【葬送のフリーレン】リュグナーの魔法や強さと最後はフェルンに敗れて死亡?

リュグナーは北側諸国グラナト伯爵領に訪れた際に登場した魔族の一人です。

七崩賢の一人・断頭台のアウラの部下であり、魔族としても相応の強さを持っていたリュグナーですが、フリーレン一行が街を訪れたタイミングで搗ち合う事となり、結果フェルンに敗北しました。

今回は、

  1. リュグナーのプロフィール
  2. リュグナーの魔法
  3. リュグナーの本性
  4. リュグナーの強さ
  5. リュグナーの最後

などリュグナーについて判明している事を紹介したいと思います。

リュグナーのプロフィール

リュグナーは断頭台のアウラの懐刀「首切り役人」の一人です。

初登場は勇者ヒンメルの死から28年後の北側諸国グラナト伯爵領にフリーレン一行が到着した単行本3巻第14話「言葉を話す魔物」になります。

グラナト伯爵領は28年前に復活した断頭台のアウラの軍勢と戦ってきましたが、疲弊したアウラ側から和睦の切り出されると、リュグナーは和睦の使者としてグラナト伯爵領に遣わされました。

事情を知らないフリーレンは街中でリュグナーと遭遇すると魔物を始末すべく冷静に魔法を発動しようとしましたが、寸前で街の衛兵に取り押さえられています。

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葬送のフリーレンの表紙

なお、リュグナーは冷静で殺意に籠ったフリーレンの冷たい目を見て「君のその目はまるで猛獣でも見ているかのような目だ」と述べましたが、フリーレンに魔族は人の声真似をするだけの言葉の通じない猛獣だと面と向かって突きつけられると表情を変えず無言で見つめていました。

しかし、リュグナーは「言葉の通じない猛獣」は実に的確な表現だと認めており、グラナト伯爵領においてフリーレンのみが魔族の本質を理解していると語るのです。

リュグナーには共に使者として遣わされたアウラの配下であるリーニエとドラートが帯同しています。

リュグナーの魔法

リュグナーの魔法は血を操る魔法バルテーリエと呼ばれる呼んで字の如く血液を操る魔法です。

体の何れかの場所から血で構成された触手のようなモノを生やして相手を貫いたり、フェルンの一般攻撃魔法を防ぐ盾として使用する事が出来ます。

また、魔力の制御による存在の隠匿も魔族は当然の習得分野としており、フェルン同様に隠匿術にも長けています。

リュグナーは魔法が好き

腐敗の賢老クヴァールが人生の大半を掛けて「人を殺す魔法ゾルトラーク」を開発したように、魔族は長い寿命の中で一つの魔法の研究に生涯を捧げます。

魔法は年月を掛けて日々探求し積み重ねていくと数年後には今よりも優れた魔法となり力を強固なものにしてくれるものであり、リュグナーはその積み重ねの美しさを好いていました。

一方で、大魔法使いフランメの防護結界のように千年前の天才が作り上げた魔法が現在の魔族の魔法を凌駕する実態には辟易しており、天才は積み重ねたものの美しさが無いという理由で天才を嫌っているのです。

リュグナーの嫌いな天才はフリーレンやフランメが該当します。

リュグナーの嘘と本性

グラナト伯爵は魔族を殺したい程憎んでおきながら和睦の使者であるリュグナーを領内に歓迎しましたが、その真意は10年前にアウラとの戦いで死亡した息子の仇を討つ為であり、端から和睦を結ぶつもりはなく使者を城に招き入れた時点で皆殺しにする算段でした。

しかし、グラナト伯爵がリュグナー達使者を息子の部屋に案内し目的を打ち明けるとリュグナーは室内を見渡し掃除が行き届いている事に注目します。

そして「きっと10年前と変わらぬままなのでしょう。私も貴方方に殺された父上の部屋はそのままにしてあります」と表情一つ変えずに嘘を吐くのでした。

魔族は人間を欺く為に言葉を覚えている通り、リュグナーもまた家族はいませんが計画を円滑に進める為に口から出まかせで偽ったのです。

リュグナーは互いに血を流し誰かを悲しませる事に意味はないとして復讐を取り止めるようにグラナト伯爵を窘めると、対話を望み話し合いの機会を頂けないかと言葉でグラナト伯爵の心を揺さぶりました。

リュグナーの言葉を鵜呑みにしたグラナト伯爵は抜剣した剣を鞘に戻すとその場での復讐を取り止めて対話を受け入れます。

この出来事によりリュグナーはグラナト伯爵が人情に厚い人物だと知ると、このまま取り入り和睦と称して街の防護結界を解除させようと画策しますが、首切り役人の一人ドラートが独断専行しフリーレンの暗殺に失敗した為、全ての演技が水泡に帰すのでした。

なお、暴力で解決するしかなくなった現状が堪らなく楽しいと綴っている為、表情こそ変化は無いものの本性は狂暴性の高い魔族なのかもしれません。

また、フェルンに不意打ちを受けた後に同じようにフェルンに同じ不意打ちで攻撃を仕掛けるという意趣返しをした事からプライドが高く傲慢な性格であるとフェルンに分析されています。

リュグナーの強さ

リュグナーは初登場した段階で周りに衛兵隊やフェルン達がいながらフリーレンにしか興味を示していなかった為、シュタルクの見立てでは「とんでもなく強い」と言われています。

紅鏡竜を一撃で屠るシュタルククラスであればいつでも殺せる程の実力者であり、実際にシュタルクとの戦いでは彼のスピードに対応し捕縛しました。

また、魔族は半世紀以上前に腐敗の賢老クヴァールが生み出した人を殺す魔法を克服していますが、フェルンが使用した一般攻撃魔法をその身に受けるとその効果が人を殺す魔法ではなく魔族を殺す事に特化し改良されていると分析しており、フェルンが魔法を放つ所作から彼女の師が人を殺す魔法の研究解析に大きく貢献した魔法使いフリーレンだと導き出している為、他の魔族よりも分析力に長けているようです。

フリーレンが改良した人を殺す魔法(一般攻撃魔法)を受けても即死せず時間をかけて自身の魔法で回復(血を操る魔法で修復?)出来ている為、リュグナーは七崩賢には及ばないまでも魔族の中では中位程度の力は持っているのではないでしょうか。

本編ではフェルンと戦っている際に魔力・技術・コントロールの全てにおいてフェルンと比較するまでもない実力の差があると語っている事から、相当の強さなのは間違いありません。

なお、リュグナーは一度フリーレンに敗れた過去があるので勇者一行よりも弱い事が確定している他、本編ではフェルンが魔力を制限して実力を隠している事に死ぬ直前まで気付かなかった為、実際にはフェルンよりもかなり格下であると予想されます。

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リュグナーの最後と死亡

リュグナーはドラートがしくじったせいでこれまでの演技が無駄に終わりグラナト伯爵に本性がバレてしまいました。

その為、グラナト伯爵を勾留し防護結界の解除法を拷問して吐かせようとしていましたがフェルンとシュタルクがグラナト伯爵邸へ侵入し邂逅、そしてその際に隠匿術で姿を消していたフェルンから不意打ちの一般攻撃魔法を受けて負傷してしまいます。

グラナト伯爵を奪われたリュグナーでしたが、フェルンの攻撃魔法から彼女がフリーレンの弟子であり、街で一度会ったエルフがかつて立ちはだかった勇者一行のフリーレンだと思い出すと、フェルン達を追いかけてフリーレンの居場所を吐かせようと再びフェルン達に接触し開戦するのでした。(なお、シュタルクはリーニエと交戦)

実力差は明確であり未だフェルンを脅威と思っていないリュグナーでしたが、魔力・技術・コントロールの全てにおいて優勢ながらも純粋な速さと手数に自分が推されている事に気付きます。

その為、消耗戦に持ち込みフェルンの魔力切れを狙おうとしますがフェルンの一般攻撃魔法の威力は血の盾をも砕く威力であり、消耗戦では逆に自分がやられてしまうと判断しフェルンの隙を作ろうとシュタルクと交戦中のリーニエに声を掛けるのです。

しかし、逆にリーニエがシュタルクに敗北した所を目の当たりにしたリュグナーは自分が隙を作ってしまうのでした。

リュグナーが「しまっ…」と振り返った刹那、フェルンの「魔族を殺す魔法ゾルトラーク」がリュグナーの胴体を打ち抜くと、リュグナーは壁にもたれかかるように座り込み「出血が止まらん…ここまでか…」と潔く敗北を認めるのです。

今際の際には前回は勇者一行のせいで撤退を余儀なくされたものの今回のフリーレンには彼女を守る勇者達が存在しないとして、脅威となるフリーレンはいつも正面から戦っていた為、アウラと正面から戦えば必ずフリーレンが負けると語っています。

しかし、フェルンに止めを刺される直前に彼女の魔力に違和感を覚えると彼女が体外に放出する魔力を制限し強さを誤認させている事に気付くのです。

魔族は卑怯で狡猾とされていますが長年研鑽してきた自らの魔法に対する自信と信頼、そして魔法への誇りは人間と比較にならない絶対的なものである為、リュグナーもまた例え相手は人間であっても魔法使いと分かれば正々堂々と向き合う魔族でした。

その為、フェルンが体外に放出する魔力を制限している事に気付くとフリーレンもまた同じであると知り「卑怯者め…お前達は魔法使いの風上にも置けない」と初めて感情を見せましたが、そのままフェルンに止めの魔法を受けて死亡してしまいます。

相手が認識した魔力の誤差で倒すのは誇り高き魔法を愚弄した卑怯で最低な戦い方であるらしく、リュグナーは恐らく死ぬ直前に侮辱された気持ちだったのかもしれませんね。

リュグナーの魔法や最後と死亡についてのまとめ

  1. リュグナーは断頭台のアウラの懐刀「首切り役人」の一人
  2. リュグナーの魔法は血を操る血を操る魔法バルテーリエ
  3. リュグナーはフェルンに魔族を殺す魔法ゾルトラークを受けて敗北し死亡した
  4. リュグナーの強さは魔族の中でも強い部類だが勇者一行に一度敗戦している事実からフリーレンより圧倒的に弱く、更にフェルンよりも弱い

フリーレン一行は旅の途中でかつてのボスクラスの魔族と戦ってきましたが、リュグナーはフェルンやシュタルクが初めて単身で戦うボス格として登場しました。

しかし、フリーレンの修行の成果もあいまり既にフェルンは、リュグナーを凌ぐ魔法使いに育っていた事からそこまで苦戦せずに勝利しています。

フェルンもまた魔法の才能に溢れていますが、リュグナーに勝てたのはやはり師であるフリーレンの魔法の賜物でしょう。

葬送のフリーレン
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魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー 魔王を倒した勇者一行の“その後”。 魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。 彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは-- 残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは-- 物語は“冒険の終わり”から始まる。 英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!