【はじめの一歩】千堂とゴンザレス戦が面白い!試合結果はどうなったのか?

はじめの一歩で幕之内一歩に勝利したアルフレッド・ゴンザレスが、一歩のライバルである元日本王者の千堂とついに念願の対決が実現しました。

フェザー級世界ランク2位のアルフレッド・ゴンザレスと世界ランク3位の千堂武士の試合結果がどのようになったのか、千堂戦でも屈指の面白さを誇るゴンザレスとの戦いを解説していきたいと思います。

千堂VSゴンザレスの試合結果

千堂VSゴンザレスというフェザー級の上位同士の対決がメキシコで行われ、激闘の末、千堂が4ラウンドKOで勝利しました。

4ラウンドKOなら千堂が圧勝したように思われますが、この勝負が実現するまでにさまざまな困難があって、どうしてこの対決が実現したのか?が気になりますよね。

次の項目では千堂とゴンザレスが戦うまでの経緯を見ていきましょう。

千堂とゴンザレスの試合が組まれるまで

千堂VSゴンザレスは主人公である一歩と勝負したボクサー同士の熱い試合ですが、その試合は簡単には実現しませんでした。

千堂のゴンザレスへの因縁

フェザー級世界ランク2位のアルフレッド・ゴンザレスは幕之内一歩に勝利した数少ないボクサーで、その敗北が一歩が引退を考えるきっかけにもなるような対決でした。

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はじめの一歩の表紙

一方、千堂武士は一歩のライバルで二度行った試合では一歩に二度とも敗北していますが、千堂は、現在一歩にしか負けておらず、唯一の黒星をつけた対戦相手である一歩に勝利することを目標にしており、ゴンザレス戦での一歩の敗北は千堂にとっては大きな出来事で、それから千堂は一歩を倒したゴンザレスに対して何度も対戦を申し込んでいたのです。

千堂が申し込むもゴンザレスに受理されない対決

試合なんて受けて早々に決着すれば?と思いきやゴンザレスが一歩と対決した理由は、一歩に勝利したらゴンザレスのライバルであるフェザー級王者のリカルド・マルチネスとの対決が組まれるという約束があったからなんです。

しかし、リカルドは一歩に勝ったゴンザレスとの約束を放棄して、対決には応じませんでした。

これにより、ゴンザレスは日本人との対決はしても無駄であるという理由で、千堂との試合を拒否し続けたのです。

メキシコに殴り込む千堂

ゴンザレスが対決を受理してくれないため、千堂はゴンザレスのいるメキシコに直接行くことに決めました。

そこで、たまたま公開スパーリングをしていた王者のリカルドと千堂は対決することになり、そして、そのスパーリングで千堂は王者リカルドからダウンを奪い、その実力を認められてついにゴンザレスとの対決が実現するのです。

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はじめの一歩の表紙

アルフレッド・ゴンザレスの経歴とファイトスタイル

アルフレット・ゴンザレスは、メキシコのフェザー級のボクサーでとても輝かしい経歴を持っている一方で様々な苦労をしてきました。

ゴンザレスの経歴

アルフレット・ゴンザレスの現在の経歴は、

  • メキシコフェザー級チャンピオン
  • WBA世界フェザー級2位

と非常に輝かしい経歴を持っています。

しかしその一方で、貧困家庭に生まれたため幼い頃は暴力や窃盗とは常に隣り合わせの生活を送り、ボクサーになってからもかなり凶暴で、それゆえ実績があるのに五輪代表から落選したりと苦労をしていました。

対戦成績は23戦21勝2敗とかなりの勝率を誇っていて、さらにこの2敗は世界王者のリカルド・マルチネスによるものなので、リカルド以外に対しては無類の強さを持っていたのです。

ゴンザレスのファイトスタイル

元々はかなり凶暴な喧嘩のようなファイトスタイルをしていて、あまりの凶暴さゆえに『死神』という二つ名ついていましたが、リカルドに敗北してから冷静に状況を把握してカウンターを打つようなアウトボクサー寄りの戦い方が基本となりました。

しかし、試合中に危険になると本性である凶暴さが出てきて、インファイト寄りの死神の闘い方に変貌します。

千堂武士のメキシコでの呼称

千堂は幕之内一歩との三度目の試合を世界王者として迎えたいという夢があり、ゴンザレスとの試合以前は、現世界王者のリカルド・マルチネスを倒すためにメキシコ人のボクサーばかりと対戦しそれに全て勝利してきました。

それゆえに、千堂はメキシコ人からはメキシカンキラーという名で恐れられ、現地のメキシコ人からは嫌がらせのようなこともされています。

千堂VSゴンザレスの試合内容

千堂とゴンザレスの試合は力同士のぶつかり合いのような、とても熱い試合となりました。

序盤に猛攻を仕掛ける千堂と冷静に対処するゴンザレス

千堂は試合開始と同時に持ち味であるスピードとパワーで一気に間合いを詰めて攻撃を仕掛けていきました。

しかし、対するゴンザレスは千堂の攻撃に対して、距離をとって一つ一つ冷静に対処、少しづつ千堂にダメージを蓄積させる形で優位を取っていき、千堂の攻撃がひとつも当たらないまま試合は進んでいってしまいます。

千堂に力負けをしてゆくゴンザレス

千堂がこのまま攻撃が当たらないまま終わってしまうのかと思われましたが、何度もゴンザレスの攻撃を受けていく中で、千堂の持つ鋭い野生の勘のおかげで少しづつゴンザレスの攻撃を見切り始めました。

これにより、ゴンザレスのガードの上に攻撃が少しづつ当たるようになっていき、そのガードの上からの攻撃のインパクトだけで少しづつ千堂が押し返し始めます。

ゴンザレスは攻撃する暇がなくなりガードだけで手一杯となっいったのです。

千堂の猛攻に対してキレるゴンザレス

あまりに攻撃的で力ずくな戦い方にゴンザレスは怒り、ついに死神の戦い方を解禁しゴンザレスも同様攻撃的な戦い方になります。

それにより、ここからお互い喧嘩のようなガードを下げた殴り合いが展開されることとなりました。

ゴンザレスに技術と経験で負ける千堂

ゴンザレスと千堂がリング中央でのインファイトを繰り広げる中で、段々と技術と経験の差で千堂が押されてゆくこととなります。

ゴンザレスは千堂と比べて、長い期間世界ランカー相手と戦っていて、さらに世界王者のリカルド・マルチネスとも試合をしているために、圧倒的に千堂よりも技術力が高く、ゴンザレスの本来の闘い方になった途端に千堂の攻撃が当たらなくなってしまいました。

威圧感でゴンザレスに優っていく千堂

千堂の攻撃が当たらない状態から、少しづつまた野生の勘のおかげでゴンザレスの攻撃を見切ることができるようになってきます。

そして、千堂の力と威圧感でゴンザレスを少しづつ圧倒していきゴンザレスを追い詰めていきました。

一歩の食らったカウンターを耐えて勝利する千堂

少しづつゴンザレスを追い詰めて行った末についに、ゴンザレスの足が止まり、千堂のチャンスがやってきます。

そのチャンスを無駄にするわけもなく千堂がゴンザレスと間合いを詰めて全力の攻撃をしにいったところで、ゴンザレスに過去に一歩をノックアウトした強烈なカウンターを合わされてしまいました。

恐ろしい打たれ強さを持った一歩を倒したカウンターをもろに当てて完全に勝利を確信したゴンザレスでしたが、千堂はそのカウンターを耐えて、千堂の得意技のスマッシュをゴンザレスの顎に入れてそのままKOに勝ちで勝利したのです。

試合後の観客の様子

千堂はゴンザレスに勝利して、メキシコ人からさらにメキシカンキラーと嫌われると思われましたが、ゴンザレスとの熱い勝負に観客は感動してティグレ(虎)の愛称でメキシコ人から愛されるようになりました。

時間はたった4ラウンドでしたが、そのあまりに強烈で濃い中身に現地の人たちは本来的であるはずの千堂に対し愛妾を付けられるほど人気を得ることになったのです。

千堂VSゴンザレス戦の結果のまとめ

一歩に勝ったゴンザレスと一歩に負けた千堂との対決という、主人公の一歩が引退してしまった後でもボクシングの世界に大きく一歩が影響を与えていることがわかる一戦でした。

千堂の野生の勘で試合中にどんどんと強くなっていく千堂がとてもかっこよく、千堂のいいところもたくさん見れる千堂ファンには必読のエピソードです。

まだ、この対決を見ていないという方は是非チェックしてみてください。

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1989年から「週刊少年マガジン」で連載の森川ジョージによるボクシング漫画。2013年実写ドラマ化。第15回講談社漫画賞少年部門受賞。