【ハガレン】スカーは最後どうなった?腕のタトゥーの意味

漫画家・荒川弘の代表作である鋼の錬金術師には、多数の魅力的なキャラクターが敵味方問わずに登場します。

その中でも複雑な背景を持ち、時に敵として、時に味方として戦うことになる、印象的なキャラクターがスカーです。

今回はそんなスカーの、

  1. スカーのプロフィール
  2. スカーのタトゥーの意味
  3. スカーの物語と復讐の結末

について詳しく解説し、スカーというキャラクターについて詳しく掘り下げていきます。

今回の記事は基本的にネタバレには考慮せずに記載を進めて行きますので、これから鋼の錬金術師を読みたいという人は、内容の閲覧に注意してください。

また、当記事は主に原作やFA版アニメについての記述になりますので、旧アニメ版及び実写映画版、舞台版の設定には言及しません。

スカーのプロフィール・身長や能力、演じた声優・俳優など

鋼の錬金術師に登場するキャラクター・スカーのプロフィールは以下のようになっています。

  • 名前:不明(捨てたと語っている)
  • 通称:スカー(傷の男とも記載される)
  • 性別:男性
  • 年齢:不明
  • 職業:元・イシュヴァラ教の武僧
  • 身長:195cmくらい
  • 初登場:コミックス第2巻5話「錬金術師の苦悩」
  • 声優:三宅健太

スカーの初登場はコミックス第2巻5話「錬金術師の苦悩」からで、登場以降エドワードとアルフォンスにとっては最大の障害の1つとして立ち塞がり続ける存在です。

作品の舞台となっている国・アメストリスの東部に住んでいた少数民族イシュヴァール人の男性で、イシュヴァール人が信仰する宗教イシュヴァラ教を深く信仰しています。

家族として兄がいたのですが、過去に発生した戦争の中で命を落としてしまい、以降は天涯孤独です。

スカーの大きな目的は、多くの同胞の命を奪い、自らの兄も奪い去ったイシュヴァール殲滅戦に起因する、錬金術師と錬金術への復讐となっています。

ちなみに名前であるスカーは外見から来る通称であり、本名はコミックス第8巻33話「ラッシュバレーの攻防」にて捨てたと語り、一貫して不明という扱いです。

スカーの強さと目的

鋼の錬金術師に登場するスカーの大きな目的は、多くの同胞の命を奪い、自らの兄も奪い去ったイシュヴァール殲滅戦に起因する、錬金術師と錬金術への復讐です。

そのため物語開始以前に国家錬金術師のバスク・グラン、コミックス第2巻5話「錬金術師の苦悩」でショウ・タッカーを殺害しました。

国家錬金術師として活動を行うエドワード・エルリックも例外ではなく、コミックス第2巻6話「破壊の右腕」で遭遇して以来、命を狙っています。

しかし物語が進行するにつれてスカーの復讐心は様々な出会いや真相の解明で徐々に薄れ、コミックス第22巻89話「戦士の帰還」からはエドワードらと協力するに至りました。

スカーの能力

鋼の錬金術師に登場するキャラクター・スカーは非常に高い戦闘力を携えたキャラクターとして描写されています。

元より1人で一般軍人10人分の武力に相当すると称された、イシュヴァラ教の武僧であったため、恵まれた体躯から繰り出される肉弾戦の実力は最強クラスです。

実際コミックス第2巻6話「破壊の右手」の時点で能力的には高かったエルリック兄弟を寄せ付けずに叩きのめしていました。

それに加えてスカーは右腕全体に分解を意味する錬成陣が刻まれており、その力を使うことで対峙した相手の肉体及び武装、その他の物質を瞬時に破壊することも可能です。

ただし破壊する物体が何でできているのか、理解しないと分解の錬金術を利用することはできないという弱点も持っています。

そのためコミックス第2巻6話「破壊の右手」では生身だと思っていたエドワードの右腕を破壊しようとして、失敗するという描写もありました。

また、対となる再構築の錬成陣がないため、使える力は破壊のみで、錬金術としては不完全な形でしか行使することができません。

ちなみにスカーの右腕に刻まれた錬成陣はアメストリスでの一般的な錬成陣ではなく、シンで使われていた錬丹術も組み合わせられたという特別な代物です。

そのためただ錬金術を封じたとしても無効化することは不可能となっているのが大きな特徴と言えるでしょう。

実際コミックス第14巻55話「二人の強欲」でアメストリスの錬金術が無効化されたシーンでも、普通に使うことができました。

スカーの腕のタトゥーと兄との関係

スカーの右腕には錬成陣が組み込まれた入れ墨が存在し、それは死んだ兄から継いだものであります。

スカーの兄は仲間たちと共に他国の知識を身につけんと、錬金術を研究していたのです。

そんな中でアメストリス大総統キング・ブラッドレイによる殲滅の命令が下り、イシュヴァール殲滅戦が始まります。

主力となったのは強大な力を持つ国家錬金術師たちであり、スカーも国家錬金術師の1人であるゾルフ・J・キンブリーの襲撃で、顔に大きな傷を、そして右腕を失いました。

しかし共にキンブリーの攻撃に晒され、瀕死になった兄が弟だけでも助けようと、己の研究成果が刻まれた右腕を錬金術で移植したことで、兄の命と引き換えに一命を取り留めることができたのです。

この出来事はスカーを復讐に駆り立てる1つの原因となりました。

また、スカーは兄のことを強く慕っている描写があり、彼がかつて発した言葉がスカーの復讐に染まった心を変える転機となっています。

また、コミックス第19巻77話「逆転の錬成陣」では、兄の研究が真相の先に至らないことに驚愕や嘆嗟、絶望などの感情を抱いていた様子が見られました。

スカーが実はいい人だと言われる理由

鋼の錬金術師に登場するスカーは、その復讐心に起因した行動に反して、本来の人間性や趣味嗜好の問題から、実はいい人なのではないかと言われています。

スカーは無口で無表情な人間性と、かつ錬金術師への攻撃などの苛烈な行動のせいで勘違いされがちですが、嘘や裏切りを好まない義理堅い人物であると描かれていました。

特に故郷を同じくするイシュヴァールの人間に対しては強い慈悲の心を示し、コミックス第4巻16話「それぞれの行く先」内で見せたように、穏やかに接することもあります。

また、スカーはただ復讐を考えているだけでなく、攻撃を加える必要がない人間や、利用価値のある人間は保護するなどの理性も持ち合わせていました。

結果、コミックス第7巻26話「主の元へ」では元アメストリス軍中尉のヨキ、コミックス第11巻45話「傷の男再び」では錬丹術師のメイ・チャンを保護して行動を共にすることになります。

また、コミックス第16巻62話「夢の先」では国家錬金術師かつイシュヴァールの内戦にも関わっていたティム・マルコーも生かしたまま同行させる、などの行動を見せるほどです。

更にスカーがいい人、優しい人だと言われてしまう1つの要因として、可愛いものが好きだという嗜好も挙げられます

特に猫やパンダといった小動物を愛好する傾向にあり、コミックス第6巻巻末のオマケ漫画「おまえもか」やコミックス第11巻45話「傷の男再び」などでしっかりと描かれていました。

コミックス本編で描かれているので、ギャグ時空の話ではなく、ちゃんとした公式設定となっていますね。

スカーがニーナと犬のキメラを殺したわけ

スカーはコミックス第2巻5話「錬金術師の苦悩」で、ショウ・タッカーの錬金術で合成獣となってしまったニーナとアレキサンダーを殺しています。

その理由は、ニーナが元の姿に戻ることができない事実を哀れみ、そのまま生きるより引導を渡した方がいいと考えたからでした。

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鋼の錬金術師の表紙

決して錬金術への憎しみが故の行動ではなく、純粋に実験体にされてしまった幼い命への憐憫が故の行動であります。

そのため、スカーはニーナに破壊の右腕の力を使う際、せめて安らかに逝けと願い、彼女の前から立ち去る際には、己の信仰するイシュヴァラの神に冥福を祈っていたのです。

スカーのその後

スカーは復讐心を胸に修羅の道を突き進んでいたのですが、最終的には復讐心を乗り越え、エドワードらと共にお父様との戦いに挑んでおり、その最中でスカーはホムンクルス・ラースことキング・ブラッドレイと交戦し、致命傷を負いつつも勝利を収め、錬金術の法則を兄の研究成果を刻んだ腕で書き換えます。

エドワードらの反撃の起点を作り上げたスカーですが、そのまま昏倒してしまい、お父様との最終決戦には参加せずに終わっていました。

では、そんなスカーは物語の最後にどうなったのかを解説していきます。

スカーは死亡せず、イシュヴァールのために命を捧げることになる

スカーはラースとの戦いの後に昏倒して物語から退場しましたが、生存しています。

生存が確認されたのはコミックス第27巻108話「旅路の果て」で、密かにオリヴィエ・ミラ・アームストロングらに回収されていたと語られました。

この展開の中で、スカー自身は死に損ねたと嘯いていますね。

そこでスカーはオリヴィエの部下で、イシュヴァールの血を引く軍人男性・マイルズに要請され、イシュヴァール政策を行うロイ・マスタングの基でイシュヴァールの復興に心血を注ぐことを決意しました。

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鋼の錬金術師の表紙

その際に改めて名を問われますが、改めて自分は名を捨てた、と語っています。

まとめ:スカーは最後まで死亡せず、タトゥーは兄から受け継いだ錬金術を組み込んだ代物

  1. 鋼の錬金術師に登場するキャラクター・スカーは少数民族イシュヴァール人であり、戦争で同胞や家族を失ったことで復讐心を抱いている
  2. 屈強で厳めしい外見通りに戦闘能力に関しては作中トップクラスで、最強のホムンクルス・ラースと渡り合って勝利を収めたこともある
  3. 右腕のタトゥーは兄から受け継いだもので、錬成陣が組み込まれている関係上、錬金術を一部行使することができる
  4. 無口無表情な人間性の反面可愛らしいものが好きで、罪のない者に対しては慈悲をかける場合もあり、いい人扱いをされる
  5. お父様との最終決戦直前に勝利の糸口を作り戦闘から退場するものの、生き残ってイシュヴァールの復興に心血を注ぐ結末を迎える

鋼の錬金術師に登場するキャラクター・スカーは、アメストリスの少数民族イシュヴァールの出身である男性です。

かつてアメストリス人とイシュヴァール人が戦っていた戦争で同胞の多くと故郷、そして兄を失い、強い復讐心に駆られていた人物として描写されていました。

右腕のタトゥーは戦争の中で国家錬金術師の攻撃によって命を落とした兄が持っていたものであり、彼がスカーを助けるために腕ごと移植したものです。

ちなみに物語当初左腕には何もありませんでしたが、後にコミックス第25巻103話「誰のため」で兄の残した研究にあった再構築の錬成陣を追加で入れています。

そしてラースとの対決の後、逆転の錬成陣を発動してエドワードらの勝利のための道を作って戦線離脱しますが、オリヴィエらに回収されて生き残り、戦後はイシュヴァール復興に当たることになりました

【完結済み】鋼の錬金術師
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2001~2010年「月刊少年ガンガン」にて連載。累計発行7,000万部を超える、荒川弘による傑作ダークファンタジー、略称「ハガレン」。「第49回小学館漫画賞」受賞。