時透無一郎は刀鍛冶の里編を通して竈門炭治郎と仲良くなっていますが、他の隊士には無表情の無一郎が炭治郎には笑顔を見せるほど心を開いています。
名前を覚えるつもりもなかった無一郎はなぜ炭治郎には心を開いたのでしょうか?
そこで今回は、
- 時透無一郎と竈門炭治郎が仲良しな理由
- 時透無一郎と竈門炭治郎の呼び方の変化
- 時透無一郎が竈門炭治郎に甘い理由
- 時透無一郎と竈門炭治郎は親戚なの?
など、無一郎が炭治郎と仲良しになった経緯や炭治郎との血筋について紹介したいと思います。
時透無一郎と竈門炭治郎が仲良しな理由
時透無一郎と言えば、当初は言葉に配慮が欠けた残酷な性格で、柱とその他の人間の時間は全く価値が異なるという思想が炭治郎と対立する要因となっていました。
しかし、刀鍛冶の里編を経た柱稽古の段階で無一郎は炭治郎に心を許しており、他の人間との接し方は一目瞭然です。
なぜ無一郎が炭治郎と仲良しになったのか、それは無一郎が自分の担当刀鍛冶・鉄穴森鋼蔵を捜していると炭治郎が一緒に捜そうとしてくれた時の事、無一郎は炭治郎には炭治郎のやるべき事があるのになぜ他人に構うのか理解できませんでした。
そんな無一郎に炭治郎は「人のためにすることは結局巡り巡って自分のためにもなっているものだし」と述べており、刀鍛冶の里が上弦の鬼に襲撃された際には幾度か炭治郎の言葉や姿が脳裏を過ると失った記憶を思い出す事が出来たのです。
そのため、無一郎は炭治郎に向けて「こっちこそありがとう、君のお陰で大切なものを取り戻した」と御礼を述べており、以来、炭治郎とは親しく接しています。
産屋敷輝哉が「確固たる自分を取り戻した時、無一郎はもっと強くなれる」と述べた通り、炭治郎のおかげで本当の自分を取り戻す事が出来た無一郎はより強く成長する事が出来ました。
また、無一郎の刀について炭治郎が鉄穴森鋼蔵に伝達してくれたおかげで玉壺戦で迅速に刀を受け取る事ができた為、自分の事を気にかけてくれている炭治郎の優しさに惹かれたのかもしれません。
無一郎と炭治郎の呼び方の変化
無一郎と炭治郎の呼び方の変化は以下になります。
時透無一郎 | 竈門炭治郎 | |
刀鍛冶の里編導入 | 「君」 | 「時透君」(敬語口調) |
刀鍛冶の里編中盤から終盤 | 「炭治郎」(無表情) | 「時透君」(敬語から友達口調) |
柱稽古編 | 「炭治郎」(笑顔) | 「時透君」(友達口調) |
初登場時点での二人の呼び方は、炭治郎が敬語口調で「時透君」と呼ぶのに対して無一郎は相手の名前を覚える気が無いので「君」呼びでした。
しかし、刀鍛冶の里の中盤に無一郎は炭治郎の気配りや言葉から記憶を取り戻す事が出来た為、炭治郎の名前を憶えて「炭治郎」と下の名前で呼ぶようになり、刀鍛冶の里編後の柱稽古では笑顔で話しかけるようになっています。
一方で炭治郎も敬語口調から友達口調に推移している為、共に刀鍛冶の里を守り生き抜いた結束から一気に親しくなったようですね。
無一郎は炭治郎に甘い
単行本15巻第132話「全力訓練」で炭治郎は無一郎邸で高速移動の稽古を受けています。
無一郎は記憶を取り戻した事で以前よりも口調や考え方が和らいだ筈ですが、他の隊士には相変わらずの毒舌と無表情の組み合わせでかなり厳しいしごきをしていました。
一方で、訓練の相手が炭治郎となれば動きの妙手・悪手・助言など溌剌と伝えている他、笑顔で長所を褒めて次へ柱の稽古へ行ってよいと許可を出していた事から他の隊士からも「落差が凄い」と言われています。
しかし、これは炭治郎に甘いと言うよりも、炭治郎が稽古で習得すべき事を努力して習得しているから誉めているだけであり、言葉は相変わらず毒舌ですが他の隊士は基準値に達していないから稽古を継続しているだけに過ぎません。
恐らく技量的にも優秀な炭治郎を叱責する点が無いから毒舌が出ないだけで、炭治郎でも他の隊士のように泣き言を言ったり成長が見込めなかったらマイルドな毒舌くらいは飛んでくるのではないでしょうか。
それにしても炭治郎とそれ以外への態度の落差が凄まじいですね。
無一郎と炭治郎は親戚なの?
まず初めに、無一郎と炭治郎は親戚ではありません。
一部、二人が親戚と言われているのは、恐らく無一郎が黒死牟の子孫であるのと、炭治郎が耳飾りをつけて日の呼吸を使う事から勘違いしているだけだと思われます。
以下に二人の先祖について搔い摘んだ情報をまとめました。
時透無一郎 | 竈門炭治郎 | |
先祖 | 継国巌勝(黒死牟) | 竈門炭吉 |
継国縁壱との関係 | 継国縁壱の双子の兄 | 他人。炭吉の恩人で日の呼吸の型と耳飾りを継承 |
以上の様に、無一郎と炭治郎には血縁関係が無い事が分かります。
継国の名は廃れましたが、無一郎は紛れもない継国の血を引いている一方、炭治郎は代々炭焼き職人の家系です。
炭治郎が日の呼吸を使えるのは、先祖の炭吉が継国縁壱の想いを引き継いで竈門家に代々伝わる「ヒノカミ神楽」として後世に残したからであり、炭治郎も父・炭十郎から呼吸法を教わっています。
時透無一郎と竈門炭治郎が仲良しな理由についてのまとめ
- 時透無一郎が炭治郎と仲良しなのは、炭治郎との交流で失った記憶を取り戻す事ができたから
- 炭治郎のお陰で大切なものを取り戻した無一郎は、炭治郎には心を開いている
- 無一郎は炭治郎の事を「君」と呼んでいたが、刀鍛冶の里中盤から「炭治郎」と呼んでいる
- 炭治郎は無一郎の事を「時透君」と呼んでいるが、刀鍛冶の里終盤には敬語口調から友達口調になっている
- 無一郎は炭治郎と他の隊士とでの接し方の落差が酷いが、恐らく炭治郎が優秀だから失跡する点が無いため
- 無一郎と炭治郎は親戚関係ではない
- 無一郎は継国家の血筋、炭治郎は竈門家の血筋
無一郎は炭治郎との交流を経て「人のためにすることは結局巡り巡って自分のためにもなっているものだし」という言葉から失っていた記憶を取り戻し強く成長する事ができました。
いうなれば、炭治郎は無一郎の恩人でもあり、階級は違えども歳の近い友達のように親しみやすい人間性だったので仲良くなったのかもしれません。
炭治郎は自分を嫌っている不死川実弥や伊黒小芭内とも最終的には認め合う仲になるほど人間が出来ているので、炭治郎自身が人を惹きつける性質を持っているのでしょうか。
炭治郎と話している無一郎は年相応の少年のようで見ていてほっこりしますね。
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