【はじめの一歩】主人公の幕之内一歩は何巻で引退宣言をしたのか?

はじめの一歩は現在130巻まで続く大人気ボクシング漫画ですが、実は主人公の幕乃内一歩は121巻で現役引退宣言をしてしまいました。

しかし、130巻現在でも一歩は現役を退いた状態でストーリーが続いているんです。

なぜ一歩が現役引退という選択をしたのか、今後の復帰はあり得るのだろうか、という点を整理していきましょう。

幕之内一歩の年齢・誕生日・身長・体重

引退の理由の前に、一歩の基本情報から。

  • 年齢:物語開始時点で16歳(高校2年生)で現在は25歳
  • 誕生日:1973年11月23日
  • 身長:164cm
  • 減量前:57.3kg    減量後:56kg
  • リーチ:167cm
  • チェスト:101cm
  • 星座:射手座
  • 血液型:O型

元フェザー級日本チャンピオン、最終世界ランク10位。

試合のスタイルは、自分の打たれ強さとパンチ力を生かしたインファイタースタイルで、攻撃を受けながら相手にそれに負けない強打を入れて相手をノックアウトさせる超攻撃的なボクシングをします。

幕之内一歩の経歴

ボクシングのボの字も知らなかった一歩ですが、フェザー級でプロボクサーとしてデビューしてから多くの大会で優勝し無敗のまま連戦連勝で、当時フェザー級日本王者の伊達英二と対戦することになります。

その日本王者をかけた試合で初めての敗北してしまいますが、その後再起して見事、日本王者になることができました。

この後、世界の強敵相手との試合も連戦連勝で、一歩の現役引退以前の活躍はまるで飛ぶ鳥を落とす勢いで、今にも世界王者になってもおかしくない状態ですが、それがなぜ今、引退という形になってしまったのでしょうか。

幕之内一歩が引退した大きな理由

ここからは最強王者だった幕之内一歩が引退した理由に迫ってみます。

一歩の急な敗北

一歩が連戦連勝していると、ついに世界ランク2位のアルフレッド・ゴンザレスとの対戦が実現します。

一歩対ゴンザレスの試合の下馬評では同等レベルの評価でした。

試合内容も、一歩が少し優勢な状態で試合が進みもう少しで勝利しそうだったのですが、一歩のラッシュ中にゴンザレスのカウンターを受けてノックダウンで敗北してしまったのです。(109巻)

しかも、その後の再起戦では格下のアントニオ・ゲバラとの試合では実力差は圧倒的で試合展開は優勢だったのに関わらず、敗北してしまいました。(120巻)

一歩のパンチドランカー疑惑

ゴンザレス戦での敗北は世界ランク2位と言う強敵と戦っていたため気づかなかった人がほとんどでしたが、試合中、試合後にいままでと違う違和感を鴨川会長と先輩の鷹村さんが感じ取っていました。

その後の敗北には、誰もが感じるような違和感があり、その違和感の正体というのが、パンチドランカーでした。

パンチドランカーの症状

はじめの一歩作中でもパンチドランカーになってしまうと、現役引退後も吐き気や記憶障害に悩まされると明言されていました。(116巻)

パンチドランカーになってしまうと試合中だけでなく、日常生活にも支障をきたしてしまうという恐ろしいものなのです。

幕之内一歩は本当にパンチドランカーなのか?

そもそも一歩は本当にパンチドランカーなのでしょうか?

実は、作中では一歩は引退しましたが、本当にパンチドランカーの初期症状であるという確実な証拠は書かれていません。

しかし、一歩がパンチドランカーである予兆は十分ありました。

格下の相手に負けすぎた

一歩がパンチドランカー疑惑になってからは、練習でも、試合でも格下の簡単に勝てる相手の攻撃がかわせずに簡単にノックダウンしてしまうことが多くなりました。

ゲバラの試合も、一歩の方が圧倒的に実力が上なのに、距離感が掴めなかったり打たれ弱くなっていたせいで敗北しましたね。

明らかに、いままでの一歩ではダウンしないような攻撃に対応できなくなっています。

線がまっすぐ書けない

一歩はたまに漫画のアシスタントをしているのですが、試合後のまっすぐ線をかけないことがありました。

これは典型的なパンチドランカーの症状で、パンチドランカーの疑惑がでる上で大きな原因の一つだったでしょう。

専門の医者の診断

引退後、スポーツ医学の専門医にパンチドランカーに対する精密検査をしてもらうシーンがあります。

そこではこのまま続けたら、いつかパンチドランカーになってしまう可能性があるが、現在は至って健康体であり、今ある症状も何年か休めば治るだろうとのことでした。

一歩が負け続けていたのはダメージが抜けてないだけ

線が引けなかったり真っ直ぐ歩けなかったりという症状が試合後に出ていたのですが、1ヶ月ほど練習を休んだ後は、全く症状が出なくなりました。

精密検査の結果は、さらに長期間の休みを取ればノックダウンしやすくなったり、避けづらくなる症状も消えるだろうという結果だったので、これが本当であれば、パンチドランカーの疑いは晴れるでしょう。

キニスキー博士は伏線?

121巻でパンチドランカーと診断された後の鴨川ジムの会話で、キニスキー博士という名前が出てきます。

そのキニスキー博士というのは、実はちばてつや先生作のボクシング漫画『あしたのジョー』で主人公の矢吹丈にパンチドランカーの誤診を下した博士なのです。

キニスキー博士は、あしたのジョーの作中では矢吹丈がパンチドランカーであるにもかかわらず、健康体であるという誤診を下していました。

もしかしたら一歩も矢吹丈と同じで、実は健康体という診断が誤診であるということを暗に伝えてるということなのかもしれません。

最終的に出した幕之内一歩の決断

このような理由があって、幕之内一歩は現役引退を決意する事になったのです。

引退を決意するときに一歩は鴨川会長にこのように語りました。

「なんの間違いだか、弱かった僕がボクシングを選んで大好きなことを思い切りやれて、日本王者にもなれた。そして健康のまま家業を継げる。こんな幸せなありません。」

一歩君はこの言葉から、大好きなボクシングに対して悔いなく別れを告げることができたのでしょう。

引退後の一歩セコンドとしてのセカンドライフを送る

一歩は引退後は鴨川ジムのセコンドとして活躍していくことになります。

家業の釣り船屋を継ぐとか、漫画のアシスタントになるとかさまざまな憶測がされていたのですが、結果的に鴨川ジムの専属のセコンドとしてボクシングに携わっていくことになりセコンドとしても優秀で、セコンドについた選手の勝率は非常に高いです。

このまま、一歩がセコンドとして選手を育て続けて、鴨川ジムから一歩を越える大スターが生まれるのかもしれません。

実は修行

一歩はセコンドをすることで、今まで意識していなかったことに気付き、技術力を上げさせるために鴨川会長が一歩にやらせているという可能性も言われています。

ということはボクサーへの復帰も考えられる、、、?

はじめの一歩で引退したのは何巻?のまとめ

一歩は驚異的なスピードで成長し、ボクサーとして日本チャンピオンまで登り詰め、世界とも互角に戦ってきたのですが、その代償としてパンチドランカー疑惑がかかり引退を決意する事になりました。

ただ本当にパンチドランカーであるかという確かな証拠はないので、近い未来、一歩の復帰というのもあり得るかもしれませんね。

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1989年から「週刊少年マガジン」で連載の森川ジョージによるボクシング漫画。2013年実写ドラマ化。第15回講談社漫画賞少年部門受賞。