【ハガレン】グラトニーが死亡した経緯と腹の中はどうなっている?

漫画家・荒川弘の代表作である鋼の錬金術師には、敵味方問わず非常に個性的かつ魅力的なキャラクターが多く登場します。

そんな中で序盤からインパクトのあるキャラクター性と登場シーンを打ち出してきたのが、敵勢力の一員であるホムンクルスのグラトニーです。

今回はそんなグラトニーの、

  1. グラトニーのプロフィール
  2. グラトニーの腹の中の秘密
  3. グラトニーが死亡した経緯
  4. グラトニーの印象的なセリフと能力

について詳しく解説し、グラトニーというキャラクターについてより深く見ていきたいと思います。

内容については多分にネタバレが含まれていきますので、これから鋼の錬金術師を読みたいという人は、内容の閲覧に注意してください。

また、本記事内容は基本的に原作及びFA版アニメに準拠しておりますので、旧アニメ版や実写映画版、舞台版の内容は掲載しません。

グラトニーが死亡した理由と腹の中の謎

鋼の錬金術師のグラトニーが初登場したのは、コミックス第1巻2話「命の代価」からです。

最初期に登場したホムンクルスの一員・ラストとほぼ同時に登場し、以降共に行動する様が見られました。

では、そんなグラトニーのプロフィールと、最後はどのようにして散っていったのかや、腹の中の秘密について解説します。

グラトニーのプロフィール

グラトニーのプロフィールは以下のようになっています。

  • 名前:グラトニー
  • 対応する大罪:暴食
  • ウロボロスの刺青の位置:舌
  • 身長:140cmくらい
  • 固有能力:材料や質量を問わず、何でも食すことが可能/相手を呑み込むことで脱出不可能な空間に送り込むことができる
  • 初登場:コミックス第1巻2話「命の代価」
  • アニメ版声優:白鳥哲

グラトニーは敵勢力であるホムンクルスの一団として登場し、以降エドワード・エルリックやアルフォンス・エルリックと敵対する人物として描かれていました。

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禿げ頭に円らな白目、でっぷりとした体つきと、アンバランスでどこか愛嬌が見られるような外見であり、マスコットキャラクターのような印象を受けます。

知能が低い描写があり、基本的にはコミックス第2巻6話「破壊の右手」のようにラストやエンヴィーの命令を聞いて動き、自主的な行動を見せるシーンは少なくなっていました

しかし、コミックス第12巻48話「待ち人の約束」のように、ラストを殺害したロイ・マスタングへの復讐で自発的に行動するなど、自ら行動した際は印象的な動きを見せます。

グラトニーが死亡した経緯

ラストやエンヴィーらと共に行動し、度々エドワードやアルフォンスと共に矛を交えてきたグラトニーは、作中で2度死んだ描写が存在します。

1度目はコミックス第14巻56話「円卓の獅子」で、2回目はコミックス第21巻87話「地下道の誓い」で死が描かれました。

2度目の描写で完全に死亡し、物語から退場することになったのです。

では、グラトニーが死亡するまでにはどのような戦いが繰り広げられ、どのように散っていったのかを説明していきます。

お父様に賢者の石を吸収されて死亡

グラトニーが最初に死んだ描写を見せたのは、コミックス第14巻56話「円卓の獅子」で、体内の賢者の石をお父様に吸収されて死を迎えています。

コミックス第11巻45話「傷の男再び」からコミックス第14巻56話「円卓の獅子」まで、エルリック兄弟やリン・ヤオ一行、スカーやメイ・チャンを巻き込み、お父様のアジトに乗り込む戦いが描かれました。

その際にホムンクルスの一団で戦闘の前線に立っていたのがグラトニーとエンヴィーです。

しかしグラトニーはリザ・ホークアイの攻撃やリン・ヤオらの作戦によって非常に消耗した状態にありました。

そして戦いの終盤であるコミックス14巻55話「二人の強欲」で、スカーの発生させた粉塵爆発によってついにダウンしてしまうのです。

何度も攻撃を受け、体内で核としていた賢者の石に内包された命を使い過ぎて動けなくなったグラトニーですが、戦いがひと段落した際にお父様が彼の元を訪れます。

そしてグラトニーの体内に手を差し入れて、核となった賢者の石を吸収し、グラトニーを塵にしてしまいました。

ただしこれは命のストックを使い切ったグラトニーを再度ストックを補充して作り直す目的でそうしたものです。

その証拠に、グラトニーはコミックス第21巻84話「追跡者の影」にて何事もなかったかのように再登場しています。

仲間のプライドに吸収されて死亡

グラトニーが死亡し、物語から退場したのはコミックス第21巻87話「地下道の誓い」で、仲間であるプライドに吸収されて完全な死を迎えました。

コミックス第20巻83話「約束の日」から物語は大幅に動き出し、ホムンクルスの陣営もコミックス第21巻84話「追跡者の影」から本格的に行動を開始します。

グラトニーは今までのラストやエンヴィーとは違うホムンクルス、プライドと共にコンビを組んで、エルリック一行を襲撃するのです。

暗闇の中で発達した嗅覚を活かして、エドワードやグリード、ダリウスに攻撃を仕掛けますが、援軍に訪れたランファンやフーの働きもあり、戦闘は優位に進められていきます。

同時刻にプライドもハインケルと戦闘を行うものの、プライドがセリム・ブラッドレイの容器のままであったためか、決して優勢とは言えない状況で命を削ってしまいました。

想像以上の劣勢を演じてしまったプライドですが、不意にグラトニーと合流すると、自らの命のストックを補充するという目的で、グラトニーを影で食い殺したのです。

グラトニーは唐突なプライドの裏切り行為と痛みに涙を流し、信頼するラストに助けを求めつつ消滅します。

前回の死の際はお父様に吸収されて再度産み落としてもらえたのですが、今度はプライドに吸収されてしまったため、産み直されることはなく、そのまま退場となりました。

グラトニーの腹の中はどうなっていたのか

質量も容量も関係なく、何でも食べてしまうグラトニーの腹の中は、実は疑似的な真理の扉となっているのです。

その真実はコミックス第13巻51話「闇の扉」にて明かされます。

お父様が真理の扉を作り出そうとして失敗した存在として描かれており、腹の中は本来真理の中に相当する空間でしたが、同話内でエドワードが語っている通り、腹の中の空間はエドワードが見た真理の空間とは全く違うものです。

真っ白な空間に扉だけが存在する真理とは相反して、どこまでも続く暗闇と血の海、そしてグラトニーが今まで呑み込んだ物体が散乱する場所として描かれます。

尚、グラトニーの腹の中に収められた場合、基本的に脱出する術はありません

しかしエドワードは、エンヴィーの賢者の石を用いてエドワードやリン、エンヴィーの肉体を錬成し、正しい真理の扉を開いて脱出する、という手段を用いて、グラトニーの腹の中から脱出しました。

この出来事は、コミックス第13巻53話「魂の道標」において描かれています。

グラトニーの能力と食べていい?のセリフの謎

グラトニーは口癖のように食べていいかどうかの許可を取り、許可を得れば能力を用いて対象を腹の中に収めてしまうのが、大きなキャラクター的特徴です。

では、グラトニーの能力とは一体どのようなものなのか、口癖の意味とは何なのか、食べる理由について説明します。

グラトニーの能力

ホムンクルス・グラトニーは、どのような質量のもの、どのような材質のものでも、噛み砕いて腹の中に収めてしまうという能力を持ちます。

鉄などの固い無機物であろうと難なく噛み砕き、どのような大きさ・重さのものであろうと全て腹の中に収め、何事もなかったかのように動くことが可能です。

コミックス第1巻2話「命の代価」のように人間から、コミックス第21巻86話「闇の使者」のような木などといったものまで、よく噛んで食す様子を見せました。

また、コミックス第12巻48話「待ち人の約束」のように本気を出すと、身体の中心が口から大きく裂け、肋骨や牙に似た物質を持ち、中心に一つ目をつけたような大きな口を開いた姿へ変貌します。

これはグラトニーが疑似的な真理の扉としての能力を解放した姿であると言えるでしょう。

真理の扉の失敗作としての能力を解放すると、射程内に収めたものを全て削り取るかの如く丸呑みし、腹の中へそのまま放り込み、腹の中に展開された真理相当の空間へ送られます

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鋼の錬金術師の表紙

ちなみに、普通に食べた場合も、基本的には腹の中の真理相当空間へ放り込まれることが判明済みです。

コミックス第2巻6話「破壊の右手」で普通に喰われたレト教の信者が、コミックス第13巻51話「闇の扉」で白骨化して死んでいる、という描写でそれがわかりますね。

グラトニーが「食べていい?」と口走る理由

グラトニーが頻繁に「食べていい?」と同行者に許可を取る理由は、彼自身の知能が低いことと、グラトニーが常に強い空腹を抱えていることが大きく起因しています。

グラトニーはお父様が切り離した感情・暴食から作られた存在です。

そのため常に空腹に苛まれているという設定で、何らかを腹の中に収めたい強い欲求があります。

しかし、グラトニーが自分で判断して食べてしまうと、余計なものまで食べてしまったり、際限がなくなってしまう可能性が大きいですね。

特にグラトニーはコミックス第1巻2話「命の代価」で登場した時から、口調や雰囲気、台詞の端々などより、外見より幼い、知能が低いという特性がある人物です。

知能の低いグラトニーが自分で判断した結果に発生する、不都合な事態を防ぐために、お父様や同胞は自分で判断する前にしっかりと許可を取ることを、グラトニーに言い含めているのでしょう。

以上のことから何らかのものを腹の中へ収めたいものの、自分の判断で食べてはいけないとしっかりと言いつけられているため、同行者に頻繁に許可を取るのだと結論付けられるのです。

グラトニーが殺した相手を食べる理由

グラトニーが殺した相手を食べる理由は、空腹感を満たすためと、お父様の計画には不都合なものを証拠隠滅するためです。

グラトニーはお父様の切り離された暴食の感情から生まれた存在であるため、常に空腹感に苛まれている設定が存在します。

そのため、食べていいと許可を得たものは何でも食してしまう、という特性を持つのです。

更にお父様や同胞のホムンクルスたちは、そのなんでも食べてしまう特性と、腹の中に入れた物は基本的に取り出すことができない、という能力を利用し、証拠隠滅に使っていました。

調べられてはお父様の計画の障害になってしまう可能性があるもの、不都合な真実が明らかになってしまうものは、グラトニーに食べさせて、基本的に日の目を二度と見ないようにしていたのです。

実際にコミックス第13巻53話「魂の道標」で、グラトニーの腹の中には、見つかると不都合なクセルクセス遺跡の壁画が収められていました。

更に証拠隠滅の事実を共に居たエンヴィーに問うたところ、否定がないため、肯定と言えるでしょう。

以上のことから、グラトニーが殺した相手を食べるのは、グラトニー自身の空腹を満たし、かつ不都合な真実を消すためであるということです。

まとめ:信頼していたプライドに吸収されて死亡した可哀相なグラトニーだった

  1. 鋼の錬金術師に登場するキャラクター・グラトニーはホムンクルスという人造人間であり、七つの大罪の暴食の名を冠している
  2. 質量・容量・硬度などなんでも関係なく噛み砕いて食べることができるという能力を持つ他、射程内に収めたものを全て丸呑みにしてしまう能力も持つ
  3. その正体はお父様が作り上げた真理の扉の失敗作であり、腹の中には真理の扉に相当する無限の空間が広がっている
  4. 最後は仲間であるはずのプライドが、自らの命のストックを補充するために吸収されてしまい消滅した

鋼の錬金術師に登場するキャラクター・グラトニーはホムンクルスという人造人間であり、物語の黒幕であるお父様によって創造された存在として描かれています。

冠した大罪の通りに常に空腹に苛まれており、なんでも食べてしまうという能力及び特性を持ちますが、その正体はお父様が作り上げた真理の扉の失敗作、というものでした。

物語の中では2度の死が描かれており、最初はお父様が命を補充して産み直すことを目的として、2回目はプライドが自らの命のストックを補充するためにグラトニーを殺します。

2度目の死はグラトニーを完全に消滅させ、物語から退場させた原因となっており、その際に信頼していたラストに助けを求めながら塵となるという、同情を誘うものでありました。

【完結済み】鋼の錬金術師
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2001~2010年「月刊少年ガンガン」にて連載。累計発行7,000万部を超える、荒川弘による傑作ダークファンタジー、略称「ハガレン」。「第49回小学館漫画賞」受賞。