。大正ロマンの細やかな衣装、建築デザイン、キネマ、浅草オペラに食べ物描写など見どころの多い大和和紀初期の少女漫画の金字塔です。
三角関係の要素が複数交錯します。まず、紅緒/忍/蘭丸(紅緒の幼馴染) 、紅緒/忍/環(忍の幼馴染)、紅緒/忍(戦地で生死不明)/冬星(紅緒の上司)、紅緒/忍(記憶喪失の状態。ロシア革命で死んだ異父弟サーシャ・ミハイロフ侯爵の身代わり)／ラリサ(サーシャの妻。実は余命いくばくもない。)
これぞ古典の傑作です！
作者 大和和紀/出版社 講談社
全8巻
あのコの、トリコ。
【おすすめポイント】
役者になりたいと幼少期から誓い合った、男の子2人に女の子1人。だが、その中でこの約束を守ることができなかった1人が頼であった。
10年後の再会をきっかけとして、再びスポットライトが輝き、浴びることとなる舞台に立つことを決意しますが、その中で2人の男性が大事な大事な幼なじみである雫ちゃんを狙い、はたからみてもばちばちとなる奪い合い、取るか取られるかの戦いが始まります。
この作品のおすすめポイントは、なんといっても作画の雰囲気の出し方がとても素晴らしい。一つ一つ、必要なところにしっかりと読者の心を引き込む仕掛けが盛り沢山となっており、この本の虜になってしまうこと間違いなしです。
あなたは立花 雫と東條 昴どちらを選びますか？
はちみつとクローバー
【おすすめポイント】
美大生の男女が進路や恋愛、家族の問題に悩み成長していくストーリーです。
大人気漫画家の羽海野チカさんの作品で、三角関係がとても切なく描かれており、特に山田が真山に対して恋心を抱き続けているのに、真山は別な女性に思いを寄せている、その山田の心情描写がとても切なくて綺麗に描かれています。
この作品は、わたしが高校生の時に初めて読んだのですが、大学生になったら、こんな青春になるのかなと、大学生活に憧れた作品でもありました。
ママレード・ボーイ
【おすすめポイント】
主人公美希の親が離婚し、再婚するのですが、それぞれ再婚相手も夫婦で離婚した相手なので、２家族が一緒に住むことになります。再婚相手には美希と同い年の優という息子もいて、6人で住むことになるものの、優はまさにイケメンで、美希は一目惚れをしてしまいました。
しかし、美希を好きな幼馴染の銀太もいて、小さい頃から知っている優を好きな亜梨実さんもいる。それぞれの想いが交差し、いろんな組み合わせでタッグを組んでくっついたり離れたりして面白かったです。新たなライバルが現れてまた荒れる、次々と試練があり2人の絆が強くなっていくのが分かりとても面白かったです。
ときめきトゥナイト
【おすすめポイント】
主人公蘭世は人間じゃなく魔界人で人間界の中学に通うことになり人間の真壁くんに恋をしたが、魔界人の親に反対を受ける、一方で真壁くんには幼馴染の曜子がいて、ここで一つの三角関係にやきもきさせられますが、別の線で、魔界から蘭世に思いを寄せるアロンの策略でリサが真壁くんに近づきます。
りさは夢を操り、真壁くんと昔コイビトの約束をした夢を見せ、騙されている真壁くんはりさが気になり出すのですが、蘭世は操られてるとは知らないので、真壁くんがりさを好きになったと勘違いし悲しみの三角関係がここにも。古めの長編作品ですが私の娘も読む名作です。
切ない三角関係を描いた少女漫画のまとめ
今回は切ない三角関係を描いた少女漫画をご紹介しました。
中にはアニメ化や実写化された作品もありますが、繊細な心の描写は漫画でなければ分からないものも多くあるため、気になった作品は原作を読んでその後にアニメやドラマを見ると、原作にあった物やなかったものに気づけるのでより深く作品を楽しむことができます。
あなたも切ない三角関係を少女漫画で体験してみてください。