性格がまったく違うように思える飛影と蔵馬ですが、タッグを組んで戦うと驚くほど息が合っています。
そんな二人はいつからの付き合いなのでしょうか。
人気キャラ、飛影と蔵馬の出会いからその過去までを知っていきたいと思います。
- 飛影と蔵馬の邂逅
- 二人の過去は?
気になる二人の出会いを中心に見ていきましょう。
飛影と蔵馬の邂逅(かいこう)
長年の付き合いがあるかのように見える飛影と蔵馬ですが、意外にもその出会いは最近の事でした。
その事は単行本7巻に掲載されている番外編『幽☆遊☆白書外伝 TWO SHOTS』で描かれています。
飛影と蔵馬が出会ったきっかけ
飛影と蔵馬が出会ったのは、勘違いが切っ掛けだと言えます。
蔵馬が八つ手の手下だと判断した飛影は聞きたい事があったために攻撃を仕掛けたのですが、勘違いだと言われて話しをする機会を得た事になりました。
蔵馬の生活領域にて
蔵馬が南野秀一として住み暮らしている町で人が失踪するという事件が起きていました。
当時中学生だった蔵馬が通う学校でもその噂で持ちきりになり、同級生の喜多嶋麻弥はオカルト好きで失踪話しが気になって仕方がないように感じていたのです。
何故か蔵馬は喜多嶋に興味を持たれて、失踪者についてどう思うかしつこく聞かれてしまい、「ただの家出じゃないのか?」と言って交わしていました。
冷たく引き離しても「つまらない」と寄り添ってくる喜多嶋の対応に困っていたところ、蔵馬の前に嘗て撃退した反吐鬼(へどき)という妖怪が接触してきたのです。
南野秀一と喜多嶋麻弥
蔵馬こと南野秀一に想いを寄せている喜多嶋はたまたま追い掛けていった先で蔵馬と対峙している反吐鬼を見てしまいます。
蔵馬も、喜多嶋は霊感がある方だと気付いていたものの大丈夫だと過信して放置していたのですが、自分の近くにいた事で力が増していた事に気付いて困惑しました。
咄嗟に勘違いでないかと誤魔化そうとするものの喜多嶋は誤魔化されてはくれません。
それどころか、霊能力者を探していたのだとテンションを上げその人が初恋の人だなんて感激だと想いを告げるに至りましたが、応える事ができない蔵馬は帰り道で断わろうとしたところにある気配を感じて足を止めたのです。
襲来者
蔵馬が告白を断わろうとした時、無視できない殺気を感じて喜多嶋を引き留めます。
互角か、それ以上か、とにかく一人にならない方がいい、と思った蔵馬は警戒しつつ喜多嶋を護っていたのですが襲われると感じた直後、喜多嶋を姫抱っこにして飛び退きました。
そして今まで蔵馬がいた場所には刀を構えた黒い影があって敵意を向けてきていて、そんな緊迫した中で喜多嶋は一人ドキドキと緊張していたのですが、今はそれどころではありません。
このままではまともに話しもできないと判断した蔵馬は喜多嶋を少し離れた場所に下ろして雑草を手に取ると妖気を流して剣へと変化させたのです。
蔵馬の失敗
喜多嶋に戦っている姿を見られるわけにはいかないと思った蔵馬は自分が場所を変えるべきだと判断して、人気のない場所へと移動していきます。
一人残された喜多嶋は「いくらなんでも夢よね」と今見ていた事を信じる事ができずに現実逃避してしまい、地面に座り込んだままボーッとしていたところ背後に感じた気配に振り返りました。
一瞬の間の後、気絶した喜多嶋を抱えた男の肩には反吐鬼がいて、男を操って人質に浚ってしまったのです。
蔵馬VS飛影
離れた林にやってきた二人は互いの様子を見ながら戦います。
攻撃を躱している蔵馬の強さに「どうして八つ手の手先に甘んじている?」と聞かれて合点がいきました。
蔵馬にしても自分の住んでいる町に八つ手が来ている事は寝耳に水の事で、何も知らなかったと知った飛影はようやく攻撃の手を止めたのです。
自分が随分と焦っていたのだと知ったところで負っていた傷口から出血しその場で倒れてしまいました。
VS八つ手、蔵馬と飛影の共闘
一方的な勘違いでやりあった蔵馬と飛影ですが、この後二人はそれぞれの目的のために共闘して八つ手と戦う事になります。
敵として出会った二人のコンビプレイを見てみましょう。
目覚める飛影
傷付いた飛影を南野秀一の部屋に運び魔界の薬草を使って傷の手当てをした後、自分のベッドに寝かせていたのですが、酷い怪我にも関わらず四時間で目を覚ました飛影に事の経緯を話すも不機嫌にしているだけでジッと蔵馬を見てきます。
あまりに無関心な態度に飛影が寝ている時に漏らしていた寝言の事を言えば不機嫌になったものの、治療してくれたから殺さないでおいてやるとツンデレな態度をしてきたのです。
襲われた癖に治療するなんてその甘さは命取りになると言われましたが、八つ手にすぐ仕掛けるのは待った方がいいとの忠告も無視して飛影は窓から飛び出して行くのを見送りました。
突然の知らせ
飛影が出ていってすぐ、同じクラスの田坂からの連絡があり、「喜多嶋がまだ帰宅していない」と言われ、「最悪のケースになってしまった」と、慌てて飛影を追い掛けて同行を申し出ました。
不思議に思う飛影に事情が変わったと言えば、「あの女か、ほとほと甘いヤツだ」と言われたのに対して「お互い苦労するな」と言い返します。
雪菜の事をからかわれたと思った飛影が「口の減らん野郎だ、気に食わん」と言ったので決着は八つ手を倒した後だと言い、急いで八つ手の根城に向かったのでした。
八つ手と対戦
マネキンの工場跡に辿り着いた二人は人形に混じって食い残しがそこら中に残ったその惨状に眉を寄せました。
蔵馬は喜多嶋の安否が気になり気持ちが焦ったところで、八つ手が現れて背後から襲ってきて二人は対峙します。
飛影が「貴様が喰った氷女の名前を言え」と聞きますが八つ手は知らんぷりをして苛付かせ、蔵馬が喜多嶋の安否を聞けば、八つ手はニヤッと笑って血に染まった靴下を見せて挑発してきたのを見て頭に血が上りました。
二人の攻撃
激昂した蔵馬がまず飛び掛かり、飛影も後に続きますが、個々の攻撃では上手くいかず悉(ことごと)く八つ手に受け止められ交わされてしまいました。
二人は、「バラバラに攻撃しても駄目だ」と同時に気付いて、言葉を交わす事もなく即興でコンビネーションを取りますが、それも受け止める八つ手に対して蔵馬は自分を壁にして飛影に道を作ります。
飛影は飛んだように見せかけて人形を投げていて、それと気付かなかった八つ手は攻撃を仕掛けてしまい、その隙を見逃さず飛影と蔵馬は八つ手に剣を振り下ろしたのです。
勝負の結果
八つ手は首と銅を切られて絶命します。
命を落とす前、八つ手は「女は無事」と言い「氷女は食べていない」と二人にとっては安堵する事を言って果てました。
この後、蔵馬は喜多嶋を救出して夢幻花の花粉を嗅がせて記憶を消し、飛影は再び雪菜を捜す旅に出て、別れた二人が再び出会い幽助とやり合うのはこの一年後の事となるのです。
飛影の過去
飛影の過去について描かれているのは単行本18巻、『それぞれの一年 飛影』になります。
それとなく話題には出ていましたが、明確に紹介されたのがこの十八巻の事で、ここでは赤ん坊の飛影や邪眼を付ける前の飛影が見られました。
飛影は氷河の国で生まれてすぐに捨てられ、盗賊に拾われた後生きていたのですが大切な氷泪石をなくした事を切っ掛けに邪眼を身に付け、妹の雪菜と氷泪石を探す旅に出る事になったのです。
その中で蔵馬に出会い、幽助と戦い最高の仲間を得た後に探していた雪菜を見付ける事に成功しました。
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飛影の名言
出会い編で言われた飛影の名セリフを上げてきます。
思ったよりあせってたらしい
蔵馬と対戦した時、勘違いだと諭されて手を止めた飛影から漏れた一言です。
冷静でいられなかった飛影の焦っている気持ちがよく分かる言葉だと思って選びました。
貴様が喰った氷女の名前を言え
八つ手に対して、雪菜の事を聞こうとしている場面です。
短いセリフの中に飛影の秘めた怒りを感じさせてくれる、まさに名言といえるものでしょう。
蔵馬の過去
蔵馬の過去は言わずと知れた、魔界の盗賊、妖狐・蔵馬です。
そしてそこから南野秀一として生きてきたものも含めると複雑で長い過去だと言えるでしょう。
霊界ハンターに瀕死の重傷を負わされ霊体の状態で逃げ延びた人間界で南野秀一として生き長らえる事に成功しました。
妖力を溜めつつ人間の身を持って生き長らえた妖怪として生活する中で戦友と呼べる仲間と出会う事ができ、ついには妖狐に戻る事までできたのです。
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蔵馬の名言
出会い編で蔵馬が言った名言を上げていきます。
人間としてではなく、この町をしきる妖怪としてな…
反吐鬼に挑発された後に蔵馬が思った言葉です。
普通に恰好いいセリフにドキッとさせてくれる一言ですが、既に住んでいる町を仕切っていた事が分かる名言でした。
醒めればすべて忘れられる
喜多嶋に夢幻花の花粉を与えて記憶を操作した後のセリフです。
自分の気持ちよりも喜多嶋の事を優先させた、人間らしい優しさを見せたセリフで、妖狐ではなく南野秀一として生きる事を決めたように感じさせてくれたのでランクインしました。
「飛影と蔵馬の出会ったきっかけとその過去とは?」についてのまとめ
蔵馬と飛影の出会いが描かれた回は単行本7巻のたった一話だけにも関わらず多くの人が考察し、いろいろなイメージを沸かせているくらいに大きな話しとなっています。
そのくらいにこの二人はいろいろと謎に包まれていて、魅力があるという事が分かりました。
謎が多いからこそ興味を持たれ、そしてそれが魅力に繋がる、全て描かれているわけではないのに皆が注目してしまう蔵馬と飛影の人気が分かる出会い編を知る事ができたと思います。